【プラモ】メビウスモデル1/55「ムーン・バス」の製作(12)コックピットの製作(3)

SF

これまでコックピット各部へのLEDの組み込みを進め、残るはコンソールパネルのみとなりました。

コンソールパネルには、2つのモニターと多数のスイッチが配置されています。映画では、モニターだけでなくスイッチ類も光っていたので、LEDで光らせてみました。

あともう少し・・・

ただし、まだコンソールパネル中央部と左右のモニター周辺しかLEDを組み込めていません。多数のスイッチを光らせるため、予想以上に手間取ってしまいました。

また、前回復活させられなかった機首左右のフック(手すり?)も復活させました。

では、行ってみよ~♪

コンソールパネル(途中まで)

どのように光らせたか?

コンソールパネルのモニターやスイッチ類を光らせるため、高輝度白色LEDを使用して、コンソールパネルの部品の裏側から光を透過させました。

光らせたくない部分を黒く下塗り塗装することで、モニターやスイッチ類だけを光らせます。

映画では、モニターやスイッチ類は様々な色で光っていました。色を調整するため、100円ショップで購入した色セロファンを使用しました。

1枚ではあまり色が変わらないので、複数重ねて使用しました。異なる色のセロファンを重ねることで、微妙な色合いの調整も可能です。

コンソールパネルの加工と塗装

コンソールパネルの裏側に、部品を固定するための突起が設置されています。ちょうどモニターの裏側に設置されているので、ニッパーとやすりで取り除いておきました。

窓枠の水平面の部品には、コンソールパネルの突起を受ける穴の開いたベロのような部分が設けられています。この部分も途中から切り取りました。

次に、モニターおよびスイッチ以外の光らせたくない部分を黒く下塗りします。むらなく厚塗りしたいのでエアブラシを使いたいのですが、非常に小さいスイッチも彫刻されており、マスキングが困難です。そこで、スイッチの周辺を筆塗した後、はみ出し気味にマスキングしてエアブラシで塗装することにしました。

スイッチの周辺をクレオスC33「つや消しブラック」で筆塗し、モニターとスイッチをマスキングしました。小さなスイッチは、はみ出し気味にマスキングしました。

次に、エアブラシでC33「つや消しブラック」を塗りました。

しばらく放置して十分乾燥させた後、ガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたものを塗りました。

そして、映画を参考に、パネルの外枠や一段高くなった部分はライトグレーのままとし、それ以外の部分をダークグレーで塗り分けます。

マスキングテープを剥すと、スイッチの周辺が一部黒く塗り残されていました。この塗り残しもダークグレーで塗ってしまうので、問題ありません。

スイッチについてしまった塗料をサンドペーパーで削り落とし、タミヤエナメルカラーXF-24「ダークグレー」で塗り分けました。

光る部分の色を調整するため、コンソールパネルの裏に色セロファンを貼りました。LEDの光をあてながら、何枚か重ねて色合いを調整しました。

LEDの組み込み:中央のスイッチ類

パネル中央部分にスイッチ類が並んでいます。これらをまとめて一つのLEDで光るようにしました。

この部分には、裏側に反射板を配置し、反射板からの光によりスイッチ類が光るようにしました。まず0.3㎜のプラバンから四角い板を切り出しました。サイズは現物合わせで決めました。そして、この板にアルミ箔を貼って反射板としました。

光ってしまって分かりにくいですが、四角いプラ板にアルミ箔が貼ってあります。

コンソールパネルの裏側に、この反射板を接着しました。コンソールパネルに対して奥側が開くように、斜めに接着しました。

接着した反射板の両サイドが空いているので、光漏れ対策としてアルミ箔を接着しました。

ポリウレタン銅線をはんだ付けしたチップ型高輝度白色LEDを反射板の内部に差し込み、LEDを光らせてスイッチ類全体に光がいきわたるように位置決めしました。

この時、LEDの発光面を反射板に向け、光を一度反射させてからコンソールパネルに照射することで、より広い範囲に光が当たるようにしました。

LEDの位置が決まったので、LEDにはんだ付けしたポリウレタン銅線をコンソールパネルに接着しました。そして、反射板とコンソールパネルの隙間をUVクリアレジンで固めました。

LEDの取り付けには瞬間接着剤を使用しました。LEDそのものではなく、ポリウレタン銅線をコンソールパネルに接着することで、LEDの回りが汚れないようにしました。

最後に反射板とコンソールパネルの間の開口部をアルミ箔で覆いました。これで、パネル中央部のボタン類に対するLEDの組み込みは完了です。

LEDの組み込み:2台のモニター

パネル中央部の左右には、2台のモニターが設置されています。映画では、これらのモニターは紫色っぽく光っていました。また、モニターの手前の細長い彫刻は、映画では青く光るスイッチの列でした。

これらの色を再現するため、モニターの裏側には青と赤の色セロファンを、スイッチ列の裏側には青のセロファンを重ねて貼りました。

(6枚ぐらいだったと思いますが、枚数は忘れてしまいました・・・)

また、コンソールパネルと窓枠の水平面の間に隙間ができ、LEDの光が漏れてきます。そこで、コンソールパネルを窓枠の水平面に接着し、つなぎ目にアルミ箔を貼りました。

モニターおよび青いスイッチの裏からLEDの光を当ててみたところ、光を当てる場所によって色が変わることが分かりました。いろいろ試した結果、セロファンの中央辺りにLEDを配置することにしました。

LED単独で光ることを確かめてから固めました。

LEDが所定の位置に配置されるようにポリウレタン銅線を曲げて調整し、LEDから少し離れた部分を瞬間接着剤で接着しました。この時、接着強度を確保するため、プラバンの小片を添えました。さらにチップ型LEDもUVクリアレジンで固定しました。

穴あき基板で配線をまとめて導通テスト

ここで、一度組み込んだLEDをすべて光らせてみて、上手く光るかテストすることにしました。

穴あき基板を2列分切り出し、1列をカソード(マイナス側)、もう1列をアノード(プラス側)に割り当てて、これまで組み込んだすべてのLEDの配線をはんだ付けしました。

単三乾電池2個を直列につないで3Vを供給してみると・・・

光った!・・・セーフ。

配線が切れて光らなかったり、ということが時々あるのですよ~。毎回ドキドキです。

LEDの組み込み:モニターの左右のスイッチ

モニターの左右には、それぞれ6個の四角いスイッチが設置されています。映画では、スイッチは6個ではなく9個で1組でした。また、スイッチ全体ではなく、スイッチ上面のシンボルのみが光っていました。

シンボルは丸と半丸を縦に組み合わせたような図形で、黄色っぽく光っていました。すべてのスイッチに同じシンボルが描かれているようでした。

キットのスイッチは非常に小さく、上面の光るシンボルのみを塗り残すのは、現状の自分の能力では無理と判断しました(スマン)。そこで、スイッチ全体を光らせることにしました。

およそ1㎜角ぐらいのサイズです。

スイッチを光らせるための光源として、モニター用に組み込んだLEDの光を利用することとしました。LEDをアルミ箔による反射板で覆い、光をコンソールパネル側に反射させることで、スイッチを光らせます。

まず、中央寄りのスイッチの裏側を覆うための反射板を0.3㎜プラバンから切り出し、アルミ箔を貼りました。サイズは現物合わせで適当です。

これを、スイッチの内側に斜めに接着しました。光を少しでも多くスイッチ側に反射させたいと考え、斜めにしましたが、あまり効果はなかったかもしれません。

さらに、コンソールパネルと反射板の間の隙間を、アルミ箔を貼ってふさぎました。ボタンに光を集める効果はこちらのほうが高いようです。

向こう側もアルミ箔で覆ってあります。

スイッチがぼんやり光っているのが分かりますでしょうか?

外側のスイッチも同様にアルミ箔による反射板で覆います。中央寄りのスイッチと同様に現物合わせで0.3㎜プラバンを切り出し、アルミ箔を貼りました。

反射板をスイッチの内側に接着しました。今回は反射板を傾けず、水平に接着しました。また、先に接着した反射板とつなげることで、LED全体を覆うようにしました。

アルミ箔を貼って前後の隙間を覆いました。ただし、この段階では、左右はまだ覆っていません。

LEDを点灯させてみました。外側のスイッチもぼんやり光るようになりました。またLED全体が覆われたことで、モニターがより明るく光るようになりました。さらに、中央側のスイッチの光り具合が若干明るくなったように感じられました。

まだコンソールパネルの左右にスイッチなどが残っていますが、今回はここまでとします。

機首の製作

機首のフック

もともと機首の部品には、左右に2つずつ、4つのフック(手すり?それとも、ジャッキステー?)が付いていました。が、機首と機体上部の間にできた隙間に対処する際に、これらのフックを切り取ってしまっていました。

これらのフックを復活させました。まず初めに、もともと付いていたフックを参考にして、0.6㎜真鍮線でフックを製作しました。

もともとのフックが付いていた場所にドリルで穴を開けました。その際、機体内側まで穴が貫通してしまわないように気を付けました。

機体を汚さないように気を付けながら、フックを瞬間接着剤で接着しました。

ちょっと歪んでしまった・・・

真鍮線で作り直したフックにメタルプライマーを筆塗りした後、ガイアノーツNo.071「ニュートラルグレーⅠ」にフラットベースを加えたものを筆塗しました。

仮組したら段差が!

ある程度機首が形になってきたので、機体に仮組してみました。すると・・・

盛大に隙間が空いてしまいました!

コックピットの左右の内壁の下にスペーサーを追加して、少し上に位置するように接着するとよかったかもしれませんが、ここまで組み立ててしまっているので後の祭りです・・・。

幸い(?)映画では、コックピットの左右は映らないので、実際にココがどうなっているかは分かりません。そこで、コンソールパネルの左右にプラバンを貼って、隙間をふさぐことにしました。

現物合わせで切り出したプラバンをコンソールパネルの左右に貼ってみました。

これでもまだ手前側に隙間が残りますが、機体に機首を接着した後に対処したほうがよさそうです。今回はここまでとします。

おまけ:子猫を保護しました。

我が家の庭に迷い込んだ子猫を保護することにしました。動物病院で診てもらったところ、生後5週間ということでした。

「大福(だいふく)」と名付けました。

とても人懐っこい子猫で、必死に家に入ろうとしていました。もしかしたら、誰かに捨てられてしまったのかもしれません。今では、すっかり我が家になじんでしまっています。

ネコとは思えない姿勢です。

子猫を保護してから、とにかく時間が過ぎるのが速いです。果たしてネコと模型製作は両立できるのか?

おまけ:子猫の大福さん(1)

つづく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました