みなさん、こんにちは。青木鳥です。
2001年宇宙の旅に登場する「スペースクリッパー オリオン号」ですが、今回は機体の塗装を行いました。
操縦席および客席に、コピー用紙から切り出したパイロットなどを配置してみました。
下地塗装と光漏れ対策
胴体内部にLEDを組み込んで電飾を施しました。
胴体内部にアルミ箔を貼って光漏れ対策を行いましたが、現状は不十分です。特に、客室窓周辺から後ろに、内部に貼ったアルミ箔の影がクッキリ映ってしまっています。
従って、さらなる光漏れ対策が必要です。そこで、機体全体をガイアノーツGS-03「サーフェイサーエヴォブラック」で塗装して下塗りとしました。
また、客室窓の後方および胴体前部後半の内側にアルミ箔を貼り足しました。
さらに、LEDの光が客室より後方に届く量を減らすため、アルミ箔を天井からスクリーン上に垂れ下がるように貼り付けました。
客室より後方の光漏れが実際に抑えられているかどうか試してみることにしました。機体を仮組し、部屋を暗くしてLEDを点灯してみたところ、光漏れが抑えられていることが分かりました。
サーフェイサーを塗ったことで、主翼の一部に引けがあることが判明。
やすりとパテで修正を行い、再びサーフェイサーを塗っておきました。
機体色の塗装
組み立て説明書ではエンジン噴射口を「フラットブラック」で塗るように指示されています。
「フラットブラック」で悪くはないのですが、噴射口であることから、あえてクレオスC28「黒鉄色」とC61「焼鉄色」で塗装してみました。
噴射口に近い方を「焼鉄色」で塗装した後、噴射口から遠い方を「黒鉄色」で塗ったのですが、あまり色の差が良く分からなくなってしまいました。
次に、機体色の塗装の準備として、エンジン噴射口をマスキングしました。
組み立て説明書では、機体色として「ホワイト」が指定されていますが、映画の画面では白っぽいグレーのようにも見えます。
そこで、白に近いグレーで塗装することにしました。白に近いグレーとしてクレオスC311「グレーFS36622」を選択。エアブラシで塗装しました。
映画のイメージで、あえてグラデーションっぽくならないように塗りました。数回塗り重ねて、白っぽいグレーになりました。
機体色を塗り終えたので、エンジン噴射口のマスキングテープをはがしてみました。若干マスキングテープに持って行かれた部分があったので、筆塗りでタッチアップしておきました。
スジボリなどにタミヤスミ入れ塗料でスミ入れを行いました。白っぽい機体色とのコントラストを抑えるため、「ブラック」ではなく「ダークグレイ」を使用しました。
胴体上面後部に並んだインテークのへこんだ部分をタミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」で筆塗りしました。
胴体下面に並んだ排気口も同様に、へこんだ部分を「フラットブラック」で筆塗りしました。
パイロットなど
窓ガラスのクリアパーツが用意されていますが、機体内部が全く再現されていません。外から見えてしまうので、それらしく内装を製作しました。(詳しくは、以下をご覧ください。)
「スペースクリッパー オリオン号」の製作(2)客室の作り込み
「スペースクリッパー オリオン号」の製作(3)操縦席の作り込み、LEDの組み込み
ただし、操縦席にはパイロットが座っておらず、このままでは無人の機体が飛行している状態となり、違和感が残ってしまいます。
そこで、パイロットを再現することにしました。デザインナイフを使ってコピー用紙から2体分を切り出しました。フリーハンドで切り出したので、足が短くなってしまいましたが、椅子に座らせると見えなくなると考えてこのまま使うことにしました。
映画では、「オリオン号」の搭乗員は白い制服を着用していたので、顔の部分のみ塗り分けることとしました。色鉛筆で着色して座席に座らせました。
仮組してLEDを点灯させてみました。操縦席にだれもいないよりはましになったのではないかと思います。
ここまでくると、客席にも人が欲しくなってきます。さらに2体分を切り出しました。2枚重ねのコピー用紙から切り出したので、同じ形をしています。
一体はヘイウッド・フロイド博士に見立ててブラウンで塗り、座席に配置しました。
もう一体は客室乗務員に見立てて、廊下に配置しました。
一応、映画のあの場面のつもりです。ペラペラの紙なのであまりリアルではないですが、雰囲気だけ再現して遊んでみました。
ところで、映画では「オリオン号」の客室に乗客がたった一人しか居ませんでした。運用に高いコストを要するであろう宇宙往還機に、乗客がたったの一人というのは違和感がありますが、その答えは小説版「2001年宇宙の旅」に明示されていました。
「オリオン号」のただ一人の乗客であるフロイド博士は、アメリカ大統領から極秘の依頼を受けていたのです。その依頼の内容をだれにも知らせないため、たった一人のためにアメリカ政府がチャーターした特別便という訳だったのです。
小説では、映画では描かれない「オリオン号」打ち上げのシーンが描かれています。一方で、映画では無重力状態を視覚的に表現しています。小説と映像の表現方法の違いが表れていて、とても興味深いと思います。
今回はデカールまでたどり着けませんでした。次回はデカールを貼ります。何とか完成させられるといいな。
つづく。
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