【プラモ】バンダイ ビークルモデル「ミレニアム・ファルコン」の製作(2)エンジン噴射口へのLEDの組み込み、アンテナ支柱と機銃の加工

SF

いよいよ本格的にバンダイの「ビークルモデル 006 ミレニアム・ファルコン」を製作していきます。今回はエンジン噴射口へのLEDの組み込みを行いました。

また、よりリアルになるように、4連装機銃とアンテナの支柱に手を加えてみました。

実際の製作過程を説明します。

エンジン噴射口の電飾

LEDを組み込んでエンジン噴射口を光らせてみようと思います。製作中の「ムーン・バス」の経験を活かして、導光板を利用することにしました。

導光板を製作

エンジン噴射口の部品(部品番号A2-2)の上下方向のサイズをノギスを使って測ってみたら、3.2㎜でした。およそ3㎜の厚みの導光板を製作する必要があります。

一方、「ムーン・バス」製作時に使用したフォトスタンドの足の部分は、厚さ1.7㎜でした。これを2枚重ね合わせれば、ちょうどよい厚さの導光板を製作出来そうです。

左上の一番小さいフォトスタンドを利用しました。

ハイパーカットソーを使ってフォトスタンドから2枚分のプラ材を切り出しました。

エンジン噴射口の部品(部品番号A2-2)に合わせて、ハイパーカットソー、やすりなどを用いて加工しました。

2枚の透明板の形がある程度そろってきたところで、セメダインハイグレードで接着して、さらに形を整えました。また、LEDを固定するための部品を、タミヤ「プラ材5㎜L字棒」から切り出しました。

導光板の上下面、LED固定部品の表面にアルミ箔を貼りました。また、LED固定部品には、配線がショートしないようにするため、ビニール袋から切り出したシートを貼りつけました。接着剤はセメダインハイグレードを使用しました。

ビニールシートが外れかかっています。後で直しておきました。

チップ型LEDの取り付け

チップ型LEDに配線をはんだ付けして取り付けます。一つでは光量が足りないので、五つ使用してみることにしました。マスキングテープの細切りで、向きをそろえてアルミ板に仮止めしました。

片方の端(写真の右端)のLEDの電極に合わせて、ポリウレタン銅線をマスキングテープで仮止めしました。この時、ポリウレタン銅線の表面の被膜は、あらかじめやすりで削り落としておきました。

端から順にはんだ付け、銅線の仮止めを繰り返して、五つのチップ型LEDをはんだ付けしました。また、取り扱いを容易にするため、穴あき基板の切れ端に導線をはんだ付けしました。(写真を撮るときに左右反転させてしまいました。この写真では左端からはんだ付けしました。)

上の写真と左右が反転しています。見づらくてスマンです。

何とかはんだ付け出来ましたが、二つ斜めになってしまいました。チップ型LEDは小さいので、自分にはまだはんだ付けが難しいです。

単三乾電池2個で3Vを供給して動作確認を実施。光りました!無事に光って良かったです。

5㎜L字プラ棒で作っておいたLED固定部品にエポキシ系接着剤で接着しました。

エポキシ系接着剤で導光板に接着し、隙間にUVクリアレジンを流し込みました。

船体側の加工

船体下部(部品番号A4-21)に側面の部品(A)を接着しておきました。

エンジン噴射口の部品(部品番号A2-2)を接着する部分は導光板を取りつけるため、電動工具で削り落としました。

エンジン部分の光漏れ対策で、機体内部にクレオスGX2「ウィノーブラック」を塗装しました。

噴射口にクレオスC311「グレーFS36622」を塗装して、導光板を取り付けてみたところ、上手く収まりませんでした!導光板が船体と干渉しているようです。電動工具など、各種の道具を総動員して干渉している部分を削り込みました。

塗料が剥がれている部分が削り込んだ箇所です。

導光板をエンジン部分に格納した状態で、LEDに3Vを供給してみると・・・

かなり明るく光っていますが、なんか違う。光が強い部分と弱い部分の差が大きすぎですね。

(ちなみに船体と側のエンジンの部分も少し塗装しました。船体の塗装については、次回説明します。)

もう一工夫してみました。

エンジン噴射口をもう少し均一に光らせられないか、考えてみました。以前「オリオン号」を製作した時に使用したトレーシングペーパーが使えそうな気がしてきました。

操縦席の奥がぼんやり光っています。

この時は、操縦席の奥にトレーシングペーパーの壁を設置し、後ろからLEDで照らしました。

椅子の後ろにトレーシングペーパーの壁を設置しました。

オリオン号へのLEDの組み込みについては、以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)

【プラモ】メビウスモデル1/160「スペースクリッパー オリオン号」の製作(3)操縦席の作り込み、LEDの組み込み

「ミレニアム・ファルコン」に戻ります。導光板の発光部分にトレーシングペーパーをあてて、光を拡散させてみることにします。

導光板に合わせて、トレーシングペーパーの帯を切り出し、マスキングテープで仮止めしました。

3Vを供給すると・・・

程よくぼやけていい感じになったのでは?

完全に均一にはなっていませんが、むしろこっちの方が良いような気がしてきました。

(これ以上手を加えようとすると、導光板から作り直さないといけない、とか、せっかく苦労してはんだ付けした五つのチップ型LEDが無駄になるとか、そんなことは考えて・・・いませんよ。・・・って、嘘です。)

噴射口の四角いメッシュの再現

「ミレニアム・ファルコン」の噴射口は、小さな四角い噴射口が多数組み合わさって、2段のメッシュのような形状です。

これを再現するべく、汎用エッチングメッシュを貼ることにしました。ファインモールドの「AE-09メタルメッシュ長方形・0914」がちょうどいいサイズです。

なぜか2枚持っていました。

エンジン噴射口の部品(部品番号A2-2)にマスキングテープを貼り、噴射口と同じ長さのマスキングテープを用意しました。これをエッチングメッシュに貼り付け、必要な長さを割り出しました。

少し大きめに切り出しました。はみ出した部分は折り曲げて接着時ののりしろとします。

メタルプライマーを塗った後、クレオスC311「グレーFS36622」を塗装。両サイドの余白を折り曲げて、エポキシ系接着剤で導光板に固定し、上下の棒状の余白を折り曲げました。

出来上がった導光板を組み込んで船体を仮組してみました。

メッシュが細い気もしますが、違和感はないのでは? 光らせてみると・・・

何とかそれらしくなったように思います。光り方が均一でないのは、「ミレニアム・ファルコン」がポンコツ貨物船ということを表している、ということにしておいてください。

4連装機銃とアンテナの加工

4連装機銃

4連装機銃の部品は、上下2本の銃身の間が空いていません。

銃身の間の部分にパーティングラインがありますので、これを目安としてエッチングノコ、デザインナイフで溝を掘りました。

アンテナ

アンテナの部品はスライド金型も用いて、一体成型されています。

前から見る分には十分精密に見えますが、後ろから見ると支柱の間が埋まってしまっています。

以前製作した時は、塗装でごまかしてしまいました。完成品のサイズを考えると、これはこれでありと思うのですが、今回は埋まっている部分をくりぬいてみることにしました。

以前製作したものです。アンテナ支柱の埋まっている部分を黒く塗りました。

デザインナイフ、彫刻刀や細いやすりを用いて慎重にくりぬいてみました。

以前製作した「ミレニアム・ファルコン」に取り付けてみました。(アンテナを接着していないので、簡単に取り外せます。)

以前製作したものにアンテナを取り付けてみました。

塗装すれば、かなり良くなりそうです。

次回はコックピットに手を入れます。お楽しみに。

つづく。

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