前回製作したディスプレイベースを改良しました。また、新たにもう一つディスプレイベースを製作しました。
2箱分、合計4機の「Aウィング」が完成しました。4機並ぶと壮観ですね!
それでは、製作したディスプレイベースについて説明します。
製作したディスプレイベースの改良
問題点のおさらい
前回は、ディスプレイベースを1つ製作しました。
キット付属のディスプレイベースに電池ボックス、スイッチ、給電端子などを追加して、2機の「Aウィング」に3Vの電力を供給できるようにしました。
取り付けた機体の姿勢もある程度変えられるようにしました。
問題は、左右の給電端子からの配線をまとめる部分です。
配線は3本の導線を収縮チューブで1本にまとめてあります。配線をまとめるための収縮チューブを継ぎ足したため、そのつなぎ目がガタガタになってしまいました。
また、配線の根元の強度も不十分でした。「Aウィング」の機体の姿勢を変えるたびに、配線の付け根の部分が折れ曲がる方向に動いてしまいます。これを繰り返していると、金属疲労で配線が切れてしまいそうです。
このディスプレイベースを改良することにしました。
1つめのディスプレイベースを改良
1つめのディスプレイベースは、配線にプラ材のカバーをかぶせて補強することとしました。カバーを加えることで、配線の付け根を固定しつつ、収縮チューブの継ぎ目も隠すことができます。
配線の付け根の基板に小さなカバーを取り付けてありますが、これは外しておきました。また、作業しやすいように、ボールジョイントから上の部分も外しておきました。
配線カバーの材料として、タミヤのプラ材「5㎜L字型棒」から2本のプラ材を切り出しました。これに、支柱をまたぐための切り欠きを加えました。
配線カバーをセミグロスブラックで塗装し、1つめを取り付けました。瞬間接着剤とエポキシ系接着剤を併用して、動かないようにしっかり固定しました。
さらに、もう一つの配線カバーを接着しました。
この状態でも、まだ若干ぐらつくので、補強を行いました。最初に取り付けた配線カバーとディスプレイベースの支柱の間に、タミヤのプラ材「2㎜三角棒」を接着して固定しました。
なんとか配線の付け根を固定することができました。
ボールジョイントの保持力が・・・
ボールジョイントから上の部分を組み立て、「Aウィング」を取り付けてみました。
すると、ボールジョイントの保持力が不十分で、機体が下を向いてしまいました。
組み立てたり分解したりを繰り返すうちに、保持力が下がってしまったようです。ボールジョイントにビニール袋の切れ端を挟むことで対処しました。
これで、機首上げの状態でも保持できるようになりました。
新たにもう一つ製作
2箱の「Aウィング」を製作しているので、ディスプレイベースももう一つ製作しました。1つめを製作した経験を踏まえて改良を加えました。
スライドスイッチの配線
1つめのディスプレイベースでは、スライドスイッチの端子と、電池ボックスの黒い配線の端が近くなってしまいました。配線が動いてショートしやすいので、エポキシ系接着剤でしっかり固定しました。
2つめのディスプレイベースでは、スライドスイッチの端子を折り曲げる方向を反対側にしました。
こうすることで、電池ボックスの黒い配線とスライドスイッチの端子が隔離され、ショートの心配もなくなりました。
給電端子からの配線
次に、機体と接続するためのピンヘッダーの配線を製作しました。
収縮チューブの継ぎ目をなくすため、配線をちょうど覆う長さの収縮チューブをかぶせることとしました。また、配線の基板側を真鍮線で補強することで、強度を確保することにしました。
これを実現するため、以下の手順で配線と基板を接続しました。
- 配線を収縮チューブに通す。ただし、まだ収縮はさせず、自由に動く状態としておく。
- 収縮チューブをピンヘッダー側にかぶさるようにずらし、基板側が少し出た状態とする。
- 配線を基板にはんだ付けする。
- 基板をまたぐようにして、真鍮線を両方の配線の収縮チューブの中に入れる。
- 収縮チューブをずらして、基板側の配線を覆い、熱風で収縮させる。
配線をちょうど覆う長さの収縮チューブを用意して配線を通しました。そして、ピンヘッダーにかぶり気味になるように収縮チューブをずらして、配線の基板側が少し出た状態ではんだ付けしました。
次に、0.6㎜の真鍮線から適当な長さのものを切り出し、基板にかかる部分を山型に折り曲げておきました。この真鍮線を収縮チューブの中に入れました。
収縮チューブを基板までスライドさせて配線を覆い、熱風をあてて収縮させました。
実は機首の角度が合っていなかった。
1つめのディスプレイベースでは、ピンヘッダーの取り付け角度がずれてしまい。2機の「Aウィング」の機首の角度が合わなくなってしまいました。
2つめでは、ピンヘッダーの取り付けを慎重に行い、機首の角度がほぼ水平になるように組み立てました。
ここから先は、1つめのディスプレイベースと同様の手順で製作しました。詳しくは、前回の記事をご覧ください。(新しいタブで開きます。)
【プラモ】バンダイ ビークルモデル「Aウィング」の製作(4)機体が完成!ディスプレイベースは・・・
仕上げを行い完成
4機をディスプレイベースに乗せて並べてみました。
もうほとんど完成ですが、あともう少し手を加えます。
ピンヘッダーの補強
ディスプレイベースに機体が取り付けられるピンヘッダーですが、プラバンで作成した枠に瞬間接着剤で取り付けました。現状では、少し隙間が空いています。
この隙間にエポキシパテを詰め込みました。これで、よりガッチリと固定されたのではと思います。
エポキシパテが固まったところで、セミグロスブラックを筆塗しました。
エンジンの光漏れ対策
よく見るとエンジンのカバーから光が漏れていました。この光漏れは、エンジンのカバーの周辺で何カ所か発生していました。
そこで、光漏れのカ所にタミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」をしみこませるように塗り、はみ出した分をふき取っておきました。さらに、エンジンとカバーの接続部分を中心として、クレオスのMr.ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」でウェザリングを追加しました。
エンジンとカバーの接続部分の隙間を黒い塗料で覆うことで、光が漏れなくなりました。
ただし、改造した配管の周辺など、暗闇で光らせるとまだ光ってしまう部分が残ってしまいました。完成後の光漏れ対策には限界があることが分かりました。
完成!
予想していたより手間がかかってしまいましたが、「Aウィング」が4機完成しました!
コックピットのLEDのON/OFFや、エンジン付け根の配管のディテールアップなど、やろうと思っていたことも何とか実現できました。
・・・なのですが、1つ心残りが・・・・
え、まだ続くのですか?・・
実はもう1箱、作りかけのものを所有しているのです。これらを放置したまま、新しいものを製作してしまったのですが、「僕たちも完成させてくれ~」という悲痛な叫びが聞こえてきそうです・・・。
この2機も完成させることにします。また見てね。
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