タミヤの「軽巡洋艦 球磨」を製作しています。今回は艦載機として「90式2号水上偵察機2型」を製作して取り付けました。

また、軍艦旗などを取り付け、ウェザリングも実施。「軽巡洋艦 球磨」が完成しました!

出来上がった「軽巡洋艦 球磨」を以前製作した「駆逐艦 子日」と並べてみました。

以下で「軽巡洋艦 球磨」の製作過程を説明します。
前回までのおさらい
これまでに「軽巡洋艦 球磨」本体がほぼ出来上がりました。

残るは艦載機、ウェザリングと軍艦旗です。
最後まで気を抜かずに進めようと思います。
90式2号水上偵察機2型を搭載した。
ピットロードのパーツを使用することにした。
「軽巡洋艦 球磨」は、1933年近代化改修後には「90式2号水上偵察機2型」を搭載していました。

しかし「90式2号水上偵察機2型」は製作中の「軽巡洋艦 球磨」のキットには入っていません。そのため、他から持ってくる必要があります。
今回はピットロード1/700「重巡洋艦 鳥海」に入っているものを使用することにしました。

ちなみにこの「90式2号水上偵察機2型」を含むランナーは「艦船装備セット7」として別売りもされています。

このセットに入っている「90式2号水上偵察機2型」は、本体、上翼、メインとサブのフロートおよびプロペラの6パーツに分割されています。

上下の主翼をつなぐ翼間支柱は省略されていますが、1/700では十分な再現度と言えるでしょう。
また、フジミの「日本海軍 艦船搭載機2種各6機(12機)セット」にも「90式2号水上偵察機2型」が入っています。
「96式艦上攻撃機」と「90式2号水上偵察機2型」が6機づつ入った貴重なセットですが、残念なことに現在は入手困難なようです。
機体各部を加工した。
「90式2号水上偵察機2型」の製作では、「傑作軍艦アーカイブ20」とモデルアートの「帝国海軍 搭載機 総ざらい②」を参考にしました。


まず各パーツをランナーから切り出し、パーティングラインを削り取りました。ただし、サブフロートとプロペラは小さすぎるので、まだランナーからは切り離していません。

機体
機体が一体で成形されている関係で、カウリングの中が埋まっています。0.5㎜のドリルで下穴を開けた後、1.5㎜のドリルで広げました。



また、0.5㎜のプラボウの先端を少し削り、深めに彫り込んでおいた0.5㎜の下穴に差し込んで接着。ニッパーでカットしました。ここにプロペラを接着します。
機体には上翼と主フロートを取り付けるためのくぼみがモールドされています。これらをエポキシパテで埋めました。


メインフロートの支柱
メインフロートは4本の支柱で機体と接続されていますが、キットのパーツは2本に省略されています。これを4本に修正します。まずキットの支柱の左右をケガキ針でつついて印をつけました。

次に、キットの支柱を切り取った後、伸ばしランナーで支柱を追加しました。

機体とメインフロートを仮組した状態では、その間隔が1.6㎜でした。また、資料から前側の支柱は後ろに傾いていることが判明。そこで、前側の支柱の長さを1.8㎜、後側の支柱の長さを1.6㎜としました。
プロペラ
プロペラは厚みを利用してねじりを再現。デザインナイフで慎重に削り込みました。


主翼の支柱
上翼と機体をつなぐ支柱は、上翼側に板状にモールドされています。組み立てを容易にするためと思われます。実際には何本かの支柱で支えられています。これを再現することにしました。
コックピットの周囲の支柱が取り付けられる位置にケガキ針で印をつけました。そして2㎜の長さに切り出した伸ばしランナーで支柱を取り付けてみました。


上翼の支柱モールドと比べると明らかに長すぎです。そこで、ニッパーで慎重にカットして短縮しました。

また、上翼の支柱モールドも切り取っておきました。
さらにケガキ針で下翼上面に翼間支柱を取り付けるための印をつけました。

翼間支柱は機体に上翼を取り付けた後で取り付けます。
塗装は筆塗り、組立はカタパルトの上で。
各部の加工が終わったので、次は塗装です。
毎度おなじみ、「傑作軍艦アーカイブ20」の1935年青島での写真を見ながら塗っていきます。
まず尾翼とメインフロートに赤を塗りました。

クレオスのMr.カラーを使用しましたが、いわゆる普通の「レッド」を持っていないことが判明。代わりに07「プリビアスレッド」を使用しました。

次に、機体、上翼、フロートおよびプロペラにC8「シルバー」を筆塗しました。

更にカウリングとプロペラの裏側にX-18「セミグロスブラック」、操縦席と後席にXF-10「フラットブラウン」を塗りました。

「フラットブラウン」は撹拌が不十分だったためか、つやが出てしまいました。また、操縦席前に少しはみ出してしまいました。ただし、小さすぎて気が付かず、このまま製作してしまいました。
下翼下面にサブフロートを接着。伸ばしランナーで斜めの支柱も追加しました。また、プロペラも接着しました。


と、ここまで順調に進んできたのですが、ここでトラブルが発生しました。上翼を支える支柱が破損してしまっていたのです。サブフロートを取り付ける際に壊してしまったようです。
ピンセットで残っていた部分をまっすぐに伸ばし、取れてしまった部分に伸ばしランナーを追加して復旧しました。

胴体側面に日の丸のデカールを貼り、修復した支柱、追加したサブフロートにC8「シルバー」を塗りました。

また、参考とした「傑作軍艦アーカイブ20」より、水平尾翼の下の胴体の色がその前の部分と異なる色に見えたので赤く塗っていました。しかし資料をよく見ると、水平尾翼の影で色が違って見えただけと思えたのでC8「シルバー」で塗りなおしました。
次はいよいよ機体の組み立てです。組立途中で壊さないようにするため、カタパルトの上で組み立てることにしました。
まず滑走車にクレオスMr.カラーC602「佐世保海軍工廠標準色」を塗ってカタパルト上に接着し、その上にメインフロートを接着しました。

メインフロートの支柱の上に機体を接着。

その上に上翼を接着しました。

各部の接着剤が固まった後、伸ばしランナーで翼間支柱を再現。

そして、追加した翼間支柱にC8「シルバー」を筆塗しました。

「傑作軍艦アーカイブ20」に掲載された1935年青島での「球磨」の写真から、上翼上面の日の丸は無しと判断しました。一方、下翼下面は見えませんでしたが、上面に合わせて無しと考えました。

垂直尾翼、後部胴体に「クマ-1」の文字が見られましたが、細かすぎたので省略。上翼上面にも何か文字が書かれているようでしたが、やはり細かすぎるので省略しました。

仕上げを行って完成!
探照灯の向きを変えた。
前部マスト、後部マストには90㎝探照灯が取り付けられています。

これらの探照灯を良く調べずに外向きに接着してしまっていました。

ですが、「傑作軍艦アーカイブ20」に掲載された1935年青島での「球磨」の写真などをよく見ると、探照灯は後ろ向きに係止されていることが判明。
幸い、接着にセメダイン「ハイグレード模型用」を使用していたので、取り外せる可能性があります。ピンセットでつまんで慎重にもぎ取り、後ろ向きに接着しなおしました。


セメダイン「ハイグレード模型用」は、いざというときには取り外せる場合があります。こういう時に便利です。

ただし、取り外す際はパーツを破損しないように、慎重に作業を行う必要があります。
クレオスのウェザリングカラーでウェザリングを行った。
ウェザリングには、クレオスのウェザリングカラーを使用しました。
まず舷側全体にWC01「マルチブラック」を塗った後、専用溶剤を含ませた筆でふき取りました。


船体中央部の汚水捨て管では、その下から汚れが流れ落ちた様子を意識してウェザリングを行いました。

次に、WC08「ラストオレンジ」で錆を追加しました。

艦首の主錨とその錨鎖の錆を表現しましたが、ちょっと控えめ過ぎたようです。


また、副錨からの錆も表現しました。

錆汚れの次に、煙突のウェザリングを行いました。WC01「マルチブラック」でスス汚れを追加しました。

また、甲板にWC02「グランドブラウン」で汚しを追加しました。専用溶剤で薄めたものを面相筆でつつくように塗り、まだら状に汚しました。


薄めた「グランドブラウン」は艦載艇にも塗りました。

ここまでは下地色より暗い色で汚れを追加してきたので、汚す前より暗くなってしまいました。そこで、ウェザリングカラーWC05「マルチホワイト」を用いて明るい色によるウェザリングも実施しました。


「マルチブラック」、「ラストオレンジ」および「マルチホワイト」の3色を塗り重ねたことにより、軍艦色1色の船体にも表情が出たのではないかと思います。

最後に主錨に錆を追加。艦首御紋章にクレオスC9「ゴールド」を塗り重ねました。

軍艦旗などを取り付けて完成!
軍艦旗
軍艦旗としてシールが用意されています。これを切り取って旗竿に貼ることで軍艦旗を再現するのですが・・・

厚みを減らすため、トレーシングペーパーで自作することにしました。
マスキングテープでシールとトレーシングペーパーを固定。鉛筆で輪郭をなぞった後、赤いボールペンで日章旗の模様をなぞりました。

これをデカールばさみで切り出し、裏側にも赤いボールペンで日章旗の模様を描きました。

出来上がったものをピンセットで波打つように折り曲げた後、上端を旗竿に接着してはためいている様子を再現しました。

カッターのオール
今回の製作では、9mカッターとしてファインモールドのナノドレッドシリーズWA09「カッターボートセット」に入っているものを使用しました。

この「カッターボートセット」には、束ねた状態のオールのパーツが入っています。このパーツに色を塗って取り付けます。

まずタミヤカラーエナメルXF-59「デザートイエロー」を塗りました。

1日以上放置して十分乾燥させた後、クレオスウェザリングカラーWC02「グランドブラウン」を専用溶剤で薄めて塗りました。

ランナーから切り離し、9mカッターの中に接着しました。「グランドブラウン」が濃すぎるように感じたので、専用溶剤をしみこませた面相筆でふき取って色を調整しました。

これにて、「軽巡洋艦 球磨」の完成とします。
今回は1933年の近代化改装工事後の姿で製作しました。クラシカルな姿はなかなか魅力的で、性能改善工事前や大戦中の姿など異なる時期の姿でも製作してみたくなりました。

また、このキットは1973年5月初出の長寿キットです。ディテールが控えめな分、手を加えやすいように感じました。

駆逐艦「子日」と並べて写真を撮影した。
今回の製作では、アオシマの駆逐艦「子日1933」と並べられるものを目指しました。そこで、実際に駆逐艦「子日」と並べて写真を撮影してみました。

「駆逐艦 子日」は1933年当時竣工したばかりの最新鋭艦でした。一方、「軽巡洋艦 球磨」は大正生まれの旧式艦。近代化改修工事を行った直後とはいえ、「駆逐艦 子日」と並べると主砲の配置など旧式艦の印象が目立ちますね。

「軽巡洋艦 球磨」の後部上甲板には、魚雷の発展により顧みられることが無くなった機雷敷設軌条が残されています。また対空兵装も有効とは言えない状態のままです。
一方、「駆逐艦 子日」は小さな船体に武装を搭載しすぎており、復元性能に問題を抱えています。

このように、1933年の日本海軍艦艇は開戦時とは異なる過渡期の姿が興味深いです。
アオシマの「戦艦 長門 屈曲煙突」やハセガワの「航空母艦 赤城 三段甲板」など、この時期の姿でキットが発売されている艦船もあるので、いずれ製作して並べてみたいと思います。

(「駆逐艦 子日」を含む「初春型駆逐艦」の変遷については、以下をご覧ください。新しいタブで開きます。)

ずっと作りかけのまま放置していた「軽巡洋艦 球磨」がようやく完成!
心の片隅に引っかかっていたものが一つ解放されました。
おまけ:猫の大福さん(51)黒いヒゲが取れた!

ウーン、なんか違和感があるなぁ・・・
違和感ですか?僕にはすべて普段通りに思えますが・・・
はッ、もしかして・・・

黒いヒゲはどこに行ってしまったの?(以下をご覧ください。新しいタブで開きます。)
た、確かに黒いヒゲがないような・・・っていうか、なんですかその顔は?
まぁ気にするな・・・もしかしてその辺に黒いヒゲが落ちているかもしれないぞ・・・
いやいや、どこで抜けたかもわからないのに、そんなに簡単には見つからないのでは・・・
おぉ、こんなところにあったぞ!

オヘェ!なんでそんなに簡単に見つかるんですか??
さっきまで大福さんが居たところをみたら、たまたま見つかったのだ。
それにしても、この黒いヒゲは貴重ですよね。
ウム。ところで、黒いヒゲが全部抜けたら大人の猫ってことなのかな?
そうでもなさそうですよ、よく見ると次の黒いヒゲが生えてきていますし。

オォ、確かに・・・。根元が黒いヒゲが一本生えているのだ!

このヒゲが伸びると黒いヒゲに変わるのですかね?
そうかもしれないネ。やっぱりネコちゃんのヒゲは奥が深いのだ。


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