【プラモ】アオシマ 1/350「PTボート PT-109」の製作(3)海面ベースを製作した。

艦船

前回製作したアオシマ1/350の「PTボート PT-109」を乗せるための海面ベースを製作しました。セリアで購入した「ジオラマシート 波」を使用して、うねる海面を疾走する「PTボート」を再現しました。

「ジオラマシート 波」、UVクリアレジン、クリアカラーなどクリアーな素材を使用して透明感のある海面を製作。下から見上げると水中のような雰囲気に仕上がりました。

この海面ベースの製作について説明します。

「ジオラマシート 波」の加工

セリアの「ジオラマシート 波」について

100円ショップセリアで売られている「ジオラマシート 波」を実際に使ってみることにしました。

このシート、店頭に並んでいるときは水色のシートのように見えたのですが、袋から出してみると透明でした。水色の台紙と一緒に袋に入っていたので、水色に見えたのです。

この「ジオラマシート 波」を加工して海面を作ってみました。

加工にはUVクリアレジンを使用

今回の製作では、「ジオラマシート 波」をうねらせ、表面に航跡を追加します。これらの加工のために、UVクリアレジンを使ってみました。

「ジオラマシート 波」を曲げた状態でUVクリアレジンを塗ることで、シートを曲げることが出来ました。1週間放置しても曲がった状態が保持され、UVクリアレジンが剝れてきたり、平らに戻ってしまったり、ということもありませんでした。

また、航跡の再現にも使用してみました。UVクリアレジンに白い着色剤を加え、さらに航跡の泡立った様子を再現するため、白い砂を混ぜて塗ってみました。

硬化させる前であれば、除去が可能です。また、硬化してしまえば、多少力を加えてもはがれてくることはありませんでした。「ジオラマシート 波」の曲げ加工、着色にはUVクリアレジンが使えることが分かりました。

海面ベースの製作

海面ベースは、丸い木の飾り台に2本のアルミ製針金を介して「ジオラマシート 波」を取り付けて製作しました。アルミ製針金の先端にはネオジム磁石を内蔵した保持部を取り付け、「PTボート」を取り外すことが出来るようにしました。

ネオジム磁石は、ダイソーで購入した「超強力マグネットミニ」を使用しました。ちなみに以前は9個セットで売っていましたが、現在は1個減らされて8個セットで売っています。

丸い木の飾り台は、以前何かのついでにオイルステインを塗っておいたものを使うことにしました。

支柱の製作

ダイソーの「超強力マグネットミニ」は直径がおよそ6㎜です。そこで、内径6㎜のプラパイプにはめ込み、上から外径6㎜のプラパイプをかぶせて外れないようにして保持部を作成することにしました。

プラパイプは、ウェーブの「プラ=パイプ肉薄 外径7㎜、内径6.2㎜」と「プラ=パイプ肉薄 外径6㎜、内径5.2㎜」を使用しました。切り出したプラパイプとネオジム磁石を組み合わせて保持部を作成。また、2本のアルミ製針金と接続する部分を「プラ=パイプ肉薄 外径3㎜、内径2.2㎜」で作成しました。

船体と接触する部分にはプロペラシャフトがあるので、保持部に切り欠きを設けてプロペラシャフトを避けるようにしました。

作成した保持部の下側に、アルミ製針金と接続する部分を接着しました。

アルミ製針金を2本切り出しました。また、木の飾り台の側面には2つ穴を開けました。そして、保持部、アルミ製針金と組み合わせてみました。

アルミ製針金2本を同じ形に曲げようとしましたが、なかなかうまくいきませんでした。そこで、2本の形をそろえるため、タコ糸で縛ってほぼまっすぐになるように形を整えました。

また、2本のアルミ製針金を連結するため、「プラ=パイプ 外径 ㎜、内径2㎜」のものを1㎜の長さに切り出し、2つずつ瞬間接着剤で接着したものを5つ作りました。

プラパイプで製作した保持部と針金連結部品をシルバーに塗装しました。まずクレオスGX2「ウィノーブラック」を塗った後、ガイアノーツ 「スターブライトジュラルミン」を塗りました。

出来上がった針金連結部品でアルミ製針金を連結しました。瞬間接着剤で接着しましたが、アルミ製針金を曲げるときに外れてしまうことがあったので、その都度接着しなおしました。

次に、各部品をUVクリアレジンで固定しました。

2本のアルミ製針金の先端に「PTボート」を保持する部分を接着。丸く切り出した「ジオラマシート 波」を挟み込むようにして「PTボート」の船体を取り付けました。そして「ジオラマシート 波」と支柱をUVクリアレジンで固めました。

水中側から見たところ

この時、「PTボート」の船体を後で外せるようにするため、ラップでくるんでおきました。また、「ジオラマシート 波」と「PTボート」の船体後部が密着するように押さえながらUVレジンで固めました。

出来上がったものを木の飾り台に仮止めしてみました。

上から見るとこんな感じです。

木の飾り台の塗装

木の飾り台の上面をアクリル絵の具で塗りました。海の沖合をイメージして、黒、青、白を混ぜながら塗りました。

さらに、グロスポリマーメディウムを塗り、歯ブラシでたたいて波のテクスチャを追加しました。ただし、飾り台の表面は海中に相当するので、波のテクスチャは不要だったかもしれません。勢いで塗ってしまいました・・・

グロスポリマーメディウムが乾いたところで、アルミ製針金の支柱を曲げて木製台座に仮止めしてみました。

やっとここまで出来た。

完成のイメージが見えてきたような気がします。

水中側の製作

まず初めに、水面下で高速回転するスクリューによる泡を再現してみました。タミヤの3㎜プラボウを適当な長さに切り出して、ドリル、やすり、ナイフを用いて大雑把な形を作りました。スクリューが3つあるので、これらも3つ作りました。

これら3つの泡の部品をUVクリアレジンで連結しました。

これを、UVクリアレジンに白い着色剤を混ぜたもので「PTボート」の船尾の後ろに接着しました。そして、泡の部品の周りに白い着色剤と白い砂を混ぜたUVレジンを塗りました。

次に、船首波を取り付けました。「ジオラマシート 波」をUVクリアレジンで曲げたものから船首波を切り出し、船首にあてがってUVクリアレジンで固定しました。

船首波はさらに加工しますが、一旦ここまでとして、海面全体をうねらせました。1カ所ずつシートを曲げて裏側にUVクリアレジンを塗って固めていきました。

全体的に曲げ加工を施し、また「PTボート」の周辺に、白い着色剤と砂を混ぜたUVクリアレジンを追加しました。

海面全体がうねってきたので、青く着色したUVクリアレジンを水中側全体に塗って固めました。面積が広い上にうねっているので、塗っては固めてを繰り返しました。

最後に、クレオスC50「クリアブルー」とC101「スモークグレー」を混ぜて、エアブラシで塗装しました。 配合を変えつつ塗装を繰り返して、まだら模様となるように塗りました。

すでに大量にレジンを使ってしまいました。財布に厳しいです・・・

水面側の製作

水面下の部分が出来上がったので、次は海面側を製作します。作業をしやすくするため、木製の台座に支柱を接着しました。

まず、船首波として取り付けた「ジオラマシート 波」の後方にUVクリアレジンを塗り、海面ベースと滑らかにつながるようにしました。

これにより、「ジオラマシート 波」で作りつけた船首波の後ろ側の断面が見えにくくなりました。

次に、船首波の前端と船尾から連なる航跡の部分に白い着色剤と砂を混ぜたUVクリアレジンを塗りました。

さらに白い着色剤と砂を混ぜたUVクリアレジンを塗り足していき、航跡を再現しました。

「PTボート」が全速航行している状態を上から撮影した写真が見つからないので、他の種類の船の写真を参考に想像で製作しました。これで正しいかどうかはよくわかりません。

分からないなりに航跡を塗り足していきました。また、裏側からも着色したUVレジンを塗ることで、航跡の周囲に微妙に色が変わった部分も追加しました。

航跡が出来上がってきたので、「PTボート」の船体を取り外すことにしました。ラップを固定していたマスキングテープを外して船体を取り外しました。そして、念のため船体がはまっていた部分にUVライトをあてた後、海面ベース側に残ったラップを引っ張って剥しました。

そして、海面ベースに「PTボート」の船体を取り付けてみました。うまく船体が収まりました!

再び船体を外し、船首波など船体が邪魔で上手く塗れなかった部分などに着色したUVレジンを塗り足しました。「PTボート」の船体を取り付けるくぼみの中にUVレジンが付いてしまうと、船体がはまらなくなる恐れがあるので、注意してUVレジンを塗りました。

UVレジンを固めるときには、サングラスをかけたり、UVライトをなるべく見ないようにしたりと注意していたのですが・・・翌日目が痛くなってしまいました。

「PTボート」の仕上げ

「PT-109」

海面ベースが出来上がったので、ようやく「PT-109」の船体と甲板を接着することが出来ます。甲板または船体が若干反っているようで、前後に若干隙間が出来たので、しっかり押さえて隙間が出来ないように接着したのですが・・・いつの間にかスクリューが無くなっていました!

海面ベースから取り外したときは、確かについていたはずなのに・・・

仕方がないので、プラ材でスクリューを作り直すことにしました。まず「PT-108」のスクリューを取り外しました。そして、取り外したスクリューを参考に0.5㎜プラバンに印をつけました。

0.5㎜プラバンは、別のものを製作したときに切り出した帯状のものの残りです。また、中心の丸い部分は0.64㎜のプラボウがピッタリのサイズでした。

プラバンにつけたしるしの真ん中に0.5㎜のドリルで穴を開け、プラボウを接着しました。

ニッパーで切り出して、やすりとナイフで羽の形を整えました。途中でプラボウが取れてしまいましたが、そのまま加工しました。

羽がそれらしい形になってきたので、真ん中にプラボウを接着しました。

ちょっと歪ですが、何とか形になりました。ゴールドに塗ってスクリューシャフトに接着しました。

「PT-108」のスクリューも元の場所に接着しておきました。

出来上がった「PT-109」を海面ベースに設置してみました。

「PT-108」

「PT-108」も船体と甲板が未接着で、ネオジム磁石も取り付けていません。船体を海面ベースにはめ込み、ネオジム磁石を接着しました。そして、船体を海面ベースから取り外し、甲板を接着しました。

「PT-109」の教訓から、あらかじめ甲板を指で曲げて調整しておいたので、スムーズに接着出来ました。もちろん、スクリューも無事でした。

最後に、ブラザーのカッティングマシーン「スキャンカットMDX1200」で製作した「水兵」を船体各部に乗せました。

「スキャンカットMDX1200」と「水兵」については、以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)

【プラモ】スキャンカットで1/350の「水兵」を製作(3)敬礼などのポーズを追加した。

2隻の「PTボート」と海面ベースが完成!

アオシマ1/350の「PTボート PT-109」に入っている4隻のPTボートのうち、1/350のものが2隻完成しました。

また、1/350の「PTボート」用の海面ベースが完成しました。

ネオジム磁石を組み込み、「PTボート」を取り換えることが出来ます。

出来上がった海面ベースはクリア素材を使用したので、下から見上げて楽しむこともできます!

残るは1/700の「PTボート」2隻です。

ところで、アオシマからは「PTボート PT-109」の他に「PTボート PT-132」、「PTボート PT-337」も発売されています。また、ピットロードの1/700「高速魚雷艇」にも「PTボート」が入っています。

1/700の「PTボート」を製作する前に、これらを比べてみようと思います。

続く

おまけ:猫の大福さん(1) 大人の世界にようこそ!

猫は生まれてから1年で大人になるのですね。

そうなのだ。そして、大福さんもついに大人なのだ!

人間は大人になると、お酒を飲めるようになったりしますが、大福さんにはなにがあるのですか?

ウーム、では、この「またたびドーナツ」をあげよう。

おぉ、猛然と食べていますよ!

うぉ、器に手を突っ込んで「またたびドーナツ」を床に転がしたぞ!

なんか、普段の大福さんと様子が違ってきましたが・・・大丈夫かな?

そ、そうだね。では、そろそろ片付けるか・・・

どうなるのかなぁ・・・あれ、意外と普段通りですね。

酔っぱらいのようになってしまうのでは、と思って心配したが、大丈夫のようだね。

そのようですね・・・

おまけ:子猫の大福さん(29) お誕生日おめでとう!

おまけ:猫の大福さん(2) 背伸びしてにょ~ん

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