4機の「Aウィング」が完成しました!
ディスプレイベースは1つ完成しました。
ただし、ディスプレイベースの完成度は満足いくものとはなりませんでした・・・
機体の製作から説明していきます。
機体の製作
前回までに、機体上面がほぼ出来上がりました。
今回は、機体下面およびエンジン付け根の配管の製作、ダメージ表現の追加などを行います。
機体下面
機首下面の継ぎ目を埋めました。瞬間接着剤をパテ代わりとして、塗っては削ってを繰り返しました。
硬化促進剤を併用して瞬間接着剤を盛り上がり気味に塗り、やすりで削りました。スジボリが埋まってしまったので、デザインナイフとエッチングノコを使用して復活させました。
次に、赤い部分を塗装しました。機首からインテイクのようなモールドの部分までを「あずき色」+「フラットベース」で塗装しました。
機体上面でコックピットより前の塗り分けラインがヨレてしまった経験を踏まえ、「あずき色」を少しはみ出し気味に塗装した後、「グランプリホワイト」+「フラットベース」で塗り分けラインを整えました。
最後に、クレオスのMr.ウェザリングカラーWC01「マルチブラック」でウェザリングを行いました。
「あずき色」の部分について、機体中央のインテークのようなモールドの前後で色味が若干変わってしまっていました。が、「マルチブラック」でウェザリングを行った結果、色味の違いも気にならなくなりました。
エンジン基部の配管
エンジンの付け根に配管を製作しました。0.6㎜洋白線を一か所曲げて切り出しました。これを複数作って、合うものを取り付ければ大丈夫だろうと安易に考えて大量に作ってしまいましたが・・・
甘かったです。この配管は、エンジンの上下2か所に取り付けます。上側は一カ所曲げたものが合いました。一方、下側は機体側とエンジン側の配管取り付け部の位置がねじれていて、一カ所曲げただけの配管ではうまく収まりませんでした。下側の配管は、2カ所曲げる必要があったのです。
二カ所曲げることで、下側の配管もうまく収まりました。
メタルプライマーを筆塗した後、タミヤエナメル塗料XF-1「フラットブラック」を筆塗しました。
言われないと気付かないような細かい部分です。それでも、洋白線のシルバーのままの時は、それなりに存在感がありましたが、「フラットブラック」で塗ったら全く目立たなくなってしまいました。
ちなみに、配管の素材として真鍮線も試してみましたが、硬くて加工しづらかったです。0.6㎜の真鍮線といえど、このサイズでは硬くて加工しづらいですね。洋白線のほうが若干柔らかくて、真鍮線よりは加工しやすかったです。
というわけで、曲がった洋白線の端切れが大量に残ってしまいました。
レーザー砲を取り付けてみました。
機体の下面とか、重箱の隅のような細かい部分とか、地味な作業が続いたので、気分を盛り上げるためにレーザー砲を取り付けてみました。
レーザー砲が付くと、一気に完成度が上がりますね。4機並べてみました。
もう、これで完成としてもいいような気になってきましたが、さらに手を加えます。
ダメージ表現を加えて完成!
クレオスの「Mr.ウェザリングライナー 錆色セット」に含まれる「スートブラック」を使用して、機体各部にダメージを描きました。
4機のうち1機には、パネルのグレーを塗りませんでした。この機体は比較的新品に近いものとして、あえてダメージも加えていません。
ディスプレイベースの製作
前回は、窓のLEDをON/OFFするスイッチを取り付けるための加工を行いました。
ちなみに、ビークルモデルの「Aウィング」は2機セットです。そのため、ディスプレイベースも、通常のビークルモデルのディスプレイベースに2本の支柱が追加されています。
支柱の先端に3ピン分をまとめたピンヘッダーを固定すればよいのですが、せっかくなのでピンヘッダーを動かせるようにしてみたいと思います。
支柱先端に可動部を追加
可動部を追加するため、ウェーブの「PC-03ポリキャップ3㎜」と「PC-03プラサポ①」を使用しました。
製品名 | 部品番号 | 数量 | 使用目的 |
プラサポ | 3 | 1 | キットの支柱の機体取付用軸に取り付けて左右の回転軸とする。 |
プラサポ | 4 | 1 | 3㎜プラ棒を追加してプラサポ部品番号3と同様に使用する。 |
プラサポ | 5 | 4 | ロール方向の回転軸を保持する。 |
ポリキャップ | A | 2 | 左右、ロール方向の回転軸として使用する。 |
2つの「プラサポ部品番号5」を、タミヤのプラ材「3㎜L字棒」でつなぐこととしました。
全体を「セミグロスブラック」で塗る予定ですが、ポリキャップに直接色を塗ると、後で塗料が剝れてしまいます。そのため、下地としてポリキャップにバンパープライマーを塗りました。
内側になる部分を中心に、クレオスC92「セミグロスブラック」を塗装しました。そして、各部品を組み合わせて可動部を製作しました。
2つ取り付けた「3㎜L字棒」の片端にピンヘッダーを組み込むための四角い枠を取り付けました。0.5㎜プラバンから四角い板を切り出して、枠の形に接着しました。
仮組してみました。ちょっとごついですが、なんとか行けそうです。
ピンヘッダーを組み込むための四角い枠に、3つの穴をあけた天板を取り付けました。3つの穴はピンヘッダーの3本のピンを通すためのものです。
ただし、この構造にすると、「Aウィング」本体を十分保持できなくなることが分かったので、後ほどこの天板は取り除くこととなりました。しばらくは天板ありの写真が続きます。
ディスプレイベース基部の後面に、電池ボックスからの配線を引き込むための穴をあけました。1.5㎜のドリルで穴を2つあけました。
ディスプレイベースの全ての部品にクレオスC92「セミグロスブラック」を塗装しました。
配線の組み込み
ディスプレイベースの左右に取り付けられる2つのピンヘッダーからの配線をどのようにまとめるかを考えてみました。1つのピンヘッダーには、3本の配線が接続されます。これを1つに束ねて扱うことにしました。それぞれの配線を穴あき基板にまとめて、ディスプレイベース内部に引き込みます。
穴あき基板として、今回はサンハヤトの「はさみで切れる薄型ユニバーサル基板」を使用してみました。
念のためクラフトチョキを使用してみましたが、簡単に切ることができました。これまで穴あき基板の小片を切り出すのに、それなりの時間と手間がかかっていたのですが、あっという間に切り出し作業が完了しました。これは便利です。
次に、ピンヘッダーに導線を3本はんだ付けしました。1本は電池ボックスの余分な導線を切り取ったものを、2本はポリウレタン銅線を使用しました。これらをまとめるため、収縮チューブを用意しました。
収縮チューブをかぶせ、熱風をあてて収縮させました。端が少し出ていますが、はんだ付けの作業のためです。後で覆うため、収縮チューブの小片を用意しました。
あらかじめ収縮チューブの小片を配線に通しておき、穴あき基板の小片に2組の配線をはんだ付けしました。ピンヘッダーに機体を取り付けて、LEDを点灯させながら、接続先を間違えないようにしました。
穴あき基板には、配線をディスプレイベースに引き込むためのポリウレタン銅線もはんだ付けしました。配線に通しておいた収縮チューブの小片をかぶせましたが、あまりきれいに仕上がっていません。
穴あき基板に追加した3本のポリウレタン銅線と電池ボックスの配線をディスプレイベース内部に通し、スライドスイッチにはんだ付けしました。そして、スライドスイッチをディスプレイベースにはめ込みました。
電池ボックスの配線が動いてスイッチの端子などに接触しないようにするため、エポキシ系接着剤で固定しておきました。
ディスプレイベースに電池ボックス、穴あき基板を接着しました。エポキシ系接着剤を使用して、しっかりと固定しました。
穴あき基板のカバーの取り付け
ディスプレイベースが形になってきましたが、ピンヘッダーからの配線をまとめる穴あき基板がむき出しで、見栄えが良くありません。
そこで、この部分に取り付けるカバーを製作しました。
使用したのはタミヤのプラ材「3㎜コの字型棒」です。適当な長さに切り出し、片端に「0.5㎜プラバン」を貼った後、所定の場所に収まるようにやすりで削りました。
セミグロスブラックで塗装して取り付けてみましたが・・・収縮チューブのつなぎ目がガタガタで見苦しくなってしまった・・・。
作り直すのも大変なので、このまま完成させてみることとします。
給電端子の取り付け
上で少し述べましたが、ピンヘッダーを取り付ける枠の上面に天板を貼ったことで、「Aウィング」を十分保持できなくなってしまいました。
ディスプレイベースと機体のモールドが干渉して、ピンが十分深く刺さらなくなってしまったのです。そこで、天板を取り除くことにしました。
天板に穴をあけて、やすりで四角く穴を広げました。
やすり掛けで白くなってしまった部分にセミグロスブラックを塗りました。そして、四角い枠の部分にピンヘッダーを取り付けました。
四角い枠の上面から少しはみ出すようにピンヘッダーを取り付けました。こうすることで、ピンヘッダーのピンが機体に内蔵したピンソケットに十分深く刺さるようになりました。
完成したのですが・・・
まずは、現時点で出来上がったものをご覧ください
「Aウィング」が4機完成しました!
ディスプレイベースは1つ完成。「Aウィング」を2機、取り付けることができます。
コックピット、エンジンが光ります。エンジンだけ光らせることもできます。
消灯状態
エンジンのみ点灯
コックピットも点灯
ディスプレイベースの問題点
出来上がったディスプレイベースですが、満足のいく仕上がりとは言い難い状態です。まず第一に、配線を穴あき基板に集約した部分の収縮チューブがガタガタです。
そして次に、配線と穴あき基板の接続部分の強度が不足していることが分かりました。支柱や追加した可動部分を動かして「Aウィング」の姿勢を変えると、この接続部分で配線が大きく動いてしまいます。これを繰り返していると、金属疲労で配線がちぎれてしまいそうです。
そこで、配線の集約部分を中心に、ディスプレイベースを改良することにします。
まだまだ続くよ!また見てね。
つづく。
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