タカラ1/72「コンバットビークルセット」を製作。軍用ジープの「対アーマーライフル」が大きすぎるので、小さいサイズのものに置き換えました。
また、このセットに入っている連邦軍兵士5体のうち4体を製作。さらに銃を構えたポーズの兵士を1体追加で製作しました。
以下で製作過程を説明します。
軍用ジープの修正
「対アーマーライフル」の乗せ換え
軍用ジープを製作したのですが、搭載されている「対アーマーライフル」が大きすぎます。
他に使えそうなもので思いつくのは、マックスファクトリーから発売されている1/72「太陽の牙セット」に入っている「対アーマーライフル」です。
「コンバットビークルセット」のものと比較してみましたが、一回り小ぶりでよさそうな雰囲気です。
ちなみに「太陽の牙セット」では、「対アーマーライフル」は「ビッグEガン」と選択式でした。
そこで、「太陽の牙セット」を製作するときには「ビッグEガン」を使用することとして、余る予定の「対アーマーライフル」を使用することにしました。
「太陽の牙セット」の「対アーマーライフル」には支柱が付いていないので、1㎜プラボウで作成することにしました。支柱の太くなった部分として使うため、1.6㎜プラボウの真ん中に1㎜のドリルで穴を開け、ナイフで輪切りにしたものを2つ用意しました。
出来上がった輪切りプラボウを1㎜プラボウに取り付けました。輪切りの間隔は現物合わせで7.3㎜としました。また「対アーマーライフル」の取り付け用ダボをニッパーで切り取りました。
1㎜径のドリルで「対アーマーライフル」に支柱を取り付けるための穴を開け、1㎜プラボウで自作した支柱の先端をカット。
支柱を「対アーマーライフル」に接着しました。そして軍用ジープに乗せてみました。
「対アーマーライフル」が一回り小さくなって、劇中のイメージに近づいたのではないかと思います。
塗装と仕上げ
「対アーマーライフル」にクレオスMr.カラーGX-2「ウィノーブラック」を下塗りした後、クレオスMr.カラーC104「ガンクローム」を塗りました。
そして支柱に車体色(リキテックスの「クロミウム オキサイド グリーン」と「アイボリー ブラック」を混ぜたもの)を塗りました。
Mr.カラーの上に直接リキテックスを塗りましたが、面積が狭かったためか問題なく塗ることが出来ました。
「対アーマーライフル」とバッテリーをつなぐケーブルは、#60番手のグレーのミシン糸で再現しました。
まず「対アーマーライフル」の後端に0.4㎜径のドリルで穴を開け、ミシン糸を差し込んで接着。バッテリーに開けておいた2つの穴の片方にも接着しました。また、もう一方の穴には短く切ったミシン糸を接着しました。
次に短い糸の先端に接着剤を塗り、「対アーマーライフル」とつながっているミシン糸の途中に接着しました。
ケーブルを運転席のシートの後ろに引き込み、シートと床に接着しました。
ケーブルを糸で再現したので、完成後も「対アーマーライフル」を動かすことが出来ます。
最後に「対アーマーライフル」の細部をタミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」で塗り分けて完成です。
これでようやく「コンバットビークルセット」に入っている車両を全て完成させることが出来ました。
残るは連邦軍兵士です。
連邦軍兵士の製作
座ったポーズの兵士が付いているのだが・・・
このキットには5体の兵士が付属しています。
兵士A | 座ったポーズ |
兵士B | リラックスしたポーズ |
兵士C | 銃を掲げて歩くポーズ |
兵士D | 直立で銃を構えたポーズ |
兵士E | うつ伏せで銃を構えたポーズ |
兵士Aは座って両手を前に出しており、いかにも軍用ジープや軍用トラックのドライバーとして使えそうなポーズです。
そこで、軍用ジープの座席に座らせようとしてみたのですが・・・
完全にはみ出してしまい、どうにもなりませんでした。
次に軍用トラックに座らせてみたのですが・・・
かなりおさまりが悪いです。この兵士Aを座席に収まるように改造することにしました。
まず初めに、バックパックを切り離してみました。エッチングノコを用いて慎重に切り離しました。
軍用ジープに乗せてみましたが、まだ操縦席には収まりきらないです。
一方、軍用トラックには上手く収まりそうです。左足がはみ出し気味ですが、完成すると見えなくなるので削り込めば良さそうです。
この兵士を軍用ジープに乗せるには、軍用ジープの改造も含めてかなりの手間が必要となりそうです。どうするかについては回を改めることとして、今回は残りの4体を製作することとします。
兵士4体を製作
兵士B~Eの4体のパーティングラインを取り除き、突き出しピン跡はエポキシパテで埋めました。
兵士E(うつ伏せで銃を構えたポーズ)の腕は、塗装後に接着するつもりで接着していません。後ほど説明しますが、この時点で接着しておいた方が良かったです。
兵士CとDは、型抜きの関係で腕の回りが埋まっています。そこで、彫刻刀で彫り込みました。
兵士C(銃を掲げて歩くポーズ)
兵士D(直立で銃を構えたポーズ)
次は塗装です。まずアクリル絵の具での塗装の準備として、タミヤ水性アクリル塗料XF-57「バフ」を塗りました。
そしてリキテックスのアクリル絵の具を筆塗しました。
まず顔と腕に「ライト ポートレイト ピンク」と「ロー アンバー」を混ぜたものを塗りました。
その上に「アンブリーチド チタニウム」と「ロー アンバー」を混ぜたものを塗り重ねました。また、顔や腕と衣服の境目には「ロー アンバー」を多めに混ぜたものを、顔とヘルメットの境目、靴には「ロー アンバー」を塗りました。
次は服装などの塗装です。ライフルにMr.カラーC104「ガンクローム」を塗りました。また、軍服には「クロミウム オキサイド グリーン」と「アイボリー ブラック」を混ぜたものを下塗りし、ヘルメットに「フタロシアニン グリーン」と「アイボリー ブラック」を混ぜたものを塗りました。
ヘルメットに塗った色は隠ぺい力が少し弱かったので、何度か塗り重ねました。
軍服を塗っているときに、兵士E(うつ伏せで銃を構えたポーズ)の胴体側にも肌が露出している部分があることが判明。肩の付け根には隙間も出来てしまいます。
そこで、腕を胴体に接着し、隙間をエポキシパテで埋めました。
そして、やすりとナイフで形を整えた後、腕や顔と同様に色を塗り重ねました。
ライフルのストックに「ローアンバー」と「アイボリー ブラック」を混ぜたもの、バックパックに「ニュートラル グレー5」を塗り・・・
ヘルメットの模様とベルトに「クロミウム オキサイド グリーン」と「アンブリーチド チタニウム」を混ぜたものを塗りました。そして軍服に「クロミウム オキサイド グリーン」と「ニュートラル グレー5」を混ぜたものを塗り重ねました。
ベルトの左右に取り付けられたポーチに「ローアンバー」と「アイボリー ブラック」を混ぜたものを下塗りし、「ローアンバー」を塗り重ねました。また、バックパックには「ニュートラル グレー5」と「チタニウム ホワイト」を混ぜたものを上塗りしました。
ライフルの一部に「プルシャン ブルー ヒュー」、ベルトのバックルにタミヤエナメル塗料XF-16「フラットアルミ」で、そして兵士BとCの目の部分に「ローアンバー」を塗りました。
「コンバットビークルセット」をもう一箱開け、兵士Dをもう1体製作しました。
車両と絡めて配置すると臨場感がでますね。
使用した塗料、絵の具のまとめ
連邦軍兵士の塗装で使用した塗料、絵の具を以下にまとめておきます。
場所 | 種類 | 色 |
---|---|---|
全体の下塗り | タミヤ水性アクリル塗料 | バフ |
顔、腕の下塗り | リキテックス | 「ライト ポートレイト ピンク」+「ロー アンバー」 |
顔、腕の上塗り | リキテックス | 「アンブリーチド チタニウム」+「ローアンバー」 |
軍服の縁 | リキテックス | 「アンブリーチド チタニウム」+「ローアンバー」 (「ローアンバー」多め) |
軍服の下塗り | リキテックス | 「クロミウム オキサイド グリーン」+「アイボリー ブラック」 |
軍服の上塗り1 | リキテックス | 「クロミウム オキサイド グリーン」+「ニュートラル グレー5」 |
軍服の上塗り2 | リキテックス | 「クロミウム オキサイド グリーン」+「ニュートラル グレー8」 |
ベルト | リキテックス | 「クロミウム オキサイド グリーン」+「アンブリーチド チタニウム」 |
ベルトのバックル | タミヤエナメル塗料 | 「フラットアルミ」 |
ヘルメットの縁 | リキテックス | 「ローアンバー」 |
ヘルメット | リキテックス | 「フタロシアニン グリーン」+「アイボリー ブラック」 |
ヘルメットの模様 | リキテックス | 「クロミウム オキサイド グリーン」+「アンブリーチド チタニウム」 |
バックパックの下塗り | リキテックス | 「ニュートラル グレー5」 |
バックパックの上塗り | リキテックス | 「ニュートラル グレー5」+「チタニウム ホワイト」 |
ポーチの下塗り | リキテックス | 「ローアンバー」+「アイボリー ブラック」 |
ポーチの上塗り | リキテックス | 「ローアンバー」 |
ライフル本体 | Mr.カラー | 「ガンクローム」 |
ライフルのストック | リキテックス | 「ローアンバー」 |
ライフルの模様 | リキテックス | 「プルシャン ブルー ヒュー」 |
まだまだ続くよ
タカラ1/72「コンバットビークルセット」より車両3両と兵士4体(+1体)が完成。
残るはドライバーですが・・・軍用ジープに乗せるにはかなり手間がかかりそうです。
ところで、タミヤのチッピング液も試してみたので、そろそろ「ダグラム」の製作も再開したいところです。
続く。
おまけ:猫の図書館(3) 「ひげよさらば」
今回のおまけコーナーでは「ひげよさらば」を紹介するのだ!
著者 | 上野 瞭 |
画家 | 町田 尚子 |
発行者 | 鈴木 博喜 |
編集 | 郷内 厚子 |
発行所 | 株式会社 理論社 |
ISBN(上) | 978-4-652-20545-7 |
ISBN(中) | 978-4-652-20546-4 |
ISBN(下) | 978-4-652-20547-1 |
なんか上、中、下と3冊もあるのですが・・・どんな内容なのですか?
「ヨゴロウザ」という名前以外を忘れてしまった記憶喪失のオスネコの冒険の話なのだ。
へぇ、記憶喪失のネコというのもシュールというか、そもそもネコの記憶力が気になるというか・・・
ほかにもいろんなネコが登場するのだが、一癖も二癖もあるネコばかりなのだ。
「ひげよさらば」というタイトルも気になりますね。「ひげ」というのはもしかして・・・
「ひげ」という名前のネコが登場して、そいつとおさらばするとか・・・
お、おさらば・・・
知性を持ったネコたちが髭剃りを覚えて、毎朝ひげとお別れしているとか・・・
なかなか想像力豊かだな。まぁ、読んでみておくれ。
うわー、どんな内容か気になってきた~
ウム、赤トマト君にも楽しんでもらえるといいなぁ。
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