みなさん、こんにちは。青木鳥です。
バンダイのビークルモデルにLEDを組み込む企画 第2弾として、「Yウィング」を製作します。
ビークルモデルの「Yウィング」は、これまでに4機製作しました。非常に組み立てやすく、かつ精密なモデルでした。
以前製作したものはすべてストレートに製作しましたが、今回はエンジンとコックピットにLEDを組み込んでみようと思います。
キットの内容確認と製作方針
他のビークルモデルのキットと同様に、「Yウィング」も精密でリアルです。手のひらサイズの小さな模型ですが、ランナーは4枚構成で、細部までリアルに再現されています。
パーツがライトグレーのプラスチックで成型されており、LEDの光を透過させることもできます。コックピットの窓、エンジン噴射口ともLEDの光を透過させることで光らせてみようと思います。
ビークルモデルはとても小さいので、電池を格納するスペースがありません。そこで、ディスプレイベースを電池ボックスと組み合わせて、ディスプレイベースから電源を供給できるようにします。
ビークルモデルの「ミレニアム・ファルコン」を製作した時にディスプレイベース兼電池ボックスを製作しましたが、今回もほぼ同じものを製作することにします。
コックピットの窓について、「Yウィング」は、コックピットが前後左右全て窓に覆われているので、LEDの光も360°すべての方向に照射する必要があります。
また、エンジンと胴体をつなぐ部分の厚みが少なく、何かを組み込む余裕があまりありません。エンジンに組み込んだLEDからの配線を、外見を損ねることなく組み込むのに一工夫必要かもしれません。
胴体中央部もそれほど大きくないので、給電端子の組み込みも注意が必要となるかもしれません。これらを考慮して製作することとします。
「ミレニアム・ファルコン」をヤフオク!に出品したところ、好評を得ることができました。今回は2機同時に製作し、上手く製作できた場合は、より上手く作れた方をヤフオク!に出品しようと思います。
機首の製作
機首にはLEDを組み込みました。窓を薄く削り、LEDの光が透過するようにしました。また、塗装も行いました。以下で、これらについて説明します。
機首周りの部品を確認
コックピットにどのようにLEDを組み込むかを考えるため、コックピット周りの組み立て説明図と部品を見てみました。
コックピット(部品番号A3-13)と機首上面(部品番号A3-16)は、別の部品として成型されています。また、機首後面の部品(部品番号A3-14)には、コックピット後面の窓がモールドされています。
機首上面(部品番号A3-16)のコックピットを取り付ける部分にはダボが、コックピット(部品番号A3-13)の裏側には、機首と組み合わせるためのダボ穴が設けられています。
LEDの光を透過させて窓を光らせようとする場合、このダボとダボ穴が障害となるので、削り落とす必要があります。
LED組み込みのための加工
はじめに、LEDの光が透過するように、各部品を削りました。コックピットと機首上面のダボとダボ穴を電動工具で削り取り、さらにコックピットの窓を裏側から削って薄くしました。
また、機首後面の部品(部品番号A3-14)も窓の部分を裏から削り込んで薄くしました。
窓以外の部分に光が漏れるのを防ぎ、さらにLEDの光を反射させて窓を明るく光らせるため、コックピットと胴体上面にアルミ箔を接着しました。
接着にはセメダインの「ハイグレード模型用」を使用し、エナメル溶剤をしみこませた綿棒ではみ出した接着剤をふき取りながら押さえることで、きれいに接着することができました。
塗装
照明をONした場合とOFFした場合の見た目の両立を図るため、窓の部分にスモークを塗ることにしました。コックピットと機首後面の窓の部分にクレオスC101「スモークグレー」を塗装しました。
窓枠などを塗装するため、窓をマスキングし、光漏れ防止のためクレオスGX2「ウィノーブラック」を塗装しました。
コックピットをクレオスC73「エアクラフトグレー」、機首後面をクレオスC338「ライトグレーFS36495」で塗装しました。
コックピット上部のイオン砲の基部はまだ塗り分けていませんが、C338「ライトグレーFS36495」で塗り分ける予定です。
機首上面(部品番号A3-16)および下面(部品番号A3-15)はクレオスC338「ライトグレーFS3495」で、黄色い部分はC113「RLM04イエロー」で塗装。機首上面の側面にはC73「エアクラフトグレー」の帯を入れました。
LEDの組み込み
「Yウィング」のコックピットの窓は前後に長いので、全体を光らせるため、チップ型LEDを2つ組み込むことにしました。
コックピットの天井にLEDを接着しました。また、機首上面のアルミ箔の部分に配線を通すための穴を開けました。
機首上面にコックピット、機首後面を仮組しました。LEDの配線を機首上面に開けた穴に通して、外に出しました。
単三乾電池2個で3Vを供給し、LEDを点灯してみました。
窓全体が光るようになりましたが、側面の窓が少し暗いです。また、機首側に光漏れが見られます。次回、もう少し改良できないか試してみることにします。
胴体の部品の加工
胴体には給電端子としてピンソケットを設置し、ディスプレイベースに設置する予定のピンヘッダーから機首、エンジンに3Vの電力を供給できるようにします。
胴体の部品はかなり細かく分割されています。胴体上面(部品番号A4-17)のウィングの先端にはエンジンが取り付けられます。ディスプレイベースは胴体下面(部品番号A4-20)に接続されます。
今回はエンジンからの配線とピンソケットを組み込むための加工を行いました。以下で説明します。(機首については、次回説明します。)
エンジンからの配線を組み込むための加工
各エンジンにLEDを一つずつ組み込みます。そのため、エンジンからの配線は、0.2㎜径のポリウレタン銅線2本です。このポリウレタン銅線を胴体中央部に引き込むため、胴体上面の部品を加工しました。
胴体上面(部品番号A4-17)を確認したところ、エンジンが取り付けられるウィングの後端が円柱状の形状をしています。ここに直径1㎜弱の穴を開けることにしました。
該当箇所の外側(エンジン側)から0.7㎜のドリルで穴を開けていきました。左側のウィングは、エンジンを取り付けるためのベロが大きく、円筒部分にかかっているので、一部ナイフで削り落としてから穴を開けました。
ピンバイスでなるべく円筒部分の中心に穴が開くようにしましたが、どうしても斜めになってずれてきます。そこで、途中まで穴を開けたところで、0.8㎜のドリルで穴を広げ、0.7㎜のドリルでずれを補正しながら穴を開けることで、中心に穴が開くように気を付けました。
反対側のウィングにも穴を開けました。
これで、エンジンからのポリウレタン銅線を胴体中央部に引き込むことができるようになりました。
胴体上面(部品番号A4-17)にウィングの部品(部品番号A3-11)を取り付けました。また、胴体の各部品に、機体色としてクレオスC338「ライトグレーFS3495」を塗装しました。
給電端子を組み込むための加工
ディスプレイベースは胴体下面(部品番号A4-20)に接続されます。胴体下面の部品を内側から見ると、円筒状のディスプレイベース取り付け部分が確認できます。
機体を外側から見ると、ディスプレイベース取り付け用の穴が四角い構造物の真ん中にあけられています。この四角い構造物の幅がピンソケットの幅より大きいので、ピンソケットを格納できそうです。
電動工具を使って、内側から削り込みました。外側に貫通してしまわないように気を付けながら、なるべく奥までピンソケットを組み込めるように削りました。
ピンソケットをはめ込んでみました。きちんと収まっています。
この状態で胴体上面(部品番号A4-17)を組み合わせてみると、ピンソケットのピンが干渉することが判明。該当箇所を電動工具で削り取りました。
ピンソケットと胴体上面が干渉することなく上手く組み合わせられるようになりました。また、胴体に組み込まれたピンソケットにピンヘッダーを十分挿しこめることも確認できました。
次回はエンジンを作ります!
次回は主にエンジンの製作を行います。噴射口にはLEDを組み込んで光らせます。
エンジン噴射口は内側が空洞で、サイズにも余裕があるのでそれほど苦労しなさそうですが・・・
思わぬ落とし穴がないことを祈るばかりです。また、コックピットももう少し手を加える予定です。
お楽しみに。
つづく。
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