マックスファクトリーの新旧「ダグラム」が完成しました!


太ももの可動範囲があまり広くないですが、腕周りなど各部が良く動きます。

以下で説明します。
「ダグラム」の製作
前回までに「ダグラム」本体と「リニアガン」の製作を進めました。

今回は「ターボザック」と付属のフィギュアを製作します。
「ダグラム」の塗装について
まず初めに、今回「ダグラム」本体の塗装で使用した塗料をまとめておきます。
下塗りにはクレオスのMr.カラー、上塗りにはリキテックスの水性アクリル絵の具を使用しました。
タミヤの「チッピング液」を塗るため、下塗りの塗料にC189「フラットベース なめらか・スムース」を混ぜてつや消しとしました。
以下に使用した色をまとめます。
腰部左右のボックス、リニアガン本体、ターボザック
下塗り | C60「RLM02グレー」 |
上塗り | 「フーカス グリーン ヒュー」+「ニュートラル グレー3」+「ニュートラル グレー5」 |
(「ニュートラル グレー4」が良さそうでしたが、持っていませんでした。代わりに「ニュートラル グレー3」と「ニュートラル グレー5」を混ぜて使用しました。)
リニアカノン本体
下塗り | C117「RLM78ライトブルー」 |
上塗り | 「フタロシアニン グリーン」+「ニュートラル グレー8」+「ニュートラル グレー5」 |
リニアカノンの紺色の部分
下塗り | C322「フタロシアニンブルー」 |
上塗り | 「プルシャン ブルー ヒュー」+「ニュートラル グレー3」 |
「ターボザック」、「リニアカノン」の製作
組立説明書に従い、「ターボザック」、「リニアカノン」を組み立てました。
「ターボザック」のパーツの継ぎ目をエポキシパテで埋めて、やすりで削って平らに均しました。

「初回版」と「アップデート版」では、「ターボザック」は成形色が異なるのみで、形状は同じです。動力パイプと赤い部品は塗り分け後に取り付けることとし、この段階では取り付けていません。
一方、「リニアカノン」は「アップデート版」では大型化されています。

「ターボザック」と同様に、パーツの継ぎ目を処理しました。
各部をクレオスMr.カラーで下塗りし、タミヤの「チッピング液」を筆塗した後、エアブラシでタミヤ水性アクリル塗料を塗りました。

ただし、赤い部分は、「ダグラム」本体の赤い部分を塗った時にチッピングまで実施しておきました。
リキテックスの水性アクリル絵の具で「ターボザック」の本体色を作り、筆塗しました。そしてデカールを貼りました。

また「リニアカノン」にも水性アクリル絵の具を塗り、デカールを貼りました。

「初回版」ではデカールが固く、巻き付けるのに少し苦労しました。

普段は水で湿らせた面相筆でデカールをずらしたり押さえたりするのですが、「初回版」の「リニアカノン」のデカールは硬くて全く歯が立ちませんでした。
そこで、クレオスの「マークセッター」を併用しつつ指で押さえつけることで貼ることが出来ました。
「アップデート版」では問題なく貼ることが出来ました。「アップデート版」のデカールは貼りやすさが大幅に改善されていました。
デカールが乾いたところで「ターボザック」にチッピングを実施。

「リニアカノン」にもチッピングを行いました。

チッピングが終わったので、細部を塗装しました。
まず「ターボザック」上部の排気管のような部分と中央部の動力パイプにタミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」を筆塗しました。

全体にクレオスウェザリングカラーWC01「マルチブラック」でウェザリングも実施。中央の動力パイプも取り付けました。
また、肩につながる動力パイプにはリキテックスの水性アクリル絵の具「ニュートラル グレー3」を筆塗しました。WC01「マルチブラック」によるウェザリングも実施。

「リニアカノン」にもWC01「マルチブラック」でウェザリングを行いました。

次は組み立てですが、一部組み立て辛い部分がありました。
「ターボザック」下部にはめ込む赤いパーツ(部品番号I7)の噛み合いがきつく、上手くはめ込めなかったのです。

そこで、パーツの縁を斜めに削り込み、所定の位置に押し込みました。


他のパーツは特に問題なく取り付けることが出来ました。


出来上がったものを「ダグラム」本体に装着。左手として「リニアカノン」保持用の手を装着して「リニアカノン」を保持させてみました。

ところで「ダグラム」が「リニアカノン」を使用するときのポーズとしては、左手でリニアカノンを保持しつつ立膝で構えるポーズが印象に残っています。

「アップデート版」のボックスアートにも、そのポーズが描かれています。
しかし、残念ながら太ももの可動範囲が限られているため、このポーズをとらせることはできませんでした。立膝のポーズをとらせるには改造が必要です。
ちなみに雑誌「HJ mechanics 08」には、太ももの関節を改造して立膝のポーズをとれるようにした作例が掲載されています。これを参考にするとよいかもしれません。

ウェザリング
次は土による汚れを追加します。
今回は、タミヤ水性アクリル塗料XF-57「バフ」を使用することにしました。
タミヤのアクリル塗料の溶剤はリキテックスの水性アクリル絵の具を溶かすので、代わりに水で希釈しました。塗った後、水を含ませた筆で余分を取り除くことにしたのですが・・・


すぐに乾いてしまい、思ったようにふき取ることが出来ませんでした。塗ってから乾くまでの時間が短く、コントロールが非常に難しかったです。
そこで、一旦塗りなおして、クレオスのウェザリングカラーを使用することにしました。
せっかく塗った「バフ」も活かすため、ある程度「バフ」を残しつつ機体色を塗りました。


そして、ウェザリングカラーWC04「サンディウォッシュ」を塗りました。


足のウェザリングが上手くいったので、機体の他の部分にもウェザリングカラーで土汚れを追加しました。


最後に、機体各部のエッジの部分にB4鉛筆をこすりつけて金属感を出しました。


「リニアカノン」の砲口にもB4鉛筆をこすりつけましたが、火薬ではなく電磁力で弾を打ち出す大砲なのでスス汚れは付けませんでした。

これで「ダグラム」本体の完成とします。次はパイロットなどのフィギュアの製作です。
フィギュアの製作
これ以降は、アニメ「太陽の牙 ダグラム」のドラマに関するネタバレが含まれてしまっています。「太陽の牙 ダグラム」未見の方は、先にご覧になることをお勧めします。(以下、ネタバレありで進めます。)
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付属のフィギュアについて
マックスファクトリーの1/72「ダグラム」には、フィギュアが付属します。
「初回版」にはパイロットとして操縦席に着座したポーズの「クリン」が付属しますが、「アップデート版」にはさらに2体のフィギュアが追加されています。これらを製作しました。

追加された2体のフィギュアは、「ダグラム」の頭部周辺に配置することを前提としたポージングで成形されています。

パイロットフィギュアを接着しなければ、完成後にこれらと交換できるはずでした。
実際、頭部コックピットをある程度組み立てた時点ではパイロットフィギュアを容易に乗せることが出来ていたのですが・・・

「ダグラム」本体が出来上がってから試したら、膝が干渉して乗らなくなってしまっていました。

どうやらコンソールパネルにLEDを組み込んだ影響で、コックピットに接着した位置が少しずれてしまったようです。フィギュアを押し込めば何とかなりそうですが、一度載せてしまうと二度と取り外せなくなってしまいます。今回はフィギュアの乗せ換えは諦めざるを得ないです。
ただし、追加のフィギュアの製作は行うことにしました。
追加のフィギュアは組み立てが必要です。「ダグラム」に上手く配置できるようにするため、コンソールパネルがずれていない頭部を用意したいところです。

そこで、「アップデート版」の頭部をもう一組仮組して使用することにしました。
「アップデート版」としては、ハングライダーが追加された「コンバットアーマー ダグラム ハングライダー装着タイプ」が手元にあるので、これを使用します。

追加フィギュアの組み立て
まず「ダグラム ハングライダー装着タイプ」の頭部と胴体上部を仮組しました。

後で簡単に分解できるようにするため、やすりなどを使用してダボの周辺を削っておきました。
仮組した頭部と組み合わせて調整しつつ、2体のフィギュアを組み立てました。

仮組した「ダグラム」の製作は一旦ここで中断。いずれまた製作を再開することにします。
ところで、以前膝関節の製作をミスした時に「ダグラム ミサイルポッド付き限定版」も一部製作しました。(詳しくは以下をご覧ください。新しいタブで開きます。)

結局、新たに開封した「コンバットアーマー ダグラム ハングライダー装着タイプ」と合わせて、各種の「ダグラム」を4箱開封してしまいました。
開封した2箱の製作に備えて、今回は着座姿勢の「クリン」を4体同時に塗装します。
フィギュアの塗装
まず初めに白目の部分ですが、キットのパーツの成形色がライトグレーなので、この成形色を活かして無塗装とすることにしました。

「初回版」と「アップデート版」で若干色が異なりますが、細かい部分なので気にならないと思います。
黒目の部分に面相筆でタミヤカラーエナメル塗料XF-1「フラットブラック」を塗り、それ以外の部分には水性アクリル塗料を下塗りしました。

肌の部分には、上塗りを行った後の血色をよくするため、XF-57「バフ」にXF-7「フラットレッド」を混ぜたものを塗りました。
「クリン」の頭部は赤いヘッドバンドに対応してXF-7「フラットレッド」を塗りました。また、「ハックル」の服と「クリン」のバックパックにはFX-55「デッキタン」を塗りました。
下塗りを十分乾燥させた後、各部をリキテックスの水性アクリル絵の具で塗りました。

縮尺が1/72で非常に小さいので肉眼ではよく見えません。タミヤのヘッドルーペに3倍の倍率のレンズを取り付けて、目を凝らしながら塗っていきました。

何とかそれらしく塗ることが出来ました。服の布地にツヤがあり過ぎて違和感を感じたので、エアブラシでタミヤ水性アクリル塗料XF-86「フラットクリアー」を塗装しました。

「ダグラム」を操縦しているときの「クリン」は右目に照準器を装着しています。これを再現するため、緑色の色セロファンから1㎜角程度の小片を切り出し、右目の辺りに接着しました。

これでフィギュアの塗装は完了・・・と思ったのですが、追加の「クリン」のバックパックと「ハックル」のズボンのすそを塗り忘れていました。
「フーカス グリーン ヒュー」と「ニュートラル グレー8」を混ぜて作ったライトグリーンを塗りました。


各部の塗装に使用したリキテックス水性アクリル絵の具を以下にまとめます。
部位 | 色 |
顔、腕 | 「ライトポートレイト ピンク」+「ロー アンバー」 |
髪の毛 | 「ニュートラル グレー3」+「アイボリー ブラック」 |
「クリン」の服 | 「ナフソール クリムソン」+「ニュートラル グレー3」少々 |
「クリン」の膝当て | 「カドミウム オレンジ」+「ロー アンバー」 |
「クリン」のヘッドバンド | 「ナフソール クリムソン」 |
「クリン」の靴1 | 「ロー アンバー」+「ニュートラル グレー3」 |
「クリン」の靴2 | 「ロー アンバー」 |
「クリン」のカバンとベルト | 「クロミウム オキサイド グリーン」+「ロー アンバー」 |
「クリン」のバックパック本体 | 「フーカス グリーン ヒュー」+「ニュートラル グレー8」 |
「クリン」のバックパック細部 | 「ニュートラル グレー5」 |
「ハックル」のシャツ | 「ニュートラル グレー8」 |
「ハックル」のズボン | 「クロミウム オキサイド グリーン」+「ニュートラル グレー5」 |
「ハックル」のズボンのすそ | 「フーカス グリーン ヒュー」+「ニュートラル グレー8」 |
「ハックル」のメガネ | 「ニュートラル グレー3」 |
「ハックル」のベルト | 「ニュートラル グレー3」 |
「ハックル」のカバン | 「カドミウム オレンジ」+「ロー アンバー」 |
「ハックル」のソックス | 「ニュートラル グレー5」+「ニュートラル グレー8」 |
「ハックル」の靴 | 「ニュートラル グレー3」 |
「ダグラム」に取り付けて完成!
出来上がった着座姿勢の「クリン」を「ダグラム」のコックピットに乗せました。
上で述べた通り、膝がコンソールパネルと干渉してしまったので、塗料かき混ぜ棒で「クリン」を押し込みました。


押し込む前に「クリン」の背中にセメダイン「ハイグレード模型用」を塗っておき、シートに固定しました。


ようやくマックスファクトリーの「ダグラム」2体が完成!

「アップデート版」で追加されたフィギュア2体も製作しました。

・・・なのですが、まだ「ダグラム」2箱が作りかけで残されています。
このうち、「ミサイルポッド付き限定版」を製作中です。

いずれ製作過程を紹介したいと思っております。
続く。
おまけ:猫の大福さん(43) マヨラー
あ、大福さんがマヨネーズにちょっかいを出している!あぁぁ・・・

だめじゃないですか!こんなところにマヨネーズを放置して・・・
まぁまて、よく見るのだ。これはマヨネーズ型の編みぐるみなのだよ。

本当ですね。しかし、一体どこでこんなケッタイなものを手に入れたのですか?
ウム、そのスジの人に編んでもらったのさ。
ウーン、そのスジの人ねぇ・・・
で、またたびスプレーをかけたら、ご覧の通り、という訳なのだ。

なんですか!このシュールな光景は!!!
いいだろう。大福さん用の新しいおもちゃが出来たのだ。
それにしても、なんでマヨネーズ???

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