【プラモ】KPモデル 1/72「川崎乙式一型偵察機」の製作(3)下主翼、着陸脚の取り付け

航空機

KPモデル1/72の「川崎乙式一型偵察機」を製作しています。ようやく胴体に下主翼と着陸脚を取り付けることが出来ました。

翼端の厚紙は、胴体各部に通したナイロン糸をまとめておくためのものです。

以下で製作過程を説明します。

WingNutWingsのサイトを参考に作り込んだ。

「川崎乙式一型偵察機」の製作過程をX(旧ツイッター)にポストしているのですが、それを見てくださったフォロワーさんから「WingNutWingsのサイトに写真があるよ」とアドバイスをいただきました。

そこで、早速「WingNutWings」(ニュージーランドの模型メーカーです)のサイトを見てみました。すると、「そらはく」の展示機では見えない角度の写真や、再現されていない機銃の写真が掲載されており、不明点が明瞭になりました。

そこで、「WingNutWings」の写真を参考に各部を作り込みました。

後席

まず後席上面の塗装についてです。「そらはく」の展示機では後席上面を見ることが出来なかったので、推定でクレオスMr.カラーC45「セールカラー」で塗りました。

修正する前の写真です。

しかし、「WingNutWingus」に掲載された写真では、この部分はシルバーであることが判明しました。そこで、クレオスMr.カラーGX2「ウィノーブラック」で下塗りした後、ガイアカラーEx-7「Exシルバー」で塗装しました。

修正後の写真です。上面のパーツを乗せてあります。

次に、後席左右の支柱から胴体に張られているワイヤーについてです。

「そらはく」の機体は、下から見上げることになるので、胴体上面があまりよく見えません。そのため、このワイヤーが胴体上面のどこに引き込まれているのかが曖昧でした。

「そらはく」の展示機です。

このワイヤーを張るため、機体上面のパーツに穴を開けたのですが、位置は適当に決めてしまいました。

修正する前の写真です。

「WingNutWings」のサイトに掲載された写真では、このワイヤーが胴体上面に引き込まれるのは、後席前の風防ガラスの左右の手前辺りと思われました。そのため、前回開けた穴を埋めて、新たに穴を開けなおしました。

修正後の写真です。

元の穴は伸ばしランナーを差し込んで埋めました。やすりで表面を平らにした後、塗装しなおしました。

下主翼を取り付けるための準備

次に、胴体に下主翼を取り付けますが、そのための準備を行いました。

まず、胴体のコックピット付近に開けた穴にワイヤー用のナイロン糸を通しました。

そして、ナイロン糸の端をまとめて、マスキングテープで厚紙に貼っておきました。

この糸は、主翼に開けた穴を通して翼間のワイヤーとします。この時、主翼外側でナイロン糸をパテで埋めて隠せるようにするため、穴の間に溝を彫りました。

更に、下主翼の上面の胴体と接着する部分の塗装をやすりで剥しておきました。

胴体下面パネル

胴体下面は、主翼の下が金属、その後方が羽布張りなのですが、その境界がどのあたりか不明でした。そこで、「WingNutWings」のサイトに掲載された写真を調べてみました。すると、主翼付け根と主翼後端の中間あたりまでが金属パネルで、それ以降が羽布張りであることが分かりました。(キットの箱に描かれている塗装図と同じでした。)

箱裏の塗装図です。

これを参考にして、主翼の付け根より少し後ろまで金属パネルが続いているように製作することにしました。

まず胴体に下主翼を接着しました。下主翼を胴体にあてがった後、Mr.セメントSPを流し込んで固定しました。そして、胴体内側からエポキシ系接着剤を塗って、頑丈に固定しました。

作業しやすくするため、コックピット床板位置決め用につけたプラバンを外しました。

主翼がしっかりと固定された後、胴体下面の主翼の付け根付近に0.2㎜プラバンを貼りました。

主翼の付け根辺りにC45「セールカラー」を筆塗しました。

次に、下主翼前後と胴体の間の継ぎ目の処理を行いました。まずサーフェイサーをパテ代わりとして塗り、やすりで削りました。

平らになったように見えたので、ガイアノーツのGS-03「サーフェイサーエヴォブラック」を塗りました。すると、見事に継ぎ目が残ってしまっていました。

そこで、面相筆で「サーフェイサーエヴォブラック」を継ぎ目に盛り付けるように塗った後、やすりで削る作業を繰り返してみましたが、なかなか平らになってくれませんでした。特に胴体下面に貼ったプラバンの辺りが上手くいきませんでした。

そこで、瞬間接着剤も併用して、胴体と下主翼の間の継ぎ目をサーフェイサーで埋め、やすりで平らに均しました。

最後に、クレオスMr.カラーGX2「ウィノーブラック」を下塗りし、ガイアカラーEx-7「Exシルバー」で塗装しました。

「WingNutWings」には、後席の機銃座の写真も掲載されていましたが、先に主脚柱を取り付けることにします。

着陸脚を取り付けた。

次は着陸脚を取り付けます。「そらはく」で撮影した写真を参考に作り込みました。

主脚柱

展示機では、主脚柱は黒く塗られていましたが、転輪取り付けの一部は黄色く塗装されていました。

本物の写真です。

また、形状もキットより複雑でした。

本物の写真です。

ただし、キットのパーツを加工して展示機の形状を再現しようとすると、強度を十分に確保できなくなるのは明らかです。そこで、塗装で雰囲気を再現してみることにしました。

まず主脚柱の部品(部品番号19,20,36)を切り出し、クレオスMr.カラーGX2「ウィノーブラック」とC113「RLM04イエロー」で塗り分けました。また、主転輪の軸の部分の部品(部品番号36)には0.4㎜の穴を開けてナイロン糸を取り付けておきました。

次に、胴体側の主脚柱取り付け部にナイロン糸を通すための穴を開けました。ナイロン糸は片側を胴体に固定しておき、主脚柱を取り付けた後でもう一方を引っ張って固定します。

胴体にナイロン糸を取り付けた後、主脚柱の部品(部品番号19、20)を取り付けました。この段階では、胴体の一番後ろ側のみエポキシ系接着剤で固定しました。

そして、主転輪の車軸の部品(部品番号36)を主脚柱の部品(部品番号19、20)に接着しました。この時、主転輪の車軸の部品をナイロン糸の下をくぐらせておきました。接着にはエポキシ系接着剤を使用しました。

また、主転輪の車軸の部品に取り付けたナイロン糸を、胴体下に開けた穴に通しました。

主脚柱取り付け部に開けた穴に通したナイロン糸を、たすき掛けにして主転輪の車軸の部品に引っ掛けました。そして、胴体に通した先を引っ張り、糸がピンと張った状態にしました。

ナイロン糸がたるんでいないかを確認した後、胴体内側から糸を通した穴に伸ばしランナーを差し込み、瞬間接着剤で固定しました。そして、エポキシ系接着剤を塗って補強しました。

これで脚柱が形になりました。ただし、主脚柱に塗った「RLM04イエロー」が下側から見えてしまっていたので、GX2「ウィノーブラック」を筆塗しておきました。

エポキシ系接着剤を使用したことと、ナイロン糸で引っ張ったことで、かっちりと主脚柱が固定されました。

主転輪とプロペラ付きの機器

次に、タイヤの取り付けを行いました。まず主転輪の車軸の部品(部品番号36)の両端の長さを調節しました。また、タイヤの軸を取り付ける穴は、0.8㎜のドリルで貫通しないように気を付けながら、少し彫っておきました。そして、タイヤを塗り分けて接着しました。

タイヤは以下の塗料で塗装しました。

ホイールクレオスMr.カラーC45「セールカラー」
ホイール中心部クレオスMr.カラーGX2「ウィノーブラック」
タイヤタミヤエナメル塗料XF-85「ラバーブラック」

また、右主脚柱の横に「プロペラ付きの機器」を取り付けました。この機器は2本の金属のベルトで主脚柱に固定されていました。これを再現するため、ハセガワの「ミラーフィニッシュ」を細切りにしたものを主脚柱に貼りました。

そして、あらかじめ組み立てと塗装を行っておいた「プロペラ付きの機器」を接着しました。

これで、主脚柱が完成です。

胴体の組み立て

コックピット床部品

胴体には、あらかじめ組み立てと塗装を行っておいた床板を取り付けてみましたが、今一つおさまりが良くありませんでした。そこで、どこか干渉している部分がないか調べてみたら、左側の内壁の突き出しピン跡が干渉していました。

完成したら見えなくなると思って、そのままにしていたのが間違いでした。

エッチングノコとデザインナイフで床板と干渉する部分を取り除いたら、スムーズに床板を差し込めるようになりました。

この床板には、上主翼の支柱が取り付けられています。上主翼取り付け時に調整できるようにするため、接着せずに差し込んでおくだけにしておきました。

胴体上面

胴体上面に上主翼の支柱を接着しました。また、前回開けておいたナイロン糸を通すための穴に、長めに切り出したナイロン糸を通しました。そして、後で抜けてしまわないようにするため、裏側に接着剤を塗って固定しました。

ナイロン糸を取り付けてから、操縦席の縁を塗り忘れていたのに気が付きました。タミヤエナメル塗料XF-64「レッドブラウン」を筆塗しました。

これを、胴体上面に接着しました。当初はプラモ用の接着剤を使用してみましたが、上手く接着できなかったので、エポキシ系接着剤で接着しました。

今回はここまでとします。次回、上主翼を取り付けて張り線を行います。

ところで、今回参考にした「WingNutWings」は1/32で航空機黎明期の機体を多数キット化しています。「川崎乙式一型偵察機」は、フランスの「サルムソン2A2」をライセンス生産した機体ですが、この「サルムソン2A2」もキット化されています。

「WingNutWings」の「サルムソン2A2」のページは「WingNutWings Otsu」で検索することで見つけることが出来ます。

続く。

おまけ:猫の大福さん(10) 予防接種

おや、大福さんとお出かけしてきたのですか?

うむ、動物病院に行ってきたところなのだ。

な、なんですって!大福さんの体調が悪いのですか?

いや、大丈夫だ。予防接種を受けてきたのだ。

痛かったなぁ~

そうだったのですね。安心しました。で、大福さんは病院ではどうでしたか?

去年は注射を打たれた瞬間「ニャッ」と言ったのだが、今年は何も言わなかったよ。

おぉ、それはすごいですね!

そして、カレンダーももらってきたのだ。

無事に予防接種が終わって、良かったね、大福さん!

やれやれ。

おまけ:猫の大福さん(9) スリッカーを買い替えた。

おまけ:猫の大福さん(11) 寝床

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