【プラモ】バンダイ ビークルモデル「ミレニアム・ファルコン」の製作(3)コックピットへのLEDの組み込み、給電端子の取り付け

SF

バンダイの「ビークルモデル 006 ミレニアム・ファルコン」を製作しています。今回はコックピットへのLEDの組み込みを行いました。

「ビークルモデル」は手のひらサイズで小さく、電池を組み込むスペースがありません。そこで、ディスプレイベースを取り付ける穴を加工してコネクターを組み込み、外部から電力を供給できるようにしました。

コックピットの電飾

今回の製作では、クリア版ではなくノーマル版のキットを製作しています。コックピット前部の部品(部品番号A2-12)も透明ではないのですが、裏側から削り込むことで、LEDの光を透過させて光らせます。

前々回のおさらい

前々回の記事で、コックピットの照明テストを行いました。コックピット前部の部品の裏側には、取り付けのための彫刻がありますので、これを削り落としました。

加工前
加工後

裏側からさらに削り込むことで、LEDを一つ使用した場合でもそれなりに光らせることができました。

LEDを消灯すると、当然のごとくプラスチック感丸出しで実感のない状態に戻ってしまいます。

照明をONした場合とOFFした場合の見た目の両立を図るため、窓の部分にスモークを塗ることにしました。

窓の塗装

まずコックピット前部の部品(部品番号A2-12)にクレオスC101「スモークグレー」を塗装。次に光漏れ防止のため、窓をマスキングして窓以外の部分にクレオスGX2「ウィノーブラック」を塗装しました。

細かい窓枠は後で塗り分けることとして、この時点では窓と一緒にマスキングテープで覆いました。

機体色としてクレオスC311「グレーFS36622」を塗装。先端の丸い窓の枠を塗るために再びマスキングを行いました。

丸い部分のマスキングには、ハイキューパーツの「円形マスキングシール」を使用しました。あらかじめ丸くカットされているので、丸いものをマスキングするのに重宝します。

丸の直径は0.2㎜刻みで用意されています。また、丸いマスキングシールとその外枠の両方を使うことができ、とても便利です。

コックピットの真ん中の丸い部分をノギスで測り、以下を使用しました。

  • 真ん中の丸い部分:「マスキングシールS」より2.8㎜の丸いシール
  • 窓枠の外側の部分:「マスキングシールM」より3.4㎜の外枠のシール

エアブラシで「グレーFS36622」を塗装した後、窓枠の直線の部分を面相筆で塗りました。

コックピットにLEDを組み込むための加工

コックピットの窓全体に光をあてるために、コックピットの奥にLEDを組み込むことにします。キットのコックピット部分(部品番号A1-1とA2-11)はふさがっているので、削り込んで開口します。

内側から見ると、接続用のダボが設けられているので、これも削り取ります。

これらを削り取って仮組してみました。(ダボを半分削り忘れていますね。後で削り取りました。)

組み立て説明書では、コックピット下側の部品(部品番号A2-11)は、船体右側面(部品番号A2-13)と組み合わせて船体下部(部品番号A4-21)に取り付けるように指示されています。

今回は、接続のためのダボを削り落としてしまったので、ずれが出ないようにするために船体上部(部品番号A1-1)とコックピット下部(部品番号A2-11)を先に接着しておくことにしました。

その際、船体側面(A2-13)を船体下部に取り付けると、船体上下を組み合わせられなくなるので、船体側面をコックピット下部と組み合わせて船体上部に接着することにしました。

各部品を接着し、光漏れ対策としてクレオスGX2「ウィノーブラック」を塗装しました。

機種中央の部品番号A2-6も接着しました。

船体色としてクレオスC311「グレーFS36622」を塗装。削り忘れたダボも電動工具で削り取りました。

削りカスが・・・

コックピットの奥にLEDを組み込みますが、LEDの位置決めのため、0.5㎜プラ板をワッシャー型に加工して固定板を作りました。

白くて丸い部品です。

反射板としての機能を持たせるため、アルミ箔を貼りました。コックピット前部の部品(部品番号A2-12)の内側の窓ではない部分にもアルミ箔を貼りました。

仮組して光らせてみました。

胴体の塗装

コックピットを塗装する際、同時に船体上下、機銃の窓なども塗装しました。本体に組み込む回路の説明をする前に、塗装について説明しておきます。

機体色と機銃の窓の塗装

「ミレニアム・ファルコン」の船体の上下中央部には4連装機銃が搭載されており、機銃の奥には窓が取り付けられています。

以前製作した時はセミグロスブラックを筆塗りしました。

この窓を塗装します。コックピットの窓と見た目をそろえるため、機銃の窓にもクレオスC101「スモークグレー」を塗装しました。

窓の塗り分けのため、ハイキューパーツの「円形マスキングシール」でマスキングを行いました。使用したのは「円形マスキングシールXL」より6.8㎜の丸いシールを使用しました。

この部分は光漏れの心配はなさそうですが、念のためクレオスGX2「ウィノーブラック」を塗装しました。

エンジン上面の排気口も何となく黒く塗ってしまった。

機体色としてクレオスC311「グレーFS36622」を塗装。機銃の窓のマスキングシールをはがしました。

操縦席の窓と同様に、真ん中の丸い窓枠を塗るため、丸いシールと枠のシールを使ってマスキングしました。

使用したのは、以下です。

  • 真ん中の丸い部分:「マスキングシールM」より3㎜の丸いシール
  • 窓枠の外側の部分:「マスキングシールM」より3.6㎜の外枠のシール
窓を拡大しました。

エアブラシで「グレーFS36622」を塗装した後、窓枠の直線の部分を面相筆で塗りました。

細いラインなので上手く塗れるか心配でしたが、息を止めて面相筆で「エイッ!」という感じで塗りました。

エンジン噴射口内側の塗装など

前回、エンジン噴射口の導光板を収めるために機体内側の塗装を削ってしまいました。これを塗り直して復活させました。

船体各部の部品を接着してあります。

さらに、各部品にクレオスのMr.ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」でウェザリングを施しました。

アンテナ基部の取付穴が拡張されていますが、次回説明します。

一旦ここまで塗装しておき、組み立てた後にさらに塗装を行うことにします。

本体側回路の作成

次は、本体側の回路を完成させることにしました。

現状は、エンジン噴射口のLEDにポリウレタン銅線と穴あき基板の切れ端をはんだ付けした状態まで回路が出来上がっています。

この穴あき基板に、給電端子、コックピット用LEDをはんだ付けします。

給電端子の組み込み

冒頭でも触れましたが、「ビークルモデル」の「ミレニアム・ファルコン」は小さすぎて電池の組み込みが困難です。そこで、給電端子を介して外部から電力を供給します。給電端子としては、ピンヘッダーとピンソケットを使用することにしました。

奥がピンソケット手前がピンヘッダー、

2ピン分を切り離して使用します。接続した状態でも、黒いベースの部分に隙間が空くので、船体のプラ材の肉厚もクリアできそうです。

ピンの間隔がおよそ3㎜で、ちょうど「ミレニアム・ファルコン」の船体下側にあるディスプレイベースを取り付ける穴にはめることができます。

ピンソケットを船体下部内側に取り付けて、外からピンヘッダーを挿して給電できるように加工します。船体下部を内側から見ると、円筒形のディスプレーベース取り付け部が確認できます。

エンジン噴射口内側を塗装する前の写真です。

電動工具でこの円筒形の部分を削り込み、ピンソケットを取り付けられるようにしました。

前後を少し残して真ん中を削りました。
ピンソケットを仮止めしてみました。

仮にピンソケットを取り付けて、外側からピンヘッダーを挿しこんでみましたが、手ごたえがあるところまで挿しこむことができました。

エンジン噴射口の穴あき基板にピンソケットをはんだ付けしました。同時に、コックピットのLEDを取り付けるためのポリウレタン銅線もはんだ付けしました。

船体下部のディスプレイベース取り付け部の上端が基盤と干渉するので削り込み、出来上がった基盤を仮止めしてみました。

ピンヘッダーを挿して3Vを供給。エンジン噴射口が光るのを確認しました。

操縦席のLEDの取り付け

穴あき基板にはんだ付けしておいたポリウレタン銅線を操縦席の内側から通しておき、LEDをはんだ付けしました。LEDには、ワッシャー型の固定板を接着しました。

分かりづらい写真で申し訳ないです。

LEDをコックピット内部に取り付けました。コックピット前部の部品とのつなぎ目から光が漏れるのを防ぐため、少しはみ出し気味にアルミ箔を貼りました。

コックピット前部を接着し、LEDを光らせてみました。

船体はまだ仮組状態です。

次回は船体各部の塗装、電池ボックス兼ディスプレイベースの製作などを行い、完成させます。アンテナも左右に回転させられるように加工する予定です。お楽しみに。

つづく。

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