【プラモ】ドラウィング1/48「コードロン C.630 シムーン」の製作(1)サン・テグジュペリの「F-ANRY」として製作開始、なんだか大変だぞ。

航空機

今回より、ドラウィング1/48「コードロン C.630 シムーン」を製作します。4種類の塗装例が用意されていますが、その中から小説「星の王子様」で有名なサン・テグジュペリの機体を製作することにしました。

製作方針を決定して製作開始。機体各部の仮組を行い、胴体内部の製作を進めました。

以下で説明します。

製作方針

このキットは機体内部、エンジンまで再現された精密なキットです。そのため、細かいパーツが大量に用意されています。

また、レジンパーツやエッチングパーツまで用意されています。

一方、所有している資料は以下の1冊のみ。少し写真も掲載されていますが、文章が主体で機体の細かい部分などはよくわかりません。

  • 創元社 「星の王子様」の誕生(サン=テグジュペリとその生涯)

そこで、今回は支柱などを真鍮線に置き換える程度の変更で製作することにしました。

また、せっかくエンジンのパーツが用意されていますが、完成させると内部に組み込まれて見えなくなってしまいます。

もったいないのでエンジンは組み込まず、完成後も隣に並べて展示できるようにしようと思います。

ところでこのキットについて、X(旧ツイッター)で「製作するのに大変苦労した」とポストされているのを見かけました。そこで、各パーツの仮組をしっかり行うことにしました。きれいに完成させることを目指します。

パーツの仮組とすり合わせ

胴体と床板、隔壁およびドア

組立説明書では機体内部から組み立てるように指示されていますが、組み立てを行う前に床板と前後の隔壁が胴体に収まるかどうか試してみることにしました。

まず前部隔壁のパーツ(部品番号A2)を胴体のパーツ(A4,A5)と組み合わせてみました。すると操縦席の開口部とかみ合う部分が干渉して、所定の場所に収まりませんでした。

そこで、干渉する部分をやすりとナイフで削って前部隔壁のパーツが胴体に収まるようにしました。

次に、床板のパーツ(部品番号C5)に前後の隔壁のパーツ(部品番号A1,A2)を組み合わせて胴体内部に収めてみることにしました。しかし、隔壁パーツに開けられた床板パーツを組み合わせるための細長い穴の内側にパーティングラインがあり、床板を差し込むことが出来ませんでした。

後部隔壁です。前部隔壁にもパーティングラインがあります。

前後の隔壁のパーティングラインを削り落とし、床板と隔壁のパーツを組み合わせて胴体に組み込んでみました。すると床板の前後調が長すぎて収まりませんでした。

そこで、床板の後端を削り込んで長さを調整し、胴体内部に収まるようにしました。

さらに別部品で用意されている胴体左側後方のドア(部品番号A6)をはめ込もうとしましたが、これも上手く胴体にはまりませんでした。胴体側の開口部が少し小さく、また開口部内側のパーティングラインが引っかかってしまうようです。

そこで、ドアの開口部内側をやすりで削り、ドアがはまるようにしました。やすり掛けを行う際は、削りすぎないように気を付けました。

胴体に床板と前後の隔壁を組み込んでマスキングテープで固定してみました。すると、前部隔壁(部品番号A2)の下側が胴体からはみ出してしまいました。

加工が必要かと思いましたが、機首下面を取り付けると、その内部に上手く収まりました。

ですので、前部隔壁パーツの下側の加工は不要です。

胴体と窓ガラス

窓ガラスにはクリアパーツが用意されています。コックピット前面の2つの窓は胴体と一体で整形されています(部品番号D1)。このパーツも胴体側のパーティングラインとバリのために上手くはまりません。

主に胴体側をやすりで削って、コックピット前面パーツがはまるようにしました。

また、胴体側面の三角窓とその後ろの四角い窓もクリアパーツが用意されています。各窓パーツには異なる部品番号が割り当てられているので、後でわからなくならないようにするために番号を書いたマスキングテープを貼っておきました。

三角窓はガラスの部分のみがクリアパーツ化されています。そして、四角い窓は胴体の一部とガラスの部分がまとめてクリアパーツ化されています。これらのパーツもそのままでは胴体にはまりません。

窓ガラスがはまっていないのがお判りいただけますでしょうか?

そこで、胴体側とクリアパーツの両方を慎重に削って、隙間なく胴体にはまるように調整しました。まず四角い窓は、前後の長さを合わせた後に上下を合わせました。

次に三角窓は上から下に向かってやすりで形を整えて、開口部にはまるようにしました。

ちなみに胴体側面の四角い窓は、胴体外面と一体で整形されています。「そらはく」の展示パネルの写真によると、この部品がそのまま扉として外側に開くようです。

今回の製作では閉じた状態とすることにします。

胴体と主翼

主翼を仮組してみることにしました。主翼下面と胴体下面が一体になったパーツ(部品番号B1)を切り出し、ゲート跡やパーティングラインを削り落としました。そして、胴体と組み合わせてみると、主翼後端と胴体が組み合わさる部分が干渉するので削り込みました。

胴体左右と主翼下面パーツを仮組してみました。

すると、翼端が下に垂れ下がってしまいました。まるで主翼に下半角が付いている(主翼が胴体から少し下に折れ曲がるように取り付けられている)ようです。本来は上反角が付いていないといけないので、非常に違和感がありますね。

次に主翼上面パーツを胴体と組み合わせてみました。すると、付け根部分の形状が干渉して胴体とかみ合いませんでした。そこで、デザインナイフややすりで胴体側を削り、主翼上面が胴体にはまるようにしました。

右主翼上面

かみ合う部分のラインがパネルラインを構成しています。パネルラインを崩さないようにするため、下の写真の部分を削り込みました。

これにより、主翼前縁のライン、主翼上面のパネルラインを崩さずに保つことが出来ましたが、主翼後端のラインはずれてしまいました。主翼を取り付けた後で、後端のラインを修正することとします。

主翼の加工は現段階ではここまでとします。

胴体内部の組み立て

エンジン製作の準備

今回はエンジンを機体に組み込まず、機体と並べて展示できるようにします。組み立て説明書を見ると、エンジンは前部隔壁パーツ(部品番号A2)に取り付けられます。

前部隔壁パーツ(部品番号A2)には、反対側に計器盤パーツ(部品番号C6またはE10)とその台座パーツ(部品番号E13)が取り付けられ、操縦席の前端部分も構成します。

エンジンを機体に組み込まず、外に並べて展示する場合、前部隔壁パーツと台座パーツが2組あると都合が良いです。そこで、プラ材でこれらのパーツを作成しました。

エンジン側

前部隔壁パーツはキットのパーツを参考に1㎜プラバンから切り出し、床板をはめ込むための長方形の穴を開けました。前部隔壁のパーツの厚みは2㎜なので、胴体と接する部分に1㎜プラバンを貼り重ねておきました。また、計器盤の台座パーツは2㎜カクボウ、1㎜プラバンを組み合わせたものからやすりで削り出しました。

操縦席側

プラ材で自作したものを機体に組み込み、キットの前部隔壁パーツ(部品番号A2)はエンジン展示用に使用することにしました。

胴体内部の組み立て

いよいよ胴体内部を組み立てます。組み立て説明書では、最初に椅子を組み立てるように指示されています。

3脚ある椅子の座面に背もたれと脚を取り付けるのですが、キットの椅子の脚パーツはバリだらけで整形が面倒です。これらのパーツは使用せず、代わりに0.4㎜の真鍮線で自作することにしました。

真鍮線から椅子の脚を正確に同じ長さで切り出すよりは、床に穴を開けて差し込んで調節できるようにした方が簡単です。そこで、床板に0.4㎜穴を開け、6㎜弱の長さに切り出した真鍮線の脚を差し込みました。そして、真鍮線の高さが床板から4.5㎜となるように調整して瞬間接着剤で固定しました。

次に主翼桁と思われるパーツ(部品番号E23,E24)を取り付けようとしましたが、特に後側のE23の取り付け位置が曖昧でよく分かりません。そこで、先に椅子の座面(部品番号E25)を接着し、座面をガイドとしてE23を接着しました。

E24も接着しました。

部品番号E23,E24にはひけがあったので瞬間接着剤をパテ代わりとして埋めました。

続いて他の椅子の座面、床のすべり止めのエッチングパーツを接着。

椅子の背もたれ、操縦桿を接着し・・・

バリだらけのフットペダルをやすりやデザインナイフで出来るだけきれいに整えてから接着しました。また、後部隔壁パーツも接着しました。

スロットルレバーと思われるパーツ(部品番号F51)にはエッチングパーツ(部品番号9)を取り付けてから床板に接着しました。このエッチングパーツはタコメーターかもしれませんね。

室内に椅子が3脚配置されています。一番前の椅子はおそらくパイロット(主操縦士)用と思われます。そのため、椅子の近くに各種のレバーやフットペダルが配置されています。

また、操縦桿とフットペダルは真ん中のシートの近くにも配置されています。おそらくこの椅子はコパイロット(副操縦士)のものではないかと思います。

一番後ろの椅子は客席ということになるのでしょうか。この椅子だけ背もたれの形が違います。客席と後部隔壁の間には大きなスペースがあり、荷物をたくさん積載できそうですね。

胴体内部のパーツも接着しました。

胴体左側の三角窓の辺りに接着するT字型のパーツは先端が主翼桁と思われるパーツ(部品番号E24)につながっているように思われます。これはもしかしたら、フラップを操作するためのものかもしれません。

説明がないので確かなことは分からないですが、各部の機能を想像しながら製作すると楽しさ倍増な気がします。

このキットを製作するときのコツ

どうやらこのキットは、パーツの接合部分が大きめに作られているようです。そこにパーティングラインが組み合わさり、ランナーから切り出した状態ではパーツを組み合わせられないことが多いです。

そのため、パーツの仮組とすり合わせは必須です。ただし、慎重にすり合せを行えばパーツ間に隙間が空かないので、ある意味パチピタキットといえるかも・・・無理がありますね。

次回は胴体内部の塗装や計器盤の製作などを行うこととします。

続く。

おまけ:猫の大福さん(17) 買ったばかりのCDラジオが・・・

大福さん、新しいCDラジオが気に入ってしまったようですね。

ウム。実はそれで困っているのだ。

え、そうなんですか?いったいどうしたというのですか?

上の部分についているCDを入れるためのフタが、少し押し込むと開く構造なのだが・・・

上に大福さんが乗ってしまうので、ふたが開いてしまうのだよ。

それは困りましたね・・・

仕方がないので、木の板を乗せて使っているのだ。

あ、大福さんがやってきましたよ。あぁ、アンテナをカミカミしていますよ!

や、やめろ大福、やめてくれぇ!

アンテナがへこんでしまって、奥まで縮まなくなってしまったのだ・・・

でも、少し力をかけて押し込むと何とかなりましたよ。

ウム。まぁ、ネコに文句を言っても始まらないね。

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