【映画】「633爆撃隊」を観て【プラモ】モスキートを作った

映画

今回は、「633爆撃隊」という映画と、映画に出てきたモスキートFB型ではないですが、以前製作したハセガワの「モスキートB Mk.IV」をご紹介します。

映画の内容について

第2次世界大戦におけるイギリス空軍のモスキート爆撃機部隊の活躍を描いた戦争映画です。フレデリック・E・スミスという人が書いた小説「633 Squadron」を原作としています。

実際の戦いを描いたものではなく、架空の人物、架空の作戦を題材としたエンターテイメント色の強い作品です。登場するモスキートも戦闘爆撃機型の改良型という実際には存在しなかったタイプということになっているようです。

とはいえ、状況設定などよく考えられており、困難な任務に立ち向かう隊員たちの奮闘は観ていて盛り上がります。なにより、実際のモスキート戦闘爆撃機が飛び回るのが、この映画の特徴といえるでしょう。

DVDのパッケージの説明には、冒頭に「1994年」と書いてあったり、「特撮を排した」とありますが、明らかに特撮の場面があったりと、いろいろ間違いがありますので、注意が必要です。

突っ込みどころも結構あるのですが、あまり難しいことを考えずに楽しむのが良いのではないかと思います。

映画の感想

個人的にかなり好きな映画です。なんといっても、実物のモスキートが飛び回るのが見どころです。山岳地帯の美しい景観の中を、見た目を裏切る軽快さで飛び回る姿もよいですし、イギリス空軍基地で様々な車両に取り囲まれたり、トレーラーに引っ張られたりしている姿も臨場感がありました。

ブログで紹介するため、改めてDVDを観てみましたが、楽しめました。ストーリーはありがち、といえばありがちなのですが、それだけに手堅くまとまっている、ということが言えると思います。ドイツ軍は手ごわく、作戦の成否を左右する出来事が次々に起こります。そして、BGMが危機的状況を盛り上げていきますので、「どうなるんだろう?」という感じで盛り上がりました。

そして、ゲシュタポの指揮官が・・・これは、実際に観てもらうのが良いと思います。

爆撃隊の隊員たちが、それぞれ癖のある連中という感じで、好感をもてました。原作の小説でどのように描かれているのか、興味深いです。原作の小説を読んでいないので、詳しくは分からないですが、入手可能であれば読んでみたいです。

映画に登場した乗り物など

映画の冒頭でテロップが入りますが、第2次世界大戦中のイギリス空軍のモスキート部隊の活躍にインスパイアされて制作された映画ですので、モスキートの実機が全編にわたって登場します。

爆撃型です。映画に出てくる戦闘爆撃型ではないです。すまんです。

モスキートは英国が開発した多目的機です。爆撃機型を基本として偵察機型、戦闘機型、夜間戦闘機型、戦闘爆撃機型など、様々なタイプが作られました。

機体の主要部分は木材で作られていました。そのため、生産において金属を節約でき、家具工場など、木材産業も参加できるなどの利点がありました。木材で作られているだけあって、映画でも燃えまくっていましたね。

映画に登場するのは、見た目は戦闘爆撃型ですが、通常の戦闘爆撃型より多くの爆弾を胴体に搭載できる特殊型と設定されていたらしいです。

最初に映画を観たのはかなり前で、その時モスキートを作りたくなったのですが、たまたま戦闘爆撃型を入手できず、爆撃型を制作しました。今回紹介したのは、その爆撃型のモスキートです。

イギリス空軍基地には、救急車や消防車など、様々な車両が配備されていました。ジープも配備されていて、地味ながら要所要所で登場してよい「演技」をしていました。

よく見るとバンパーに「RAF」と書かれており、存在感があります。模型で作ってみたいと思ってしまいました。

ドイツ軍の兵器もそれなりに頑張っていて、4輪装甲車はなかなかの再現度でしたし、オートバイのサイドカーが2種類出てくるところなども映画スタッフのマニアックなこだわりを感じました。

(もう1種類のサイドカーのキットがどこかにあるのですが、自宅のカオスに阻まれて発掘できませんでした。)

ドイツ空軍戦闘機として登場した飛行機ですが、今一つ正体がつかめませんでした。低翼単発の小型機で、操縦席には座席が2つ横並びで設置されている機体です。メッサーシュミットBf108(有名なBf109とは別の機体)のようにも見えましたが、機首の感じが違うので、別の機体のような気もしました。

Bf108は1942年まで生産され、その後はフランスのノールという会社で「ノール1000パヴァン(ペリカン)」という名前で生産が続けられました。そして、戦後も生産が続けられ、エンジン換装などの改良も行われたので、このパヴァンが使われたのかもしれません。

そして、乗り物ではないですが、ドイツの対空機関砲が活躍します。

映画に出てきたのは、ちょっと形が違っていましたが、雰囲気は出ていたと思います。4連装のやつ、3連装のやつ、機関銃を2丁連ねたタイプのやつなど、いろいろなタイプが登場しました。1種類でないところに、またもこだわりを感じました。

ということで、ここはモスキートFB型を・・・と行きたいところですが、その前に映画の「あの場面」を作ってみることにしました。

つづく。

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