【プラモ】タミヤ1/700「軽巡洋艦 阿武隈」の製作(6)セルター甲板、艦載艇

艦船

タミヤの1/700「軽巡洋艦 阿武隈」をキスカ撤収作戦時の状態で製作していきます。前回で艦橋、武装の取り付けまで完了しました。今回はセルター甲板周りの工作と、艦載艇の製作を実施しました。

セルター甲板の擬装

セルター甲板への工作としては、以下が残っています。

  • 航空作業甲板(セルター甲板左舷の拡張部分)への支柱の追加
  • カタパルトの製作
  • マストの取り付け

航空作業甲板には、10本の支柱が取り付けられています。キットには部品が用意されていませんので、プラ材を追加することにしました。

0.1mmプラ板の細切りを、およそ3.6mm間隔で貼り付けていきました。細切りにしたプラ板にクレオスC32「軍艦色(2)」を筆塗りし、塗料を接着剤にして貼り付けていきました。

次はカタパルトの製作です。以下の資料によると、キスカ撤収作戦当時、「阿武隈」は「呉式二号三型改一」という形式のカタパルトを装備していたようです。

「呉式二号三型改一」と「呉式二号三型」の形状の違いが良く分からないのですが、ほぼ同じと推測し、ファインモールドのエッチングパーツ「呉式二号三型カタパルトセット」を使用しました。

使いかけです。

説明書に従って組み立てていきました。注意点は、最初にカタパルトの側面にある三角形の部分を内側に折り曲げておくことです。このエッチングパーツはステンレス製で、割と固いので、後でこの部分を折り曲げるのはかなり難しいです。

また、カタパルト先端に取り付ける滑車の部品の加工も慎重に行う必要があります。

滑車の根元の部分が弱く、この部分でちぎれてしまいやすいのです。説明書では、半分に折り曲げてから、両側の部分を折り曲げるように指示されていますが、滑車の根元を保持しつつ両側を折り曲げてから、真ん中を折り曲げた方が上手くいくように思いました。

14cm砲と同様に可動を生かすために基部に1.2mmの真鍮パイプを取り付けておきました。

1.2mmの真鍮パイプの中に伸ばしランナーを差し込んで接着し、取り付け部分をドリルで掘り込みました。そしてカタパルトに瞬間接着剤で接着。こうすることで、しっかりと接着することができました。

念のため1日ほど放置してしっかり固まったところでプライマー及びクレオスC32「軍艦色(2)」を塗装して、カタパルトの台座に取り付けました。

ポリキャップで固定されるので、旋回させることができます。

セルター甲板の後部マストを取り付ける部分には、側面に取付用のくぼみがあります。手すりを取り付ける前に埋めておいた方が良かったのですが、忘れていました。

慎重にエポキシパテで埋めておきました。

また、マスト基部が手すりと干渉するので、ニッパーで干渉する部分を切り取っておきました。

クレオスC32「軍艦色(2)」を塗装して、マストを接着しました。

艦載艇

艦載艇についてですが、今回はキットの状態に小発艇が2隻追加されたものとして製作することにしています。詳細は以下をご参照ください。

【プラモ】タミヤ1/700「軽巡洋艦 阿武隈」の製作(1)製作方針

具体的には、以下を搭載することとしました。

11m内火艇1隻新艦船装備品セット2
9m内火艇1隻新艦船装備品セット2の11m内火艇を改造
11m内火ランチ1隻新艦船装備品セット2の12m内火ランチを改造
9mカッター3隻新艦船装備品セット2
小発艇(10m特型運貨船)2隻小型艦兵装セット

塗装は以下の通りです。

船体クレオスC32「軍艦色(2)」で塗装
甲板タミヤウェザリングカラー「ブラウン」を塗装後、
タミヤエナメル塗料XF59「デザートイエロー」を筆塗り
ホロタミヤエナメル塗料XF57「バフ」を筆塗り
カッター内側の垂直面タミヤエナメル塗料XF2「フラットホワイト」を筆塗り
防舷材タミヤエナメル塗料XF64「レッドブラウン」を筆塗り

9mカッター、11m内火艇はピットロードの「新艦船装備品セット2」のものを使用しました。ストレートに組み立てて、塗装を行いました。

9m内火艇はピットロードの「新艦船装備品セット」のどの製品にも含まれていません。キットに付属するウォーターラインシリーズの「大型艦兵装セット」のものを参考に、11m内火艇から改造してみました。

左が9m内火艇、右が11m内火艇

まず初めに、11m内火艇の船体を船首辺りで切りました。甲板はホロの部分を切りました。ホロは、瞬間接着パテで裏打ちし、ゲート側を大きめに切って短くしました。

船体、甲板の切り口をやすりで削って整えて接着しました。この状態では、まだ甲板側が長いです。ホロの切り口も削りました。

甲板の船首側を削り落として船体に接着。この時、船首にプラ材で防舷材を作って挟み込んでおきました。操縦室の前の構造物は、先端がとがった五角形のような形をしているので、デザインナイフで削って加工しました。

舷側の防舷材が削り落とされて無くなってしまいました。また、甲板のヘリの枠の部分が削り落とされて無くなってしまいました。

防舷材は、伸ばしランナーで再現しました。伸ばしランナーの太い部分をやすりで長円形に加工し、スライスたものを貼り付けました。

これをスライスして防舷材としました。

甲板ヘリの枠の部分は伸ばしランナーで再現。舷側に伸ばしランナーの段差ができますが、瞬間接着パテで埋めておきました。

ホロを接着して塗装しました。船底には、ファインモールドの「内火艇アクセサリーセット」に付属している架台を取り付けました。

11m内火ランチもピットロードの「新艦船装備品セット」には含まれていません。これも「大型艦兵装セット」のものを参考に、12m内火ランチから改造しました。ホロ骨を一本減らすイメージで短縮すればよさそうです。

左が改造したもの、右がウォーターラインの部品

船体、ホロを真ん中あたりで切りました。甲板の部品はゲート跡を削っているときに折れてしまいましたが、折れた個所の周辺で短縮することにしました。

切り口をやすりで削って短縮した後、接着。接着した部分に瞬間接着剤を塗り、固まった後で削ってつなぎ目を処理しました。

継ぎ目を処理する前の状態です。

ホロを接着して塗装しました。9m内火艇と同様にファインモールドの「内火艇アクセサリーセット」に付属している架台を取り付けました。

小発艇はウォーターラインシリーズの「小型艦兵装セット」のものを使用しました。駆逐艦などに付属しているものの余りを使用しました。

「阿武隈」の甲板上に仮置きしてみました。右舷側は、前から11m内火ランチ、9mカッター、11m内火艇が並びます。

左舷側は9mカッターが2隻、9m内火艇が並び、航空作業甲板(セルター甲板の張り出し部分)に小発艇が2隻並びます。

煙突の塗装を修正

煙突の上部をタミヤエナメル塗料XF1「フラットブラック」で塗装しました。箱絵や組み立て説明書に従って上から2つ目のジャッキステーのあたりまで塗りましたが、範囲が広すぎたようです。

エナメル溶剤でふき取って修正しました。煙突周囲の蒸気捨て管も塗装して取り付けました。

煙突上部はキットのままですが、後ほど煙を取り付ける予定なので、このままとしました。

大分出来上がってきました。

つづく

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