みなさん、こんにちは。青木鳥です。
前回に引き続き、天井の製作を進めました。
また、コックピット内部へのLEDの組み込みを開始しました。
そして、新しく導入したスキャンカットというカッティングマシンを使用してみました。プラ板の場合は0.2㎜厚までカットすることができます。
データさえ用意すれば、同じ形のものを大量に切り出せるので、今後も重宝しそうです。
天井の照明の仕上げ
前回、天井を取り外せるようにしましたが、天井そのものは平らなプラバンのままで、未完成です。照明に枠を追加し、塗装も行って天井の照明を仕上げました。
実際の製作は、天井を取り外し式にする作業と並行して行いましたが、ここでまとめて説明します。
天井の照明の枠
もともとキットの天井の部品の照明には、両側が丸まった長方形の枠が設けられていました。
これを、天井の内張用に切り出したプラ板の上に再現することにしました。新たにプラ板から枠を切り出して貼ります。
6つの照明用に同じ形の枠を用意するため、少し前に購入しておいたブラザーの「スキャンカットSDX1200」を使ってみることにしました。
「スキャンカットSDX1200」は、スキャンした画像やPCで作成した画像の形に、紙やプラバンをカットすることができる装置です。プラバンは0.2㎜厚のものまでカットすることができます。
専用のソフト(キャンバスワークスペース)で照明の枠のデータを作成しました。
このデータで0.2㎜プラバンを切り出しました。予備も含めてかなり多めに用意しました。
仮に天井の内張用プラバンの上に配置してみました。2枚重ねれば、十分に厚みが得られそうです。
そこで、切り出した照明の枠を2枚重ねて接着し、厚みを出しました。
光漏れ対策としてクレオスGX-2「ウィノーブラック」を塗り・・・
機体内部色としてガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えてつや消しとしたものを塗りました。
組み立て説明書では、機体内部は「グレーグリーン」で塗装するように指示されています。
しかし、映画の画面ではグレーグリーンには見えません。映画のイメージで、ライトグレーで塗装することにしました。
天井の照明の仕上げ
次に、天井の照明を仕上げます。LEDで光る部分にマスキングテープを貼りました。LEDを点灯した状態として、マスキングテープを貼る位置を確認しました。
光漏れ対策としてクレオスGX-2「ウィノーブラック」を塗り、ガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたものを塗りました。
作成しておいた枠を接着して、出来上がりです。
単三乾電池2本で3Vを供給して、うまく光ることを確認しました。
青白い照明で、映画の「ムーン・バス」の場面らしさを出せた思いますが、いかがでしょうか?
機体各部の塗装
天井の照明を製作しつつ、機体各部をある程度塗装しました。
映画では、キャビンスペース内部のクッションのような部分は他より少し暗いグレーでした。天井を「ニュートラルグレーⅡ」で塗りましたので、これより少し暗いガイアノーツNo.073「ニュートラルグレーⅢ」にフラットベースを混ぜたもので塗装しました。
機体左右の張り出しの内側に取り付ける内壁(部品番号38)もガイアノーツNo.073「ニュートラルグレーⅢ」にフラットベースを混ぜたもので塗装しました。
機体左右の張り出しは、外側をガイアノーツNo.071「ニュートラルグレーⅠ」にフラットベースを加えたもの、内側をクレオスC33「フラットブラック」で塗装しました。
張り出しの内側の部品(部品番号45)にも「フラットブラック」を塗装し、所定の位置に接着しました。
内部の隔壁(部品番号11,12)や機体後面の機体内部側を、天井と同じくガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたもので塗装。
床の後端も、機体後面とのつながりを考えて、ガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたもので塗装しました。
コックピット側面の内壁(部品番号17,18)は裏側をクレオスGX-2「ウィノーブラック」、表側をガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたもので塗装しました。
機体の外側には、ガイアノーツNo.071「ニュートラルグレーⅠ」にフラットベースを加えたものを塗りました。
機体の外側は色が透けやすいので、部分的にクレオスGX-2「ウィノーブラック」を下塗りすることで違和感が出ないようにしました。
コックピットの製作(途中まで)
次は、コックピットの製作を行います。天井や計器類など、各部にLEDを組み込みますが、今回は正面窓の支柱にLEDを組み込みました。
映画では、この部分には小さなモニターが2列に設置されていました。一方、キットでは、ボタンのような形状でした。あえてキットのままとして、色だけ映画の画面に合わせました。
以下で、どのように作り込んだかを説明します。
白い部品を光らせるには?
「ムーン・バス」のキットは、窓ガラスを除いて、白いプラスチックで成形されています。コックピット内部の部品も白です。この白いプラスチックを、裏側から高輝度白色LEDで照らすと、光が透過して部品が光ります。
「ムーンバス」の計器類は様々な色で光っていました。これを実現するため、フィルターとして色セロファン紙を使用してみました。
1枚では十分なフィルタ―効果が得られませんが、複数重ねることで調整できます。また、異なる色のセロファンを重ねることで、様々な色で光らせることができ、とても便利ということが分かりました。
正面窓の支柱へのLEDの組み込み
キットの機首部分は、機首(部品番号9)、窓枠の水平面の部品(部品番号8)および支柱(部品番号24)で構成されています。これに窓ガラスの部品を取り付けます。
部品番号24の支柱の機内側に四角く光る部分がモールドされています。まず、水平面(部品番号8)と支柱(部品番号24)を接着し、支柱の内側と四角く光らせる部分をマスキングしてクレオスC33「フラットブラック」で塗装しました。
さらに、室内側をガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えたもので塗り分けました。
四角い光る部分にフラットブラックが付いてしまっていますが、後で溶剤でふき取っておきました。
四角い部分の片側をグリーン、もう一方をオレンジに光らせます。裏側から細切りにした色セロファンを貼りました。また、LEDの光を反射させるため、一部にアルミ箔を貼りました。
色セロファンは、光具合を見ながら貼り重ねました。
思ったような色で光るようになってきたので、チップ型LEDを取り付けることにしました。まず、四角く光る部分の下に長方形の隙間があるので、ここをプラ材で埋めておきました。
チップ型LEDに0.2㎜ポリウレタン銅線をはんだ付けし、プラ材の上に接着。チップ型LEDと色セロファン全体をUVクリアレジンで固めました。
支柱内側の機首側に穴をあけて、銅線を通しました。
LEDの上に、アルミ箔を貼ったプラバンを角度をつけて貼りました。このプラバンが反射板となり、LEDの光を四角く光る部分に反射させることで、四角い部分が全体的に光るようにしました。
四角く光る部分は、小さな四角形が集まっています。四角形の間の隙間にクレオスウェザリングカラーWC01「マルチブラック」でスミ入れを行うことで、複数の四角形が光っているような状態を再現しました。
機首の塗装
次に、機首(部品番号9)の塗装を行いました。光漏れ対策として、内側をクレオスC33「フラットブラック」で塗装し、支柱の部分にはアルミ箔を貼っておきました。
窓の上側には、窓ガラスを取り付けるベロがモールドされています。ベロは外側からも「フラットブラック」で塗りました。
窓ガラスを取り付けるためのベロをマスキングテープで覆い、外側をガイアノーツNo.071「ニュートラルグレーⅠ」にフラットベースを加えたもので塗装しました。(内側も一部この色で塗装しました。)
機首内側の部品と組み合わせてみました。
中途半端ですが、今回はここまでとします。
窓の上の省略された計器盤、塗り分けが大変そうなコンソールパネルなど、まだまだ先は長いです。次回をお楽しみに。
つづく。
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