今回は、前回完成させられなかったコンソールパネルを完成させました。
ようやく機体に機首を接着することが出来ました。パイロット、コパイロットも塗装して取り付けました。
どのように製作したのか、以下で説明します。
コンソールパネル(続き)
どこまで作ったか?
前回は、コンソールパネル中央のスイッチ類、左右のモニターとその周辺に高輝度白色LEDを組み込みました。
モニター左右の白いスイッチなど、キットのコンソールパネルは映画とは異なる形状をしています。ただし、全く異なっているわけでもなく、それなりに雰囲気は出ているように思います。そこで、今回の製作では、キットのパネルを生かして雰囲気のみ再現することとしました。
モニターやスイッチなどの色は映画を参考にしていますが、特にコンソールパネルの端のほうは映画では見えません。見えない部分の色は想像で決めました。
今回は、スイッチ類の色の説明から始めます。
スイッチ類の色
今回LEDを組み込むのは、
- 2列に並んだ大きめの6個のスイッチ
- 丸いものが埋め込まれた長方形の機器
- 6個のスイッチと長方形の機器の間に配置された8個の小さいスイッチ
- パネルが曲がっている部分に2列に配置された極小のスイッチの群
- 6個のスイッチの奥に一列に並んだ極小の3つのスイッチ
です。これらを片側3つのチップ型LEDで光らせます。それぞれの色は次のように決めました。
6個の大きめのスイッチ(上記のリストの1)
大きめの6個のスイッチは、映画ではクリーム色と青いスイッチが並んでいた場所に設置されています。ここは映画のイメージに近づけるため、青く光らせることにしました。
丸いものが埋め込まれた長方形の機器(上記のリストの2)
「2001年宇宙の旅」で、丸いものが埋め込まれた長方形の機器といえば、やはり「HAL9000」でしょう。
そこで、この部分は「HAL9000」にちなんで「丸い部分が赤く光る装置」ということにしました。
裏側に赤い色セロファンを貼りましたが、枚数が不十分だったためか、あまり赤くなりませんでした。そこで、出来上がった後にクレオスC101「スモークグレー」を塗った後、タミヤエナメル塗料X-27「クリヤ―レッド」を塗って、赤く光るようにしておきました。
その他のスイッチ(上記のリストの3~5)
その他のスイッチは黄色としました。ただし、すべて黄色にしてしまうと単調になってしまうと考え、6個の大きめのスイッチの奥に1列に並んだ3個の極小スイッチは白のままとすることにしました。
LEDの配置
試行錯誤の結果、LEDの配置は以下のようにしました。
大きな6個のスイッチの裏側に1個、丸いものが埋め込まれた長方形の機器と、その隣のスイッチの裏側に1個を配置し、残りを横向きに配置したLEDで照らすようにしました。
LEDの組み込み
計器盤は1枚の板状の部品なので、裏側にプラ材を追加してLEDを格納するスペースを確保しました。
まずタミヤの2㎜角棒からコンソールパネルの端の形状に合わせてプラ材を削り出しました。
これをコンソールパネルの端に接着しました。
次に、2㎜角棒にアルミ箔を接着したものを用意し、コンソールパネルの奥に接着しました。この角棒は「パネルが曲がっている部分に2列に配置された極小のスイッチの群」を照らすための反射板としても使用します。
続いて、プラバンにアルミ箔を貼ったものを用意し、コンソールパネルが曲がった部分を覆うように接着し・・・
さらにアルミ箔を貼ったプラバンを貼り足して、つなぎ目をアルミ箔で覆い、コンソールパネルの下にチップ型LEDを格納するスペースを製作しました。
上で説明した位置にチップ型LEDを接着し、プラバンで覆っていない部分をアルミ箔で覆いました。
この段階では、コンソールパネルの側面が開いたままです。LEDを完全に覆う前に、上手く光るか試すことにしました。
試しに光らせてみた
単三乾電池2個を直列に接続し、3.0Vを供給すると、スイッチ類が上手く光りました。コンソールパネルの端に接着したプラ材も光ってしまいましたが、ここは後で黒く下塗りして対策します。
各スイッチが上手く光ったので、コンソールパネルの両端の開口部を覆うようにアルミ箔を貼りました。さらに光漏れ対策のため、プラバンの継ぎ目などにアルミ箔を貼りました。
かなり雑な仕上がりですが、完成後は見えなくなる部分なのでこれで良しとしました。
貼り付けたアルミ箔にメタルプライマーを塗った後、クレオスGX-2「ウィノーブラック」を塗りました。そして、コンソールパネル端に追加したプラ材にガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたものを塗りました。
コンソールパネルの先端など、各部の光漏れが抑えられました。これでコンソールパネルへのLEDの組み込みは完了です。次は、機首を機体に接着します。
機首の製作(続き)
機首を機体に接着
以前、機体に配線を施したときに、胴体前端まで配線を伸ばしておきました。これと機首の配線を接続します。
胴体側の配線には穴あき基板をはんだ付けしておきましたが、これを取り外しました。そして、機体側の配線を機首の配線用基板にはんだ付けしました。
機首を機体に接着。機首側面に取り付ける部品(部品番号42)も接着しました。
ところで、前回、機首と機体を仮組した段階で、コンソールパネルと機体の間に隙間が出来ることが判明しました。
この隙間をふさぐためにプラバンを貼っておいたのですが・・・
LEDの組み込み作業を行っている間に外れてしまいました。
ちなみにこの部分ですが、コンソールパネルの左右にプラバンを貼っただけでは、手前側と機体の間にも隙間ができてしまいます。
そこで、手前側も隙間ができないようにするため、プラバンに2㎜角棒を接着しました。そして、機体側と組み合わさるように、やすりで削って形を整えました。
クレオスGX-2「ウィノーブラック」で下塗りした後、ガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたものを塗りました。そして、コンソールパネルの左右に接着しました。
これで、コンソールパネルの左右にできた隙間を埋めることが出来ました。
窓ガラスの取り付け
コックピットの窓ガラスには、上部2か所にダボが取り付けられており、機首側に設けられた穴と組み合わせてますが、このダボが実感を損ねています。
一方、コックピットの窓を見てみると、窓ガラスの上部を取り付けるため、黒い枠の部分にダボ穴が設けられています。
これらのことから、窓ガラスの上部を枠の幅で黒く塗ってしまえばよいのではと考えました。
窓の上側の窓枠は、幅が2㎜でしたので、窓ガラスの上部2㎜をクレオスC33「フラットブラック」で塗装しました。そして、断面にタミヤエナメルカラーXF-1フラットブラック」を筆塗しました。
窓枠のダボ穴はエポキシパテでふさぎました。機首を機体に取り付けた後だったので、あまりきれいに仕上げられませんでした。
エポキシパテで埋めた部分には、ガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたものを筆塗りしておきました。
最後にセメダインの「ハイグレード模型用」を用いて、窓ガラスを機首に接着しました。
乗員乗客
すでに3名の乗客は加工し終えています。残るはパイロットとコパイロットの製作です。
パイロット、コパイロットの製作
パイロットはキットの組み立て説明書のまま製作(といっても、本体に右腕を接着しただけですが)しました。一方、コパイロットの腕は乗客用に使ってしまったので、乗客の腕を使用しました。
肩の部分を少し削って接着し、コンソールパネル右側の青いボタンを操作しているような姿勢にしました。
乗員、乗客を機体内部に配置してみました。
塗装
初めに以下の塗料で筆塗しました。
宇宙服 | クレオス | C | シルバー |
靴 | タミヤ エナメル塗料 | XF- | セミグロスブラック |
顔 | タミヤ アクリル塗料 | XF- | フラットフレッシュ |
顔と手にタミヤスミ入れ塗料「ピンクブラウン」を塗って陰影をつけ、髪の毛と眉毛をタミヤエナメル塗料X-18「セミグロスブラック」、XF-10「フラットブラウン」、XF-64「レッドブラン」を混ぜて作った色で筆塗しました。
客席に座っている二人が持っている書類のようなものは、タミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」で筆塗しましたが、書類らしさを出すため、二人が見ている面を白のまま塗り残しておきました。
サンドイッチの人は荷物を製作した後で固定することとし、それ以外を椅子に取り付けました。後で取り外せるようにするため、両面テープで固定しました。
ようやく機首が形になりました。
次は、キャビンスペースの窓、荷物、アンテナ、ディスプレイベースの自作・・・まだまだ先は長いです。年内中には完成させたいのですが、どうなることやら・・・
おまけ:子猫の大福さん(2) 羽毛布団の悲劇
大福さんは羽毛布団が大好きですね!
ウム。それで、羽毛布団の上で遊ばせていたら、やられてしまったのだ。
え、一体何があったのですか?
実は、羽毛布団の上でオシッコをされてしまったのだ。
そうだったのですか。で、布団はどうなったのですか?
クリーニング屋さんできれいにしてもらったのだ。
それは大変でしたね。でも、大福さんはトイレの場所も覚えたのでは???
そのはずなのだが、店員さんによると、ネコは羽毛布団でオシッコをするのが大好きらしいのだ。
なんと、そんなことがあるのですね。
ネコと羽毛布団の組み合わせは非常に危険なのですョ。皆さん、気を付けてくだされ・・・
つづく。
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