SWEET 1/144「GM FM-2 ワイルドキャット」を製作します。5種類の塗装例の機体を全て製作開始し、塗装例1の機体が完成しました。
また、おまけの「黒ネコラッキー」を乗せたものも製作しました。
残り4種類も製作を行っているところです。以下で製作方針と過程を説明します。
製作方針
SWEET 1/144「GM FM-2ワイルドキャット」には一箱に2機分のパーツが入っています。
そして5種類の塗装例とデカールが用意されています。今回はこれら5種類を全て製作します。
また、おまけで「黒ネコラッキー」が入っています。バリエーションキットの「ゴーストファイター FM-2」を製作したときに4匹製作しました。
今回は「ワイルドキャット FM-2」を改造して、コックピットに「黒ネコラッキー」を搭乗させます。
「黒ネコラッキー」を乗せる準備
各部の改造
早速「黒ネコラッキー」組み立て、胴体のパーツと組み合わせてみました。
胴体パーツのコックピット内部にはシートの座面と背もたれが板状にモールドされています。座面の上に「ラッキー」を乗せると、肩が機体の外に出てしまうことが分かりました。
「ラッキー」の肩はコックピット内部に収めたいので、座面を少し下げることにしました。ニッパーで背もたれと座面が接する部分に切れ込みを入れ、座面を折り曲げてもぎ取りました。
そして、タミヤのプラ材「5㎜L字棒」から2㎜程度の長さに切り出したプラ材を用意し、背もたれに接着して新しい座面としました。
この状態で胴体パーツと「ラッキー」を組み合わせてみました。肩は収まりましたが、左腕が干渉して十分胴体に入りません。これでは胴体左右を接着できませんね。
そこで「ラッキー」の左腕の下側に切れ込みを入れ、胴体に押さえつけながら接着しました。
最後に、キャノピーをオープンの状態にします。まずキットのパーツをエッチングノコで風防(前部)とキャノピー(残り)に分割しました。
切り離したキャノピーは後方にスライドした状態で取り付けます。ただし、パーツの厚みのためそのままでは機体に取り付けることが出来ません。
そのため胴体を切り取り、キャノピーには裏側から胴体の色で塗装して組み合わせることで、キャノピーが後方にスライドした状態を再現することにしました。
胴体にアンテナ支柱を接着し、アンテナ支柱の手前とキャノピーがスライドする溝の部分で胴体をカットしました。
コックピットに「ラッキー」を搭乗させた状態で胴体左右とキャノピーを仮組してみました。上手く収まりそうです。
キャノピーの加工
コックピット後端の隔壁上部を0.2㎜プラバンで作成。隔壁上部を作成するため、胴体から切り取った部分を接着し、ヘッドレストを削り取って型としました。
プラバンで作った隔壁上部をキャノピー前端の風防との切断面に接着しました。そして下にはみ出した部分をニッパーで切り取り、隔壁の面にクレオスMr.カラーC351「ジンク・クロメイト・タイプ1 FS34151」を筆塗しました。
ヘッドレストは「ラッキー」の後頭部と干渉するので黒い色画用紙を貼って再現することとしました。1.5㎜のポンチで打ち抜いた色画用紙を貼りました。
裏側に機体色を塗ることでキャノピーがスライドして機体にかぶさっている状態を表現します。塗装例1~3の機体を想定してクレオスC365「グロスシーブルー FS15042」を塗りました。
コックピット内部にクレオスMr.カラーC351「ジンク・クロメイト・タイプ1 FS34151」を塗り、仮組してみました。
窓枠は胴体に取り付けた後で塗装します。
「黒ネコラッキー」の塗装
「黒ネコラッキー」を5匹組み立て、左腕を改造してクレオスGX2「ウィノーブラック」を筆塗しました。
顔にデカールを貼り、耳と口の中をタミヤエナメル塗料XF-2「フラットホワイト」で筆塗しました。デカールを顔のモールドになじませるため、クレオスの「マークセッター」を使用しました。
そして蝶ネクタイとおなかの白い部分のデカールも貼りました。
口にタミヤエナメル塗料X-17「ピンク」、耳にXF-15「フラットフレッシュ」を塗りました。
5匹のうち1匹の目の位置がずれてしまったので、ずれた目を「ウィノーブラック」で塗りつぶし、「ゴーストファイター FM-2」に用意されている予備のデカールを貼りました。
最後にクレオスMr.カラーC181「スーパークリアー 半光沢」を塗りました。
これで「黒ネコラッキー」は完成です。
機体の製作
次に機体を製作します。「黒ネコラッキー」を乗せない通常タイプを5機、「黒ネコラッキー」搭乗タイプを5機、合計10機を製作します。通常タイプの組み立てから順に説明します。
機体の組み立て(通常タイプ)
5機の胴体をストレートに組み立てました。内部を塗装し、胴体左右を接着。組み立て説明書の指示に従い、塗装例1~3の機体は垂直尾翼のアンテナ支柱を取り除きました。
コックピット内部には以下の塗料を塗りました。
コックピット内部全体 | クレオスMr.カラーC351「ジンク・クロメイト・タイプ1 FS34151」 |
計器盤とその上面 | タミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」 |
ヘッドレスト | タミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」 |
また、主脚収容部には以下の機体下面色を塗りました。
塗装例1 | クレオスMr.カラーC365「グロスシーブルー FS15042」 |
塗装例2~5 | クレオスMr.カラーGX1「クールホワイト」 |
胴体左右の接着では、垂直尾翼に段差が出来るので、接着面を削って対応しました。
詳しくは以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)
SWEET 1/144 「ゴーストファイターFM-2」機体の組み立て
塗装例1~3の機体にはドロップタンクを取り付けないこととし、ドロップタンク用の穴を埋めました。伸ばしランナーを差し込んで接着し、余分を切り取った後やすりで平らにしました。
主翼上下を接着し、継ぎ目を整形。胴体との接続部がコックピット内部から見えるので、「ジンク・クロメイト・タイプ1 FS34151」を筆塗しました。
胴体の継ぎ目を整形した後、主尾翼とキャノピーを接着しました。
そしてマスキングテープでキャノピーのマスキングを行いました。
キャノピーのマスキングについては以下をご覧ください。(新しいタブで開きます)
SWEET 1/144「ゴーストファイターFM-2」キャノピーのマスキング
機体の組み立て(「黒ネコラッキー」搭乗タイプ)
「黒ネコラッキー」を乗せるための改造を残り4機分のパーツに施しました。そして内部を塗装しました。
キャノピーも同様に改造しました。
主翼上下を接着して胴体に差し込み、コックピットの周辺を機体色で塗装しました。
コックピット内部にマスキングテープを貼り、「黒ネコラッキー」を接着しました。マスキングテープは組み立てて塗装した後に剥せるようにするため、外側にはみ出すように貼りました。
胴体左右を接着。継ぎ目をやすりで削って整えました。そして消えてしまったスジボリをエッチングノコで彫りなおしました。
そして計器盤とその上部にタミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」を筆塗りし、風防パーツを接着しました。
エンジン、主脚柱の塗装
10機分のエンジン、主脚柱、プロペラをまとめて塗装しました。まずクレオスMr.カラーGX2「ウィノーブラック」を下塗りした後、ガイアカラーEx-7「Exシルバー」を塗りました。
主脚柱の支柱(一番上の列)には「ウィノーブラック」のみを塗りました。
主脚柱をタミヤエナメル塗料X-18「セミグロスブラック」、エンジンを「セミグロスブラック」とXF-24「ダークグレー」で塗り分けました。
転輪は、ホイールの外側、タイヤ、ホイールの内側の順にエアブラシで塗装しました。ランナーにつながった状態で塗装しました。組み立てた後、ゲート跡をタッチアップします。
使用した塗料は以下です。
ホイール外側(塗装例1) | クレオスMr.カラーC365「グロスシーブルー FS15042」 |
ホイール外側(塗装例2~5) | クレオスMr.カラーGX1「クールホワイト」 |
タイヤ | クレオスMr.カラーC137「タイヤブラック」 |
ホイール内側 | クレオスMr.カラーGX2「ウィノーブラック」 |
転輪塗装時のマスキングにはハイキューパーツの「円形マスキングシールM」より3.2㎜のシールを使用しました。
ここまで塗り分けたところで、1機完成させたくなってきました。そこで、塗装例1の機体を完成させます。プロペラの塗装などは各機体の組み立て時に行うことにします。
各塗装例の機体を製作
塗装例1:第93混成飛行隊, CVE-80, 護衛空母ペトロフベイ
塗装例1は「第93混成飛行隊, CVE-80, USSペトロフベイ」です。(組み立て説明書には「CVE-84」と書かれていますが、調べてみた結果「USSペトロフベイ」は「CVE-80」でした。)
機体色の塗装とデカール貼り
キャノピーをクレオスMr.カラーC351「ジンク・クロメイト・タイプ1 FS34151」で塗装した後、機体全体をC365「グロスシーブルー FS15042」で塗装しました。
クレオスの「マークソフター」と「マークセッター」を併用してデカールを貼りました。そして余分なノリを湿らせたティッシュでふき取った後にC46「クリアー」を塗りました。
主脚柱に転輪を接着、支柱も組み立てました。また、プロペラにクレオスMr.カラーC329「イエローFS13638」とタミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」を塗りました。
組み立てと細部の塗装
そして各部品を機体に取り付けました。プロペラ以外は接着しましたが、プロペラは組み立て説明書に従って差し込んであるだけです。
以前「ゴーストファイター FM-2」を製作したときの教訓をもとに、主脚柱と支柱をセメダイン「ハイグレード模型用」で接着しておきました。詳しくは以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)
SWEET 1/144「ゴーストファイターFM-2」主脚柱組み立て時の注意
胴体下の識別灯はハイキューパーツの「円形マスキングシールS」の直径1㎜のものを貼ってから筆塗しました。また、主翼先端の翼端灯も塗りました。
これらはクレオスC8「シルバー」を下塗りしてからタミヤエナメル塗料X-24「クリヤーイエロー」、X-25「クリヤーグリーン」、X-27「クリヤーレッド」で塗り分けました。
胴体上面の編隊灯、左主翼下面の着陸灯および胴体後端の尾灯にはクレオスC8「シルバー」を筆塗しました。
さらに主翼上面先端付近の編隊灯にタミヤエナメル塗料X-13「メタリックブルー」、尾輪のタイヤにクレオスMr.カラーC137「タイヤブラック」を筆塗しました。
ここで全体をチェックしてみたら、主翼付け根の歩行帯のデカールを貼り忘れていたので貼りました。
次はウェザリングを行います。
ウェザリング
まず全体にクレオスウェザリングカラーWC01「マルチブラック」を塗りました。主脚柱が影響を受ける可能性があるので、主脚柱にウェザリングカラーが付かないように注意しました。
ウェザリングカラーが乾いたところで、綿棒に溶剤をしみこませてふき取りました。
次にクレオスウェザリングカラーWC05「マルチホワイト」で退色表現を行うことにしました。まず面相筆で「マルチホワイト」を点状に塗りました。
そして専用溶剤を含ませた筆で「マルチホワイト」を塗り広げました。
この方法で機体全体に「マルチホワイト」を塗りました。また、面相筆で排気管の後ろに「マルチブラック」による排気汚れを追加しました。機銃をタミヤエナメル塗料X-10「ガンメタル」で塗って完成です。
塗装例1:黒ネコラッキー搭乗タイプ
塗装例1の機体に「黒ネコラッキー」を搭乗させました。
通常タイプのマスキングテープを利用
通常タイプの風防に貼ったマスキングテープをきれいにはがし、マスキングテープを切り出す際のガイドとして使用することとしました。
「黒ネコラッキー」搭乗タイプ5機分のマスキング材を用意するため、カッティングマットの上にマスキングテープを5枚貼り重ねました。そしてその上に通常タイプの風防からはがしたマスキングテープを貼りました。
デザインナイフでマスキングテープを切り出し、「黒ネコラッキー」搭乗タイプの風防に貼りました。切り出したマスキングテープの形が少し歪んだので、デザインナイフで切り取ったり小片を貼り足したりして調整しました。
「黒ネコラッキー」もマスキングテープで覆いました。
風防の周辺をマスキングテープで覆い、クレオスMr.カラーC351「ジンク・クロメイト・タイプ1 FS34151」を塗りました。ここまでは5機同時に作業を行いました。
次に塗装例1の機体の風防周辺に貼ったマスキングテープをはがし、キャノピーパーツにマスキングテープを貼りました。
ここまで来れば、あとは通常タイプと同様に製作出来ます。
通常タイプと同様に完成させた。
機体全体を塗装しデカールを貼りました。ドロップタンクはパーツの状態でC365「グロスシーブルー FS15042」とGX1「クールホワイト」で塗り分けてから組み立てました。
全体にC46「クリアー」を塗り、マスキングテープをはがしました。そしてキャノピーを接着し、プロペラの塗装、主脚柱などの組み立てを行いました。
各パーツを機体に取り付け、機体各部を通常タイプと同様に塗装しました。歩行帯のデカールは猫の足跡付きのものを貼りました。
そして通常タイプと同様にウェザリングと機銃の塗装も行いました。
塗装例1の通常タイプと黒ネコラッキー搭乗タイプの2機が完成しました!
まだ塗装例2~5の機体が未完成です。次回はこれらを順に製作していきます。
続く。
おまけ:猫の大福さん(21) 今年も換毛期がやってきた。
おや、階段や廊下が猫毛だらけですよ。ちゃんと掃除してますか?
ウム、掃除してもすぐに猫毛だらけになってしまうのだ・・・
ということは、もしかして換毛期では?スリッカーをかけてみましょう!
新しく購入したスリッカーではあまり猫毛が取れないのだ・・・。
では、最初に購入したスリッカーで試してみますよ。
お、向きを変えたのだ。お腹にもスリッカーをかけさせてくれるぞ!
なんだか手ごたえがありますよ。
ウォォ・・・こんなに猫毛が取れましたよ!
これはすごいね!道理ですぐに猫毛だらけになるわけだ・・・
コメント