【プラモ】タミヤ1/35「Ⅱ号戦車F型」

ミリタリー

以前製作したタミヤ1/35「Ⅱ号戦車F型」をご紹介します。

Ⅱ号戦車F型

「Ⅱ号戦車」は、2㎝砲を装備したドイツの軽戦車です。本来ならC型で生産が終了するはずでしたが、主力となるべく開発されたⅢ号戦車の生産が遅延したことから、F型として生産が継続されました。

(Ⅱ号戦車D型,E型はC型とは全く異なる戦車だったようです。)

そして、F型では、ポーランドでの戦いの経験から、装甲の強化などの改良が加えられており、特に車体前面の形状がC型とは異なっています。

主砲として2㎝対空砲Flak30を戦車砲に改造したkwk30を装備。主砲と同軸で7.92㎜機関銃MG34を装備していました。

大戦初期の電撃戦、東部戦線、アフリカ戦線など、各戦線で活躍しましたが、さすがに2㎝機関砲は非力で、偵察などに使用されたようです。

タミヤ1/35の「Ⅱ号戦車F/G型」

タミヤのキットについて

タミヤ1/35の「Ⅱ号戦車F/G型」はかなり古いキットです。タミヤのサイトによると、1971年に発売されたとありますが、現在も売られている息の長い製品です。

かつてはギヤボックスを組み込んだモーターライズモデルと、ギヤボックスの代わりに「ドイツ歩兵アフリカ軍団セット」が組み合わされたディスプレイモデルの2種類が販売されていました。

子供のころはモーターライズキットを製作して走らせていました。

どちらのキットにも、双眼鏡を持った戦車兵1体が付属しています。

現在は、ディスプレイモデルのみが販売されています。「ドイツ歩兵アフリカ軍団セット」も入っています。そして、「ドイツ歩兵アフリカ軍団セット」は、単独での販売は終了しているようです。

Ⅱ号戦車についてですが、車外装備品の配置が標準のⅡ号戦車F型とは異なっています。左フェンダーの後部には収納箱が設置されており、ジャッキが右フェンダー前部に移された姿が再現されています。これは、アフリカ戦線で現地改修された車両を再現したものと思われます。

古いキットなので、精密感では最近のキットより劣ります。しかし、低価格かつ組み立てやすく、少し手を加えるだけでイメージが良くなるところが魅力です。

Ⅱ号戦車G型

このキットは製品名が「Ⅱ号戦車F/G型」で、F型かG型を選んで製作することが出来るのですが・・・

「グランドパワー2017年1月号別冊 ドイツ軽戦車Vol.2 [Ⅱ号戦車/派生型]」で調べてみると、G型はF型とは全く形状の異なる新型Ⅱ号戦車だったようです。主砲はF型と同じ2㎝砲ですが、F型までのkwk30に対して改良型のkwk38が搭載された、と書かれていました。

この書籍では、F型は車体上部前面にダミーのドライバー用視察窓が装備された、と書かれています。一方、砲塔後面のゲペックカステン(車外収納箱)については何も書かれていませんでした。

ところが、2001年出版の「オスプレイ 世界の戦車イラストレイテッド18 ドイツ軍軽戦車 1932-1942」には、表紙にゲペックカステンを装備したⅡ号戦車F型のイラストが掲載されています。

G型については何も書かれておらず、ゲペックカステンを装備したF型の写真も掲載されていませんでした。

さらに古い書籍「PANZER臨時増刊 第2次世界大戦のドイツ戦車」(1978年出版)では、F形の後期生産車がダミーのドライバー用視察窓と収納箱(ゲペックカステンと思われる)を装備した、と書かれていました。

この書籍には、北アフリカで捕獲されたF型の写真が掲載されています。この車両では、左フェンダーに収納箱が設置されています。また、Ⅱ号戦車F型としてゲペックカステンを装備した図面が掲載されていますが、写真は掲載されていませんでした。

古い資料ではⅡ号戦車F型の改良型と想定されていたG型が、実は新型Ⅱ号戦車であることが明らかになった、ということのようです。

主砲塔後面にクラッペを接着し、F型として製作しました。

ちなみにタミヤのキットでは、G型はF型の改良型と想定されていて、以下のように作り分けるように指示されています。

  • F型:砲塔の後面にクラッペ(視察窓)を取り付ける。
  • G型:砲塔の後面にゲペックカステン(車外収納箱)を取り付ける。

そして、箱絵にはゲペックカステン付きの「Ⅱ号戦車」が描かれています。

キットに付属しているゲペックカステンのパーツもなかなか捨てがたい形状をしています。

キットに付属するゲペックカステン

G型の主砲は新型のkwk38とされていますが、外見的な違いはないものと想定されていたようです。

キットの開発時期(1971年)を考えると、G型をF型の発展型とするのは十分妥当な想定であろうと思われます。しかし、新しい情報に基づくなら、ゲペックカステンは使用しないほうが無難でしょう。

また、フェンダー上の装備の位置を考えると、タミヤの「Ⅱ号戦車F/G型」はアフリカ仕様で製作するのがよさそうです。

とはいえ、プラモをどう作るかは各自の自由です。細かいことは置いておいて、あえてゲペックカステン付きの姿で製作してみるのも楽しそうですね。

製作時のポイント

各部の工作

古いキットということもあり、本格的に手を加えると大変なことになってしまいます。目立つ部分のみ手を加えることにして製作しました。

まず、2㎝砲の砲身は先端をドリルで開口しました。また、同軸機銃はタミヤ1/35「ドイツ歩兵装備品セットA」に付属するMG-34の銃身を取り付けました。

フェンダー上の2つのライトはレンズの部分をくりぬいて、中をシルバーで塗装したのち、ウェーブのHアイズを組み込みました。また、左フェンダー上のノテックライトはタミヤ1/35「ドイツⅣ号戦車 車外装備品セット」に付属するものに置き換えました。

向かって右のライトの左横の丸っこいやつがノテックライト

右フェンダー上のジャッキも「ドイツⅣ号戦車 車外装備品セット」に付属するものに置き換えました。ジャッキを保持するステーはプラバンの細切りで自作しました。

マフラーには、ファインモールドの汎用アクセサリーAE-04「メタルメッシュ丸穴・0.52」を貼り付けました。この時、「メタルメッシュ」の左右の端の穴は瞬間接着剤で埋めました。

戦車兵が持っている双眼鏡は、「ドイツ歩兵装備品セットA」に付属するものを使用しました。また、階級章などはタミヤ1/35「ドイツ兵階級章デカールセット (アフリカ軍団・武装親衛隊)」を貼りました。

指の加工が甘いですね。これではまるでネコの手です。

塗装

塗装についてですが、アフリカ軍団ということで、ガイアカラーの「ドイツアフリカ軍団セット」より207「ブラウン」を塗りました。そして、タミヤスミ入れ塗料「ダークブラウン」でウェザリングを行いました。

キャタピラは軟質素材で、このまま塗ると塗料が剝れてくるので、下地としてバンパープライマーを塗っておきました。

十分に乾燥させた後、クレオスMr.カラーC28「黒鉄色」、タミヤエナメル塗料X-11「クロームシルバー」、クレオスウェザリングカラーWC04「サンディウォッシュ」などで塗りました。

マーキングは組み立て説明書の第15戦車師団所属車両のものを採用しました。

アフリカ軍団らしさを出すには、荷物を満載にするとよいと思いますが、今回は荷物は追加しませんでした。

「ドイツ歩兵アフリカ軍団セット」

次に、忘れちゃいけない、キット付属の「ドイツアフリカ軍団セット」です。以前作りかけで放置していたものを完成させました。

「Ⅱ号戦車F型」と同じく、こちらも古いキットです。そのためか、パーティングラインはハードですし、突き出しピン跡もくっきりと刻まれています。

突き出しピン跡をパテで埋めた後、やすりやデザインナイフなどの工具を用いて、出来るだけ目立たなくなるように削り落としました。

武装や装備品は「ドイツ歩兵装備品セットA」に付属するものを使用しました。

指揮官とMP40を構えている2人は自立しますが、走っている2人は自立しません。キットに付属の飾り台に固定するか、ジオラマ仕立てにするとよいと思います。

ご覧いただきありがとうございました。タミヤ1/35「ドイツⅡ号戦車F型」でした。

おまけ:子猫の大福さん(7) 外に出させてください。

大福さんは窓から外を見るのが好きですね。もしかして、外に行ってみたいのでは?

ウム、そう思って、ハーネスを買ってきたのだ。

早速装着してみましょう・・・ものすごく抵抗しますね。

ウムム・・・捕まえておくので・・・噛まれた、いてて・・・

ふぅ、何とか装着できましたが、嫌がってますね。

でも、外れないようだョ。玄関まで連れて行って・・・さぁ、外だョ。

オォ、玄関から出てきましたよ!

庭を歩き始めましたよ。外を歩き回って、楽しそうですね!

大福さん、外は楽しいですね~♩

おぉ、玄関のドアの前まで歩いてきたぞ。そろそろ家の中に戻ろう。

ハーネスを外しますよ~・・・肩の部分をちょっと緩めたら、スルリとすり抜けてしまいましたよ!

ネコは体が柔軟なので、ハーネスを装着するときは、すり抜けないように気を付けないといけないね。

またね!

クルル!

おまけ:子猫の大福さん(6) ドライブ中に鳴いたときは・・・

おまけ:子猫の大福さん(8) キャップとたわむる

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