ノギスって、こんな道具だよ。
赤トマト君、探したぞ。こんなところにいたのか。ところで、この道具を知っているかな?
なんか強そうな道具ですね。このとがった部分を敵の後頭部に叩き込んで・・・
ちがう、ちがう。これはノギスといって、長さを測るための道具だ。
長さを測る道具なんですね。長さなら、定規でも測れますぜ。
まあな。でも、このノギスなら0.05㎜の長さまで測ることができるぞ。あと、穴の内径とか、深さとかを測ることもできるぞ。
おお、それはすごいですね!さっそく何か、測ってみましょうよ。
各部を解説するよ。
まぁまて、まずは各部の解説だ。しっかりついてきてくれよ。
長さを測るのには、3つの部分を使うことができるのだ。①の部分は、軸の太さや板の厚さなどを、外側から挟み込んで測るために使う。
これは想像できました。
②の部分は穴の内径や溝の幅などを内側から測るのに使う。
後頭部に直撃を食らわす部分ではなかったのですね。
・・・まぁ、いいだろう。そして、③の部分で穴や溝などの深さを測るのだ。
0.05㎜まで測れる、っていうのは、どうやってやるのですか?
④の部分に工夫があるのだ。解説しよう。
バーニヤを読むのだ。
④の部分はバーニヤと呼ばれている。
ああ、この前見かけたラーメン屋ですね。ノギスとどんな関係が・・・
「〇ーミャン」のことか?違うぞ。バーニヤだ。
バーニヤというのは、補助装置という意味だ。ノギスの場合は副尺ということになるのだ。
まず初めにバーニヤの0の目盛が主尺のどこを指しているのかを読み取る。
0の目盛は2つありますよ。
おっと、そうだな、バーニヤの目盛の1に近い方だ。この図でいうと、左側の0だ。
18㎜っぽいですが、よく見ると18㎜のちょっと手前ですね。
17㎜か18㎜か迷うところだが、小さい方が正解だ。この場合は17㎜だ。
次に、バーニヤの目盛が主尺の目盛と一致している部分を探す。
9が一致していますね。
小数点以下は0.9㎜ということになる。
全体の長さは主尺の読みとバーニヤの読みの合計だ。この場合は17㎜(主尺)と0.9㎜(バーニヤ)の合計で、17.9㎜だ。
0.05㎜まで測れるということでしたが?
この写真の場合、9と0の間の目盛と一致している場合は0.95㎜、8と9の間の場合は0.85㎜ということになるのだ。
なるほど、分かりました!じゃぁ、測りますか!
実際に測ってみよう。
まずは、このドリルの直径を測ってみよう。主尺が刻まれた本体にたいして、バーニヤが取り付けられたスライダーが動くようになっている。
スライダーといえば、ダルビッシュさんの得意技ですね。ノギスとどんな関係が・・・
今日はやけに飛ばしてくるな。この動く部分のことだ。
スライダーを動かして、ドリルを挟んで、目盛を読む。
この場合は2㎜ぴったりですね。
正確に測るため、ドリルを挟んだまま読むのがポイントだ。次はこのドリルだ。
(ドリルばっかり測っているぞ。)この場合は1.5㎜ですね。
この細いドリルはどうかな?
これは0.6㎜ですね。って、もしかしてまた工具箱をひっくり返したんですか!
ガホ~ン
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