映画「2001年宇宙の旅」の「オリオン号」を製作しています。胴体の窓から内部が見えるのですが、がらんどうで見栄えが良くありません。
窓から見える範囲で内部を製作することにしました。厳密な再現ではなく、「何かあるな」という程度に作り込みました。
便宜上、客室、操縦室を分けて説明していきますが、実際の作業は試行錯誤の連続で、両方を並行して製作していきました。今回は客室について説明します。
映画の画面を確認
映画の画面を見ながら、内部がどのようになっているのかを確認しました。客席については、以下のようなことが分かりました。
- 客室前後の隔壁の真ん中にドアがある。
- 客室の真ん中に通路があり、その左右が一段低くなっている。
- 通路の左右に片側2座席、合わせて4座席の座席が前から9列配置されている。
- 座席は背もたれがリクライニングした状態で、ヘッドレストの後ろにモニターが取り付けられている。
- 外壁と内壁の間に少し空間がある。
これらを参考にそれらしく室内を製作することにします。
客室内部
胴体内部には、光漏れ防止と、LEDの光を室内に反射させるためにアルミ箔を貼り付けます。そのため、不要な突起を取り除く必要があります。
天井部分、窓枠部分にダボや突き出しピン跡があるので、電動工具を使って削り落としました。
光漏れ防止と、LEDの光を客室内に反射させるため、胴体内側にアルミ箔を接着しました。 写真では、客室と操縦席の天井部分にアルミ箔が貼ってあります。
他の部分の組み立てを行いつつ、アルミ箔を貼る部分を増やしていきました。その際、前回製作したLEDテスト用基板を用いて、室内の光具合や、光の介具合を確かめながら作業しました。
次に、客室の内壁をプラ材で製作していきます。
まずは、タミヤの3mmH字プラ材から小片を切り出しました。また、一番前の窓の少し前にある突起(窓ガラスの部品を取り付けるためのガイド)も削り落としました。
これらを窓の横(一番前の窓の前、一番後ろの窓の後ろおよび窓と窓の間)に接着しました。
窓の上側にはタミヤの3mmL字プラ材を、下側にはエバーグリーンの2.5mm×2.0mmプラボウを接着しました。これで、内壁が完成です。
床と前後の隔壁
次に、客室の床を製作することにしました。胴体下面および主翼下面が一体となった部品(部品番号7)の上に床面を取り付けようと思いますが、メーカーロゴの彫刻などで凸凹しています。
この上に平らな床面を作成するため、胴体下面の部品の平らな部分にコの字プラ材を接着し、その上に床のベースとなるフレームを載せる構造にすることにしました。
- タミヤ3mmコの字プラ材:胴体下面に貼り付け、フレームの受けとする。
- タミヤ5mmL字プラ材 :床のベースとなるフレームの材料とする。
これらのプラ材を切り出しました。
切り出したL字プラ材を組み合わせてフレームを製作し、0.5mmプラ板から切り出した床板を接着しました。
胴体下面にコの字プラ材を接着し、自作フレームを載せてみました。この時点ではまだ接着していないので、前後にずらして位置を調節できます。胴体外面にはアルミ箔も貼っておきました。
2.5mm×2.0mmのプラボウから床材を2本切り出して、通路の幅が5mmになるように接着しました。窓の内壁と同じ長さとなるように、床の長さもおよそ42mmとしました。
通路の前後には、0.5mmプラ板から隔壁を切り出して接着しました。寸法は現物合わせで決めました。
胴体側面と組み合わせてみたところ、窓の内壁と床板が干渉してしまいました。自作フレームの下側を削って床面が低くなるように調整しました。
室内は基本的に白いプラ材のままとしますが、床がえんじ色だったので、タミヤエナメル塗料XFー9「ハルレッド」を筆塗りしました。
座席
次に座席を製作します。タミヤの3mmL字プラ材からおよそ3mm幅の小片を38個(客席36個、操縦席2個)切り出しました。
このままでは小さいので、プラ材を追加して映画に出てきた椅子らしくしていきます。背もたれが傾いた状態とするため、下面前側に1mm角のプラ材を接着しました。
アームレストとして0.5mm角のプラ材を接着しました。
大型のヘッドレストは1mmプラ板から3mm四方の正方形の小片を切り出して接着しました。
タミヤエナメル塗料Xー18「セミグロスブラック」を筆塗りして完成です。いくつか完成したので、床に接着してみました。
仮組して外から見てみると・・・何とかそれらしくなったのでは?
新幹線みたいですね。
椅子は全部で36個作らないといけないです。現状は13個出来上がっています。残り23個を製作中です。
窓ガラスのパーツに引けが!
客室の内側に内壁を追加したので、キットに付属の窓ガラスのパーツを使えなくなってしまいました。
ところで、この窓のパーツですが、肝心の窓の部分のひけが酷いです。窓の部分だけ切り出して使おうと思いましたが使えません。何か対策を考えないといけないです。
パンナムのデカール
注文しておいたマゴノテプロダクツのデカール、「スペースクリッパーロゴデカールセット V3」が届きました!
青いマークと独特の書体の文字、これで映画に登場した機体を再現できます!
次回は客席の残りと操縦室の製作を行います。
つづく。
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