ハセガワ1/32の「F6F-3/5ヘルキャット」を製作していきます。前回上手くいかなかった凸リベットの修復を何とか終わらせ、エンジンも組み立てて、ギヤボックスを仮止めしてみました。
リベットの修復 トライ4:サーフェイサーを利用
前回、伸ばしランナーでリベットを修復しようとしましたが、大きくなりすぎる、という問題がありました。そこで、伸ばしランナーの代わりにサーフェイサーを利用してみることにしました。
まずは、穴の並んだマスキングテープを作成します。アルミブロックに貼ったマスキングテープにケガキ針で穴をあけました。穴をきれいに並べるのに、エッチングメッシュを使用しました。
これをランナーの平らな部分に貼りました。
タミヤの瓶入りサーフェイサーを筆塗りしました。マスキングテープをはがすと・・・
上手くサーフェイサーが残った部分と、残らない部分ができました。穴のサイズが小さすぎたかもしれません。
アルミブロックではなくプラ材に貼って穴をあけることで、大きめの穴をあけたマスキングテープを機体のリベットの部分に貼りました。ちなみに前回失敗したリベットは削り落としてあります。
サーフェイサーを筆塗りして、半乾きの状態でマスキングテープをはがしてみると・・・
いまいちよく分からないので、エアブラシでガイアノーツの「サーフェイサーエヴォブラック」を塗ってみました。
リベットが復元されていない!しかも、機体の表面が荒れている!!これではだめだ。
リベットの修復 トライ5:瞬間接着パテを利用
サーフェイサーの代わりに瞬間接着パテ(ガイアノーツ「瞬間カラーパテホワイト」)を利用することにしました。
また、マスキングテープは2枚重ねで使用することにしました。ランナーの平らな部分に2枚重ねで穴をあけたマスキングテープを貼り、瞬間接着パテを塗りました。
パテが固まるのを待ち、はがしてみました。写真が見づらいですが、しっかりパテが残りました。
色を塗ってみました。これはいけるかも!
機体の表面に2枚重ねで穴をあけたマスキングテープを貼りました。
念のためマスキングテープの穴にケガキ針をかるく押し当てた後、瞬間接着パテを塗りました。
パテが固まったところでマスキングテープをはがし、塗装してみました。
リベットの周辺が荒れていたので、やすりで成型。追加したリベットが消えてしまったので、再度追加してみました。
これで良しとすることにしました。
凸リベット修復方法のまとめ
凸リベットの修復方法の手順をまとめておきます。
- マスキングテープを2枚重ねでプラ板などの上に貼る。
- その上にエッチングメッシュを重ねてマスキングテープで固定する。
- エッチングメッシュをガイドとしてケガキ針でマスキングテープに穴をあける。
- 出来あがった穴あきマスキングテープを適当な長さにカットし、凸リベットを追加したい場所に貼る。
- マスキングテープの穴にケガキ針をかるく押し当てて、確実に穴が開いた状態とする。
- マスキングテープの穴に瞬間接着パテを塗る。
- パテが乾いたら、マスキングテープをはがす。
パテが乾いた後、マスキングテープをはがすときには、やすりかナイフで、はみ出したパテを取り除くとよいです。
エンジンの加工
エンジンは、真ん中にプロペラの回転軸を通すための穴をあける必要があります。まずは、コアとなる部分(部品番号23×2個,47)を組み立てました。
部品番号47には引けがあります。当初は修正しようと思いましたが、組み立てると見えなくなりそうなので、このまま組み立てることにしました。
この部品の真ん中にドリルで3.2mmの穴をあけました。
エンジン先端の部品(部品番号51)には、プロペラを取り付ける軸が付いています。裏側から3.2mmの穴をあけ、先端の軸はナイフで切り取っておきました。
プッシュロッドの部品(部品番号49×2個)と配管(吸気管?)の部品(部品番号48)にも、真ん中に3.2mmの穴をあけました。
プッシュロッドの部品(部品番号49)は、放射状にプッシュロッドが配置されています。これらが折れてしまうのを避けるため、ランナーを残した状態としています。
先端の部品には、軸受となるように真鍮パイプを取り付けることにしました。内径3mmの真鍮パイプを切り出し、これがちょうどはまるように穴を広げました。
真鍮パイプをエポキシパテで固定しました。固定する際、エンジンを仮組してモーター回転軸を通して、真鍮パイプの取り付け角度が適正になるように調整しました。
エンジンの塗装と組み立て
組み立て説明書では、部品23,47,48,49をクレオスC11「シルバー」で塗装するように指示してあります。バリや段差をやすりとパテで成型して塗装しました。
主脚柱もシルバーなので、組み立ててエアブラシで一緒に塗装しました。
シリンダーブロックの部品(部品番号32×9個,33×9個)を整形して塗装しました。
組み立て説明書では、これらとエンジン先端部分の部品をクレオスC28「黒鉄色」で塗装するように指示されています。好みでクレオスC11「シルバー」を少し混ぜて塗装しました。
各部品を接着してエンジンを組み立てました。シリンダーブロック部品の成型時のずれが大きく、修正しきれませんでした。
中心のずれがあり、プロペラ回転軸が滑らかに回らなかったので、滑らかに回るようになるまで棒やすりで削りました。
4つある排気管の部品のうちの2つ(部品番号86,89)をエンジンに取り付けました。
パーティングライン、バリ、段差をナイフとやすりで成型。排気口をドリルで開口しました。そして、クレオスC61「焼鉄色」で塗装して、エンジン本体に取り付けました。
本体に仮止めして、プロペラ回転軸が回転することを確認しました。
ただし、ギヤボックスの位置がずれると、モーター軸が回転しなくなってしまいました。また、モーターがずれて空回りしてしまうことがありました。
次回は、ギヤボックスを確実に固定し、モーターのずれを防ぐ方法を考えてみることにします。
つづく
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