【プラモ】タミヤ1/700「軽巡洋艦 阿武隈」の製作(4)手すりなど

艦船

タミヤの1/700「軽巡洋艦 阿武隈」をキスカ撤収作戦時の状態で製作していきます。今回は手すりを中心とした甲板の製作についてです。

手すり

以前、「占守型海防艦」を製作した時に、ハセガワの「日本海軍 艦艇用 汎用エッチングパーツA」よりラッタルを使用しました。

【プラモ】「海防艦 国後」の製作(8)最後の組み立て

このエッチングパーツには、手すりも付属しています。今回は、この手すりを使用することにしました。

以下の手順で制作していくこととします。

  1. 後部甲板に手すりを取り付ける。
  2. 船体にセルター甲板を取り付ける。
  3. 艦首から船体中央にかけて手すりなどを取り付ける。
  4. セルター甲板に手すりとラッタルを取り付ける。

エッチングパーツの切り出しでは、チタン歯カッターを使用しました。切り出し作業の際は、下敷きとしてアルミブロックを使いました。接着には、セメダインの「ハイグレード模型用」を使用しました。

後部甲板の手すりの取り付け

甲板の手すりはすべてチェーンタイプのもの(部品番号10)を使用しました。

後部甲板の手すりですが、艦尾付近にあるボラードを境として3か所に分けて取り付けました。

①と②の手すりは、支柱30本分と、チェーン部分30区画分を使用しました。

手摺りが枠についた状態で、端を1番目として4番目のゲートの支柱2つ分手前までが支柱30本とチェーン部分30区画でした。

後端から3区画目の甲板に接する部分については、リノリウム甲板と鉄甲板の境目にあるフェアリーダーが邪魔になるので、のりしろの部分を切り取って取り付けました。

③の手すりは、支柱4本分と手すり3区画分を使用しました。クレオスC32「軍艦色(2)」を筆塗りしてから取り付けました。

舷側の塗装を行った後の状態です。若干塗り残しがありますね。

セルター甲板の取り付け

セルター甲板を取り付ける前に、下側を塗装しました。クレオスC32「軍艦色(2)」をエアブラシで塗装。後部甲板周辺の舷側、14cm砲、艦橋、煙突、マスト、甲板上の装備品なども同時に塗装しました。セルター甲板及び舷側の塗装時は、甲板に色が付かないように、斜め下から吹き付けました。

肝心のセルター甲板の裏側を撮影していない。すまんです。

前回、後部甲板の絡車の彫刻3か所を削り落としました。そこに、ピットロードの「新艦船装備セット4」に付属する絡車を塗装して取り付けた後、セルター甲板を接着しました。

航空作業甲板を接着する前の写真を撮り忘れました。

絡車には、クレオスC32「軍艦色(2)」を筆塗りした後、リールの部分にタミヤXF57「バフ」を筆塗りしました。

絡車のうち1つは、飛行作業甲板に隠れてあまり見えなくなってしまう。

セルター甲板にカタパルト基部を取り付けました。カタパルト基部の中にはポリキャップを忘れずに入れておきました。

次の作業に備えて、魚雷発射管に細切りのマスキングテープを貼り、塗り分けた魚雷が軍艦色で上塗りされないように保護しておきました。

手すりを取り付ける前にマスキングしておきました。

艦首から船体中央にかけて

次は艦首から船体中央にかけての手すりの取り付けですが、その前に艦首の菊花御紋章板を加工することにしました。

当初、この部分は手を加える予定ではなかったですが、以下の書籍に掲載されている「阿武隈」の模型を眺めていて、菊花御紋章板がフェアリーダーと一体化している形状を再現したくなってしまいました。

幸い、ファインモールドの手すりのエッチングパーツAM29「1/700日本海軍手すりセット2(チェーンタイプ曲線部用)」に該当する部品が付属しているので、これを使うことにしました。

モーターツール、やすり、ナイフなどを用いて菊花御紋章板の部分を慎重に削り落としました。

菊花御紋章板のエッチングパーツには、折り曲げて使うのりしろの部分がありますが、取付基部に隙間ができましたので、のりしろをカットして使用しました。

説明書に従ってフェアリーダーの部分を折り曲げた後、エッチングパーツを艦首の形に曲げたうえで、セメダインの「ハイグレード模型用」で接着しました。

そして、ハセガワ「日本海軍 艦艇用 汎用エッチングパーツA」の部品番号10の手すりを取り付けました。まずは、下写真の④と⑤の部分に1本づつ手すりを取り付けました。

前出の書籍の模型を参考にして、錨鎖の彫刻の先端部分の横に手すりの先端が来るようにしました。

二番砲の両側にあるフェアリーダーが干渉するので、端から12区画目のチェーン部分ののりしろをカットして取り付けました。測距儀など、あらかじめ組み立てて塗装しておいた部品の内、背の低いものもいくつか接着しました。

両舷に取り付けてあります。

前部甲板の右舷後端にラッタルがあります。元の彫刻の幅に合わせてハセガワのエッチングパーツの部品番号7番を使用することにしました。ラッタルの裏側や手すりの内側など、取り付けた後に塗りにくそうなところを筆塗りしたうえで取り付けました。

前部甲板後端の手すりが足りない部分(⑥と⑦の部分)に、細切れにした手すりを取り付けました。ダビットはファインモールドの「ラッフィング型ボートダビットセット」に含まれる魚雷積み込み用ダビットを使用しました。

キットの部品と形、サイズが似ていたので、これを使いました。

セルター甲板の手すりとラッタル

セルター甲板の左舷後半にもラッタルがあります。前部甲板後端と同様にハセガワのエッチングパーツの部品番号7のラッタルを取り付け、手すりも取り付けました。部品番号11の手すりも併用しました。

⑧~⑩の手すりは、片端のチェーン部分をカットすることで長さを調整しました。⑪の手すりは砲座に合わせて支柱の部分で折り曲げて使用しました。

右舷も同様に手すりを細切れにし、片端のチェーン部分をカットすることで長さを調整して取り付けました。数が多くなってきたので、使用した手すりのサイズは最後にまとめておくことにします。

後端にも手すりを取り付けました。

甲板の手すりはこれで全て取り付け終わりました。

使用した手すりのまとめ

今回使用したハセガワの「日本海軍 艦艇用 汎用エッチングパーツA」では、エッチングパーツ1枚で、甲板の全周囲をカバーすることができず、もう1枚用意して、部品番号10の手すりを1本追加で使用しました。

参考までに、使用した手すりを以下にまとめておきます。

・後部甲板

支柱チェーン部分加工
30本30区画後ろから3区画目ののりしろをカット、舷側に合わせて前端をカット、曲げた。
30本30区画後ろから3区画目ののりしろをカット、舷側に合わせて前端をカット、曲げた。
4本3区画艦尾形状に合わせて支柱部分で曲げた。

・前部甲板

支柱チェーン部分加工
全区画前から12区画目ののりしろをカット、舷側に合わせて支柱部分で曲げた。
全区画前から12区画目ののりしろをカット、舷側に合わせて支柱部分で曲げた。
2本2区画前端のチェーン部分をカットして長さを調整
1本1区画舷側側のチェーン部分をカットして長さを調整

・セルター甲板左舷

支柱チェーン部分加工
16本16区画前端のチェーン部分をカットして長さを調整
1本1区画舷側側のチェーン部分をカットして長さを調整
2本2区画後端のチェーン部分をカットして長さを調整
5本4区画砲座に合わせて支柱部分で曲げた。

・セルター甲板右舷

⑭と⑮のつなぎ目が上手くつながっていない・・・
支柱チェーン部分加工
3本3区画後端のチェーン部分をカットして長さを調整、砲座に合わせて支柱部分で曲げた。
5本5区画舷側側のチェーン部分をカットして長さを調整
5本5区画後端のチェーン部分をカットして長さを調整、砲座に合わせて支柱部分で曲げた。
4本4区画後端のチェーン部分をカットして長さを調整
5本4区画砲座に合わせて支柱部分で曲げた。

・セルター甲板後端部

支柱チェーン部分加工
1本1区画前端のチェーン部分をカットして長さを調整
2本3区画両端のチェーン部分をカットして長さを調整
1本1区画前端のチェーン部分をカットして長さを調整

つづく

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