タミヤの「キューベルワーゲン(アフリカ仕様)」とSWEETのデカールを利用して、ドイツ空軍の撃墜王「ハンス・ヨアヒム・マルセイユ」の愛車「OTTO」を製作しました。

SWEETの「メッサーシュミットBf109 F-4/Trop」には、キューベルワーゲン用のデカールが入っています。

1/48や1/72、1/144の3種類のスケールに対応しています。このうち1/48のものを使用しました。
以下で説明します。
タミヤ 1/48「Pkw.K1 キューベルワーゲン82型」の製作
キットの紹介と制作方針
タミヤから発売されている1/48のキューベルワーゲンには、以下の2種類があります。
- 1/48 MMV No.1「Pkw. K1 キューベルワーゲン 82型」
- 1/48 MMV No.3「Pkw.K1キューベルワーゲン82型 アフリカ戦線」
今回はこれらのうちMMV No.3の「Pkw.K1キューベルワーゲン82型 アフリカ戦線」を製作します。

このキットは、タミヤ1/48「Pkw. K1 キューベルワーゲン 82型」のバリエーションキットです。

MMV No.1の「キューベルワーゲン」が中期生産型を再現しているのに対して、No.3の「キューベルワーゲン(アフリカ仕様)」では初期生産型が再現されています。
また、熱帯服のドライバーと空軍士官が付属しています。

ここで、初期生産型と中期生産型の違いを確認しておこうと思います。
初期生産型では、フロントウィンドウの側面に方向指示器が取り付けられ、かつ車体左側にホーンが設置されています。

また、体後部のアンダーカバーは幅が狭いタイプが取り付けられています。

キットでは、これにバルーンタイヤを組み合わせてアフリカ仕様とされています。

今回の製作では、「Pkw.K1キューベルワーゲン82型 アフリカ戦線」を基本ストレートに製作し、塗装とデカールでマルセイユの愛車として仕上げます。

SWEETの「アフリカの星」の箱絵によると、「ゴメンニャ・・・車両ナンバーはわからなかったのニャ~」ということでした。

という訳で、車両番号はタミヤのキットに入っているものを使用することとします。
ちなみに「Pkw.K1キューベルワーゲン82型 アフリカ戦線」は、残念ながら2026年9月の時点では生産休止中のようです。
SWEETのおまけデカールを活用する上でも再販が望まれます。
「キューベルワーゲン」の製作
タミヤ1/48のキューベルワーゲンは、とても組み立てやすいキットです。今回も難しいことは考えずにストレートに組み立てることにしました。
完全に組み立ててしまうと、車体内部やエンジンの塗り分けがやりづらくなってしまいます。塗装しづらくならない程度に部品を組み立てました。

そして、車体の内側になる部分とエンジン周りを中心に車体色を塗りました。

組立説明書では、車体色にはXF-60「ダークイエロー」が指定されています。

以前このキットを製作したときは、何も考えずにキットの指定に従ってXF-60「ダークイエロー」を塗ってしまいました。

ドイツ軍でこの色が採用されるのは1943年春からなのですが、マルセイユが活躍したのは1942年9月までです。また、アフリカ戦線では「ダークイエロー」は使われていなかった可能性が高いです。そのため、マルセイユの愛車に塗るには「ダークイエロー」はふさわしくありません。

ただし、マルセイユの愛車が何色に塗られていたかはよく分かりませんでした。そのため、同時期のドイツアフリカ軍団の車両と同様に塗装することとしました。
ガイアカラーの「ドイツ戦車アフリカ軍団セット」より205「ゲルプブラウン<1941>」を使用しました。

マルセイユの「OTTO」にはグリーン系の迷彩が施されていたようです。迷彩には「ゲルプブラウン<1941>」と組み合わせるのに最適な206「グラウグリュン<1941>」を使用することにします。

車体各部に「ゲルプブラウン<1941>」を塗装した後、エンジン周りや前後サスペンションを塗り分け、車体後部を組み立てました。

黒い部分にはタミヤカラーエナメルX-18「セミグロスブラック」、シルバーの部分にはクレオスMr.カラーC8「シルバー」、排気管にはC61「焼鉄色」を塗りました。
そして車体前後を接着しました。

ハンドルとインパネをX-18「セミグロスブラック」とXF-2「フラットホワイト」で塗り分けました。

タイヤ(とホイール)は2つのパーツから構成されています。パーツの勘合がピッタリで、接着剤を使わなくても組み立てられます。

ゲート跡をきれいに削り落としてはめ込んだら外れなくなったので、継ぎ目にやすりをかけて平らに均しておきました。
車体内部の塗装は、組み立て説明書の指示に従いタミヤカラーエナメル各色を用いて行いました。

タイヤにタミヤカラーエナメルXF-85「ラバーブラック」、シート背面にはXF-49「カーキ」を塗りました。


シート背面はフレームを塗り残しましたが、色が似ているので塗り分けを行いにくかったです。
フロントウィンドウが・・・
製作は順調に進んでいたのですが、ある時、フロントウィンドウのパーツを紛失していることに気が付いてしまいました。
ランナーから切り出して形を整えた後、残ったランナーと一緒にデカールが入っている袋に入れておいたはずなのですが・・・なぜかランナーしか残っていませんでした。

仕方がないので、タミヤに部品請求を行うことにしました。タミヤのサイトから在庫確認の問い合わせを行うと、注文サイトに案内するメールが届きました。
タミヤカードを持っているので、その後の手続きも簡単に行うことが出来ました。
注文したパーツは2日ほどで届きました。

部品代は送料および税込みで253円でした。とてもリーズナブルだと思います。
このパーツを塗装します。パーツとランナーをつなぐゲートはパーツの下側に配置されています。

そのため、ゲート跡はタッチアップで対処できそうです。そこで、パーツがランナーにつながったまま塗装することにしました。
マスキングにはタミヤのマスキングテープを使用しました。まず10㎜幅のマスキングテープを長めに切り出してフロントウィンドウに貼りました。

偶然にも、ガラス面上端とワイパー上端の間がちょうど10㎜でした。
次に、両側にはみ出したマスキングテープはデザインナイフで切り取りました。(刃を新しいものに交換しておくと、スムーズに切り取ることが出来ます。)

そして、切り取ったマスキングテープを細切りにして、ワイパー両脇を覆ってフロントウィンドウ車外側のマスキングが完了しました。

車内側も同様にマスキングを行いました。

次は塗装です。
まず、窓ガラスの内側から見えるワイパーゴム、ワイパーモーターが黒く見えるようにするため、クレオスC 「フラットブラック」を筆塗しました。


その上からエアブラシで「ゲルプブラウン<1941>」を塗りました。

塗装完了後、窓枠の上の隅に突き出しピン跡があることに気が付いてしまいました。ちょっと集中力が切れてきているようです...

やすりをかけて塗り直してみましたが、余り効果はなかったです。今回は妥協することにしました。
マルセイユの愛車「OTTO」として仕上げた。
筆塗での迷彩塗装を練習した。
細部の塗装や組み立てを進め、各パーツが出来上がりました。

これを組み立てて迷彩塗装を行います。1/48の「キューベルワーゲン」はかなり小さいので、筆塗で迷彩塗装を行いますが、あまりやったことがないので練習することにしました。
練習にはランナータグを利用することにしました。まず、ベース色として「ゲルプブラウン<1941>」を筆塗しました。
塗料を薄めに希釈してランナータグに塗り、1日放置してから塗り重ねました。これを3回繰り返しました。


彫刻の周辺に泡が出来てでこぼこになってしまいましたが、平らな部分はそれなりに仕上がったのではないかと思います。これに迷彩パターンを加えていきます。
上で述べたように迷彩色には206「グラウグリュン<1941>」を使うこととし、細かい斑点と大きめの斑点に塗ってみました。

細かい斑点を面相筆で、大きめの斑点は以前購入したハセガワの「熊野ぼかし筆」で塗りました。
練習なので失敗は気にせずに塗りましたが、すぐに感触をつかむことが出来ました。細かいことは気にせずに勢いで塗ってしまう方が上手くいくように思いました。

ポイントは塗料を塗りやすい濃さに希釈することと、ためらわずに筆の勢いで塗ってしまうことの二つのように感じました。
組立とデカール貼りと迷彩塗装を行った。
迷彩塗装も何とかなりそうなので、いよいよ車体の組み立てを行います。まず本体にシートと車体左右を接着しました。

次に車体前部を接着しました。接着剤が固まるまでマスキングテープで固定しておきました。

しばらく放置して接着剤が十分固まったところでマスキングテープを外しました。ヘッドライト前面など、「ゲルプブラウン<1941>」が十分に塗られていない部分に色を塗り重ね、ほろ骨を接着しました。

ほろ骨にほろを接着し、「OTTO」のデカールを貼りました。


ドアの凹凸になじませるため、マークセッターを塗った上にデカールをのせるようにして貼りました。そしてある程度乾いてきたところでマークソフターを塗ってなじませました。

ドアハンドルが干渉するので、新品の替刃に交換したデザインナイフで切れ込みを入れ、マークソフターと綿棒でなじませました。また、デカールがある程度乾いたところでドアの継ぎ目部分にデザインナイフで切れ込みを入れ、綿棒で押さえてなじませました。
迷彩パターンが「OTTO」のマークと干渉しないようにと考えて、先にデカールを貼ってしまいました。しかし、その後見つけた「キューベルワーゲン」の写真では、明細パターンの上に「OTTO」のマークが描かれていました。
- 大日本絵画「オスプレイ軍用機シリーズ39 第27戦闘航空団 アフリカ」

先に迷彩パターンを塗ってから「OTTO」のデカールを貼るべきでしたが、修正は難しそうです。気を取り直して現状のまま製作を進めます。
ランナータグで練習したときのことを思い出しつつ、一気に塗りました。

実写のパターンのことは忘れて、塗る場所によってまだらの大きさや間隔があまり変わらないように気を付けました。
ウェザリング、各パーツの取り付けを行い完成!
スコップの柄をタミヤカラーエナメルXF-52「フラットアース」とXF-64「レッドブラウン」で塗りました。また、金属部分は車体色と同色で塗られているものと考え「ゲルプブラウン<1941>」でぬり、先端部分の塗料の剥げをXF-56「メタリックグレー」で再現しました。

スコップを接着し、ナンバープレートに「フラットホワイト」を塗りました。ナンバーはキットに付属のデカールをそのまま流用しました。

そしてデカールのテカリを抑えるため、クレオスMr.カラーC181「スーパークリアー半光沢」を塗り重ねました。
ウェザリングにはクレオスのMr.ウェザリングカラーWC02「グランドブラウン」とWC04「サンディウォッシュ」を使用しました。
まず全体に専用溶剤で薄めた「グランドブラウン」を筆塗しました。

その上に同じく専用溶剤で薄めた「サンディウォッシュ」を塗りました。「サンディウォッシュ」は面相筆で斑模様を意識して塗り重ねました。

タイヤを接着し、さらに「サンディウォッシュ」でウェザリングを行いました。

サイドミラーには車体色「ゲルプブラウン<1941>」を筆塗しました。鏡の面にハセガワのミラーフィニッシュを2㎜のポンチで打ち抜いたものを貼ってみましたが、少ししわになってしまいました。

ただし、ミラーは小さくてあまり気にならなかったので、これで完成とすることにしました。
完成しました!
タミヤの「キューベルワーゲン」とSWEETの「アフリカの星」のおまけデカールを組み合わせてマルセイユの愛車が完成しました!

そして、そして、実は同時に1/144の「キューベルワーゲン」も製作しました。

しかし、何か物足りないです。やはり、足りないものは・・・ネコですね。

ネコと言えば、以前、ニードルフェルトでネコを製作してビートルカブリオレに乗せました。

ニードルフェルトの猫とビートルカブリオレについては以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)
このネコの胴体を小さくすれば、今回製作したキューベルワーゲンにも乗せられそうな気がします。
というわけで、久しぶりに羊毛フェルトをニードルでつついてみようと思います。

つづく。


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