今回は、バンダイから発売されているビークルモデルの「ミレニアム・ファルコン」を取り上げます。
以前、ビークルモデルの「ミレニアム・ファルコン」を製作しました。手のひらサイズの小さなモデルでしたが、手軽に製作でき、かつ非常にリアルでした。
この「ミレニアム・ファルコン」は、ほぼストレートに製作しており、LEDも組み込んでいません。
一方、これまで「ディスカバリー号」、「オリオン号」、「ムーン・バス(製作途中)」を作ってきて、各種LEDを扱えるようになってきました。
そこで、ストックしている未組立のビークルモデルの「ミレニアム・ファルコン」にLEDを組み込んで製作してみようと思います。
ビークルモデルの「ミレニアム・ファルコン」には、いくつか種類があります。製作に先立ち、これらを比較してみます。
バンダイ ビークルモデル ミレニアム・ファルコン
バンダイから発売されているビークルモデルの「ミレニアム・ファルコン」には、3種類の形状のものが存在します。この記事では、それぞれ「Ep.4版」,「Ep.5,6版」,「Ep.7,8版」という名称で説明します。
タイプ | 特徴 | 登場エピソード |
Ep.4版 | 着陸脚を3つ装備する。 | Ep.4 新たなる希望 |
Ep.5,6版 | 着陸脚を5つ装備する。 | Ep.5帝国の逆襲,Ep.6 ジェダイの帰還 |
Ep.7,8版 | 船体上部のアンテナが四角い。 | Ep.7 フォースの覚醒,Ep.8 最後のジェダイ |
単独でビークルモデルとして販売されているものや、他のビークルモデルとセットで売られているものなど、同じ形状でも複数のパッケージで販売されています。単独で発売されているものにはスケールが表記されていませんが、セットのものでは「1/350」と表記されており、縮尺は「1/350」であることが分かります。
キットは複数のランナーで構成されています。共通部分と各タイプで異なる部分を上手く組み合わせることで、バリエーション展開が行われています。それぞれの内容を見てみます。
Ep.4版(新たなる希望に登場)
バンダイからビークルモデルのサイズの「ミレニアム・ファルコン」として、最初に発売されたのが「Ep.4版」です。
キットは4枚のランナーで構成されています。A1ランナーは船体上部、A4ランナーは船体下部です。A2ランナー、A3ランナーに側面など船体各部の部品が配置されています。
機首前端やアンテナにはスライド金型が利用されています。再現度を犠牲にすることなく部品数を抑えることで、組み立てやすさが考慮されていますね。
「Ep.4版」は「ビークルモデル 006 ミレニアム・ファルコン」として発売されましたが、後に「ブロッケードランナー」と組み合わせて、「1/1000 ブロッケード・ランナー & 1/350 ミレニアム・ファルコン」としても発売されました。
箱にビークルモデルと書かれていませんが、ディスプレイベースが黒かクリアーかの違いのみで、本体はビークルモデルと同じものです。
Ep.7,8版(フォースの覚醒、最後のジェダイに登場)
次に発売されたのが、「Ep.7,8版」です。単独では発売されておらず、「1/144 & 1/350 レジスタンスビークルセット」として発売されました。
このキットも「Ep.4版」と同じく、4枚のランナーで構成されています。アンテナを含むA3ランナーと船体下部のA4ランナーが差し替えられています。
「Ep.4版」のA3ランナーと「Ep.7,8版」のA5ランナーを比較してみます。機首前端および内側の側面を構成する部品(部品番号15、16)、船体上下に取り付けられた機銃(部品番号17、18)は形状が同じであることが分かります。
「Ep.7,8版」の特徴であるアンテナの形状はスライド金型を用いて再現されています。
そして、船体左側側面(A3ランナーの部品番号19、A5ランナーの部品番号20)も独自の形状の部品が用意されています。
「Ep.7,8版」の「ミレニアム・ファルコン」は、「ブーステッド・Xウイング・ファイター ポー専用機」、「Xウイング・ファイター レジスタンス ブルー中隊仕様」、「AT-M6」などと組み合わせて「1/144 & 1/350 & 1/540『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』クリアビークルセット」としても発売されました。
「クリアビークルセット」の名の通り、クリア成型されたランナーで構成されています。写真では分かりづらいですが、船体下部のランナー番号がA6に変更されています。どうやら次に紹介する「Ep.5,6版」の金型が使われているようです。
(「Ep.7,8版」の「ミレニアム・ファルコン」は未作成です。代わりに「Xウィング・ファイター ポー専用機」の写真で許してね。)
Ep.5,6版(帝国の逆襲、ジェダイの帰還に登場)
前出の「1/1000 ブロッケード・ランナー & 1/350 ミレニアム・ファルコン」が発売された後、3番目のタイプとなる「Ep.5,6版」が「ビークルモデル ミレニアムファルコン(スター・ウォーズ/帝国の逆襲)」として発売されました。
キットは「Ep.4版」の船体下部(A4ランナー)を差し替えることで、「帝国の逆襲」および「ジェダイの帰還」に登場した「ミレニアム・ファルコン」の姿を再現しています。
船体の丸い部分の前半2カ所に四角い着陸脚収容部が追加されています。
船体下部を「Ep.7,8版」とも比較してみました。ランナー番号が異なっていますが、形状には差がないように思われます。
そして、「Ep.7,8版」のクリアビークルには、「Ep.7,8版」の船体下部をクリア成型したものがセットされていました。「Ep.5,6版」と「Ep.7,8版」では、船体下部の形状に違いはないと判断して良さそうです。
「Ep.5,6版」の「ミレニアム・ファルコン」は、「Xウィング」、「Yウィング」、「デス・スター2」などと組み合わせて、「1/144 & 1/350 & 1/2700000 『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』 クリアビークルセット」としても発売されました。
整形色がライトグレーかクリアーかの違いはありますが、金型は同じものが使われています。
クリアビークルセットは未製作ですが、ノーマル版の「Xウィング」、「Yウィング」、「デス・スター2」および「ミレニアム・ファルコン」は製作しました。これらをクリアビークルセットの箱絵っぽく並べて撮影してみました。
エンジン噴射口を光らせることができれば、よりリアルな写真が撮れるはずです。現在製作途中の「ムーン・バス」でチップ型LEDも扱えるようになってきたので、手のひらサイズのビークルモデルにも電飾を施すことは可能と思えてきました。
製作開始
電飾といえば、クリアバージョンを使えば良いと思うのですが、「オリオン号」を製作した経験から通常版でも光の透過を利用すれば電飾は可能なのではないかと考えました。実際、製作中の「ムーン・バス」では、天井の照明を透過光で再現できそうです。
通常版を使って上手くいけば、コックピット内部を作らなくても良い、という手軽さもあります。ストックしている「ビークルモデル 006 ミレニアム・ファルコン」(Ep.4版)で試してみます。
コックピットの照明のテスト
キットのコックピットの部品の裏側には、組み立て用に郵便局のマークのようなものが彫刻されています。
まずは、郵便局マークの隙間にチップ型LEDを挿しこんで光らせてみました。
窓の部分がぼんやりと光っています。窓の部分のプラ材の厚みを減らす必要がありそうです。郵便局マークを削り取り、さらに窓の部分を内側から削り込んでみました。
窓全体に光がいきわたるようになってきました。もう少し削り込むなり、LEDを増やすなりすれば何とかなりそうです。
エンジン噴射口の照明のテスト
エンジン噴射口もLEDをあてがって光らせてみました。あまり明るくはなく、しかも光っている範囲が狭いです。全体を光らせるには、大量のLEDが必要です。
「ミレニアム・ファルコン」のエンジン噴射口のイメージを再現するには、もっと明るく光らせたいです。そこで、思い切ってキットの噴射口は使わずに自作してみることにします。
ちょっと中途半端ですが、今回はここまでとします。次回をお楽しみに。
つづく。
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