前回の記事で完成したレベルの1/32「VWケーファ(ビートル)」用にジオラマベースを製作しました。
アイスクリームの棒で柵を作ってみようと思い、製作したジオラマベースです。ターナーの「ミルクペイント」という塗料を使用して、ひび割れ、汚れを表現。古びた感じにしてみました。
ミルクペイント
よく訪れるホームセンターに画材コーナーがあり、そこに置いてあった塗料、ターナーの「ミルクペイント」が気になっていました。ある日、ツイッターで「ミルクペイント」についてつぶやいている方の写真を見て影響を受けて、使ってみようと思いました。
「ミルクペイント」の冊子によると、ターナーの「ミルクペイント」は、牛乳を材料として作られた塗料です。各種「メディウム」が用意されており、ひび割れや古びた感じなどを表現できます。この冊子には、「メディウム」の使い方が掲載されているので、一冊もらっておくとよいと思います。
- アンティークメディウム:濃い茶色の塗料で、古びた感じを出す。
- ダストメディウム:白っぽい塗料で、ほこりでくすんだ感じを出す。
- クラッキングメディウム:下塗りしておくと、上に塗った塗料にひび割れが生じる。
- プラスターメディウム:漆喰のような質感を出すことができる。
- ラストメディウム:二色のブラウンで錆を表現する。
今回購入したのは、「スノーホワイト」、「ヘンプベージュ」、「ビンテージワイン」および「インディアンターコイズ」の四色と、「メディウム」を少量づつまとめてセットにした「メディウムセット」です。
試しに、100円ショップで購入した木のイーゼルを塗ってみることにしました。元々は、なにも塗られていない生木の状態です。
支柱を取り外した状態にして、全体に「ヘンプベージュ」を筆塗りしました。アクセントに一部を「インディアンターコイズ」で塗りました。
塗料が乾燥したところで「アンティークメディウム」を塗って古びた感じにしました。「アンティークメディウム」を塗りすぎて暗くなってしまった部分には、元の色を上塗りしてみました。
ドロッとした感じの塗料で塗りやすく、塗りむらになっても味になると思いました。「アンティークメディウム」も効果的で、とても楽しいです。
アイスの棒を使って柵を製作
次に何を塗ろうか考えていたのですが、アイスクリームの棒の丸い部分を並べると柵っぽくなるのではないかと思い、ちょうど製作中のビートル用にジオラマベースを製作することにしました。
風雨にさらされて古びた感じを出すため、「アンティークメディウム」と「クラッキングメディウム」を使ってみることにしました。
まず初めに、アイスクリームの棒を洗って乾かしておいたものを多数用意。のこぎりで半分になるように切りました。
柵の両側の支柱には、使い古しの竹箸から切り出したものを使用。横桁は厚紙を切り出しました。
下塗りとしてミルクペイントの「ヘンプベージュ」を塗りました。これ以降、先に塗った塗料を十分に乾燥させてから次の塗料を塗っていきます。
「クラッキングメディウム」、「スノーホワイト」の順に塗り重ねました。クラッキングを上手く発生させるためには、筆にたっぷり塗料を含ませて、一気に塗ってしまうことが重要です。「ひび割れた部分に塗り重ねると、ダマになって失敗する」と説明書に書かれていました。
「スノーホワイト」が十分乾燥したところで、「ビンテージメディウム」を塗って古びた感じにしました。
セメダイン「ハイグレード模型用」でアイスクリームの棒と横桁を接着。しっかり固定されたところで支柱を接着しました。
ジオラマベースの製作
ジオラマベースは、ホームセンターで購入した木の飾り台を使用して製作しました。オイルステインを塗った後、マスキングしてタミヤテクスチャーペイント「路面ダークグレイ」を塗り、草地の部分のベースとしてセメダインの木工パテを塗りました。
木工パテの部分にタミヤテクスチャーペイント「砂ライトサンド」を塗りました。
さらにタミヤアクリル塗料「フラットブラウン」と「レッドブラウン」を筆塗りしました。
タミヤテクスチャーペイント「草カーキ」を塗り・・・
タミヤテクスチャーペイント「草グリーン」を塗りました。「草カーキ」が所々見えるように塗るとリアルな感じになると思います。
地面と柵の支柱(片方だけ)にドリルで2mmの穴を開け、爪楊枝を切り出して作ったダボで柵を取り付けました。(接着剤は両方の支柱に塗ってあります。)
支柱の基部に「草グリーン」を追加して、浮いた感じにならないようにしました。
樹木を追加
ビートルを乗せて写真を撮ってみました。これでもいい感じだと思いますが、ちょっと物足りない気もします。
そこで、柵の向こう側に樹木を追加することにしました。使用するのは、和光の「紙造り オーク 1/35」です。縮尺が1/35ですが、植物の大きさは生育状態によってまちまちですので、1/32として使っても違和感はないと思います。
コピックで塗りました。2色使って塗り分けてみました。
幹および枝は造花用のワイヤーを束ねて製作しました。以前東急ハンズで購入したものがあったので使用しました。
#の番号がワイヤーの太さを表しています。番号が大きいほど細いです。今回の製作では「紙造り」の茎の部分の太さと合わせるため、「#24」と「#26」のものを使用しました。ノギスでそれぞれの直径を測ってみました。
番手 | 直径 |
#22 | 0.7mm |
#24 | 0.5mm |
#26 | 0.4mm |
#28 | 0.3mm |
#30 | 0.25mm |
ワイヤーを束ねてねじり、木の幹、枝を再現してみました。束ねたワイヤーがバラバラにならないようにタミヤクラフトボンドを塗って固定しました。
遠目には木のような雰囲気が出てきていますが、近づいてみるとねじったワイヤーでしかなく、実感が足りません。
そこで、幹の部分にセメダインの木工パテを塗りました。さらにその上からサーフェイサーを筆塗りしました。刷毛目が幹や枝の表面の模様になると思い、無造作に塗り重ねてみましたが、あまり効果はなかったようです。
全体にクレオスC42「マホガニー」を筆塗りしました。
「紙造り」の葉っぱを台紙から切り出し、塗料かき混ぜ棒などを使用して曲げ癖をつけ、木に接着していきました。
葉っぱを貼り付けていく途中で、幹の太さが足りないような気がしてきました。そこで、幹にエポキシパテを巻き付け、湿らせた爪楊枝で筋模様を付けました。下の方の枝も細すぎるように思われたので、セメダインの「木工パテ」を塗って太くなるようにしました。
上の方に明るめに塗ったものを、下の方に暗めに塗ったものを接着しました。数が多いので大変でしたが、ひたすら接着していきました。
パテを盛りつけた部分を塗り直しました。そして、ベースに穴を開け、出来上がったオークの木を取り付けました。これで完成です!
後ろから見るとこんな感じです。柵と同様に、木の根元に草を盛りつけました。
葉っぱの密度が足りないような気がします。もう少し枝を短めに製作するべきだったかもしれません。また、根元の地面を盛り上げて、根が埋まっている感じを出すとよいかもしれません。
いずれ、再挑戦してみたいと思います。
いろいろな車を乗せてみた。
ビートルを乗せてみました。物足りない感じはしなくなったように思います。
以前製作した1/32の赤い「ポルシェ356」を乗せてみました。緑の植物と赤いポルシェといえば、あの名曲が・・・年がばれる~
試しに1/24の「オースティン・ヒーレー スプライト」を乗せてみました。あまり違和感はないような気がするのですが・・・・
タミヤ1/24「ホンダ シティ ターボ」を乗せてみました。やはり無理がありますね。
クルマの向きを変えて乗せると、駐車場っぽくもなりますね。
センターラインを入れようか迷いましたが、センターラインがない方がいろいろ使えるので、これで完成とすることにします。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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