【プラモ】バンダイ ビークルモデル「ミレニアム・ファルコン(新たなる希望版)」

SF

本ブログで製作過程を紹介してきた、バンダイ ビークルモデル006「ミレニアム・ファルコン(Ep.4 新たなる希望版)」が完成しました。

改めて、完成品をご紹介いたします。

ビークルモデルの「ミレニアム・ファルコン」

今回製作したのは、「スターウォーズ エピソード4 新たなる希望」に登場した時の姿を再現したモデルです。船体下面の着陸脚収容部が3か所設置されているのが特徴です。

手のひらサイズの小さなモデルですが、全体に精密な彫刻が施され、非常にリアルです。

このリアルさをさらに引き立てるため、細部に手を加えてみました。

まず、船体上下に配置された4連装機銃に手を加えました。型抜きの関係で上下の銃身がつながってしまっているので、銃身の間に溝を彫り、別々の銃身に見えるようにしました。

アンテナ支柱の間も埋まっているので、やすり、彫刻刀などを用いてくりぬきました。

そして、アンテナの基部を加工して、左右に旋回できるようにしました。

塗装についてですが、船体各部を面相筆で塗り分けました。キットに付属のステッカーを参考に、できるだけ細かく塗り分けてみました。

さらに、スス汚れ、ストレーキング、弾痕などを追加しました。

また、エンジン噴射口とコックピットにLEDを組み込んで光るようにしました。エンジン噴射口にはチップ型LEDを組み込みました。

コックピットは部品を裏から薄く削り込み、光の透過で光るようにしました。LEDを消灯した時にも違和感なく見られるようにするため、窓に「スモークグレー」を塗りました。

消灯時

点灯時

上の写真ではわかりづらいですが、暗いところではかなり明るく光ります。

給電は、ディスプレイベース下に追加した電池ボックスから行います。単三乾電池2本で3Vを供給しています。ディスプレイベースは、本体から取り外すこともできるように組み立てました。

完成した「ミレニアム・ファルコン」をヤフオク!に出品しました。2022年4月24日23時ごろに終了予定です。よろしければ、以下をご覧ください。→無事に落札されました。ありがとうございました。

ヤフオク! – 完成品 バンダイ ビークルモデル006 ミレニアム… (yahoo.co.jp)

製作時のポイント

バンダイのビークルモデルは、精密な彫刻が施されていますが、スナップフィットで手軽に組み立てることができます。

これを製作しました。

「ミレニアム・ファルコン」も然り、以前ストレートに製作した時は、あっという間に形になってしまいました。

以前製作したものです。ほぼストレートに組み立てました。

今回は、エンジン噴射口、コックピットにLEDを組み込み、アンテナなどをディテールアップしました。

エンジン噴射口とコックピットの窓が光っています。

以下で、今回手を加えた部分について説明します。

エンジン噴射口へのLEDの組み込み

「ミレニアム・ファルコン」のエンジン噴射口は、横に細長い形状をしています。小さな四角い噴射口が上下2列に並んでいます。

これを、ある程度均一に、かつ明るく光らせたいと考えました。そこで、透明なプラ材から切り出した導光板を利用することにしました。

透明なプラ材としては、100円ショップで売っていたフォトスタンドを利用しました。ハイパーカットソーを使用して2枚のプラ材を切り出し、エンジン噴射口の形に合わせて加工しました。

一番奥がキットの部品です。

重ね合わせて接着、さらに形を整えて、アルミ箔を貼りました。また、タミヤの「プラ材5㎜L字棒」からLEDを固定するための部品も切り出し、アルミ箔と絶縁用のビニールシートを貼りました。

チップ型LEDを5個用意し、ポリウレタン銅線にはんだ付けしました。

タミヤのL字プラ棒で作ったLED固定用部品に接着し・・・

導光板に接着しました。

噴射口の発光する部分にトレーシングペーパーの帯をかぶせることで、光を拡散させて噴射口全体を光らせられるようにしました。

さらに、ファインモールドの「AE-09メタルメッシュ長方形・0914」を貼り付けて、噴射口の四角い格子模様を再現。

エンジン噴射口を光らせられるようになりました。

コックピットへのLEDの組み込み

コックピットの窓は、部品を裏側から削り込み、LEDの光を透過させて光らせることにしました。コックピット前部の部品の裏側には、取り付けのための彫刻がありますので、これを削り落としました。

加工前
加工後

窓にクレオスC101「スモークグレー」、その他の部分には下地にクレオスGX2「ウィノーブラック」を塗った後、船体色としてクレオスC311「グレーFS36622」を塗装しました。

コックピットの窓と同時に、船体上下に設置された機銃座の窓も塗装しました。

船体側は、上下を貼り合わせた後開口し、下地にクレオスGX2「ウィノーブラック」、船体色としてクレオスC311「グレーFS36622」を塗装しました。

LEDを固定するため、プラ板からワッシャー型の部品を切り出し、アルミ箔を貼りました。また、コックピット前部の窓ではない部分にもアルミ箔を貼りました。

ワッシャー型固定板を介してLEDをコックピット内部に固定し、コックピット内側にアルミ箔を貼りました。

コックピット前部を接着しました。3Vを供給すると光ります。継ぎ目にタミヤエナメルカラーXF-20「ミディアムグレイ」を筆塗りして光漏れ対策もバッチリです。

給電端子の取り付け

組み込んだLEDに、どのようにして電力を供給するかについては、少し悩みました。キットの繊細なモールドを損なうことなく電力を供給するため、ディスプレイベースの取付穴を利用することにしました。

内径3㎜の取付穴にコネクターを組み込みます。使用したのは、ピンヘッダーとピンソケットです。

これを2ピン分切り出して使用しました。接続した状態でも、黒いベースの部分に隙間が空くので、船体を削り込むことで、プラ材の肉厚をクリアできました。

船体下部を内側から見ると、円筒形のディスプレーベース取り付け部が確認できます。

エンジン噴射口内側を塗装する前の写真です。

電動工具でこの円筒形の部分を削り込み、ピンソケットを取り付けられるようにしました。

前後を少し残して真ん中を削りました。
ピンソケットを仮止めしてみました。

穴あき基板の小片にピンソケット、各LEDからの配線をはんだ付けし、ディスプレイベース取り付け穴に接着しました。

プラ材を添えて、エポキシ系接着剤でがっちりと固定しました。

ディスプレイベースにはピンヘッダーを組み込みました。スイッチ付き電池ボックスと組み合わせて、単三乾電池2個で3Vを供給できるようにしました。

船体と接続する部分にガイドを追加して、船体を保持できるようにしました。

ピンヘッダーのみでは強度と保持力に不安がありましたが、ガイドを追加したことで安定して接続できるようになりました。

4連装機銃の加工

船体上下に設置された4連装機銃ですが、型抜きの関係で上下の銃身がつながってしまっています。

パーティングラインを目安にして、エッチングノコ、デザインナイフで溝を掘りました。

アンテナの加工

アンテナの部品は支柱の間が埋まっています。デザインナイフ、彫刻刀や細いやすりを用いて慎重にくりぬいてみました。

塗装

塗装においては、LEDの光が不要に透過しないように気を付けました。エンジン周辺、コックピットなどには、下地としてクレオスGX2「ウィノーブラック」を塗装しました。

船体の基本色としてクレオスのC311「グレーFS36622」を塗装し、クレオスのMr.ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」でウェザリングを施しました。

船体各部にタミヤエナメルカラーを筆塗りしました。

使用した色は以下の通りです。

塗装した箇所使用した塗料
赤っぽい部分タミヤエナメルカラーXF-9「ハルレッド」+XF-7「フラットレッド」
グレーの部分タミヤエナメルカラーXF-20「ミディアムグレイ」
黄土色っぽい部分タミヤエナメルカラーXF-59「デザートイエロー」

エンジン上面の6個の排気口にクレオスのMr.ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」を筆塗りし、排気汚れを追加しました。

船体両側の円筒形の部品も取り付けました。

クレオスの「Mr.ウェザリングライナー 錆色セット」に含まれる「スートブラック」を使用して船体各部にストレーキングを実施。また、弾痕も描きました。

これで完成です。

製作過程(リンク)

「ミレニアム・ファルコン」の製作過程につきましては、以下をご覧ください。

【プラモ】バンダイ ビークルモデル「ミレニアム・ファルコン」の製作(1)製品を比較して製作を開始

【プラモ】バンダイ ビークルモデル「ミレニアム・ファルコン」の製作(2)エンジン噴射口へのLEDの組み込み、アンテナ支柱と機銃の加工

【プラモ】バンダイ ビークルモデル「ミレニアム・ファルコン」の製作(3)コックピットへのLEDの組み込み、給電端子の取り付け

【プラモ】バンダイ ビークルモデル「ミレニアム・ファルコン」の製作(4)塗装などを実施、完成しました!

ご覧いただき、ありがとうございました。バンダイ ビークルモデル「ミレニアム・ファルコン(新たなる希望版)」でした。

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