【プラモ】1/700「PTボート」の製作

艦船

アオシマとピットロードの1/700の「PTボート」を、それぞれ2隻製作しました。

各機銃座やマストなどをディテールアップしました。また、アオシマの「PTボート」には星条旗が付属していなかったので、自作して取り付けました。

以下で説明します。

アオシマ1/700「PTボート」

アオシマの「PTボート PT-109」には、1/350のものが2隻、1/700のものが2隻、合計4隻の「PTボート」が入っています。

ちなみに1/350のもの2隻はすでに製作済みです。

1/350の「PTボート」

今回は、1/700のもの2隻を製作しました。

これらを製作した。

製作方針

アオシマのキットの船体、魚雷発射管などにはくっきりとしたモールドが施されています。

一方、マストは省略された形状で、12.7㎜連装機銃、20㎜機銃、通風塔などは再現されていません。

そこで、省略されたマストや機銃を再現することにしました。

20㎜機銃は、ファインモールド1/700ナノドレッドシリーズWA41「12.7㎜四連装機銃 & 20㎜単装機銃(WWII英国艦用)」に入っているものを使用することにしました。

WA19「20㎜単装&1.1インチ四連装機関砲」にも20㎜単装機銃が入っていますが、WA41のものと銃架の形状が異なります。

WA19の20㎜単装機銃は円錐型の銃架のタイプ、WA41のものは三脚型のタイプが再現されています。WA19は「英国艦用」と書かれていますが、箱の裏側には「一部の米国艦も円錐型の銃架が使用されていた」と書かれていました。

そして、「PTボート」は円錐型の銃架のタイプが搭載されているようなので、WA41の20㎜単装機銃を選びました。

また、12.7㎜連装機銃座の手すりを、ハセガワ1/700「日本海軍 艦艇用 汎用エッチングパーツA」に入っている手すりのエッチングパーツを加工して再現することにしました。以前にタミヤ1/700「軽巡洋艦 阿武隈」を製作したときの残りを使用しました。

12.7㎜連装機銃は手ごろなパーツを持っていません。そこで、ピットロード1/700「新艦船装備セット3」の13㎜連装機銃を改造して使用することにしました。

組み立て

12.7㎜連装機銃座

船体と甲板を接着した後、連装機銃座をディテールアップすることにしました。台座部分として使うため、ポンチで0.5㎜プラバンから直径2㎜の丸い板を打ち抜きました。そして、エッチング手すりから長さ7㎜のものを切り出し、下部の接着ガイドの部分を取り除いておきました。

エッチング手すりを丸め、支柱の下部を少し内側に曲げました。そして、直径2㎜の丸い板に接着しました。

これを、1隻につき2個、合計4個製作し、「PTボート」の機銃座の位置に接着しました。

12.7㎜機銃は、ピットロード1/700「新艦船装備セット3」に付属する13㎜連装機銃を改造しました。銃身を途中でカットして短縮し、上下を反転させて機銃座に接着しました。

写真で拡大するとバリが目立ちますね・・・。

マストとサーチライト

棒状に成形されているマストを切り離し、真鍮線のマストを取り付けるために0.3㎜のドリルで穴を開けました。また、4本の通風塔を取り付ける位置に0.5㎜のドリルで穴を開けました。

マスト支柱の基部用の穴の位置を間違えました・・・

0.2㎜真鍮線を曲げてマスト本体を作り、船体に接着。後ろに0.2㎜真鍮線を曲げて作った支柱を取り付けました。マストの高さがおよそ5㎜となるように調整しました。

マスト中央の左右をつなぐ横棒と、上部のヤードは伸ばしランナーで再現しました。

ずれているような気もしますが、小さすぎてこれが限界でした。

サーチライトは、ピットロードの「PTボート」の旗竿を使用しました。棒の先に丸いものが付いた形状で、ちょうどよい長さでした。

甲板後部の各種装備

船体中央部後寄りに4本の通風塔が設置されていますが、キットでは省略されています。1/350の「PTボート」の通風塔を参考にして、伸ばしランナーの先端を曲げたものを取り付けました。

通風塔の後方、20㎜機銃の手前に設置されているフレームのような構造物を真鍮線で再現しました。また、1/350の「PTボート」を参考に、船尾に0.6㎜プラボウを接着しました。

20㎜機銃はナノドレッドシリーズの円錐銃架タイプのもの(WA41「12.7㎜四連装機銃 & 20㎜単装機銃(WWII英国艦用)」)を取り付けました。

ナノドレッドシリーズの20㎜機銃は、型抜きの都合で防盾が四角形ですが、実際には銃身の上部が切り欠かれた凹型をしています。

1/350の「PTボート」です。

そこで、デザインナイフで防盾の上部を切り欠いてから船体に取り付けました。

塗装については、後でピットロードのものとまとめて説明することとします。次はピットロードの「PTボート」の組み立てについて説明します。

ピットロード1/700「PTボート」

ピットロードの「高速魚雷艇」にはアメリカ海軍の「PTボート」、イギリス海軍の「ボスパー2型魚雷艇」そしてドイツ海軍の「Sボート」の3種類の魚雷艇がそれぞれ4隻入っています。

4隻のうち2隻は停泊/低速航行時、2隻は高速航行時が再現されています。

停泊/低速航行時
高速航行時

今回は、停泊/低速航行時の「PTボート」を2隻製作しました。

製作方針

ピットロードの「PTボート」は、マストや機銃などの甲板上の構造物も省略されずに再現されています。

ただし、アオシマのキットより船体が大きいです。船体の寸法を測ってみると、全長はアオシマのキットのほうがより実物に近く(横幅は若干小さい)、ピットロードのキットは全体的に大きめであることが分かりました。

これを修正しようとすると、全体を作り直すことになってしまいそうです。そこで、今回は船体の寸法は修正しないことにしました。

また、各パーツをよく見てみると、魚雷発射管のディテールや操縦室左右の張り出しなど、アオシマのキットと比べて省略された部分が見つかりました。

そこで、アオシマのキットを参考にして、各部をディテールアップして製作することとしました。

組み立て

甲板上の構造物

アオシマのものと比べると、以下が異なっています。

  • 操縦室左右の張り出しが省略されている。
  • 舷側と甲板が接する部分の段差が省略されている。
  • 舳先の部分の形状が異なる。

アオシマのキットを参考に、プラ材を使ってこれらの部分を加工しました。

操縦室左右の張り出しを、0.5㎜プラバンでそれらしく追加しました。

舷側上端には、エバーグリーン「0.5㎜ X 0.25㎜」を巻き付けて段差を再現しました。

また、連装機銃座基部の円柱部分を1.6㎜プラボウで自作しました。若干太いので、削って甲板に取り付けました。

そして、舳先に設けられた旗竿のガイドモールドにエッチングノコで筋を彫って、甲板の縦じまモールドとつながるように修正。0.2㎜プラバンと1㎜プラボウをそれらしく切り出し、舳先に貼り付けました。

魚雷発射管と船体後部

アオシマの「PTボート」では、魚雷発射管基部に斜めの支柱のようなものがモールドされています。

魚雷発射管を所定の位置に接着した後、アオシマの「PTボート」を参考に伸ばしランナーで斜めの支柱を追加しました。

アオシマ1/700の「PTボート」と同様に、船尾に0.6㎜プラボウを接着しました。また、船尾の乾舷が高すぎるように感じたので、船尾でおよそ1㎜低くなるように船底を削りました。

12.7㎜連装機銃、マストなど

以下の構造物は、アオシマの「PTボート」と同様に、真鍮線、伸ばしランナー、エッチング手すり、「新艦船装備セット3」の13㎜連装機銃などを使用して製作しました。

  • 12.7㎜連装機銃座
  • マスト
  • 20㎜機銃の前のフレームのようなもの

マストもアオシマの「PTボート」と同様に製作しましたが、ピットロードの「PTボート」はアオシマのものより若干大きいので、マストの高さもおよそ5.5㎜としてバランスを取りました。

20㎜機銃

アオシマの「PTボート」と同様に、ナノドレッドシリーズW41の20㎜機銃を取り付けることにしました。ただし、キットの船体には機銃の台座部分がモールドされており、ナノドレッドシリーズの20㎜機銃をそのままつけると、高さが高くなりすぎてしまいます。そこで、20㎜機銃の円錐型銃架の一部をカットして使用することにしました。

銃架の一部をカットした20㎜機銃をキットの取り付け穴に設置してみました。

随分20㎜機銃が低くなってしまいました。通風塔、フレームのようなものも含めて、サイズのバランスを見直した方が良さそうですが、今回はこのまま完成させることにします。

塗装と仕上げを行って完成です!

塗装

まず、金属素材で製作した部分にプライマーを筆塗した後、全体をクレオスC82「軍艦色1」で塗りました。

船尾に0.2㎜真鍮線で旗竿を追加しました。

塗料が乾燥した後、側面をマスキングテープで覆い、甲板にクレオスC83「軍艦色2」を塗りました。そして、12.7㎜連装機銃と20㎜機銃をタミヤエナメル塗料X-10「ガンメタル」、ゴムボートをX-21「フラットベース」を混ぜたX-10「ガンメタル」で筆塗しました。

次にウェザリングを行いました。

まず全体に、クレオスウェザリングカラーWC02「グランドブラウン」を塗りました。専用溶剤で薄め、全体に流すように塗った後、溶剤を含ませた筆で部分的にふき取りました。

次に、面相筆でWC05「マルチホワイト」、WC08「ラストオレンジ」を塗って汚れを追加しました。

分かりにくいですが、主に舷側に「ラストオレンジ」を塗りました。

仕上げを行い完成!

アオシマのキットには、1/700の「PTボート」用のデカールが用意されておらず、星条旗も入っていません。そこで、極細のボールペンを用いてコピー用紙に描いてみることにしました。ボールペンはハイテックコレト(0.5㎜)を用いてみました。

星条旗が小さすぎて、赤いストライプを4本しか描くことが出来ませんでした。ところでハイテックコレトには、0.3㎜の替え芯も用意されています。これを購入して試してみました。

何とか赤いストライプを5本描くことが出来ましたが、サイズが少し大きくなってしまいました。これ以上は難しそうです。今回はここまでとします。ピンセットで曲げてから「PTボート」に取り付けました。

一方、ピットロードのキットには星条旗、船体番号のデカールが用意されています。星条旗のデカールをセリアの「ジオラマシート 波」に貼り、はさみで切り出して取り付けました。

船体番号は「PTボート」の船体に対して大きすぎるように感じたので、使用しませんでした。

と、いうことで、アオシマとピットロードの1/700「PTボート」が4隻完成しました!

そして、アオシマ1/350「PTボート PT-109」に入っていたものがすべて完成しました。

1/350の「PTボート」用に製作した海面ベースの木製台座部分(上面を海面の雰囲気で塗装)に乗せてみました。

この海面ベースについては、以下をご覧ください。(新しいタブで開きます。)

【プラモ】アオシマ 1/350「PTボート PT-109」の製作(3)海面ベースを製作した。

アオシマ1/350の「PTボート PT-109」は、「PTボート」をたくさん作れて楽しいキットでしたが、現在入手困難なのが残念なところですね。

そして、ピットロードの「高速魚雷艇」には、まだ未作成のものがたくさん残っています。

いずれ別の機会に製作しようと思います。

おまけ:猫の大福さん(3) しっぽの縞の謎

なぁ、赤トマト君よ・・・ワシはあることに気がついたのジャ

な、なんなんですか、新しいキャラですね・・・

大福さんのしっぽの縞は、確か4本だったと思うのだが・・・

フムフム・・・(新しいキャラじゃなくなったぞ)

この前見た時は、なんと・・・7本に増えていたのだ!!!

ギャアーー

ギャー、怖い~~

ギョアーー

って、ただしっぽの毛がけば立って、縞の見え方が変わっただけですよ?

ガホーン

おまけ:猫の大福さん(2) 背伸びしてにょ~ん

おまけ:猫の大福さん(4) お花は食べ物ではありません!

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