【プラモ】タミヤ1/700「軽巡洋艦 阿武隈」の製作(7)ボートダビット、艦載機など

艦船

タミヤの1/700「軽巡洋艦 阿武隈」をキスカ撤収作戦時の状態で製作していきます。艦載艇、ボートダビットの取り付け、艦載機の製作などを行いました。

艦載艇、ボートダビットの取り付け

艦載艇を甲板上に接着。ボートダビットも取り付けました。

11m内火艇用のボートダビットは舷外に取り付けるタイプです。これは、ファインモールドの「ラジアルボートダビットセット(大型艦用)」を使用しました。

ファインモールドの部品はキットの部品よりかなり小さいです。

左がキットの部品、右がナノドレッドシリーズ

キットの部品の取り付け部よりも上に取り付けることで、甲板上の高さを確保できました。

これに伴い、キットの部品を取り付ける穴はエポキシパテで埋めました。段差ができるか心配でしたが、軍艦色を筆塗りしたらほとんど分からなくなりました。

このダビットの取り付け方法ですが、実艦の写真や以下の書籍に掲載されている「阿武隈」の模型からも、違和感はないように感じましたが、これで良いか確証はないです。

その他の艦載艇用のダビットは、キットの部品をそのまま使用しました。

艦載艇はピットロードの「新艦船装備セット2」に付属するものを使用しましたが、ボートダビットはキットの部品と比べて形が異なっていました。

左がピットロードの新艦船装備セットⅡ、右がキットの部品

実艦の写真などからダビットの形状はキットのものが一番よさそうに思いました。また、キットの部品が細かく成型されているので、そのまま使用することにしました。

航空作業甲板に「小発艇」2隻を取り付けました。

先ほどの書籍に「駆逐艦 初桜」の模型が掲載されています。「小発艇」は「駆逐艦 初桜」にも搭載されており、書籍の模型でも精密に再現されています。これを見ると、船体中央の四角い部分にハンドルのようなものが付いています。

まず0.4mmのドリルで穴をあけて0.3mmの洋白線を取り付けました。そして、0.65mmのプラ棒を「薄くスライス」したものを取り付けました。

加工前
0.3mm洋白線を追加、よく見えない。
0.65mmプラ棒を追加

「薄くスライス」がなかなか難しく、言うほど薄くないですが、これ以上は無理でした・・・

旗竿、方位探知アンテナ、菊花御紋章

よく見ると、艦首に取り付けたはずの旗竿がなくなっていました。0.3mm洋白線と伸ばしランナーで作りました。先端に瞬間接着剤を付けて、旗竿の先端が丸くなっている様子を再現しました。

艦尾の旗竿も0.3mm洋白線で作りました。

方位探知アンテナは、ハセガワのエッチングパーツを取り付けました。

菊花御紋章も同様にハセガワのエッチングパーツを取り付けました。このエッチングパーツは真鍮製で、無塗装でも金色の菊花御紋章を再現することができ、とても良いです。

艦載機の製作

艦載機ですが、「九四式二号水上偵察機」と「九八式水上偵察機」のどちらにしようか迷いました。諸説あるようですが、映画のイメージで「九四式二号水上偵察機」を乗せることにしました。

キットには、「九四式二号水上偵察機」を含むウォーターラインの「大型艦兵装セット」のランナーが1枚と、予備のフロートの部品が含まれています。これを使用することにします。まずは、部品を切り出してゲート跡やパーティングラインを処理しました。

機体裏側には、突き出しピン跡があります。瞬間接着剤で埋めてやすりで削っておきました。

機体にフロートを取り付け、省略されている支柱として0.3mmプラ板の細切りを接着しました。

塗装を行った後の写真です。

プラ板の幅は、フロートの部品の支柱の幅と同じとしました。長さは現物合わせです。ここで、面相筆で各部品を筆塗りしました。

予備フロートも同様に筆塗りして、「阿武隈」に取り付けておきました。

当初は上翼をそのまま取り付けようと思っていましたが、胴体と上翼をつなぐ支柱や翼間支柱を再現してみることにしました。まずは、胴体の上翼取り付け部をエポキシパテで埋めました。

胴体と上翼をつなぐ支柱は、ファインモールドの「AE18 メタルメッシュ 正方形09」を使用して製作しました。

メタルメッシュの1マス分を切り出して、ひし形になるように曲げました。

1マス分霧さして・・・
ひし形に曲げる。

そしてこれを機体上面に上翼支柱として取り付けました。

さらに、伸ばしランナーで筋交いを追加しました。

上翼裏側の取り付け用の突起を切り取って成形。加工した部分を筆塗りしました。

上翼を接着しました。この時点では、右と左で上翼と下翼の間隔が違っています。翼間支柱を取り付けることで、この間隔をそろえました。

翼間支柱は0.1mmプラ板を細切りにしたものを使用して再現しました。長さ2.5mmの細切りを用意して、真ん中の垂直な部分となるように接着。

次に、前後の斜めの部分を接着しました。

尾翼など、手で触っている部分の塗装が剥げてきた。

0.1mmプラ板の細切りでプロペラも再現。デカールを貼り、組み立て途中で剥げてしまった塗装を修正して完成です。

拡大した写真で見ると、いろいろ粗が見えてきます。フロートの警告表示のラインがヨレてますし、翼間支柱の後ろ端が浮いてしまっていますね。ですが、部品が細かくて、これが限界でした。

慣れれば、もう少しうまく作れるようになるのだろうか?

ファインモールドのエッチングパーツ「呉式二号三型カタパルトセット」に「九四式二号水上偵察機」用の部品も含まれていますが、あえて汎用の材料を用いてディテールアップしてみました。

艦載機をカタパルトに搭載

滑走台車はファインモールドのエッチングパーツに含まれている部品を使用しました。組み立てて「九四式二号水上偵察機」を乗せようとしてみたところ、干渉する部分があり、うまく乗りませんでした。

滑走台車の上部の斜め横の梁の部分が、「九四式二号水上偵察機」のフロートに追加した支柱と干渉してしまうのです。本来の姿とは異なるかもしれませんが、滑走台車上部の斜め横の梁を切り取ることで対処しました。

カタパルトに乗せてみました。

何とか形になりました。

つづく

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