ドラウィング1/48「コードロン C.630 シムーン」を地面シート、背景シートと組み合わせて写真を撮影しました。よく見ると、地面シートと背景シートの境界に違和感が感じられます。
そこで、背景シートと地面シートの間に設置するための森林を製作しました。
この森林を使用して撮影すると・・・
地面シートの端の違和感は緩和されたでしょうか?
以下で説明します。
試作品の製作
今回作成した背景用の森林ですが、色画用紙に色を塗り、情景用のカラーパウダーを接着して製作しました。
試しに作ってみた。
まずは試しに小さいものを作ってみました。色画用紙を帯状に切り出し、上部をギザギザに切ったものにカラーパウダーを接着しました。また、下部を折り曲げて自立するようにしました。
これを使って設営を行ってみることにしました。背景には100円ショップで買ってきた空の模様の「プリントペーパー」を使用しました。
地面シートの端に試作品の森林と空のプリントペーパーを配置。地面シートの上にはタカラ1/72「コンバットビークルセット」より兵員輸送車と軍用トラックを配置しました。
試作品の森林が2両の車両の間に来るようにしながらスマートフォンで写真を撮影。ちょっとギザギザすぎるような気がします。また、高さももう少しあったほうが良さそうです。
参考までに、近くのショッピングモールの立体駐車場から見える風景を撮影してみました。
奥の木々の上部はギザギザというより波型のように見えます。そこで、次は上部を波型としてより大きなものを製作することにしました。
より大きなものを作成
色画用紙から切り出して下塗りを行った。
試作品を製作した結果を踏まえて、実際に使用する大きいものを作ります。まず色画用紙から適当な大きさの帯を2本切り出しました。
この紙の帯の上端を、森林をイメージして「一枚切り抜きカッター」で波型に切り取りました。
次に、リキテックスのアクリル絵の具で塗りました。
以下の3色を混ぜながら、色が均一にならないように塗りました。
- 「フタロシアニン グリーン」
- 「フーカス グリーン ヒュー」
- 「ニュートラル グレー5」
さらに念のため「ロー アンバー」で木の幹や枝も描いておきました。
カラーパウダーを振りかけた後、台座に固定した。
次はこの色画用紙にカラーパウダーを振りかけますが、色画用紙が平らのままでは森林というより垣根になってしまいそうです。
多数の木々が密集して生えている様子を多少なりとも表現できるようにするため、屏風のように折り曲げました。
また、台座に接着するためのりしろとするため、下部にはさみで切れ込みを入れて折り曲げました。
次はいよいよカラーパウダーです。屏風型に折り曲げた部分全体にマットメディウムを塗り、カラーパウダーを振りかけました。
1回では十分な量のカラーパウダーを接着できなかったので、マットメディウムとカラーパウダーを何度か塗り重ねました。
塗り重ねているうちに、下部に描いておいた木の幹は見えなくなってしまいました。
カラーパウダーを十分に接着したので、厚紙から帯を切り出して台座とし、この上に糊で接着しました。
台座は地面シートで隠れますが、念のため「ローアンバー」を筆塗しました。
そしてこれら2つを組み合わせられるようにするため、台座部分の端を少しハサミで切り取りました。
これで2つの背景用森林を重ねられるようになりました。
実際に撮影を行ってみた。
撮影方法
背景付き画像の撮影方法について説明します。
まず、地面シート、背景シートを配置しました。踏み台の上にカッティングマットを乗せ、地面シートと遠景用森林を洗濯ばさみで固定しました。背景シートは地面シートから少し離して配置します。
カメラから見た時に背景がちょうど良い位置になるように背景シートの位置を調整。背景シート用とプラモ用の照明を別々に用意しました。
プラモ用とは別に背景シート用に照明を用意することで、背景にプラモの影が入らないようにします。こうすることでリアルさが上がると思います。
地面シートの上にプラモを置き、カメラを三脚に固定して撮影しました。
絞りを開放気味にして、背景をぼかすようにして撮影すると距離感が出ると思います。
飛行機を撮影してみた。
1/48「コードロン C.630 シムーン」
「パリーサイゴン耐久レース」に挑戦する「サン=テグジュペリ」の「F-ANRY号」です。
このキットのボックスアートを参考にして背景に森林を配置することを思いつきました。
建物や手前の樹木など、さらに要素を追加したくなってきましたが、それはまた別の機会に試すことにします。
1/48「フォッケウルフFw190G-3長距離戦闘爆撃機」
以前製作した「フォッケウルフFw190G-3長距離戦闘爆撃機」を撮影しました。
もともと1/48の航空機のプラモ用に使うことを想定して製作したものなので、違和感なく馴染んでいるのではないかと思います。
飛行機以外も撮影した。
1/35「BA-64B 装甲車」
以前製作したヴィジョンモデル1/35「BA-64B 装甲車」を撮影しました。背景との組み合わせに違和感はないですが、車両単体ではかなり寂しい絵になってしまいます。
周りに兵隊や荷物、別の車両などを配置したくなりますね。
1/72「コンバットビークルセット」
現在製作中の「コンバットビークルセット」を撮影しました。1/72の戦闘車両でも使えそうです。
広いフィールドに車両が3台では寂しいですね。もっと車両の数を増やすと良いかもしれません。
1/24「オースティン・ヒーレー スプライトMk.Ⅰ」
以前製作した1/24の「オースティン・ヒーレー スプライトMk.Ⅰ」を撮影しました。
照明の丸い形が映り込んでしまっています。カーモデルのようなつやのあるものを撮影する場合は、照明の形にも気を付けないといけないです。
いろいろな種類のプラモを背景付きで撮影しましたが、今回撮影した背景用森林はあまりスケールを気にせずに使えそうです。
完成したプラモを背景付きで撮影すると、より生き生きとして楽しいです。他にも色々な撮影用小物を作ってみようと思います。
おまけ:猫の大福さん(35) プラモの撮影、危機一髪!
さぁ、木立が出来上がったので、撮影を行うのだ!
どんな写真が撮れるんでしょうね??
地面シートの端に木立を設置して、背景シートも配置して・・・
あ、大福さんが・・・
やめろー!やめてくれ~!!
無理に移動させようとすると、暴れてバラバラにされてしまいますよ・・・
ムムムム。ならば、このカリカリでおびき寄せるのだ。そら大福さん、カリカリだよ・・・
上手くいきましたね、カリカリを食べていますよ。
おぉ、満腹になったのか、どこかよそに行ってしまったぞ!
今が撮影のチャンスですよ!
ヨシ!照明を設置して・・・準備完了なのだ!
さあ、撮影するぞ~
あれ、大福さんが戻ってきましたよ!
ヒ――ィ
おまけ:猫の大福さん(34) 猫に蛇口を閉めろというのは無理な相談なのだ。
おまけ:猫の大福さん(36) 最大の危機!ハーネスが外れてしまった!!
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