【プラモ】ピットロードの「占守型海防艦」

艦船

こんにちは、青木鳥です。

本ブログで製作過程を紹介してきた、ピットロード1/700「占守型海防艦」が完成しました。改めて、完成品をご紹介いたします。

占守型海防艦「石垣」就役時

就役時の海防艦「石垣」です。「石垣」は占守型海防艦の4番艦として建造されました。

「石垣」は昭和19年(1944年)5月にアメリカ海軍の潜水艦により撃沈されました。

占守型海防艦は昭和19年に電探の装備、武装の増強を行っていますが、「石垣」が改修工事を受けたかどうかは分かりませんでした。

就役時ということで、艦首に菊花御紋章が取り付けられています。また、太平洋戦争開戦前の状態ですので、舷外消磁電路は取り付けられていない状態を再現しました。

占守型海防艦「国後」キスカ撤収作戦時

キスカ撤収作戦時の「国後」です。「国後」は占守型海防艦の2番艦として建造されました。

キスカ撤収作戦は昭和18年(1943年)6月から7月にかけて実施されました。

この時期はまだ電探、武装等の強化を行う前でした。開戦時の状態から大きな変化はないと考え、艦首の菊花御紋章を取り外した状態とし、船体に舷外消磁電路を取り付けました。

艦橋両舷に機銃座を設けて25mm連装機銃を装備しています。主砲は45口径12cm砲3門、艦尾には爆雷投射機1基と爆雷投下台を装備していました。

占守型海防艦「国後」昭和19年時

昭和19年(1944年)時の「国後」です。電探装備、武装強化の改修が施された姿です。

「国後」は終戦まで無事に生き残り、戦後は復員輸送に従事しました。

前部マストを改修して22号電探が装備されました。後部マストには13号電探が装備されました。艦橋前には8cm迫撃砲が装備されました。

また、第1砲塔後ろと上部構造物後部両舷に機銃座が取り付けられ、25mm三連装機銃が増備されました。艦橋両舷の25mm連装機銃は3連装機銃に換装されました。

占守型海防艦「八丈」昭和19年時

昭和19年(1944年)時の「八丈」です。「国後」と同じく電探装備、武装強化の改修が施された姿です。

「八丈」は昭和20年(1945年)5月に爆撃で中破。終戦時は修理の途中でした。

他の3隻の占守型海防艦は炊事所煙突の先端部が「H字型」をしていますが、「八丈」は異なる形状をしていました。ピットロードのキットでは、「八丈」のタイプが再現されているようです。

製作のポイント

占守型海防艦を作ろうと思ったのは、映画「太平洋奇跡の作戦キスカ」に登場する「国後」が印象的だったからです。この辺りの経緯は本ブログの記事【映画】「太平洋奇跡の作戦キスカ」を観たら【プラモ】国後(くなしり)を作りたくなったをご覧ください。

製作においては、自分の中で課題であったリノリウム押さえ金具の表現方法について、4つの方法を試してみました。現時点では、金色の色鉛筆で塗る方法が一番気に入っていますが、改良の余地ありといったところです。詳細は本ブログの記事【プラモ】「海防艦 国後」の制作(3) リノリウム押さえ金具をご覧ください。

占守型海防艦は小型の船ながら装備が多く、模型の制作においては、小型の駆逐艦を作るのと変わらない労力が必要だなぁと思いました。ピットロードの1/700海防艦のキットには、2隻分の部品が入っています。1箱で駆逐艦2隻分楽しめる、お得なキットといえるかもしれませんね。

上部構造物の製作では、継ぎ目けしの際に側面のモールドを削り落として、成型後に復活させる、という方法を用いました。

また、マストの真鍮線化などのディテールアップを行いました。詳細については、以下の製作記事をご参照ください。

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(1)製作方針

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(2)船体の加工

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(3) リノリウム押さえ金具

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(4)上部構造物本体

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(5)武装、煙突、探照灯

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(6)マスト、電探など

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(7)艦載艇、ダビット

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(8)最後の組み立て

ネームシップの「占守」を作れなかった

製作開始時の調査不足が原因で、「占守」を作ることができませんでした。いずれ「占守」も作ってみたいと思います。

準同型艦の択捉型海防艦については、以下をご覧ください。

【プラモ】ピットロードの「択捉型海防艦」

ご覧いただき、ありがとうございました。ピットロードの占守型海防艦でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました