【プラモ】メビウスモデル1/55「ムーン・バス」の製作(6)天井の照明の電飾、スラスターの塗装

SF

チップ型LEDを使用して天井の照明を光らせてみました。組み込むスペースが少なく、苦労しました。

試行錯誤の記録として、途中の過程とともに説明します。

天井の照明の電飾

照明を組み込むスペースを作成。

ムーンバスの機体内部は、操縦席以外は天井に組み込まれた白い照明によって照らされています。この照明は四角い発光部分が蛍光灯のように光ります。これを再現してみようと思います。

天井の部品は厚さ1mmしかないので、何も組み込むことが出来ません。そこで、天井の内張を作成することで、スペースを確保することにしました。

天井に接着した窓枠に合わせて0.5㎜プラ板を四角く切り出しました。

天井に内張用プラ板を仮止めしてみました。天井の部品(部品番号43)と内張の間におよそ2mmの空間ができました。この空間にチップ型LEDなどを組み込むことにします。

白色プラ板を裏から直接照らしてみた。

2mmの間隔を置いて白色プラ板を照らしてみるとどうなるか、試してみることにしました。

テスト用に0.5mmプラ板、2mm角棒などでチップ型LEDを固定する台座と、台座にかぶせて光る部分となるカバーを作成しました。また、チップ型LEDの配線用に穴あき基板の小片を切り出しました。

カバーの裏側には、アルミ箔を貼り付けた2mm角棒で、四角い照明の枠を取り付けておきました。

基板にチップ型LED、ポリウレタン銅線および普通の導線をはんだ付けしました。

ポリウレタン銅線を短くし過ぎてしまったので、台座に穴を開けて裏側からチップ型LEDとポリウレタン銅線を通して固定するようにしました。そして、台座にアルミ箔を貼りました。

台座にあけた穴にチップ型LEDを通しつつ、裏側に基板を接着してプラ材で補強しました。

裏側
表側

単三乾電池を2個直列にして直流3Vの電力を供給し、LEDが光ることを確認しました。LEDが少し浮いた状態なのですが、このまま台座に押し付けるとアルミ箔でショートして消えてしまいます。

そこで、台座に貼ったアルミ箔の表面にビニールのシートを貼って絶縁することにしました。ビニール袋からシートを切り出しました。

セメダインの「ハイグレード模型用」でアルミ箔にビニールのシートを貼りました。そして、LEDが台座の面に密着するようにエポキシ系接着剤で固定しました。

台座にカバーをかぶせて光らせてみると・・・

真ん中に丸く明るい部分ができてしまった。目指しているのは、四角い部分全体が蛍光灯のように光っている状態ですが、そうは見えないですね・・・

LEDにUVクリアレジンを塗ってみた。

LEDの前にUVクリアレジンを塗って、光を拡散させられないか試してみました。

ほとんど効果はないですね。というか、LEDからの光は写真の左右方向にはほとんど進んでおらず、上下方向に進んでいるように見えます。LEDのどちらに光が進むのかを勘違いしていたようです。

そこで、最初に塗ったのとは直角方向にUVクリアレジンを塗って試してみました。

写真の左右方向よりは上下方向に、より多くの光が進んでいるようです。ただし、カバーをかぶせると・・・

ぜんぜん蛍光灯っぽくならな~い!

LEDと透明プラ板の間が2mmしかないのが問題のようです。LEDと透明板の間をもう少し離すことができればよさそうなのですが・・・

導光板方式

直接照明方式の結果をツイッターでツイートしたところ、フォロワーさんからヒントが得られました。「鉄道模型の車内照明ユニットは使えないか」という提案があったのです。

そこで、所有している鉄道模型を調べてみることにしました。

鉄道模型の車内照明ユニットを調べてみた。

さっそくTOMIXのカナリア色の通勤電車を引っ張り出してきて、光らせてみました。電車の天井に横長の照明灯が多数配置されているような感じに光っていますね。

台車からボディを外して、内側から天井を見てみると、溝を掘られた透明板を横からLEDで照らしているのが分かります。透明板を導光板として用いているようです。

台車と照明ユニットだけで光らせてみました。右側のLEDから、結構遠くまで光が届いているようですね。

ムーンバスの天井にも、導光板を応用してみるとよいかもしれません。

透明プラ材を利用して間接照明とすると・・・

導光板の素材を探して100円ショップに行ってみました。そして、透明な樹脂でできたフォトスタンドやひな壇を見つけて買ってきました。

フォトスタンドは緩やかにカーブしています。サイズによってカーブの曲率も異なるようです。今回は一番小さいものを使ってみることにしました。

少しもったいない気もしましたが、思い切って導光板を切り出すことにしました。初めにフォトスタンドを分解し、ハイパーカットソーを使用して四角い透明板を切り出しました。

断面をきれいに整えつつ、側面の一つを斜めに削りました。

一つの断面からLEDの光を当てると、反対側の面が光ります。この反対側の面を斜めにすることで、四角く光った照明を再現するのが狙いです。

光らせようとする面が広いので、無理があるような気もしますが、とにかく試してみることにします。直接方式で作ったカバーを改造して、導光板、チップ型LEDを組み込んでみました。

LEDを光らせてみると・・・

なんか、グラデーションになってしまった。うーん、まだまだですね。

導光板の形を変えてみた。

最初に作った導光板では、光らせたい面のおよそ1/3しか光りませんでした。そこで、鉄道模型の照明ユニットの形状を思い出しつつ、以下の修正を加えてみることにしました。

  • 光を当てる面から光る面までの長さを長くする。
  • 光らせる面を平面から少しくぼんだ面に変更する。
  • 発光面を1000番のやすりですりガラス状にする。

出来上がった導光板を先ほどのカバーに組み込み、ムーンバスの天井にマスキングテープで固定しました。

光らせてみました。

ちょっと光が弱い気もしますが、蛍光灯のような雰囲気は出せているのでは?いかがでしょうか?

スラスターの塗装

天井の電飾の試行錯誤でなかなか製作が進まないです。モチベーション維持のため、スラスターの塗装を進めることにしました。

現状は、本体をクレオスGX2「ウィノーブラック」およびC61「焼鉄色」で塗装し、球面の台座を製作したところまで進んでいます。

本体には、ガイアノーツ123「スターブライトジュラルミン」を同じくガイアノーツの溶剤「メタリックマスター」で薄めに希釈して、「焼鉄色」を残しつつ吹き付けました。

また、台座はクレオスGX2「ウィノーブラック」で塗装した後、ガイアノーツプレミアムシリーズ07「プレミアムメッキシルバー」で塗装しました。

各部のエッジをタミヤエナメル塗料X-11「クロームシルバー」で軽くドライブラシ塗装しました。

泥沼はまだまだ続くのですが・・・

キャビンスペースの内壁、天井の電飾と、自分にとってヘビーな作業が続いています。まだまだ完成は見えてこないですが、そろそろ何かを完成させたくなってきました。

そこで、次回は少しわき道にそれて、別のものを作ってみることにします。LEDを組み込んで電飾も試してみます。

もちろん、ムーンバスの製作も継続しますので、ご心配なく。

つづく。

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