【プラモ】ファインモールド1/72「飛燕Ⅱ型改」の製作(1)製作方針を決めて胴体を作った。

航空機

岐阜県各務原市の「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(そらはく)」のミュージアムショップで「三式戦闘機 飛燕Ⅱ型改」のプラモを購入しました。

このキットは、ファインモールドの1/72「陸軍 三式戦闘機Ⅱ型改 飛燕(ファストバック型)」とオリジナルの缶バッジをセットにしたものです。

今回より、このキットを製作していきます。

製作方針

どんなものを作るのか

今回は、ズバリ、博物館に展示されている「飛燕」のイメージを再現してみたいと思います。

キットには3種類の機体を再現するデカールが付属しており、博物館に展示されている試作17号機も含まれているのですが、このデカールは試作17号機が製作された頃の塗装で、現在博物館に展示されている状態とは異なります。

機体は無塗装で、色合いの異なるシルバーが斑模様を描いています。また、排気管や機銃のカバーなど、素材の違いにより色が異なっている部分もあります。そして、塗装されているのは、コックピットや主脚収容部などの一部のみです。

この雰囲気を何とか塗装で再現できないか、試してみることにします。

各部の色について

組み立て説明書では、コックピットや主脚機体内部などにはクレオスC119「RLM78サンドイエロー」が指定されているのですが、博物館に展示されている機体では水色またはグレーで塗装されていました。

また、プロペラやスピンナーは無塗装の状態ですが、分解状態で内部はくすんだ赤で塗られていました。

そこで、これらの部分は以下の3色で塗装することにします。

水色の部分ガイアノーツ WG-02「みずいろ」+クレオス「フラットベース」
グレーの部分クレオス C80「RLM02グレー」
プロペラ内部クレオスC81「あずき色」

ドロップタンク

博物館では、展示スペースの奥にドロップタンクがひっそりと展示されていました。これを、キットに付属するドロップタンクで再現してみようと思います。

展示ケースに人が写り込んでしまった。

では、始めます!

コックピットの製作

コックピットの床を修正

組み立て説明書に従って、コックピットから製作を始めました。

出来上がったものを機体に挟んで仮組してみると・・・シートが左に寄ってしまいました。

分解して床のパーツをよく見ると、なんだかモールドが左に寄っています。モールドと床の端の間を計ってみたら、左側:1.5㎜、右側:2.2㎜でした。

そこで、シートが左に寄ってしまわないようにするため、床の左端に0.3㎜のプラバンを貼り、右側はやすりで削りました。

この加工を行ったことで、シートが機体の真ん中に収まりました。

色を塗った後です。塗る前に写真を撮り忘れていました。

シートベルトを追加

シートベルトはファインモールド1/72ナノ・アビエーションシリーズ「日本陸軍機用シートベルト」を使用することにしました。

ピンセットなどを用いてキットのシートに合わせて曲げ、プラモ用の接着剤で取り付けました。

塗装

コックピット内部を「みずいろ」と「RLM02グレー」で塗り分けた後、細部を筆塗しました。そして、クレオスウェザリングカラーWC02「グランドブラウン」でウェザリングを実施しました。

また、計器盤にはクレオスC33「つや消しブラック」を筆塗しました。

突き出しピン跡がありますが、組み立てると見えなくなるので、そのままにしました。

(塗装の作業は、実際には後ほど説明する胴体の加工を行った後に実施しました。)

シートベルトは面相筆で塗り分けました。そして、計器盤にデカールを貼りました。

さらに組み立て説明書に従って、細部を塗り分けました。これで、コックピット内部の部品が出来上がりました。

胴体の製作

コックピット製作時、機体上部のアンテナ支柱が曲がってしまいました。そこで、アンテナ支柱の位置にサインペンで印をつけ、アンテナは切り離しておきました。

印をつけたところです。この後切り離しました。

冷却器カバーを加工

機体下面の冷却器カバーは、後端側面の厚みが気になったので、やすり、デザインナイフを使用して削り込みました。斜めに削り込むことで、後端が薄く見えるようにしました。

コックピット内部を塗る前に加工しました。

機体下面がカバーの部分で途切れていますが、本来はカバー内部まで機体が続いています。そこで、カバー内部にあたる部分を、ランナーを削って作りました。

ランナーに空洞がありましたが、瞬間接着剤をパテ代わりにして埋めました。

胴体の組み立て

機首

胴体左右を組み合わせてみました。すると、機首部分が少しだけ上下にずれてしまいました。

左側が微妙に上にずれている。

そこで、バリを除去しつつ機体右側のプロペラ軸がはまる部分を棒やすりで削り、機首がずれないようにしました。

胴体中央部

冷却器カバー内部、コックピットの床の裏側など、組み立ててから塗装しにくそうな部分にクレオスC8「シルバー」を筆塗しました。

また、右側の胴体下面の冷却器カバーの付け根部分には、伸ばしランナーで作った胴体下部の延長部分を接着しました。あとで取れないように、瞬間接着剤を流し込んで、しっかり固定しておきました。

組み立て説明書の指示に従って、コックピットのパーツを左側の胴体内部に接着。計器盤も接着しました。

計器盤は胴体の中心線に合うように接着しました。胴体内壁から少し手前にずらしつつ、胴体左右を仮組して位置を調整しました。

胴体左右を接着して整形

胴体左右を接着しました。

接着剤が固まったところで、胴体左右の継ぎ目付近のスジボリをエッチングノコでなぞりつつ、やすりで継ぎ目を整形しました。瞬間接着剤をパテ代わりとしてつなぎ目を埋めました。

また、上面のアンテナ支柱の位置に0.3㎜ドリルで穴を開けました。サインペンの印を頼りに、前後2か所に穴を開けておきました。

冷却器カバーの真ん中にも継ぎ目が出来ます。瞬間接着剤をパテ代わりにして、やすりで整形しました。カバー後端が薄いので、無理な力を加えず、慎重に作業を行いました。

冷却器カバーの前部は別部品が用意されています。これを冷却器カバーに取り付け、主翼下面を仮組してみたら、隙間が出来てしまいました。そこで、冷却器カバーの部品に0.3㎜プラバンを貼り、隙間が埋まるようにしました。

機首の加工

機首上面カバー

機首上面のカバーは別部品ですが、胴体と組み合わせると前後に隙間が出来、また左右ははみ出してしまいます。

カバーの左右にはカバーを機首に固定するためのラッチがモールドされています。このラッチは長さ1㎜、幅0.3㎜の長方形です。これを残しつつ、カバーの形状を整えてみます。

まず、カバー前端に0.2㎜プラバンを貼り、やすりで削って整形しました。また、ラッチの部分をエッチングノコやデザインナイフで切り欠いておきました。

機首にカバーをはめ込み、やすりで削って機首と幅を合わせました。カバーには、機銃口の直後にスジボリが入っています。やすりで削る際に消えてしまわないようにするため、エッチングノコでスジボリを深くしながら削りました。

ラッチの部分に0.3㎜プラバンを差し込んで接着しました。

プラバンのはみ出している部分をやすりで削りました。

墨入れして状態を確認しました。

機首先端

胴体が形になってきたので、スピンナーを仮組してはめ込んでみました。すると、スピンナーと機首の間に段差が出来てしまいました。

そこで、機首を削って段差をなくすことにしました。まず、スピンナーを取り付けた状態のままサインペンでなぞって印をつけました。

そして、サインペンの印を頼りに機首をやすりで削りました。これで、機首とスピンナーの間の段差を解消することが出来ました。

引けの処理など

胴体左右のコックピットの外側に引けがあったので、瞬間接着剤をパテ代わりに埋めておきました。

機首には過給機の空気取り入れ口を接着しました。側面に引けがあったので、瞬間接着剤をパテ代わりにして埋めておきました。

キャノピーはマスキングテープでガラス部分を覆い、機内色の「RLM02グレー」を塗装しました。

これで、胴体がほぼ完成しました。次回は主翼の製作などを行います。

続く

おまけ:子猫の大福さん(19) クッションでお昼寝

大福さんはどこかな~

さっきはクッションの上で寝ていましたよ。

おや、どこかに行くみたいだぞ。

あ、台の上に飛び乗った!

台の上に小さいクッションを置いておいたけど、使ってくれるかな?

クッションにもたれかかって、寝てしまいましたよ!

大福さんは、クッションが大好きなようだね!

カワイイですねぇ~

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