【プラモ】メビウスモデル1/350「ディスカバリー号」の製作(3)ディスプレイベースの改良、木星空域の彼方に何が見えるのか?

SF

「ディスカバリー号」は完成しましたが、ディスプレイベースの使い勝手が良くありませんでしたので、改良してみました。

そして、完成した「ディスカバリー号」を用いて、「アステロイド空域」や「木星空域」などの画像を作ってみました。

さらに、木星空域を超えて映画の向こう側、ということで、小説版ディスカバリー号の姿を想像してみました。

ディスプレイベース

このキットには、長い船体を三か所で支えるディスプレイベースが用意されています。

居住区画、通信アンテナ、エンジン区画の下に配置して使用します。

「ディスカバリー号」を乗せて撮影するため、ディスプレイベースのプラスチックの部分を黒で塗装。

様々な角度から写真を撮ろうと動かしていたら、倒れてしまいました。また、その都度ディスプレイベースの位置を決めてから「ディスカバリー号」を乗せないといけないので、使い勝手もよくありません。

ディスプレイベースのプラスチックの部分は黒で塗ってあります。

そこで、三つのディスプレイベースを台座に固定することにしました。台座として、100円ショップで木の板を購入してきました。焦げ加工が施されたものを購入しました。

黒っぽい木の板と組み合わせて高級感を出すため、キットのディスプレイベースの部品をガイアノーツの「プレミアムメッキシルバー」で塗装。

位置決めしてマスキングテープで目印を貼り、エポキシ系接着剤で接着しました。

持ち運びが格段に楽になりました。

船体各部の解説図を作成

黒いフェルトを背景に撮影。

ペイントソフトで、台座、支柱、床などを黒く塗りつぶしました。

組み立て説明書に各部品の名称が記載されているので、写真に記入してみました。

「それで・・・?」と言われてしまうとつらいですが、やってみたかったのです。

アステロイド

映画のアステロイドベルトの場面をイメージして、隕石を2つ製作しました。使用した材料は以下です。

  1. 使い古しの木粉ねんど
  2. セメダインの木工パテ
  3. タミヤのクラフトボンド
  4. 木の飾台 10x60x100(以前、東急ハンズで購入したもの。)
  5. つま楊枝

初めに使い古しの木粉ねんどが固まってしまったものをいくつか接着して芯にしました。

出来上がった芯の周りに木工パテを塗り、表面を固めました。部分的に塗り残すぐらいに塗ることで、隕石の表面の凸凹した感じを再現してみました。

この段階で台座を作成し、台座に取り付けた状態で塗装することにしました。ホームセンターなどで売っている木製の飾り台の真ん中に2.5mmの穴を開けてつま楊枝を取り付けて製作しました。

塗装はリキテックスのアクリル絵の具で行いました。使用した色は、以下の通りです。

  • マットメディウム(下塗りで使用)
  • アイボリーブラック
  • チタニウムホワイト
  • ローアンバー

最初に下塗りとして「マットメディウム」を筆塗りしました。乾燥させた後、「アイボリーブラック」と「チタニウムホワイト」を混ぜて作ったダークグレイを隕石全体に塗り、3色を混ぜて少しずつ色を明るくしながら塗り重ねていきました。

最後に、台座を「アイボリーブラック」で塗りました。

「ディスカバリー号」の周辺を隕石が漂っていくイメージで写真を撮ってみました。

これだけ宇宙船の間近を隕石が漂っていくのは、「2001年宇宙の旅」で描かれている世界ではありえないような気もします。

むしろ「スターウォーズ」のイメージですね。という訳で、バンダイの「ミレニアムファルコン」を使って撮影してみました。

ビークルモデルの「ミレニアムファルコン」です。

うぅ、楽しい!もっと隕石が欲しくなってきました。「ミレニアムファルコン」と隕石、しっくりきますね。

木星空域

「ディスカバリー号」といえば、木星。ということで、木星の画像を用意しました。写真を見ながら、ペインターを使用して描画してみました。

大赤斑が地味すぎたかもしれない。

映画では、木星空域の美しい映像が印象的でした。木星に向かう「ディスカバリー号」の画像を作成するため、後ろ斜め上から「ディスカバリー号」を撮影。

「ディスカバリー号」の全長が長く、撮影に苦労しましたが、200mmの望遠レンズを使うことで、何とかそれらしい写真を撮影することができました。

奥の居住区画にピントを合わせることで、背景となる木星とのつじつまを合わせました。木星に影を付けたり、衛星を配置したりして背景を作成。「ディスカバリー号」の写真をコピペで合成しました。

PCのおかげで、私のような素人にも、こういう画像が作れてしまう。よい時代だと思います。

小説版ディスカバリー号

「2001年 宇宙の旅」には、原作小説が存在します。作者はSF小説の大御所、アーサー・C・クラークです。

昔購入した古いバージョンです。
新しい「決定版」を購入しました。

映画と小説が同時進行で製作されたようです。小説版のストーリーは、大筋では映画と同じように展開しますが、かなり独自な部分も含まれいます。

スタンリー・キューブリックとアーサー・C・クラークが、それぞれ自由に「2001年 宇宙の旅」という題材で創作を行ったということのようです。

そして、小説にも「ディスカバリー号」が登場します。その形状についても記述がありますが、まとめると、

  • 先端に球形の居住区画が配置されており、その後ろに細長い構造物が続く。
  • 居住区画下部には三つのエアロックを持つ「宇宙ガレージ」があり、三台の動力付きポッドが格納されている。
  • 居住区画のすぐ後ろに四つの巨大な液体酸素タンクがある。
  • 液体酸素タンクのすぐ後ろに長くすらりとしたV字型の放熱板がある。
  • V字型の最遠部に原子炉があり、集束電極の複合体を通じて灼熱のプラズマが噴射される。

と表現されています。映画に登場したものとは、部分的に異なる形状に設定されているのです。これをもとに、簡単なイラストを描いてみました。

小説版ディスカバリー号(想像図)

小説の記述に従い、居住区画の後ろに球形の液体酸素タンクを配置しました。また、放熱板は原子炉の発する熱を放射するためのものと思われますので、原子炉からV字型に伸びていると考えました。

映画と小説で「ディスカバリー号」の姿が一部異なる、という点が興味深いです。もしかしたら、こちらが当初想定されていた「ディスカバリー号」の姿、というようなことはあるのだろうか?興味は尽きないところです。

次は、「スペースクリッパー オリオン号」を製作します。

つづく。

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