【プラモ】スキャンカットで1/350の「水兵」を製作(1)いろいろ試したけど、あともう少し・・・

製作記

ブラザーのカッティングマシーン「スキャンカットSDX1200」で1/350の「水兵」を製作出来ないか試してみました。

いくつかの素材を試して、それらしい形状のものをカットできるところまでたどり着きました。しかし、手足の先がめくれていて、まだ改良が必要です。

以下で説明します。

「スキャンカットSDX1200」

始めに、ブラザーの「スキャンカットSDX1200」を簡単に紹介します。

「スキャンカット」は、紙、布やプラバンなどをカットすることが出来る装置です。紙などに描かれたパターンをスキャンして、そのままカットすることが出来ます。

プラバンは0.2㎜の厚さのものまでカットできます。カットする材料は、粘着シートに貼り付けて使用します。

スキャンカットで0.2㎜プラバンをカットしているところ

また、PCで作成したデータを使用してカットすることもできます。データを作成するため、専用ソフト「キャンバスワークスペース」が用意されています。(モバイル用には、「アートスピラ」というアプリが用意されています。)

キャンバスワークスペースの操作画面

詳しくは、メーカーのサイトをご覧ください。(新しいタブで開きます。)

「切る」を自在に操る。スキャンカット・スキャンカットDX|カッティングマシン|ブラザー (brother.co.jp)

本ブログでは、メビウスモデルの「ムーン・バス」を製作した時に「スキャンカット」を使用しました。

天井にLEDを組み込んで光らせました。

天井を作り直して照明にLEDを組み込んだのですが、その際に照明の枠を0.2㎜プラバンから「スキャンカット」でカットして製作しました。

「ムーン・バス」の天井については、以下もご参照ください。(新しいタブで開きます。) 

【プラモ】メビウスモデル1/55「ムーン・バス」の製作(9)天井の照明、コックピットの製作

「ムーン・バス」の天井では、同じ形のものを正確に多数カットするのに大変重宝しました。そこで、「スキャンカット」でどこまで細かいものをカットできるのかを試してみることにしました。

1/350の「水兵」を作ってみた。

試しに作ってみた。

細かいパーツを使用する模型として、艦船模型が思い浮かびました。そこで、艦船模型で使えるものとして、「水兵」をカットしてみました。

まず、「キャンバスワークスペース」で「水兵」のデータを作成しました。手元にあったエッチングパーツの水兵などを参考にして、フリーハンドで「直立のポーズ」、「足を開いたポーズ」、「両手を広げたポーズ」の3種類を描いてみました。

縮尺は1/350を想定し、「水兵」の高さを5㎜としました。実物大に換算すると1.75mです。

「キャンバスワークスペース」では、画面上に点を配置していくことで図形を描画します。この点を配置できる距離には、下限があるようです。配置する位置が隣の点と近すぎると、点が勝手に移動して隣の点にくっついてしまいます。

この特性を考慮しつつ、これ以上近づけられない限界の距離で点を配置しました。

出来上がった「水兵」をコピーして、複数を配置。カット用のデータとしました。また、データの向きでどのような影響があるのか試すため、90度回転したデータも作成しました。

このデータを使用して、厚手の画用紙と0.2㎜プラバンから「水兵」をカットしてみました。

厚手の画用紙

厚手の画用紙の場合、次のような問題が発生してしまい、上手くカットできませんでした。

  • 紙の表面がめくれてしまう。
  • 「両手を広げたポーズ」では、腕の形が崩れてしまっている。
  • 全体に細くなりすぎている。特に「直立のポーズ」では、そろえた足が細くなりすぎている。

厚手の画用紙では、紙が柔らかすぎて上手くいかないようです。もう少し硬めの紙の方がよさそうです。

0.2㎜プラバン

0.2㎜プラバンでは、どのポーズも厚手の画用紙よりさらに形が崩れてしまい、上手くカットできませんでした。

横向きのデータでは、さらに形が崩れてしまっていました。特に「両手を広げたポーズ」では、腕がなくなってしまっていました。

画用紙、プラバンとも、出来上がったものが細かいので、粘着シートから外すのに手間がかかりました。

各部を太くした。

最初のデータでカットした結果を踏まえ、「水兵」の形状を修正することにしました。また、90度回転したデータは削除しました。そして、粘着シートから外しやすくするため、サポートを付けることにしました。

高さ5㎜は変えずに左右の幅や腕の太さを少し増やしてみました。また、「腕を途中で曲げているポーズ」の「水兵」を追加しました。切り出した後、腕を折り曲げて、機銃などを操作しているポーズの「水兵」として使用します。

厚手の画用紙はめくれてしまうため、より硬い紙としてケント紙を使うことにしました。

ケント紙

ケント紙では、厚手の画用紙と比べて、紙のめくれが大幅に抑えられましたが、腕や足の先などがめくれてしまいました。また、切り出した「水兵」の形もひずんでしまいました。

一方、サポートを取り付けたことにより、粘着シートから取り外しやすくなりました。

「水兵」の下にサポートを付けたものは、足が崩れてしまいました。一方、上にサポートを付けたものは、若干歪んでいるものの、それらしくカットすることが出来ました。

0.2㎜プラバン

一方、0.2㎜プラバンをカットした結果はあまり思わしくありませんでした。追加したサポート部分の直線すら再現されておらず、「水兵」の形状も崩れたままでした。

サポートとの接続部分を足とすると、足の部分が完全に崩れてしまうことが分かりました。頭で接続するのが良さそうです。

1/350の「水兵」のような細かいデータをカットしようとした場合、0.2㎜プラバンでは硬すぎて上手くいかないのかもしれません。

「小文字カット用キット」を使ってみた。

ケント紙をカットしたときのめくれに対処するため、「スキャンカット」のオプションの一つ、「小文字カット用キット」を試してみることにしました。

データについて、「水兵」そのもののはそのままですが、サポートの形状を四角い枠に変更しました。そして、サポート部分と「水兵」は頭の部分で接続するタイプのみとしました。

一つの枠の中に「直立のポーズ」を3体、「両足を広げたポーズ」を3体、「両手を広げたポーズ」を2体、「腕を途中で曲げているポーズ」を2体の合計10体を配置しました。

「スキャンカット」に「小文字カット用キット」の替え刃を取り付けてカットしてみました。

ケント紙

「小文字カット用キット」を使用したことで、「水兵」の形がゆがまなくなりました。データで作成した「水兵」の形がほぼ再現されているように感じられます。

ただし、よく見るとまだ左腕、左足など、紙がめくれてしまっているます。紙のめくれを抑えられれば、期待していたものが出来そうです。

カードストック

「スキャンカット」に付属するカードストックでも試してみました。左腕、左足などで紙がめくれており、ケント紙と大差ない結果でした。

手足の形状に無理があるのかもしれません。

データを一部曲線に変更してみた。

ここまでは、「水兵」のデータを直線のみで作成しました。そこで、「水兵」の手足の先を曲線に変更しました。また、「直立のポーズ」、「足を開いたポーズ」の水兵の腕も一部を曲線としました。

今回は、ケント紙に加えてコピー用紙もカットしてみました。結果はどうなったかというと・・・

ケント紙

ケント紙では、紙のめくれが収まるどころか、かえって悪化してしまいました。また、左足が細くなってしまいました。

コピー用紙

そしてコピー用紙では、紙のめくれはなくなったように見えますが、腕や足が短くなってしまいました。

結局、どちらも思ったような結果を得ることはできませんでした。

ここまで試して分かったこと

「スキャンカット」でどこまで細かいものをカットできるか確かめるため、1/350の「水兵」をカットしてみました。その結果、以下のことが分かりました。

  • 工夫をすれば、1/350の「水兵」をカットできそうである。
  • 使用する素材は、ケント紙が良さそうである。
  • 「小文字カット用キット」は、細かい模様をカットするのに有効である。

これまでのところ、それらしいものが出来上がりつつありますが、一部紙がめくれてしまったりして、まだまだ改良の余地があります。

一方、「スキャンカット」の機能もまだ十分使いこなせていません。

次回は、よりきれいな「水兵」をカットする方法を探ってみることにします。

続く。

おまけ:子猫の大福さん(20) 毛が抜ける~

大福さんは今日も毛づくろいに精を出していますね。

ウム。でも、それで抜けた毛を飲み込んでしまうのだ。

それ、大丈夫なんですか?

いや、おなかに毛玉がたまって、吐いてしまうのだ。特に今は換毛期なので、大変なのだ。

じゃぁ、何とかしないといけないですね!

ウム!では、今からこのスリッカーで、ブラッシングするのだ!

さぁ、ブラッシングしますよ・・・じっとしていてくださいね・・・

ニャッ ニャッ ニャッ(やめろ、やめろ、やめてくれ!)

うわぁ、こんなにとれましたよ!

ブラッシングしてあげないと、これを全部飲み込んじゃうんですね・・・

毎日ブラッシングしてあげないといけないね!

おまけ:子猫の大福さん(19) クッションでお昼寝

おまけ:子猫の大福さん(21) 猫草を食べさせてください。

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