【プラモ】メビウスモデル1/350「ディスカバリー号」の製作(1)居住区画、エンジン区画などの組み立て

SF

映画「2001年宇宙の旅」を映画館で観る機会がありました。その勢いで、メビウスモデルのキットを購入してしまいました。小さい方の「ディスカバリー号」、「スペースクリッパー オリオン号」および「ムーン・バス」の三つを購入しましたが、そのうち「ディスカバリー号」を製作することにしました。

メビウスモデルのキットを買うのは、今回が初めてです。子供のころに、海外製の高額なSFキットを購入したときに、箱を開けて切ない気持ちになったことが思い出されます。このキットは、どんな内容なのだろうか?

メビウスモデル1/350「ディスカバリー号」

蓋を開けて中身を取り出してみました。プラパーツのほかに、船体の歪防止用の金属シャフトなどが入っていました。

居住区画や通信アンテナなど、一つしかない部品が一枚のランナーにまとめられています。居住区画上部の部品はスライド金型が使用されているようで、半球状の部品に綺麗にモールドが配置されています。

エンジンの部品やカーゴポッドなど、同じものが複数ある部品には、同じランナーが複数用意されています。船体各部の彫刻が非常に細かく再現されています。

細かい部品が大量に用意されています。

完成後に見えなくなる場所に突き出しピン跡が配置されていたり、アンダーゲートが採用されていたりして、完成後のディテールを極力損ねない設計がなされており、非常に好印象です。

組み立て説明書には、各部品の名称が記入されていました。各部の名称が分かり、とても楽しいです。

例えば通信アンテナの組み立ての説明。各部品の名称が記載されている。

メビウスモデル、侮りがたし。

昔のプラモの組み立て説明書には、パーツリストとして各部品の名称が記載されていました。製作したプラモの各部の名称が分かったり、機能を想像できたりして楽しかったのですが、いつの間にか見なくなってしまいました。

タミヤの古い方のⅢ号戦車、パーツリストに各部品の名称が記載されている。

情報が少ない時代だったので、プラモの組み立て説明書は貴重な情報源だったように思います。

ところで、ディスカバリー号といえば、この写真のように居住区画の窓が光っている印象があります。LEDを組み込んで光らせてみることにしました。

居住区画は途中まで組み立てました

組み立て説明書では、最初に居住区画を組み立てることになっています。電飾を施すため、前半部分は組み立てず、後半部分のみ組み立てました。

スペースポッド用のハッチは別部品で用意されていますが、格納庫内部は再現されていません。メビウスモデルから「格納庫を自作してごらん」と言われているような気がしますが・・・泥沼にはまった挙句に完成できない、ということになりそう。でも、接着してしまうのも気が引けます。どうしようかなぁ。

組み立て説明書には、「ウィンドウの黒いバー、ウィンドウフレームとウィンドウシルを黒く塗る場合は、組み立てる前に塗っておこう。」と書いてあります。

また、居住区画本体の球形部分は、ちょうどスジボリの部分で分割されているので、塗装してから組み立てることができます。そこで、この段階で居住区画の塗装を行うことにしました。

船体色はクレオスC338「ライトグレーFS36495」を選びました。組み立て説明書には「マットホワイト」と書かれていましたが、白に近いグレーを塗っておき、フィルタリングで白に近づけてみることとしました。窓の部分にはクレオスC33フラットブラックを塗りました。

居住区画上部の窓枠の部分には、タミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」を筆塗りしました。

船体色より少し濃いグレーで塗り分ける部分がありますが、この時点ではまだ塗り分けていません。

LEDの組み込みに挑戦

居住区画上部の窓にLEDを組み込むことにしました。ウィンドウフレームの部品の奥にプラ材で小部屋を作成し、その内側をLEDで照らします。天井、床となる部分をプラ板で、左右の壁の部分は3mm角のコの字型のプラ棒を使うことにしました。

左が天井、右が床。窓と床を少し離すためのスペーサーも切り出しました。

天井と床にコの字プラ棒を接着。コの字プラ棒がかみ合うようにしました。写真には写っていないですが、床用のプラ板の先端にはスペーサーが張ってあります。

以前購入しておいた黄色いLEDと抵抗器(330Ω)がありますので、これを使うことにします。

ブレッドボードにLEDと抵抗を取り付けて回路を作り、準備完了。ブレッドボードを使うと、はんだ付けせずに回路を作って動作を試すことができます。

居住区画を仮組してブレッドボードで作った回路の上に乗せ、単三乾電池で光らせてみました。

こ、これは!

LEDは、赤の方が良いのでは?

おお!!

失礼しました。LEDをただ光らせただけだと、室内が明るくなっている感じが出ません。LEDを二個にして、ティッシュペーパーでくるんでみました。光が拡散して多少ましになりましたが・・・

もう少し試行錯誤してみることにします。

単三乾電池は大きすぎて居住区画に入りません。代わりにボタン電池を使うことにします。ただし、まだ電池ホルダーを購入していません。一旦ここまでとして、別の部分を製作します。

エンジン区画の組み立て

次にエンジン区画を組み立てました。上下2分割されているエンジン本体に、細かくモールドされた外板を貼り付けていく構造です。エンジン区画全面の細かいモールドがすべて再現されます。メーカーの拘りを感じますね。

エンジン区画の側面に配置されている出っ張りも、部品を5分割することで、すべての面のモールドがきれいに再現されます。

組み立て説明書は、なぜか側面部品の内側からの図で説明されています。この図からは、部品35を側面部品後端の少し斜めになった部分に取り付けるようにも見え、取り付け位置が少し分かりづらいです。また、部品31も裏側から描かれており、向きが全く分からないです。

部品35は、エンジン前部側面の出っ張りの後端が正しい位置です。部品31の向きは、組み立て説明書の別の図や、パッケージに掲載されている写真などから判断しました。

エンジンノズルも本体に外板を取り付ける構造です。円筒の部分に継ぎ目ができてしまいます。他の部分のモールドが影響を受けないように注意しながら、パテ、やすり、デザインナイフなどで目立たないように加工しました。

エンジン本体にノズルを接着。エンジン本体、エンジンノズルには、向きがありますので、間違えないように注意が必要です。

エンジンノズルは、前半部分側面の小さな長方形の彫刻が右側に来るようにします。

噴射口の部品も取り付けました。噴射口の部品にも向きがあります。組み立て説明書に指示があるので、間違えないようにします。ノズルをエンジン本体に取り付けた後に接着する方が、間違いがなくなると思います。

エンジン区画が形になりました。全ての面のモールドが再現されています。とても精密な印象を受けました。

写真では分かりづらいですが、外板の角のつなぎ目に若干隙間ができてしまいました。塗装するまでに埋めておかないといけないですね。

カーゴポッドの組み立て

カーゴポッドは2分割されたものを組み合わせて完成です。

それ自体は大した作業ではないのですが、何しろ数が多いです。しかも、すべての配置が決まっています。

ヒエ~~

混ざらないように袋に入れて保管することにしました。大量のカーゴポッドを組み立てつつ・・・

次回は残りのカーゴポッドを組み立て、塗装も行って完成させます。

つづく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました