【プラモ】「633爆撃隊」の一場面の製作(3)ドイツ兵とモスキート

ミリタリー

映画「633爆撃隊」の情景を製作しています。今回は4連装対空機関砲を操作するドイツ兵、モスキートFB型を製作しました。また、フォトフレームに手を加えて、塗装の剥がれの対処を行いました。

対空機関砲のドイツ兵

タミヤの4連装対空機関砲のキットには、4体のドイツ兵が付属しています。これらをストレートに組み立てました。まずは、パーティングラインを処理しつつ、ある程度のところまで組み立てました。

パテで継ぎ目を目立たなくして、以下の塗料を筆塗りしました。

顔、手タミヤアクリル塗料XF15フラットフレッシュ
タミヤエナメル塗料XF10フラットブラウン
服、ズボンタミヤアクリル塗料XF65フィールドグレー
シャツタミヤアクリル塗料XF24ダークグレー
ベルト、ブーツタミヤエナメル塗料XF1フラットブラック
ヘルメットクレオスC18RLM70ブラックグリーン
襟章、肩章(1)タミヤエナメル塗料XF11暗緑色
襟章、肩章(2)タミヤエナメル塗料XF2フラットホワイト
ボタンなどタミヤエナメル塗料X11クロームシルバー

顔、手の塗料が乾いたのち、タミヤスミ入れ塗料「ピンクブラウン」で陰影をつけました。また、髪の毛は、各人各様となるように、色を調合して塗ってみましたが、ヘルメットを接着したら隠れて分からなくなってしまいました。ヘルメットのベルトはXF1「フラットブラック」、目の部分にはXF10「フラットブラウン」を筆塗りしました。

射撃手

服、ズボンには、XF65「フィールドグレー」にXF57「バフ」を混ぜたもので軽くドライブラシを行い、明るい部分を再現してみました。もともとつや消しの塗料ですが、X21「フラットベース」を少し足して、確実にツヤが消えるようにしました。

左側弾薬手

そして、襟章、肩章、ボタンなどを面相筆で塗装。各部品を接着しました。

射撃手
左側弾薬手
右側弾薬手

指揮官は、目の部分が双眼鏡で隠れてしまいます。指揮官の目は塗らなくても支障ないと思います。

指揮官(足の塗装が剥げた。)

実は製作の途中、右側弾薬手と指揮官をダメにしてしまう、というトラブルがありました。塗料の乾燥を早めるため、温風を吹きかける、という暴挙を行ってしまい、一部が溶けてしまったのです。(グロイので、写真の掲載はやめておきます。)

キットをもう一つ購入して対処しましたが、溶けた部品を切り貼りして、右側弾薬手の下半身を復活させました。さらにもう一つのキットから上半身を調達し、弾薬手をもう1体製作しました。

ベルトの上下で上着の合わせ目がずれていたり、ポーズが適当だったりしますが、ほとんど見えなくなるので未修正です。出来上がった4連装対空機関砲、ドイツ兵、マガジンなどをベースに接着しました。

う、撃たれる!

4連装の対空機関砲なので、大量の空薬莢が排出され、周辺は空薬莢だらけになるのではないかと思いましたが、よく見ると機関砲の薬莢排出口が内側になるように取り付けられています。

もしかして、空薬莢は本体の中に収納されるのではないかと考えました。ですので、空薬莢を周辺に配置するのはやめました。ただし、これは完全な想像で、根拠はないです。

弾薬手が1体増えて、左右両側の椅子に座った状態となりました。この状態では、ドイツ兵のブーツやヘルメットなどがピカピカの新品で、情景になじんでいません。

そこで、タミヤエナメル塗料のXF52「フラットアース」でブーツに汚し塗装を加えました。さらに、エアブラシを用いて、対空機関砲の設置部分やドイツ兵の足、ヘルメット、地上に配置したマガジンなどにタミヤアクリル塗料のXF57「バフ」を軽く吹き付けました。

左右で銃身がずれてしまった。でも、可動式なので大丈夫です。

4連装対空機関砲が形になりました。

モスキートFB型

モスキートFB型ですが、ピットロードの1/700「イギリス空軍機セット1」に付属するもの3機を使用しました。

キットは着陸状態を再現するようになっており、着陸脚が展開された状態が再現されています。これを飛行状態とするため、以下の修正を行いました。

  1. 主脚収容部をパテで埋める。
  2. 尾脚を削り落とす。
  3. 透明プラ板でプロペラを回転状態とする。

まずは、本体の部品をランナーから切り出した後、ゲート跡やパーティングラインを整形しました。そして、主脚部品を取り付けるためのくぼみをパテで埋めて成型しました。次に尾脚をニッパーで切り取り、跡を整形しました。そして、切り取った尾脚からタイヤの一部を切り出して、尾脚が収容された状態となるように接着しました。

修正前(着陸状態)
修正後(飛行状態)

主脚収容部に盛り付けたパテのふちに沿って、スジボリを施してみました。

これが今の自分の限界です。細かすぎて手におえなくなりそうです。

ここで、機体の迷彩色を面相筆で塗りました。

使用した塗料は、クレオスの「Mrカラー飛行機色セット② イギリス空軍機WWⅡ中・後期標準色」です。

以前は以下の3色がセットで売られていましたが、今は個別に売られています。

C361ダークグリーン機体上面のグリーン
C362オーシャングレイ機体上面のグレイ
C363ミディアムシーグレイ機体外面のグレイ

次に、デカールを貼りました。極小のデカールですので、面相筆ですくって貼り付けました。デカールを貼り付ける場所にクレオスの「マークセッター」を塗り、彫刻などになじむようにしました。

1/700の小さな部品に貼るデカールはさらに小さく、面相筆でちょっと触るだけですぐに動いてしまいます。主翼上面や垂直尾翼のデカールは割とすんなり貼れましたが、胴体側面のデカールはちょっと苦労しました。

最初はデカールの上下が反り返って、浮いた状態になってしまいましたが、一旦乾かして固定した後、クレオスの「マークソフター」を塗って面相筆でそっと押さえる、ということを数回繰り返して、何とかここまでなじませました。

プロペラの部品をエンジンの先端に接着しました。

下に各機の拡大写真をご用意いたしました。

1機につき2個、合計6個のプロペラを取り付けるのですが、不注意で1個なくしてしまいました。ランナーから切り出したところで、手から滑り落ちたプロペラは、その後2度と見つかることはありませんでした。

左のプロペラがない!

ランナーからスピンナーを削り出して、接着しておきました。このキットを製作される方は、部品の紛失に気を付けてください!(当たり前ですね。。。)

固まったところで3枚のプロペラの羽を切り取り、真ん中のスピンナーの部分を残しました。スピンナーにはクレオスMr.カラーC362「オーシャングレイ」を筆塗りし、全体のツヤを整えるため、クレオスMr.カラーC181「スーパークリアー半光沢」をエアブラシで塗装。

細部は面相筆で以下の塗料を筆塗りしました。

タミヤエナメル塗料X13メタリックブルー
機種の機銃タミヤエナメル塗料X10ガンメタル
タイヤタミヤエナメル塗料XF85ラバーブラック

窓枠をタミヤエナメル塗料XF19「スカイグレー」とXF58「オリーブグリーン」で塗りました。細かいので、ここまで塗るのが精一杯でした。機体に塗った色とは異なりますが、細い線なのであまり違和感はないのではないと思いますが、いかがでしょうか?

映画に登場する機体の機体番号を書き込もうと思いましたが、細かすぎて上手くいかず、省略しました。ちなみに映画の画面で判別できたのは、

HT◎CHT◎AHT◎M
HT◎GHT◎R

などでした。国籍マークの左側に「HT」、右側にアルファベットが入るようです。

回転するプロペラを表現するため、透明プラ板を丸く切り出しました。キットのプロペラの部品を参考に直径6mmとなるようにサークルカッターで切り出し、真ん中にドリルで穴をあけました。

今一つ綺麗に切り出せず、この時点では、まだ形がそろっていません。そこで、すべての丸板をドリルに串刺しの状態にして、形がそろうように周囲をやすりで削りました。

実際には、端に黄色を塗る前にこの作業を行いました。

ドリルを中心に丸板が回ってしまい、なかなかうまくいきませんでしたが、ある程度整ったところで妥協しました。ポンチで打ち抜いた方が良かったかもしれません。真ん中の穴を広げて、先ほどのスピンナーにはまるようにしました。

回転するプロペラを表現するため、丸板の端を黄色で塗りしました。ポスカの黄色で端を塗ったら、うまくいきました。そして、タミヤのクラフトボンドでスピンナーに接着しました。

最後に、全体に軽くウォッシングを施しました。ウォッシングには、タミヤウェザリングカラーのダークグレーを使用しました。ふき取りができないので、エナメル溶剤で希釈して使用しました。

キットには4機分の部品が用意されています。残り1機は着陸状態で製作してみました。

飛行状態のものに加えて、以下の塗料を筆塗りしました。

主脚収容部内側クレオスMr.カラーC364BS283エアクラフト グレイグリーン
脚柱とホイールタミヤエナメル塗料X11クロームシルバー

小さい部品ですが、とても手間がかかりました。その分、出来上がったものに存在感を感じます。

フォトフレーム

リサイクルショップで購入したフォトフレームですが、傷がついていたり塗装が剥がれたりしていました。

思い切って、一旦塗装をやすりで削り落としました。やすりは、240番のスポンジやすりを使用しました。

そして、オイルステインを塗ってみました。色はメープル色としてみました。

あとは、背景を作って完成です!

・・・のはずなのですが、この背景を上手く製作できていないです。続きを公開できるまで、時間がかかってしまいそうですが、気長にお待ちいただければと思います。

つづく

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