【プラモ】「空宙博(そらはく)」に行って、「川崎 乙式一型偵察機」と「コードロン シムーン」を作りたくなった。

博物館

2023年10月29日まで、岐阜県各務原市の「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」、通称「空宙博(そらはく)」で企画展「日仏航空ヒストリー」を見てきました。

この企画展で、「星の王子様」の著者「サン・テグジュペリ」も愛用したフランスの小型民間機「コードロン シムーン」の尾翼の一部が展示されていました。

ちなみに「サン・テグジュペリ」の「シムーン」はリビアの砂漠で失われて残っていません。展示されていたのは、「パリー東京100時間飛行」に挑戦した機体の一部です。

1/72の小さな模型も展示されていました。

他にも、常設展示されている「川崎 乙式一型偵察機」の復元時の映像なども見ることが出来、とても有意義でした。

企画展「日仏航空ヒストリー」は2023年10月29日まで開催されました。

【空宙博】岐阜かかみがはら航空宇宙博物館公式ウェブサイト (sorahaku.net)

この企画展を見に行って、KPモデル1/72「川崎 乙式一型偵察機」とドラウィング1/48「コードロン C.630 シムーン」を製作することにしました。

今回は企画展「日仏航空ヒストリー」と2機のキットの内容を紹介します。

企画展「日仏航空ヒストリー」

企画展「日仏航空ヒストリー」は、「そらはく」内の特設ブースで開催されていました。特設ブースは多数の航空機が展示されているA3展示室からミュージアムショップに抜ける出口の手前に設置されていました。

展示ブースの外側にエールフランスのポスターが貼ってありました。

特設ブースに入ると、多数の解説パネルが設置されており、航空機の黎明期の歴史がモンゴルフィエ兄弟の熱気球までさかのぼって紹介されていました。

奥に進むと、フォール教育団の来日から「サルムソン2A2」が「乙式一型偵察機」としてライセンス生産されるまでのいきさつが詳しく解説されていました。また、博物館に常設展示されている「乙式一型偵察機 1001号機」の復元時の様子も映像で紹介されていました。

「乙式一型偵察機」は、企画展とは別の場所に復元機が常設展示されています。

ちなみに機体名称の「乙式」は、フランスの航空機メーカー・サルムソンを表しています。「甲式」はニューポール、「丙式」はスパッドを表しています。

また、普段は「乙式一型偵察機」の横に展示されている「ル・ローンエンジン」が、企画展の展示ブース内で展示されていました。

このエンジンは「甲式三型練習機」などに搭載された航空機用エンジンで、国内でもライセンス生産されていました。「甲式三型練習機」は、「ニューポール24」を国内でライセンス生産した機体です。

企画展では「ル・ローンエンジン」の他に、「甲式三型練習機」のプロペラも展示されていました。

その奥には、「超音速旅客機 コンコルド」などの模型とともにフランスの小型民間機「コードロン シムーン」の模型が展示されていました。

そして、「シムーン」のラダー(垂直尾翼の動翼部分)が展示されていました。このラダーは、1936年の「パリー東京100時間飛行」で使用された「コードロン シムーン」(登録番号F-AXAN)の一部です。

フランスの飛行家「アンドレ・ジャビー」が操縦する「シムーン」は悪天候のため、福岡県と佐賀県の県境にある背振山に墜落してしまいました。この時回収された残骸の中に、このラダーも含まれていました。

「アンドレ・ジャピー」の「シムーン」はパリから東京まであと一歩というところで墜落してしまいました。この「シムーン」の復元を行う「赤い翼プロジェクト」が紹介されていました。

「コードロン シムーン」を復元し、2026年に佐賀から東京までの飛行を行うことを目指している、とのことでした。2026年が楽しみですね。

KPモデル1/72「川崎 乙式一型偵察機(サルムソン2A2)」

「そらはく」の展示室に入ると、最初に出迎えてくれるのが「乙式一型偵察機(サルムソン2A2)」の復元機です。今回の企画展を見て、より興味が高まってきました。

ミュージアムショップで「サルムソン2A2」のキットが売られていましたが、その時は購入せずに帰宅。その後「サルムソン2A2」を作りたくなり、ネットショップでKPモデル1/72「川崎 乙式一型偵察機(サルムソン2A2)」を購入しました。

ちなみにKPモデルからは他にも「サルムソン2A2」のバリエーションキットが発売されています。その中から、博物館の展示機に一番近そうなキットを選択しました。

早速開封してみました。エンジン等の機体内部が再現されているわけではなく、コックピット内部も一般的な1/72の航空機キットのレベルですが、細かいパーツが多いように感じられます。

組み立て説明書を見ると、複雑な形状のカウリングは5分割されており、機首下面のフィンは別部品であることが判明。さらに主脚柱の横に取り付けられている小さなプロペラ付きの装置も再現されていました。各部を細かく再現するため、細かいパーツが多数用意されているようです。

また、クリアパーツが入っていない、と思いきや、風防を再現するための透明なシートが入っていました。

パーツをよく見ると、水平尾翼を下から支える支柱のパーツが曲がっていました。しかし、ピンセットでつまんで曲げたらまっすぐになりました。パーツが柔らかい、という印象はないのですが、粘り気のある素材が使われているようです。

そして、3種類のマーキングを再現したデカールも用意されていました。

箱の裏側に3種類のマーキング例が掲載されていましたが、それぞれどんな機体なのかは解説されていませんでした。

作りやすさより再現度を優先したキットのようです。

ドラウィング1/48「コードロン C.630 シムーン」

ドラウィングからは、1/48で「コードロン C.630 シムーン」が発売されています。何種類か発売されていますが、そのうち「サン・テグジュペリ」の愛機を再現できるキットを発売当時に購入しました。

2021年1月、発売当時に購入しました。

開封してパーツを並べてみました。細かいパーツが多いですね。

まるで艦船模型のようです。これら多数のパーツにより、機体内部やエンジンも再現されています。

そして、エッチングパーツと塗装用マスクシートも入っていました。さらに・・・

ラダー用のレジンパーツも入っていました。ラダーはプラスチックのパーツも付属していますが、パーツが分割されており、側面に継ぎ目が出来てしまいます。これに対処するためのレジンパーツと思われます。(ただし、組み立て説明書には何の説明もありません・・・)

グレーの物体がラダーです。
プラパーツも入っています。

デカールは4種類分が付属。

組み立て説明書には、カラフルな塗装図も掲載されていますが・・・

解説は一切なし。どれが何なのかは全く分かりません。

ちなみに、以下の書籍に「サン・テグジュペリ」の「シムーン」は登録番号が「F-ANRY」であると書かれており、写真も掲載されています。

  • 創元社 「星の王子様」の誕生(サン=テグジュペリとその生涯)

したがって、ボックスアートにも描かれている赤い機体が「サン・テグジュペリ」の「シムーン」であることは間違いないです。

ドラウィングの1/48「コードロン C.630 シムーン」は、時間をかけて製作するのが良さそうです。

次回から、これら2機の航空機を製作します。まずはKPモデル1/72の「川崎 乙式一型偵察機」の製作を開始します。

続く。

おまけ:猫の大福さん(5) 猫も歯を磨こう!

赤トマト君、ペットショップでこんなものを買ってきたぞ!

これは・・・歯磨きセットですね。

うむ。ネコちゃんもちゃんと歯磨きしないといけないのだ。

じゃぁ、早速やってみましょう。付属の布を指にセットして、歯磨き粉を付けて・・・

さぁ、大福さん、歯磨きをしますよ~

いいぞ、その調子だ!がんばれ!

虫歯にならないように歯を磨こうね~

ウニャオゥ

おまけ:猫の大福さん(4) お花は食べ物ではありません!

おまけ:猫の大福さん(6) 我が家に来てから1年経った。

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