【プラモ】海面ベースの製作(2)キスカ撤収作戦時の「阿武隈」

艦船

【映画】「太平洋奇跡の作戦 キスカ」のイメージで、軽巡洋艦「阿武隈」の海面ベースを製作しました。濃霧をイメージしてグレーの海面としてみました。

映画の紹介は以下をご覧ください。

【映画】「太平洋奇跡の作戦キスカ」をみて【プラモ】「国後」と「阿武隈」を作った

製作方針

以前、択捉型海防艦の海面ベースを製作しました。スタイロフォームの表面を削った上に木工パテを塗り、塗料を筆塗りした後にグロスポリマーメディウムを塗って製作しました。

この時の作り方をベースに、今回は以下のアレンジを加えてみました。

  • 濃霧の海面とする。
  • 船の動きは微速前進とする。
  • アクリル絵の具で色を塗ってみる。

海面の色は、空の色を映します。昼間の晴天であれば青、夜間は黒です。従って、濃霧ではグレーになるのではないかと考え、グレーで塗ってみることにしました。

白と黒のアクリル絵の具を混ぜてグレーを作って塗ることにしました。

択捉型海防艦の海面ベースの詳細は以下をご参照ください。

【プラモ】海面ベースの製作(1)とにかく作ってみた

海面ベースの製作(1)スタイロフォームを加工して色を塗るまで

まずは、スタイロフォームを切り出して、軽巡洋艦「阿武隈」を配置する位置に穴をあけました。

カッターで切り取った穴の中の部分は、「阿武隈」を乗せるときの支えとするため、保存しておきました。

前回は真鍮ブラシでスタイロフォームを削る、という失敗をしてしまいました。そこで今回は彫刻刀で波を掘ろうとして、またまた失敗してしまいました。

上手く削れずに、えぐれてしまったのです。やすりを使うのが一番良いようです。

えぐれた部分を埋めつつ、全体に木工パテを塗りました。

ティッシュペーパーの空き箱みたいですね。

やすりも使いつつ、ある程度平らになったところで、タミヤアクリル塗料XF63「ジャーマングレー」を筆塗りしました。

ムラになってしまいましたが、下塗りなのでこのまま次の色を塗ることにしました。

「ジャーマングレー」が乾いたところで、アクリル絵の具の白と黒を混ぜてグレーを作り、塗っていきました。グレーを作りながら塗り重ねることで、一色のべた塗りにならないようにしました。

余り暗くすると夜っぽくなってしまうし、白を足しすぎると濁った感じの浅瀬っぽくなってしまいます。色の加減に苦労しました。

船の航行に伴って発生する水中の泡を表現するため、船の周囲及び後方に明るいグレーを塗りました。

艦首の部分に木工パテで艦首波を追加しました。濃霧の中を微速前進する様子を表すため、艦首波は控えめにしました。

パテを盛った部分をタミヤアクリル塗料C63「ジャーマングレー」で筆塗りしました。調合して塗ったグレーとほとんど同じ色です。「ジャーマングレー」をベースに色を作るのもありかもしれません。

さらに、アクリル絵の具で塗りました。

次は、グロスポリマーメディウムを塗りました。筆で前面に塗った後、乾く前に歯ブラシでトントンと叩き、細かい模様になるようにしました。

軽巡洋艦「阿武隈」に汚し塗装を追加

ここまで海面ベースを作ってきて、「阿武隈」の汚し塗装を追加したくなってきました。製作時に一応クレオスのMr.ウェザリングカラーMC08「ラストオレンジ」で錆色の汚れを追加しました。

しかし、現状では、何となく錆汚れがあるかなという程度にしか汚れていません。

「オースティンMk.Ⅲ装甲車」を製作してみて、クレオスのMr.ウェザリングカラーによるストレーキングの方法が分かってきたので、これを応用して錆汚れなどを追加してみることにしました。

リベットなどの下の汚れが垂れた表現が「ストレーキング」です。

アンカー、フェアリーダー、ボラード、モンキーラッタルなどの下には、Mr.ウェザリングカラーWC08「ラストオレンジ」で錆色のストレーキングを追加しました。

汚水捨て管、各種ダビット、航空作業甲板の支柱などの下には、Mr.ウェザリングカラーWC03「ステインブラウン」でストレーキングを追加しました。

さらに、タミヤスミ入れ塗料「ダークグレイ」で舷窓の蓋の下などにストレーキングを追加しました。

1/700なので、大げさにならないようにしつつ、完全に消えてしまわないようにするため、ふき取りに苦労しました。

「阿武隈」を設置して泡を追加

上で述べましたが、「阿武隈」をはめ込む部分の穴をあけたときに、穴の中身を保存しておきました。

これを穴にはめ込んで、支えとします。カッターややすりで高さを調整しておきました。タミヤエナメルカラーXF9「ハルレッド」で塗っておきましたが、完全に隠れてしまうので意味はなかったです。

えんじ色の部分にはめ込んであります。

軽巡洋艦「阿武隈」を乗せて、水面上に発生する泡を追加しました。

択捉型海防艦の海面ベースと同様に、タミヤのデコレーションシリーズNo.26「トッピングの達人(砂糖)」とNo.27「トッピングの達人(粉砂糖)」を使用しました。

「阿武隈」を海面ベースに置いたとき、海面と船体の間に隙間ができます。まず、この隙間を「トッピングの達人(砂糖)」で埋めました。

「トッピングの達人(砂糖)」の塗布には、クレオスの「Mr.グルーアプリケーター」を使用しました。

本来は、瞬間接着剤を塗布するためのツールですが、「トッピングの達人」の塗布でも有効でした。特に、先端が丸くなったタイプのものを多用しました。

艦首部分の隙間が狭い部分に「トッピングの達人」を押し込むようにして塗りつけるのに役立ちました。

また、舷側についてしまった余分な「トッピングの達人」も、これを用いて海面にこそぎ落とすようにすることで、きれいに処理することができました。

艦尾波ですが、スクリューが4軸あることを意識しました。

写真では分かりづらいですが、「トッピングの達人(砂糖)」より「トッピングの達人(粉砂糖)」の方が若干明るい感じがします。波の頂上などに「トッピングの達人(粉砂糖)」を少し塗りました。

煙突には、黒いフェルトで排煙を追加しました。低速航行を意識して煙の量、なびき方を控えめにしました。

濃霧の中、衝突を警戒してゆっくりと航行する様子を再現しようと考えました。ただし、ゆっくり航行している様子を上空からとらえた写真など、資料が見つからず、ほとんど想像で製作しました。

何とか形にしましたが、これで良いかどうかは分からないです。

上空からの写真は、戦闘中の全速航行しているものが多く、ゆっくり航行しているときの様子がよく分からないです。実際のところはどんな感じなのでしょうね。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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