ブラザーのカッティングマシーン「スキャンカットSDX1200」で製作した1/350の「水兵」に、いくつか異なるポーズの「水兵」を追加しました。
「敬礼のポーズ」も追加しました。右腕を曲げることで、敬礼の雰囲気を再現することが出来ました。
従来のポーズの形状も調整して、ケント紙のめくれを抑えました。そして、全部で9種類のポーズの「水兵」を切り出せるようになりました。
以下で説明します。
どこまで出来ているか
これまでに、以下の5つのポーズのデータを作成しました。
直立のポーズ | |
両足を広げたポーズ | |
両手両足を広げたポーズ | |
腕を途中で曲げているポーズ1 | |
腕を途中で曲げているポーズ2 |
当初は紙がめくれていたりしていましたが、カットする線を分割することで、上手くカットすることが出来ました。
両手を広げたポーズの水兵は、両腕を前に折り曲げて使用することを想定しています。
機銃などを操作している「水兵」として使用します。紙なので、市販のプラスチック製のものと比べてポーズを調整しやすいのが利点です。
4種類のポーズを追加した。
データを作成して切り出してみた。
まず、「両手両足を広げたポーズ」、「腕を途中で曲げているポーズ1」および「腕を途中で曲げているポーズ2」の3種類と、「両足を広げているポーズ」を組み合わせて、以下の3種類のポーズを追加しました。
片手を広げたポーズ | |
片腕を途中で曲げているポーズ1 | |
片腕を途中で曲げているポーズ2 |
また、「直立のポーズ」をベースにして「敬礼のポーズ」のデータを作成しました。
敬礼のポーズ(最初の状態) |
このデータでは、指先のカットラインがかなり鋭角に曲がっています。このような鋭角のラインはうまくカットできず、紙がめくれてしまう可能性が高いです。そこで、カットラインを分割しました。
敬礼のポーズ(カットライン分割後) |
出来上がったデータを用いて、スキャンカットでケント紙から「水兵」を切り出してみました。
その結果、片手のポーズ3種類は問題なく切り出すことが出来ましたが、「敬礼のポーズ」はうまく切り出すことが出来ませんでした。
「敬礼のポーズ」では、特に敬礼している右腕を全く切り出せていませんでした。形状を変更する必要があります。
敬礼のポーズのデータを修正した。
「敬礼のポーズ」の形状を変更しました。まず、右手の指先を頭部と繋げました。そして、顔と右手の隙間に穴を開けるようにしました。そして、穴の部分に鋭角な部分が出来ないようにするため、カットラインを2本に分割しました。
このデータでケント紙から「水兵」を切り出してみました。すると、一応全体を切り出すことはできましたが、右腕が崩れてしまいました。顔と右手の隙間に設けた穴が小さすぎたのが原因のようです。また、右腕の肘の部分でケント紙がめくれてしまいました。
どうやらこのあたりがスキャンカットの限界のように思えます。
まだあきらめないぞ
顔と右手の隙間に穴を開けるのは無理のようなので、省略することにしました。また、敬礼している右腕の形状自体にも違和感があったので、右腕全体を修正しました。さらに、右肘でのケント紙のめくれに対処するため、カットラインを分割しました。
この修正で右腕を切り出せるようになりました。(左肩もめくれていますが、これについては後程説明します。)
ただし、顔と右手の間が埋まってしまっているので、敬礼っぽく見えません。そこで、試しに右腕を手前に折り曲げてみました。すると、少し敬礼っぽい雰囲気がでてきたように感じられました。
そこで、右腕を折る曲げることを前提としてデータに手を加えました。まず右手の先端を少し横に拡大してみました。また、右腕を折り曲げやすいように、先端とわきの下に切れ込みを入れました。(左肩の形状も調整しました。)
このデータでケント紙から「水兵」を切り出し、右腕を折り曲げてみました。
これで敬礼の雰囲気が出たのではないかと思います。
ほかのポーズの形状を調整した。
「敬礼のポーズ」では、左肩でケント紙がめくれてしまいましたが、他のポーズでも左肩でケント紙がめくれてしまいました。また、「直立のポーズ」では、足が傾いてしまいました。
さらに、「両手両足を広げたポーズ」などでは、左右の腕の太さが異なってしまいました。
これらを修正するべく、各ポーズの形状を調整しました。
「直立のポーズ」と「両足を広げたポーズ」では、左肩の形状を修正してケント紙がめくれないようにしました。また、「直立のポーズ」の足の傾きを修正しました。
「両手両足を広げたポーズ」と「腕を途中で曲げているポーズ1」では、左右の腕の太さにあまり大きな差が出ないようにしました。また、「腕を途中で曲げているポーズ1」の両肩でケント紙がめくれないように形状を調整しました。
「腕を途中で曲げているポーズ2」でも同様に腕の太さと両肩の形状を調整しました。
3種類の「片腕を広げているポーズ」でも腕の太さと両肩の形状を調整しました。
間を詰めて、横一列に22体を配置しました。
水兵を塗装した。
コピックで塗ってみた。
コピックを使って塗ってみました。インクが少しケント紙に染み込んでにじむので、少しずつ様子を見ながら塗りました。
また、明るい色と暗い色を重ねると、暗い色が勝ってしまいます。そのため、明るい色から順に塗りました。コピックでは、あまり細かい書き込みは難しそうです。
途中まで製作していたアオシマ1/350の「PT-109」を完成させて、コピックで彩色した「水兵」を乗せてみました。(使用したのは、手足の形状を調整する前のものです。)
「PT-109」につきましては、以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)
【プラモ】アオシマ 1/350「PTボート PT-109」の製作(1)PT-109を製作、海面ベースを上手く作れない・・・
色鉛筆で塗ってみた。
次に、色鉛筆で塗ってみました。色がにじむことはないのですが、暗い色が勝ってしまうのはコピックと同じです。そのため、明るい色から順に塗りました。
色鉛筆の芯をとがらせないと狙いが定まらず、とがらせすぎると芯が崩れてしまいます。そのため、狙った場所に色を塗るのが難しかったです。
色鉛筆で塗るのは無理があるようです。
タミヤのエナメル塗料で塗ってみた。
面相筆で各部を塗り分けました。
面相筆を使うことで狙ったところに色を塗ることが出来ました。はみ出しても塗り重ねることでリカバリーが可能です。
タミヤエナメル塗料で塗ったものを、製作途中の「PT-108」に乗せてみました。人間が乗っていることで臨場感が出ていると思いますが、いかがでしょうか?
ちなみに製作中のアオシマ1/350の「PTボート PT-109」は2隻セットです。一隻を「PT-109」として完成させ、もう一隻は「PT-108」として製作中です。
「PT-108」も完成させて、タミヤエナメル塗料で彩色した「水兵」を乗せてみようと思います。また、せっかく「敬礼のポーズ」も作ったので、別の1/350の船を製作して使用してみようと思います。
続く。
おまけ:子猫の大福さん(28) かくれんぼ
赤トマト君、大福さんを見なかったかい?さっきから探しているのだが・・・
それは大変ですね!おーい、大福さん、どこですか~
おや、洗面台の中にいたぞ!
あれ、また大福さんがいなくなってしまいましたよ。
今度はどこにいるのかな?
あ、洗濯籠の中にいましたよ!
おや、またまたどこかに行ってしまったのだ・・・
おぉ、今度は切り取って丸めておいたカレンダーの中にいましたよ。
大福さんは、かくれんぼが大好きなんだね。
おまけ:子猫の大福さん(27) 猫に生の枝豆を与えてはいけません!
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