バンダイの「ビークルモデル 006 ミレニアム・ファルコン」が完成しました!コックピットおよびエンジン噴射口にLEDを組み込みました。
船体上面のアンテナを左右に旋回できるようにしました。
ディスプレイベースを電池ボックスと組み合わせ、外部から給電するようにしました。ディスプレイベースから取り外すこともできます。
各部の工作
バンダイのビークルモデルの「ミレニアム・ファルコン」では、船体上部のアンテナは固定式で、動かすことができません。せっかくなので、左右に回転できるようにしたくなりました。
また、給電端子の固定、光漏れ対策などを行いました。以下で説明します。
アンテナの加工
アンテナ基部には「D字型」の取付穴が設けられています。アンテナを左右に旋回できるようにするため、この取付穴が丸くなるように、やすりで削って加工しました。
アンテナ側の船体への取り付け部分は、船体に設けられた「D字型」の取付穴に勘合するように、円柱の一部を切り欠いた形状をしています。
切り欠き部分を埋めてもよいのですが、プラパイプで作り直すことにしました。
アンテナ基部が収まる円形のくぼみの内径をノギスで測ったら4.8㎜でした。また、アンテナを取り付ける穴は直径3.2㎜でした。
そこで、アンテナ基部はウェーブの4.5㎜肉薄プラパイプとタミヤの3㎜プラボウを組み合わせて作ることにしました。
アンテナ基部をエッチングノコで切り取り、プラ材から部材を切り出しました。
ウェーブの4.5㎜肉薄プラパイプの内径は2.7㎜です。このままでは3㎜のプラボウと組み合わせることが合出来ないので、やすりで削って内径を広げました。
切り出したプラパイプの内径をやすりで削って広げてアンテナ基部に接着しました。そして、接着したプラパイプにはめ込むようにして、3㎜プラボウを接着しました。
この後、各部を筆塗りしてから船体にアンテナを取り付けました。実際の作業と前後しますが、アンテナの取り付けについても説明します。
加工したアンテナ基部にクレオスC311「グレーFS36622」を筆塗りして、船体に差し込みました。このままでは、逆さにしたときに外れてしまうので、内側からプラパイプを取り付けて固定します。
適当な長さに切り出した4.5㎜プラパイプの内径をやすりで広げて、船体内側からアンテナ基部の3㎜プラボウに接着しました。
アンテナを左右に旋回させることができるようになりました。
給電端子の固定
給電端子を船体にがっちりと固定するため、タミヤ「プラ材5㎜L字棒」から適当な長さのプラ材を切り出して補強材とし、エポキシ系接着剤でしっかりと固定しました。
完成後は見えなくなる部分なので、見栄えは気にせずにエポキシ系接着剤で塗り固めました。
光漏れ対策
エンジン噴射口の導光板は、LED取り付け部分に隙間があり、光が漏れてしまいます。これが原因で、船体上下を貼り合わせたときに出来る隙間からも光が漏れてしまいます。
対策として、導光板のLED取り付け部分にアルミ箔を貼り、塞ぎ切らない部分にタミヤエナメルカラーX-11「クロームシルバー」を塗りました。
暗いところで光らせてみたら、コックピット前部の付け根など、部品のつなぎ目の一部からも光が漏れていることが分かりました。
光が漏れている部分にタミヤエナメルカラーXF-20「ミディアムグレイ」を塗りました。はみ出した分は溶剤を含ませた綿棒でをふき取りました。
船体各部の塗装
各部の塗り分け
船体の塗装ですが、前回船体色としてクレオスC311「グレーFS36622」を塗装し、Mr.ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」でウェザリングを施すところまで進めました。
キットに付属のステッカーなどを参考に、船体各部を筆塗りしました。
使用した塗料は以下の通りです。
塗装した箇所 | 使用した塗料 |
赤っぽい部分 | タミヤエナメルカラーXF-9「ハルレッド」+XF-7「フラットレッド」 |
グレーの部分 | タミヤエナメルカラーXF-20「ミディアムグレイ」 |
黄土色っぽい部分 | タミヤエナメルカラーXF-59「デザートイエロー」 |
面相筆を使ってひたすら塗っていきました。また、機銃の取り付けを行いました。(勢いではめ込んでみたら外れなくなったのですが、支障がないのでそのままとしました。)
ほとんどはフリーハンドで塗りましたが、次の2カ所だけはマスキングを行ってから筆塗りしました。
- コックピットと船室をつなぐ通路に描き込まれた3つの赤い四角形
- 船体左前側下面の小さな赤い四角形
コックピットの通路に描き込まれた3つの赤い四角形は、全体をマスキングして、四角形の間の隙間を塗り残すようにして筆塗りしました。
マスキングテープを剥がしました。形が歪んでいたり、はみ出したりしていますね。
面相筆にエナメル溶剤を含ませてはみ出しをふき取ったり、塗り足したりして、何とかここまで形を整えることができました。
船体左前側下部の小さな赤い四角形は、左右をマスキングし、筆塗りしました。
マスキングテープを剥がしました。
汚し塗装
エンジン上面の6個の排気口にクレオスのMr.ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」を筆塗りし、排気汚れを追加しました。
船体上下を接着し、船体側面の円筒形の部品を取り付けました。これで完成のつもりでしたが、何か物足りなく感じたので、もう少し汚し塗装を加えることにしました。
クレオスの「Mr.ウェザリングライナー 錆色セット」に含まれる「スートブラック」を使用して船体各部にストレーキングを実施。また、弾痕も描きました。
さらにMr.ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」で船体各部に汚れを追加しました。
物足りない感じもなくなってきたので、これで完成とします。
ディスプレイベースと電池ボックス
電源として単三乾電池2個を使用します。これを格納するのに良さそうな箱を探したところ、ちょうどよい電池ボックスが見つかりました。
本体が黒色で、スイッチと導線もついています。キットのディスプレイベースと組み合わせて使うことにしました。
キットのディスプレイベースには、支柱を取り付ける四角い穴が3つあけられています。真ん中の穴に支柱を取り付け、一番後ろの穴から導線を通すこととし、一番前の穴はプラ板でふさぎました。
ディスプレイベースに配線を通す穴を開け、電池ボックスから出ている導線を通してみました。
導線を通した状態でディスプレイベースを電池ボックスに乗せてみました。赤い線が目立ちすぎるような気がします。赤い線が黒くなるように手を加えることにしました。
電池ボックスから伸びている導線が長すぎるので、ちょうど支柱の上のあたりに来る位置でカットしました。さらに、赤い導線はディスプレイベースの中に隠れる部分でカットしました。
カットして余った黒い導線を電池ボックスの赤い導線にはんだ付けしました。これにより、ディスプレイベースからの導線が2本とも黒い線になりました。
2本の導線を一番後ろの支柱の穴から通し手外側に出し、先にピンヘッダーをはんだ付けしました。この時、支柱の先端の部品(部品番号BM1)への取り付けのため、導線の被膜を多めに取り除きました。
ディスプレイベース先端の部品(部品番号BM1)の両側に溝を掘り、導線の間にはめ込みました。
このピンヘッダーと先端の部品を組み合わせた部分を覆うため、プラストラクトの7.9㎜プラパイプを適当な長さに切り出し、カバーを用意しました。
カバーをピンヘッダーと先端の部品にかぶせ、エポキシ系接着剤で固めました。ピンヘッダー側が船体下部の4連装機銃と干渉したので、切り欠いておきました。
先端側はプラ板でふさいでおきました。船体に取り付けて、機銃と干渉しないことを確かめました。
導線とピンヘッダーのピンの部分をマスキングしてクレオスC-33「フラットブラック」で塗装し、エポキシ系接着剤で電池ボックスに接着しました。
これで完成のつもりでしたが、「ミレニアム・ファルコン」を取り付けてみたところ、強度と保持力が少し足りないように感じました。そこで、ピンヘッダーのピンの間にガイドを取り付けることにしました。
「ミレニアム・ファルコン」側のディスプレイベース取り付け穴は内径がおよそ3㎜です。また、船体外側からピンソケットまでは1.2㎜の厚みがあります。
そこで、3㎜プラボウを1㎜の長さに切り出し、やすりで両側に溝を彫り、ピンヘッダーのピンの間に接着しました。(接着面の塗料を剥がして瞬間接着剤で接着しました。)
わずか1㎜のプラボウを足しただけですが、思ったより効果があり、「ミレニアム・ファルコン」がしっかり保持されるようになりました。
完成しました。
今年最初の完成品です!ようやく一つ完成できました。コックピットの窓が光ります。写真ではわかりづらいですが、暗いところではかなり明るく光ります。
エンジン噴射口も何とかそれらしく光らせられるようになりました。
今回はビークルモデルの「Ep.4 新たなる希望」版を製作しました。
クリアビークルのものにLEDを組み込んでみたり、エンジン噴射口のLEDの配置を変えてみるなど、もう一度チャレンジしたくなりました。
おっと、作りかけの「ムーン・バス」を忘れてはいけないですね。
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