タカラ1/72「コンバットビークルセット」より軍用トラックと兵員輸送車が完成しました。タミヤから発売されている「チッピング液」を使用してチッピングを行ってみました。
軍用ジープも完成しているように見えるのですが・・・
軍用ジープの「対アーマーライフル」が大きすぎて違和感炸裂しまくりです・・・どうしたものか?
以下で説明します。
車体の塗装
前回までで各車両がほぼ組みあがりました。今回は塗装を行った後、細部を作り込んで完成させます。
今回実施する塗装の方法について
今回の塗装では、Xでアダチ@水100%さんが紹介されている水性アクリル絵の具を用いた塗装を参考にしました。さらに、タミヤの「チッピング液」を用いたチッピングを行うことにしました。
ところでタミヤの「チッピング液」は、以前SWEETのFM-2用に飛行甲板ベースを製作したときにも使用しました。
この時は3回重ね塗りしたのですが、塗料が思った以上にはがれやすくなってしまいました。(詳しくは以下をご覧ください。新しいタブで開きます。)
今回は塗料がはがれやすくなりすぎないようにするため、重ね塗りはせずに1回だけ「チッピング液」を塗ることにしました。
塗装とデカール貼り
まず兵員輸送車のアンテナを塗装しました。クレオスMr.カラーGX2「ウィノーブラック」を下塗りした後、ガイアカラーEx-7「Exシルバー」で塗り、コピー用紙とマスキングテープで覆いました。
次に下地として各車両にクレオスMr.カラーC60「RLM02グレー」にC189「フラットベースなめらか・スムース」を加えたものを塗りました。
また、バンパーや下面などには錆を表現するため、C29「艦底色」を塗りました。
塗装を十分乾燥させた後、タミヤの「チッピング液」を筆塗しました。そして、およそ1日乾燥させてからタミヤ水性アクリル塗料XF-86「フラットクリアー」を塗りました。
この時同時に軍用トラックの幌にも「フラットクリアー」を塗りました。
これで下塗りは完了です。次に、車体色としてリキテックスのアクリル絵の具を筆塗しました。
使用した色は「クロミウム オキサイド グリーン」と「アイボリー ブラック」です。これらを配分を変えて混ぜながら、まだらになるように塗り重ねました。
そしてデカールを貼り、その上にタミヤの水性アクリル塗料XF-86「フラットクリヤー」を塗りました。
軍用トラックの車内に自作したインパネを塗装して接着。
また、兵員輸送車のバックミラーも塗装。側面に0.5㎜のドリルで穴を開けて、真鍮線に置き換えたステーに差し込んで接着しました。
次はいよいよチッピングを行います。
チッピング
「チッピング液」の説明に従い、塗装面を筆で湿らせて爪楊枝で塗料をはがしました。最初は兵員輸送車の下面で試してみました。
あまり強く爪楊枝をこすりつけると、下地の塗料まで剥げてしまうことが分かりました。力加減が分かったので、各車両にチッピングを行いました。
チッピングは各車両とも地面に近い所を多めに行い、上面は控えめに行いました。兵員輸送車では後面のゲートが地面とこすれる部分は大目にチッピングを行いました。
軍用トラックでは、街で見かけたトラックを参考にしてバンパーのチッピングを多めに行いました。
また、左右のステップや荷台など、人の足で踏まれる部分のチッピングも多めに行いました。
軍用ジープも同様にバンパー、フェンダーを中心にチッピングを行いました。
タイヤは5つ用意されていて、1つはスペアタイヤです。スペアタイヤのホイールにはチッピングを行わないようにしました。
さらに、チッピングで塗料がはがれた部分に隣接するエッジの部分など、塗装が剥げそうな場所にB4鉛筆をこすりつけて金属感を出しました。
兵員輸送車では、車体各部のエッジやチッピングを行った部分の一部にB4鉛筆をこすりつけました。
また、後部ハッチの地面と接触する部分の周辺にもB4鉛筆をこすりつけ、地面とこすれて塗装が剥げた様子を再現しました。
軍用トラックでは、フェンダーやバンパーの縁やホイールのリム、荷台などにB4鉛筆をこすりつけました。
また、サイドミラーを塗装して0.5㎜のドリルで穴を開け、真鍮線に置き換えたステーの先に接着。荷台のシートにはタミヤエナメル塗料XF-10「フラットブラウン」を塗って接着しました。
軍用ジープでもフェンダーやバンパー、ホイールのリムなどにB4鉛筆をこすりつけました。
各部の組み立てと塗装
タイヤの塗装
タイヤの塗装はタミヤの水性アクリル塗料XF-57「バフ」とエナメル塗料XF-85「ラバーブラック」で行いました。まずタイヤの部分に「バフ」を筆塗しました。
「バフ」を十分に乾燥させたのち、「ラバーブラック」を塗りました。
「ラバーブラック」の塗装では、筆で塗料をこすりつけるようにして塗りました。完全に黒く塗ってしまうのではなく「バフ」を塗り残すことで、土でタイヤが汚れた雰囲気となるようにしました。
兵員輸送車「ブロムリー ST-48D」
ヘッドライト
兵員輸送車のヘッドライトをWave「H-アイズ3ミニ」のレンズに置き換えることにしました。その準備として、キットのパーツのヘッドライトをドリルでくり抜き、基部に用いる丸いプラバンも用意しておきました。
写真には丸いプラバンが4枚写っていますが、このうち2枚はタミヤエナメル塗料XF-24「ダークグレイ」を筆塗してヘッドライトの車内側に接着しました。(前回はここまで実施しました。)
残りの2枚をヘッドライトの基部に用いました。
まずガイアカラーEx-7「Exシルバー」を塗った後、直径2㎜の丸いマスキングシートを使用してクレオスMr.カラーC33「フラットブラック」で塗り分けました。
そしてWaveの「Hアイズミニ」より2㎜径のレンズを、セメダイン「ハイグレード模型用」で接着しました。
最後に車体のヘッドライト部分にタミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」を塗った後、出来上がったヘッドライトを接着しました。
ウェザリングとタイヤの取り付け
タイヤの取り付けは作業性を考慮して車体下部のウェザリングの後に行いました。
まず車体下面とホイールにタミヤ水性アクリル塗料XF-57「バフ」を溶剤でサラサラに薄めたものを塗りました。
次にタイヤを車体に接着し、車体全体に「バフ」で汚し塗装を行いました。また、テールライトには「Exシルバー」を下塗りした上にタミヤエナメル塗料X-27「クリヤーレッド」を塗りました。
最後に車体前面中央の逆三角形のモールドをリキテックスのアクリル絵の具「リキテックスイエロー」で塗りました。
兵員輸送車はこれで完成とします。
キットの可動機構を生かして製作したので、車体後部のハッチを開閉することが出来ます。
軍用トラック「ウィリス HT-38D」
ヘッドライト
前回、軍用トラックのヘッドライトのレンズの部分を3㎜のドリルでくり抜いておきました。
この部分に「H-アイズ3ミニ」のレンズをはめ込みます。まず車体の塗装後にヘッドライトの内部を「Exシルバー」で筆塗しました。
そして「H-アイズ3ミニ」より2.8㎜径のレンズを接着しました。
テールライトなど
テールライトは上をオレンジ、下をレッドとしました。また、荷台側面の丸いモールドも劇中の描写に従ってオレンジで塗ることにしました。まず下塗りとして「Exシルバー」を筆塗しました。
そしてタミヤエナメル塗料X-26「クリヤーオレンジ」、X-27「クリヤーレッド」で塗りました。ただし、モールドの側面をきちんとシルバーで塗っておかなかったため、塗り残した状態となってしまいました。
そこで、モールドの側面にタミヤエナメル塗料X-6「オレンジ」、X-7「レッド」を塗り足すことで対処しました。
ウェザリング、幌の塗装とタイヤの取り付け
兵員輸送車と同様に、車体下面とホイールに溶剤でサラサラに薄めたタミヤ水性アクリル塗料XF-57「バフ」を塗りました。
また、幌をアクリル絵の具で塗りました。
「フタロシアニン グリーン」、「クロミウム オキサイド グリーン」および「アイボリー ブラック」を、配合を変えて塗り重ねてみましたが、使い古した感じを出すことが出来ませんでした。
そこで、さらに「チタニウム ホワイト」、「フーカス グリーン ヒュー」なども加えて塗り重ねてみましたが、幌というよりは生垣のようになってしまいました。
塗った色の彩度が高すぎるようです。そこで、「ニュートラル グレー5」に「フーカス グリーン ヒュー」、「フタロシアニン グリーン」を少量混ぜたものを塗り重ねました。
これで垣根から幌に戻りましたが、まだ使い古した感じが不足しているように感じられます。そこで、溶剤で薄めたタミヤ水性アクリル塗料XF-57「バフ」を塗り重ねました。
車体各部にも「バフ」を塗ってウェザリングを行いました。そしてシャシー、タイヤを接着しました。
ウィンチ、マフラーなどの塗装
バンパー中央部に取り付けられたウィンチのワイヤーは、クレオスウェザリングカラーWC01「マルチブラック」を塗った後、B4鉛筆をこすりつけて塗りました。
そしてタミヤエナメル塗料XF-64「レッドブラウン」を溶剤で薄めたものを塗って錆を再現。「レッドブラウン」はバンパーにも塗りました。
マフラーにはクレオスMr.カラーC29「艦底色」を塗った上にXF-64「レッドブラウン」を塗り重ねました。そして排気管先端にはWC01「マルチブラック」で排気汚れを加えました。
「レッドブラウン」は溶剤で薄めてリーフスプリングにも塗り、錆を再現しました。
窓ガラスの自作
このキットにはクリアパーツが付属していません。そのため、窓ガラスも含まれていませんでした。
そこで、USBケーブルなどの塩ビの商品パッケージから窓ガラスを切り出しました。そして断面の白っぽさをなくすため、サインペンで黒く塗っておきました。
ちなみに窓のサイズは片方が6.5㎜×8.8㎜、もう一方が6.5㎜×9㎜でした。
切り出した塩ビ板の窓ガラスを窓枠に取り付けました。接着にはセメダイン「ハイグレード模型用」をごく少量使用しました。
運転席後面の窓にも同様に塩ビ板で自作した窓ガラスを取り付けました。
窓のサイズは幅が12.9㎜、高さは左右の端が4.6㎜、中央が4.8㎜で少し歪でした。塩ビ板は12.9㎜×4.6㎜に合わせて切り出して取り付けました。中央に隙間が出来ているはずですが、ほとんど分からないです。
ハンドルの取り付け
次はハンドルの取り付けです。それらしい角度で取り付けるため、ボンネット側にガイドを設けることにしました。ガイドとしてランナーのタグの付いた部分を切り出し、1㎜のドリルで穴を開けました。
ハンドルにクレオスMr.カラーC33「フラットブラック」を塗り、ランナーで作ったガイドに接着。ハンドルの位置を調整しながらボンネットに接着しました。
荷台の隙間の処理
車体とシャシーを接着しました。すると、荷台に隙間が出来てしまいました。
この隙間を、アクリル絵の具で埋めました。「クロミウム オキサイド グリーン」と「アイボリー ブラック」を混ぜて暗めの車体色を作り、面相筆で隙間に塗り込みました。
何日か放置して様子を見ましたが、ひび割れが発生することもなく、きれいな状態を保持できています。
最後に全体的に薄めた「バフ」で汚し塗装を行って完成です。
幌は接着していないので、取り外すことが出来ます。
軍用ジープ「ウィリス OR-39D ランドマスター」
ヘッドライト、ウィンカーとテールライト
まず初めに、ヘッドライト、ウィンカーおよびテールライトにガイアカラーEx-7「Exシルバー」を塗りしました。
次に、ウィンカーにタミヤエナメル塗料X-26「クリヤーオレンジ」を塗りました。ウィンカーにはWave「H-アイズ3ミニ」の1㎜径のレンズを取り付けます。このレンズも塗っておきました。
ヘッドライトには「H-アイズ3ミニ」より2.2㎜径のレンズを、そしてウィンカーには「クリヤーオレンジ」を塗った1㎜径のレンズを接着しました。
テールライトは、劇中ではオレンジに塗られていることが多い印象でしたので、「クリヤーオレンジ」を塗りました。
車体前部上面パーツ
ウィンドウシールドを挟み込むようにして車体前部上面パーツを接着しました。また、「対アーマーライフル」のバッテリーも接着しました。
座対前部上面パーツの後端にはインパネが取り付けられています。このインパネのメータの針を面相筆で塗りました。
ウェザリングとタイヤの取り付け
他の2両と同様に、タイヤを取り付ける前に「バフ」を溶剤でサラサラに薄めたものを塗りました。
そして車体にタイヤを接着し、全体的に「バフ」で汚し塗装を行いました。
窓ガラス、ハンドルとアンテナ
軍用トラックと同様に省略されているフロントウィンドウの窓ガラスを塩ビ板から切り出しました。
窓のサイズは片方が7.7㎜×4㎜、もう一方が7.6㎜×4㎜でした。
塩ビ板の窓ガラスをフロントウィンドウの枠に接着しました。
ハンドルは長さを調整して床の奥の斜めになった面に接着しました。
そして、洋白線を切り出して自作しておいたアンテナを接着しました。
仕上げでさらに「バフ」による汚し塗装を追加しました。フロントウィンドウが可動式で倒すことが出来ます。
対アーマーライフルが・・・
バッテリーと「対アーマーライフル」をつなぐケーブルを作成して軍用ジープも完成・・・と言いたいところですが・・・「対アーマーライフル」が大きすぎますね。
これまで気づかないふりをして製作してきましたが、完成が近づくに従って違和感を無視できなくなってしまいました。
次回は軍用ジープの「対アーマーライフル」を修正することにします。また、キットに付属する兵士5体も製作します。
続く。
おまけ:猫の大福さん(34) 猫に蛇口を閉めろというのは無理な相談なのだ。
ウゥ~ン、どうすればいいのだ?困った・・・
あれれれ、何をそんなに難しい顔をしているのですか?
いや、実は大福さんが夜中に水を飲んだらしくてね・・・
水ぐらい飲みますよ、器に入れて置いてあるんだし。
それが、水道の蛇口を開いて飲んだみたいなのだ。
ゥヘエェー!スゴイじゃないですか!!!
ところが、水を飲んだ後、水が出しっパになってしまっていたのだ!
まぁ、猫に蛇口を閉めろと言っても無理な相談ですよね・・・
大福さんに水を出すのを止めさせないと、水道代が大変なことになってしまうのだ・・・
では、こうしたらどうですか?
おぉ、水道のレバーにプラスチックのコップをかぶせるのか!これなら上手くいきそうだね!
コメント