ハセガワ1/32の「F6F-3/5ヘルキャット」を製作していきます。自作のギヤボックスを固定してプロペラがスムーズに回転するように調整しました。マイクロビットをつないで、実際に動かしてみました。(動画を用意しましたが、うまく貼れませんでした。)
ギヤボックス、モーターの固定
胴体内にギヤボックスを固定しましたが、モーターがずれてピニオンギヤが空回りしてしまうことがありました。そこで、モーターがずれないように、ランナーの端切れで押さえを作って取り付けました。
また、ギヤボックスを確実に固定するため、ランナーから補強材を切り出して、瞬間接着剤で取り付けました。エンジンを取り付けていない状態で、プロペラ軸がスムーズに回転するようになりました。
ギヤボックス固定用のランナーをより強固に接着するため、エポキシ系接着剤で固めることにしました。セメダインの「ハイスーパー5」を使用しました。
パッケージをあけると、Aの主剤とBの硬化剤が入っています。これを等分に混ぜ合わせると、化学反応で固まります。補強用のランナーの周辺に塗りつけることで、がっちりと固定することにしました。
エポキシ系接着剤の食いつきをよくするため、接着してあるランナーの周りをリューターで削りました。
そして、ランナーの周りにエポキシ系接着剤を塗りつけました。
ギヤボックスがしっかり固定されました。
プロペラ回転テスト
エンジンを仮止めし、プロペラ回転軸にマスキングテープを貼ってプロペラを取り付けました。
マイクロビット、マイクロビット用のモータードライバ拡張ボード「KS0308」および電池を接続し、モーターを「KS0308」に接続しました。電池は、単三電池2個を直列につないで使用しました。
- モーターの+(赤の電線)を「KS0308」の「A1」に接続
- モーターのー(青の電線)を「KS0308」の「A2」に接続
- 電池の+(緑の電線)を「KS0308」の「VM」に接続
- 電池のー(白の電線)を「KS0308」のGに接続
当初、モーターの+(赤)を「A2」、モーターのー(青の電線)を「A1」に接続して試しましたが、プロペラの回転方向が反対になってしまいましたので、接続を逆にしました。
マイクロビットをPCにUSBケーブルで接続。プログラムをロードして準備完了。プログラムの詳細については、以下をご覧ください。
マイクロビットのAボタンを押すと、プロペラがゆっくり回るはずなのですが、全然回らなかったです。原因は、下の2つでした。
- エンジンと回転軸が干渉してしまっている。
- モーターへの供給電力が足りない。
エンジンと回転軸の干渉については、エンジン側の回転軸が通る穴を棒やすりで削り込み、モーターに単三電池を1個直接つないだ状態で回るように調整しました。
供給電力については、単三電池2個の代わりにAC入力電源「HK50A-12」を接続することで対処しました。これは、AC電源からDC12Vを得ることができる電源装置です。
「KS0308」を介さない場合は、単三電池1個でもそれなりに回るようにはなっていたのですが、「KS0308」を介して低速回転させる場合、単三電池2個では十分なトルクが発生しなくなっていたものと思われます。
そもそもなぜ単三電池2個をつないでいたかというと、「KS0308」のドキュメントに以下の絵が掲載されており、これを見て「単三電池2個をつなげばよい」と思い込んでしまっていました。
しかし、「KS0308」のドキュメントを詳しく調べたところ、6~12Vを入力するようになっていることが分かりました。
ちょうどよい電池ボックスがなかったので、AC入力電源「HK50A-12」を利用することにしました。仮止めのエンジンの角度を調整してみたところ、「ゆっくり回転」でもプロペラが回るようになりました。
最終的に機体が組みあがったところで、エンジンを取り付けるときに取り付け角度を調整しないといけないです。
胴体上面に凸リベットを追加
機体上面の継ぎ目消しを行ったことで消えてしまった凸リベットを修復しました。コックピットより後ろは、前回同様にエッチングメッシュをガイドに穴を開けたマスキングテープを用いました。
コックピット後ろのアンテナ支柱はまっすぐのものと傾いたものが用意されています。今回は、「F6F-5」として製作しているので、まっすぐなものを取り付けました。
コックピット前のリベットは、胴体のリベットと同様に0.7mm~0.8mmぐらいの間隔でした。胴体の時と同様に2枚重ねのマスキングテープに穴を開けたものを用意しました。
2枚重ねのマスキングテープを貼り、瞬間接着パテを塗りました。
固まったところで、余分をナイフで取り除いてマスキングテープをはがしました。
凸リベットの修復も大分慣れてきました。
カウリングの組み立て
このキットは、「F6F-3」または「F6F-5」のどちらかとして組み立てることができます。そしてカウリングは、「F6F-3」と「F6F-5」で組み立て方が異なります。
塗装図では、①と③が「F6F-3」、②が「F6F-5」とされています。が、①と②が入れ替わっているように思われます。詳しくは、以下をご参照ください。
【プラモ】ハセガワ1/32「F6F-3/5ヘルキャット」の製作(2)ギヤボックスとコックピットと・・・落とし穴
今回は「F6F-5」として組み立てていますが、組み立て説明書の①に従ってカウリングを組み立てました。各部品は、そのままではうまく所定の場所に収まらず、すり合わせが必要でした。
カウリングの後端部分には厚みがあります。
このまま組み立てると、一部カウリングの後端が見える部分で厚みが目立ってしまいます。
この部分をやすりとナイフで削って、後端が薄く見えるようにしました。
加工前の状態
加工後の状態
ドロップタンク
ドロップタンクを組み立て説明書通りに組み立てました。
ドロップタンクの本体(部品18,19)は左右を貼り合わせるようになっていますが、支柱部分の長さが異なり、段差になってしまいます。
プラ板を貼り付けた上に瞬間接着パテを盛りつけて、段差を解消しておきました。
ドロップタンクの本体(部品18,19)にスリット状の切り欠きがあり、ここに支柱(部品77)、吊り下げ用ベルト(部品78,79)を差し込むようになっています。
ドロップタンクの本体のスリットが広すぎて、部品77,78,79と本体の間に若干隙間ができます。部品78,79は本体から若干はみだすことで、吊り下げベルトがタンクに巻き付いている様子を表すようになっています。
この隙間をプラ板で処理しました。まずスリットの部分にプラ板を貼り付けました。
1日ほど放置して接着剤が十分固まったところで、やすりで削りました。
これで部品78,79と本体の隙間がなくなりました。ところで、部品77,78,79は折れやすいので、取り付けるときは注意が必要です。実際、部品79が折れてしまったので修復しました。
さらに部品77、78,79をやすりで削って厚みを減らしておきました。
次回は、胴体外面、尾翼の組み立てやプロペラの塗装などを行う予定です。
つづく。
コメント