【プラモ】タミヤ1/35「クルッププロッツェ」

ミリタリー

以前製作したタミヤ1/35「クルッププロッツェ」をご紹介いたします。

「クルッププロッツェ」

「クルッププロッツェ」は1934年より生産されたドイツ軍のトラックです。空冷式の水平対向4気筒エンジンを搭載しているのが特徴です。水平対向エンジンが「ボクサーエンジン」とも呼ばれることから、「クルップボクサー」とも呼ばれていました。

ボクサーエンジンを搭載することで、ボンネットを低く抑え、良好な前方視界を確保していたようです。キットのパッケージに「6輪軽トラック」と書かれていますが、いわゆる日本の軽トラックとは異なり、3308㏄のエンジンを搭載したそれなりに大きなサイズの車両です。

1934年に生産が開始され、1940年には生産が終了していました。兵員輸送車、各種火砲の牽引車、サーチライトトラックなど、多数が配備され、ドイツ軍の活動を支えていました。

タミヤのキットについて

「クルッププロッツェ」はタミヤから「クルップボクサー」として発売されていました。

一時期絶版となっていたようですが、乗員や武装などが追加されて「クルッププロッツェ」として発売されています。

また、37㎜対戦車砲牽引型の「Kfz.69」も発売されています。

今回は、以前「クルップボクサー」として発売されていたものを製作しました。

製作時のポイント

基本的にはストレートに製作しています。変更した点は、

  1. 車間表示棒を作り直した。
  2. 運転席横の三角形の燃料タンクを小さくした。
  3. 兵員を5体乗せた。

の3点です。車間表示棒ですが、フロントフェンダーに取り付けられた先端が丸くなった棒です。キットのままでは太く感じられたので、真鍮線で作り直すことにしました。先端の丸い部分は、プラ板からポンチで打ち抜いた丸い板を瞬間接着剤で接着して再現しました。

サイズはキットの部品を参考にしています。フェンダーの取付穴を一旦パテで埋めてからドリルで穴をあけて取り付けています。

運転席横の三角形の燃料タンクですが、以前購入したパッションモデルのエッチングパーツを参考に、小さくなるように加工しました。

部品は車体側が肉抜き穴になっていますが、プラ材とパテで埋めて使用しています。下側を削って全体に小さくなるようにし、上側にプラ材で給油口やハンドルを追加。パッションモデルのエッチングパーツを参考に、プラ材で四角形の台座を取り付け、その上に燃料タンクを接着しました。

カーゴ部分の座席には、ドイツ兵を5体乗せました。以前タミヤのイベントで購入した「ファモ」用のドイツ兵を利用しました。

また、キットの付属品や手持ちの部品などを用いて荷物も載せました。

塗装は、タミヤアクリル塗料のXF63「ジャーマングレー」をメインとし、XF56「メタリックグレー」やXF52「フラットアース」などで細部を筆塗りしました。座席はXF49「カーキ」で塗っています。

ドライバーがハンドルを握っていない。突き出しピン跡も残ってしまっています。

メーターの文字盤をXF2「フラットホワイト」で塗った後、メーターの針やインパネの各部をXF1「フラットブラック」で筆塗りしています。ハンドルは、一番外側だけXF64「レッドブラウン」で筆塗りしました。

デカールがうまく貼れていないですね。

タミヤのスミ入れ塗料「ダークブラウン」でウォッシングを行った後、足回りを中心に、エアブラシでXF57「バフ」を吹き付けて土ぼこりを再現しました。

ドイツ兵の襟章、肩章などは、タミヤ1/16および1/35の「ドイツ兵階級章デカールセット」を使用しました。

グロスドイッチュランド所属車両ということとし、ドイツ兵にもグロスドイッチュランド用のデカールを貼りました。

長袖の人の右腕には腕章も貼りました。

髪の毛の色を変えたり、ポーズを一部変更したりして、「同じ人」にならないように気を付けました。

もう1台、アフリカ軍団カラーでも作りました。

なかなか雰囲気が良くて好きなキットですので、もう1台作ってしまいました。

塗装をアフリカ軍団カラーとしました。タミヤの「ジャーマングレー」を塗った後、ガイアノーツの「ドイツ戦車アフリカ軍団セット」より205「ゲルプブラウン<1941>」をエアブラシで塗装しました。

今回は、ホロ骨固定具の突き出しピン跡も消しました。

アフリカ軍団マークや部隊章などの周りの「ジャーマングレー」を塗り残すことで、現地で塗りなおした感じを出しました。車体の下側やフェンダーの内側の「ジャーマングレー」も塗り残しました。

パーティングラインや部品の継ぎ目を丁寧に修正しました。

完成するとあまり見えなくなってしまいますが、足回りが雰囲気良く再現されているのも、このキットの魅力だと思います。

ちなみに「クルッププロッツェ」は、アフリカ戦線にも配備されたようです。以下の写真集に写真が掲載されています。ただし、1940年には生産が終了した車両ということもあり、アフリカ戦線に配備されたものの数はあまり多くなかったようです。

古い本で申し訳ないです。

あまり気にすると何も作れなくなるのですが、ちょっと気になって調べてみたら、写真が見つかりました。版権に引っかかるといけないので、写真を掲載できません。申し訳ないです。

第5軽師団の輸送大隊に所属する車両をイメージしています。師団マークとアフリカ軍団マークは別のキットを作った時のあまりを使用しました。車両登録ナンバーは、キットのデカールを切り貼りしてでっち上げました。

車間表示棒ですが、取付基部の金具をプラ材で再現しました。燃料タンクの小型化も行っています。

インパネを頑張って塗りました。「ジャーマングレー」の車両より「フラットブラック」が目立つので、塗り分けた効果が高い気がしますが、いかがでしょうか?

タミヤの「キューベルワーゲン82型<アフリカ仕様>」に付属するドイツ兵と一緒に、以前製作した砂漠の飾り台に乗せてみました。

北アフリカの戦いでは、ドイツ軍は補給の確保で苦しんだようです。

輸送部隊と言えども、過酷な戦いを強いられたことでしょうね。

砂漠の飾り台については、以下をご参照ください。

【プラモ】砂漠のイメージの飾り台を作った

ご覧いただき、ありがとうございました。タミヤの「クルッププロッツェ」でした。

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