【プラモ】ファインモールド1/72「飛燕Ⅱ型改」の製作(2)翼を付けて各部を作り込んだ。

航空機

「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(そらはく)」のミュージアムショップで購入した「飛燕Ⅱ型改」を製作しています。今回は、胴体に主尾翼を接着し、機体が形になりました。

着陸脚は、まだ接着していません。

以下で製作過程を説明します。

前回のおさらい

前回は、胴体をほぼ完成させました。また、キャノピーもマスキングしてコックピット内部の色を塗装しました。

コックピット内部は、組み立て説明書の指示ではなく、博物館に展示されている機体をイメージしてクレオスC80「RLM02グレー」とガイアノーツWG-02「みずいろ」で塗装しました。ナノ・アビエーションシリーズのシートベルトも追加しました。

コックピットのすぐ後ろにアンテナ支柱が付いています。左側の胴体に一体成型されているのですが、仮組しているときに曲がってしまいました。

いずれ取れてしまいそうですし、胴体上面の継ぎ目を処理するときにも邪魔になりそうです。そこで、あらかじめ切り離して置きました。そして、アンテナ前後端の位置に0.3㎜のドリルで2つの穴を開けることで印をつけておきました。

機体の製作

主翼の取り付け

キットの主翼と胴体を仮組してみたら、付け根に隙間が出来ることが分かりました。

そこで、主翼上面(部品番号B2、B3)の付け根部分に0.2㎜プラバンを貼り、やすりで削って隙間が出来ないようにしました。

次に、瞬間接着剤で主翼上面(部品番号B2、B3)を胴体に接着しました。段差や隙間が出来ないようにするため、主翼の後半部分を固定した後、前半部分を所定の位置に保持しつつ固定しました。(瞬間接着剤を裏側から少しづつ流し込みつつ、主翼上面にはみ出さないように、慎重に作業しました。)

主翼上面が胴体にしっかり固定されていることを確認した後、主翼下面(部品番号B1)を接着しました。

機首部分の整形

胴体に主翼下面を接着したのですが、機首と主翼下面の胴体部分の間に隙間が出来てしまいました。

主脚収容部はガイアノーツの「みずいろ」で塗っておきました。

これを埋めつつ、胴体側面のモールドを機首下面に上手くつなぎたいところです。そこで、博物館で撮影してきた実機の写真を確認してみました。

本物の写真です。

すると、キットと実機では機首下面の印象が異なることが分かりました。キットの機首下面と比べて実機は丸みが強いように感じられます。

また、博物館の展示機では、機首下面にD字型のパネルが取り付けられています。そして、キットの胴体下面にはスリットのモールドがあるのですが、博物館の展示機にはスリットはありません。

本物の写真です。

機首下面の丸みまで再現するのは大変そうですが、D字のパネルぐらいは再現したいと思います。そこで、今回は以下のように加工することにしました。

  • 機首下面の形状はキットのままとする。
  • D字型のパネルをプラバンで再現する。
  • 胴体下面のスリットは埋める。

まず、0.2㎜のプラバンからD字型のパネルを切り出して、機首下面に貼り付けました。

0.2㎜とはいえ、パネルの段差がきつく感じられるので、やすりで削って段差を減らしました。

削りカスが残っている・・・

次に、機首と胴体下面の隙間に瞬間接着剤を塗り、固まったらやすりで削って隙間を埋めました。また、スリットのモールドも瞬間接着剤で埋めておきました。

グレーを塗って、埋まっていることを確認しました。あとでふき取っておきました。

胴体側面のモールドがつながるように削り込みました。ある程度それらしくなったところで妥協し、あまり深追いするのはやめておきました。

主翼各部の製作

機関銃

博物館の展示機では、主翼の開口部から12.7㎜機銃の銃口が覗いていました。これを再現することにしました。

本物の写真です。

主翼の機銃口は直径が1㎜でした。そこで、1㎜のプラボウに0.5㎜のプラボウを取り付けたものを差し込むことで、12.7㎜機銃の銃身の先端部分を表現することにしました。

1㎜プラボウに0.5㎜のドリルで穴を開け、0.5㎜プラボウを差し込んで接着し、ちょうどよい長さに切りました。

機銃口周辺の各部を筆塗し、機銃口に銃身を取り付けました。

使用した塗料は以下です。

機銃口パネルクレオスMr.カラー C61「焼鉄色」
機銃口内部クレオスMr.カラー C21「ミドルストーン」
銃身クレオスMr.カラー C28「黒鉄色」
銃身の先端タミヤエナメルカラー XF-1「フラットブラック」

ピトー管

ピトー管はファインモールドのAA-20「日本陸軍機用ピトー管セット」のものに交換しました。

ピトー管基部のテーパーがかかった部分はキットのパーツを使用することにしました。まずキットのピトー管を主翼に接着しました。(テーパー部分のパーティングラインのみやすりで削りました。)

テーパー部分を残してニッパーで切り取り、0.6㎜のドリルで穴を開けて、真鍮製のピトー管を取り付けました。塗装に備えて、メタルプライマーを筆塗しておきました。

着陸灯

左の主翼には、着陸灯が設置されています。主翼の先端にクリアのカバーが取り付けられていて、その中に丸いライトが取り付けられています。

本物の写真です。

キットでは、着陸灯を再現するためのクリアパーツが用意されています。クリアのカバーの中が丸くへこんでいて、着陸灯が表現されています。

この丸くへこんだ部分にアルミ箔を打ち抜いたものをはめ込んで、着陸灯を表現することにしました。

丸い部分の直径に合わせて、1.5㎜のポンチでアルミ箔から丸い板を打ち抜きました。そして、ライトのレンズっぽい形状とするため、丸い板に筆の柄の先端を押し付けてへこませました。

これをクリアパーツの丸くへこんだ部分にはめ込み、セメダイン「ハイグレード模型用」を塗って固定しました。

クリアパーツ及び主翼の機体内部に相当する部分にクレオスC60「RLM02グレー」を筆塗しました。そして、クリアパーツを主翼に接着しました。

機体各部の製作

水平尾翼

胴体に水平尾翼を接着しました。

コックピット

キャノピーをコックピットに乗せると、少し隙間が出来てしまいました。

この隙間をふさぐため、胴体側に0.3㎜プラバンを貼り、はみ出した部分をやすりで整形しておきました。

また、シートの後ろにある丸い穴が二つ空いた板に継ぎ目が出来るので、瞬間接着剤で埋めてやすりで削りました。そして、これらの加工を行った部分にクレオスC60「RLM02グレー」を筆塗しました。

アンテナ支柱

あらかじめ切り離しておいたアンテナ支柱を復活させました。キットのパーツは使用せずに自作しました。

まず、0.3㎜真鍮線を折り曲げ、0.2㎜プラバンを挟んで瞬間接着剤で固定しました。

ニッパーで0.2㎜プラバンから切り離し、パテ代わりに瞬間接着剤を塗って、隙間を埋めました。そして、やすりで削って平らにしました。メタルプライマーを塗り、機体に開けておいた穴に差し込んで出来上がりです。薄くて丈夫なアンテナ支柱が出来ました。

穴に差し込んだだけで接着はしていませんが、十分な強度があるようです。念のため当面は接着せずにこのままとすることにしました。

着陸脚

博物館の展示機のオレオ(伸縮する部分)にはカバーがなく、金属のチューブがむき出しでした。一方、キットの主脚柱にはカバーが再現されていました。

本物の写真です。

1/72のキットの主脚柱はとても細いです。そのため、下手に手を加えると、機体を保持する強度がなくなりそうです。そのため、この部分は手を加えず、キットのままとすることにしました。

博物館の展示機を参考に、組み立て説明書の指示とは異なる色を塗りました。

使用した塗料は以下です。

支柱クレオスMr.カラー C92「セミグロスブラック」
主脚柱の転輪を保持する部分タミヤエナメルカラー X-11「クロームシルバー」
尾脚柱の転輪を保持する部分クレオスMr.カラー C60「RLM02グレー」
オレオ(支柱の伸縮部)タミヤエナメルカラー XF-85「ラバーブラック」
転輪の軸の部分タミヤエナメルカラー X-18「セミグロスブラック」
タイヤタミヤエナメルカラー XF-85「ラバーブラック」
ホイールクレオスMr.カラー C60「RLM02グレー」

着陸脚は、機体が完成した後に接着することにします。

次回は塗装を行います。

今回はここまでです。そして次はいよいよ博物館の展示機のイメージでシルバーを塗装します。

博物館の展示機は、機体が無塗装のシルバーでしたが、全体が均一のシルバーだったわけではなく、色合いの異なるシルバーが斑模様を描いており、独特な雰囲気を醸し出していました。

シルバーの斑模様がとても印象的だったので、これを再現したいのですが、いきなり塗って上手くいく自信は全くありません。

そこで、別のもので塗装のテストを行ってから「飛燕」の塗装を行うことにしました。テスト用に塗るものを探したところ、我が子が幼いころに素組で組み立てた「コスモゼロ」が見つかりました。

これをもらい受けました。この「コスモゼロ」を塗装し、イメージ通りにシルバーを塗る方法を見つけてから「飛燕」を塗ることにしました。

実際に「コスモゼロ」にシルバー塗装を行った結果については、以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)

【プラモ】バンダイ メカコレ「コスモゼロ」でシルバーの塗装を試してみた。

また、博物館では、展示エリアの片隅に木製落下増槽(ドロップタンク)もひっそりと展示されていました。

「飛燕」の後ろにドロップタンクが展示されている。

キットのドロップタンクを使用して、この木製落下増槽(ドロップタンク)も再現してみようと思います。

続く。

おまけ:子猫の大福さん(21) 猫草を食べさせてください。

大福さんは毎日熱心に毛づくろいをしているのだ。

そうすると、おなかに毛玉がたまってしまうのでしたね。何とかならないのでしょうか?

調べてみたら、エン麦(エンバク)という植物を食べさせる、という方法があるらしいぞ。

エンバク?それはどこで手に入るのですか?

ペットショップやホームセンターなどで売っているのだ。別名、猫草というらしいのだ。

じゃあ、早速買いに行きましょう!

実は、もう種を買ってきて、育ててあるのだ。さぁ大福さん、猫草だよ。食べるかな?

うわ、猛烈に食べ始めましたよ!

だ、大福さん、ちょっと待ってくれ・・・待てというのに・・・

あらら、根っこごと引っこ抜かれてしまいましたね・・・

まぁ、それだけ気に入ってくれたということだね。

ですね!

おまけ:子猫の大福さん(20) 毛が抜ける~

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