【プラモ】アオシマ 1/350「PTボート PT-109」の製作(2)2隻目は「PT-108」として製作、海面ベースも製作中。

艦船

アオシマ1/350の「PTボート PT-109」より、「PT-108」を製作しました。

マスト、機銃座の手すりなどを真鍮線、伸ばしランナーなどで作り直してディテールアップしました。以下で「PT-108」の製作について説明します。

製作方針

アオシマ1/350の「PTボート PT-109」には、1/350と1/700の「PTボート」がそれぞれ2隻、合計4隻入っています。「PT-108」を製作する前に、1/350のもの1隻を「PT-109」として製作済みです。

「PT-109」の製作では、機銃を旋回できるようにし、内部にネオジム磁石を組み込みました。また、箱絵を参考に船尾の旗竿を使用せず、マストに星条旗を掲げてみました。

マスト、連装機銃座の手すりなどはキットのパーツをそのまま使用しました。

「PT-109」を製作して分かったこと

出来上がった「PT-109」では、箱絵と比べて、星条旗の位置が随分低くなってしまいました。どうやらマストの高さが足りないようです。

そこで、「PT-108」の製作時には、マストを真鍮線で作り直すことにしました。マストを真鍮線で作り直すと、機銃座の手すりなどの太さも目立ってしまいます。マストとの整合性をとるため、機銃座の手すりなども細く作り直すことにします。

また、キットには星条旗が1枚しか入っていません。

そこで、星条旗を何か別のキットから流用することにしました。所有しているキットの中から探して見たところ、タミヤ1/700「DD-797 クッシング」に2種類の星条旗が付属し、片方が余ることが判明しました。

そこで、「DD-797クッシング」より星条旗を流用することにします。

次に、「PTボート」の船体についての注意点です。このキットは喫水線で船体が上下に分かれています。これらを組み合わせると、若干段差が出来てしまいます。

「PT-109」を製作したときは、上下の段差をやすりで均し、それぞれを塗装してから接着を行ったのですが、接着面に継ぎ目が出来てしまいました。

そのため、「PT-108」の製作時には、船体上下を接着した後で塗装を行うこととします。

ディテールアップしつつ製作を進めた。

船体の製作

喫水線で分割されている船体上下を接着しますが、何もせずに接着してやすりで均してしまうと、どこが喫水線かわからなくなってしまいます。そこで、接続面を黒く塗っておきました。また、「PT-109」と同様に、船体内部にネオジム磁石を取り付けるための穴を開けました。

この後、ネオジム磁石を取り付けるための穴を広げました。

船体上下を接着し、継ぎ目をやすりで削って平らにしました。これで、喫水線の位置に黒いラインが残りました。

船底にはスクリュー軸と舵を接着しました。スクリューは塗装後に接着します。

マストの製作

箱絵を参考に、0.3㎜真鍮線でマストを作り直しました。まず、マストが設置される機関室を組み立て、マストを取り付ける部分の穴やくぼみをプラ材で埋めました。そして、マストを取り付ける位置に0.3㎜のドリルで穴を開けておきました。

資料がないのでキットの箱絵を参考にマストの形状を推測。高さおよそ10㎜となるように0.3㎜真鍮線で自作しました。

各部の寸法はおおよそです。

最初はマストを構成する2本の斜めの柱をまっすぐの真鍮線で作ってしまったのですが、キットの箱絵をよく見ると、少し曲がっているように見えます。

また、ピットロードの「高速魚雷艇」の箱絵に描かれている「PTボート」では、マストの曲がり具合がよりはっきりと描かれています。

一番右が「PTボート」です。

そこで、一旦ヤード(上部の横棒)を取り外して、上部を少しだけ切り取り、少し曲げて接着しなおしました。

マスト下部の左右をつなぐ横棒に隙間が出来てしまいました。これは塗料を厚塗りして埋めることにします。また、箱絵によるとマスト上部には縦長のライトのようなものが付いています。これは塗装後に再現することにします。

連装機銃座

0.3㎜の真鍮線で作り直したマストとバランスをとるため、連装機銃座の手すりも細く作り直すことにしました。この連装機銃座の手すりは、直径が若干異なる円を上下につないだ形状をしています。マストより難しそうです。

そこで、真鍮線より加工が容易な伸ばしランナーを使うこととしました。

まず、手すりの円の部分を製作しました。紙を丸めて作った棒(直径約5㎜)に伸ばしランナーを巻き付け、マスキングテープで覆ってドライヤーで加熱して、コイル状の伸ばしランナーを製作しました。

そして、出来上がったコイル状の伸ばしランナーから、一巻分を切り出して両端を接着し、円を製作しました。

継ぎ目の瞬間接着剤が白化してしまった。

連装機銃座の台座の部品(部品番号C8,C9)には、手すりを付けるためのくぼみがあります。このくぼみにプラボウを接着して埋めました。

そして、埋めた部分に0.3㎜のドリルを使用して穴を開けました。この穴にまっすぐな伸ばしランナーを差し込んで接着し、支柱としました。支柱は外側に傾斜するように接着しました。

操舵室などは、あらかじめ組み立てておきました。

台座が細かすぎて単独では支柱の取り付けが困難だったので、船体に接着してから支柱を取り付けました。

台座の面から支柱の上端までの高さがおよそ1㎜となるように支柱を切りそろえました。次に、支柱の上に、小さめの伸ばしランナーの円を接着。その上にまっすぐな伸ばしランナーを1㎜の長さに切り出して接着しました。

1㎜の伸ばしランナーの上に大きめの伸ばしランナーの円を接着しました。伸ばしランナーの継ぎ目が連装機銃を取り付けるくぼみの側に来るように配置し、完成後に目立たなくなるようにしました。

最後に連装機銃を取り付けました。これで、連装機銃座の完成です。

一部で円がつながってないように見えますが、白化でそう見えているだけです。

20㎜機銃と探照灯

20㎜機銃の少し前に設置されているフレームのようなものは、キットのパーツをひな型として0.3㎜真鍮線で作り直しました。

20㎜機銃のシールドは、やすりで削り込んで薄くしてから取り付けました。

探照灯の支柱も細くすることとしました。キットのパーツから支柱を切り取り、伸ばしランナーに置き換えました。

塗装と各部の組み立て

塗装してデカールを貼った

黒い塗料でつけておいたラインを目印にして、船体上下を塗り分けました。船体をクレオスC82「軍艦色1」、喫水線下をC81「あずき色」で塗りました。「軍艦色1」がつや消し、「あずき色」がつやありで違和感がありますが、後でつや消しクリアで調整します。

また、甲板は上面をクレオスC83「軍艦色2」、側面をクレオスC82「軍艦色1」で塗りました。これらの色を塗る前に、真鍮線で作り直したマストとフレームにプライマーを筆塗しておきました。

マスト下部の左右をつなぐ横棒に隙間が出来ていましたが、「軍艦色1」を筆で塗ってつないでおきました。

デカールを貼る部分にタミヤアクリル塗料X-22「クリヤー」を溶剤で薄めて筆塗しました。「クリヤー」が乾燥した後にデカールを貼り、デカールが乾いた後、タミヤアクリル塗料XF-86「フラットクリアー」を吹き付けました。

スクリューとシャフトにクレオスC9「ゴールド」を筆塗しました。また、操舵室の部品(部品番号C20)は、操舵輪をタミヤエナメル塗料XF-59「デザートイエロー」で、上部の四角いモールドを契機と見立ててX-18「セミグロスブラック」で筆塗しました。

細部を塗り分けた操舵室の部品(部品番号C20)を所定の位置に接着しました。

12.7㎜連装機銃、20㎜機関銃をタミヤエナメル塗料X–10「ガンメタル」で、探照灯のレンズ部分をX-11「クロームシルバー」で筆塗しました。

スクリューをランナーから切り出して接着。ゲート跡などをC9「ゴールド」でタッチアップしておきました。

前甲板のゴムボートはウェザリングを行った後に接着します。

ウェザリングを行い、星条旗を取り付けた。

前に製作した「PT-109」と同様にウェザリングを行いました。

まず、クレオスウェザリングカラーWC02「グランドブラウン」を専用溶剤で薄めて、各部品に流すように塗りました。舷側は溶剤を含ませた筆で縦方向にふき取ることで、ストレーキングを行いました。

そして、WC05「マルチホワイト」とWC06「マルチグレー」を用いて各部にメリハリを付けました。

船底のウェザリングをWC13「グレーズレッド」で調整。舷側にはWC08「ラストオレンジ」で錆を加えました。

ゴムボートにタミヤエナメル塗料XF-85「ラバーブラック」とX-10「ガンメタル」を混ぜた色を塗り、前甲板に接着しました。

マストにナイロンのミシン糸で空中線を張りました。また、キットの箱絵を参考にして、マストの先端に透明な伸ばしランナーで作った航海灯を取り付けました。

そしてタミヤ1/700「DD-797 クッシング」から持ってきた星条旗を取り付けました。星条旗はセリアの「ジオラマシート 波」に貼ってからマストに接着しました。

これで完成!と言いたいところですが、まだ船体と甲板を接着していません。製作中の海面ベースが出来上がったら、海面ベースと接続するためのネオジム磁石を取り付けて完成させる予定です。

海面ベースを製作中です。

製作中の海面ベースですが、セリアの「ジオラマシート 波」を使用しています。海面らしさを出すため、「ジオラマシート 波」を加熱して曲げることでうねらせようとしましたが、しばらくすると平らに戻ってしまいました。

加熱が不十分だったのかもしれませんが、熱を加えすぎると表面の凹凸が平らに均されてしまいます。表面の波の質感を損なうことなく加熱して加工するのは難しそうです。

そこで、加熱する方法はあきらめ、代わりにシートを曲げた状態でUVクリアレジンで固めてみました。

この状態で1週間以上放置していますが、曲がった状態を維持しています。UVクリアレジンが剝れてくる様子も見られず、表面の波模様が損なわれることもありません。

航跡の再現にもUVクリアレジンを使用してみることにしました。UVクリアレジンに白い着色剤を加え、さらに航跡の泡立った様子を再現するため、白い砂を混ぜてみました。

長方形に切り出した「ジオラマシート 波」に船体をはめ込む穴を開けて、UVクリアレジンに白い着色剤と砂を混ぜたものを塗りました。

ちょっと曲がってしまった・・・

「PT-108」をはめ込んでみました。航跡っぽく見えると思いますが、いかがでしょうか?

次回はセリアの「ジオラマシート 波」とUVクリアレジンを用いて海面ベースを製作します。

続く。

おまけ:子猫の大福さん(29) お誕生日おめでとう!

今日は大福さんのお誕生日ですね!

ウム!そう思って、ケーキを買ってきたのだ!!

おぉ、なんか大福さんっぽいですね!

いよいよ大福さんも1歳なのだ。もう子猫ではなく大人の猫だね。

そうですね・・・家に来たときは、とても小さかったですね。

それが、こんなに立派な猫に育ったのだ!

と、いう訳で、「子猫の大福さん」は今回で最終回なのだ。

そして、次回からは「猫の大福さん」が始まりま~す!

これからも、よろしくお願いしますのだ。

クルルッ!

おまけ:子猫の大福さん(28) かくれんぼ

おまけ:猫の大福さん(1) 大人の世界にようこそ!

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