【プラモ】グンゼ産業 ハイテックモデル 1/24「オースティン・ヒーレー・スプライトMk.Ⅰ」

ギャラリー

以前製作した「オースティン・ヒーレー・スプライトMk.Ⅰ」を紹介します。

「オースティン・ヒーレー・スプライトMk.Ⅰ」

「オースティン・ヒーレー・スプライトMk.Ⅰ」はイギリスのライトウェイトスポーツカーです。1958年に登場、1961年初旬まで生産されました。

ボンネットの上に2つ並べられたヘッドライトが醸し出すコミカルなたたずまいから、「Frog eyes」や「Bug eyed」と呼ばれ、日本でも「カニ目」の愛称で親しまれました。

全長3.5m弱の小さなボディはモノコック構造で、強度を確保するためにトランクリッドも省かれています。また、ドアノブも外側には取り付けられていません。

荷物はシートを前に倒して、その後方のスペースに乗せます。

水冷直列4気筒OHVエンジンの排気量は948㏄。「ミニ」などに搭載されたものと同じBMCのAタイプと呼ばれる形式のエンジンです。

「ミニ・クーパー 1964モンテカルロラリー」のAタイプエンジン

このエンジンを操縦席の前に縦置きに搭載し、プロペラシャフトを介して後輪を駆動する、いわゆるFRの駆動方式でした。

エンジンの出力は43PS/5200r.p.m。軽量小型のボディと相まって、非力ながらも十分にスポーティな走りで人気を博しました。

「カニ目」の「スプライトMk.Ⅰ」は1961年初旬に「スプライトMk.Ⅱ」にモデルチェンジするまで生産され続けました。

「スプライトMk.Ⅱ」ではヘッドライトの配置など、ボディのデザインが大幅に改められ、エンジンの出力も向上しました。

スプライトMk.Ⅱ

「カニ目」のスタイルではなくなってしまいましたが、トランクリッドが追加され、使い勝手が向上しました。

また、姉妹車として「MGミジェット」もラインナップに加わりました。

ミジェットMk.Ⅱ

その後もエンジン出力の向上、三角窓やドアノブの追加、排ガス規制対策などの改良が施されていきました。

ミジェットMk.Ⅲレイランドタイプ(いわゆるMk.Ⅳ)

「スプライト」は1971年まで、「ミジェット」は1979年まで生産が続けられました。

グンゼ産業 ハイテックモデルの「スプライトMk.Ⅰ」

「ハイテックモデル」は、1980年代にグンゼ産業(現在のGSIクレオス)から発売されていた複合素材キットのシリーズです。

「フェラーリ」、「アルファロメオ」など往年の名車がラインナップされ、「トライアンフTR-2」、「ロータスエラン」など、英国車もいくつかリリースされていました。

「オースティン・ヒーレー・スプライトMk.Ⅰ」では、シャシー、ホイールなどにはホワイトメタル、ドアの内張やフロントグリルなどにはエッチングパーツが用意されていました。

バリエーションキットとして、バキュームフォームで成形されたハードトップ、トランク(旅行鞄)のパーツとラック用のアルミ棒が追加されたものも発売されていました。

また、後にホワイトメタル、エッチングパーツなどをプラスチックのパーツに置き換えた廉価版も発売されました。

残念ながら、現在はどれも入手困難です。

製作時のポイント

塗装

ボディの塗装ですが、以下の書籍を参考にして薄いグリーンで塗ることにしました。

「CROWOOD AUTOCLASSICS SPRITES & MIDGETS The Complete Story」

使用した塗料はガイアノーツのダグラムカラーCB17「モスグリーン」です。キャラクターモデル用の塗料ですが、古いクルマのプラモに塗るにも適していますね。

内装は、キットの組み立て説明書では「フラットレッド」が指定されていましたが、インパネなどをボディー色、シートなどは成形色の黒としました。

シート、内装の一部などは黒い軟質樹脂で成形されています。これを赤く塗るのは難易度が高そうです。また、書籍の車両でも黒だったので、黒のままとしました。

ホイールはホワイトメタルでした。真鍮ブラシで磨いた後、メタルプライマーを塗ることで下地を整え、本体をクレオスMr.カラーC8「シルバー」、ホイールキャップを「メッキシルバーNext」で塗り分けました。

そしてホイールキャップの「AH」にはタミヤエナメル塗料X-7「レッド」を塗りました。「メッキシルバーNext」の塗装では、Mr.カラーGX2「ウィノーブラック」を下塗りしました。

キットにはデカールが付属しておらず、エンブレム類にはエッチングパーツが用意されていました。これらは面相筆で塗り分けました。

計器類にもエッチングパーツが用意されていました。プラスチックのインパネと組み合わせます。計器盤を「フラットブラック」で塗装した後、針や目盛をやすりで削り出し、薄い透明板を挟んでインパネに接着しました。

ハンドル中央のエンブレムも同様です。

ウィンドウシールド

このキットの最大の難関はウィンドシールドの取り付けではないかと思います。

キットのウィンドウシールドはガラスと枠を再現したプラスチックのパーツと、枠の後ろ側および車体との間を埋めるゴムを再現した軟質プラスチックの3つのパーツから構成されています。

問題はボディと枠を固定するためのダボの類が一切ないことです。軟質樹脂のパーツを曲げた状態で枠をボディに接着しないといけないのですが、軟質樹脂の弾力に負けてしまい、全く位置が決まりません。

そこで、ボディと枠に慎重に穴を開け、金属線を介することで位置決めを行いました。

ちなみにワイパーはキットのパーツを使わず、GSR(グッドスマイルカンパニー)のエッチングパーツ「ワイパーセットA」のものを使用しました。

細部の作り込み

ホイール

ホイールはホワイトメタルパーツです。軟質のタイヤをはめ込みますが、少しきつくてしばらくするとタイヤが割れてしまいそうでした。そこで、ホイールの側面をやすりで削りました。

フロントグリル上部のメッキパーツ

フロントグリルの上部にはメッキパーツが取り付けられています。

メッシュの上のひげのようなパーツ

このメッキパーツに傷がついていました。仕方なくパーツをやすり掛けした後、ハセガワの「ミラーフィニッシュ」を貼ろうとしましたが、パーツが折れてしまいました。

そこで、プラバンでパーツを作り直し、「ミラーフィニッシュ」を貼ったものを使用しました。

ボディ下部の形状を修正し忘れた。

キットのボディパーツは、下部中央のパネルが内側に巻き込むような形状で成形されています。

ところが実車では、ここはほぼ平らです。

トヨタ博物館に展示されている実車です。

今回はこの部分の形状を修正するのを忘れてしまいました。プラバンなどを用いて形状を修正すると、よりリアルな「スプライトMk.Ⅰ」が出来上がるでしょう。

ご覧いただきありがとうございました。ハイテックモデルの「スプライトMk.Ⅰ」でした。

おまけ:猫の大福さん(38) またたびスプレー

量販店で買ってきた福袋にこんなものも入っていたのだ。

「またたびスプレー」って書いてありますね。これは一体・・・???

おもちゃとか食べ物とかに噴きかけるまたたびのスプレーなのだ。

「またたびスプレー」をただ言い換えただけのような説明ですね・・・

うむ。実はよく分からないのだ。 とにかく使ってみるのだ!

これまで見向きもされなかった蹴りぐるみに噴きかけてみましょう。

ほら大福さん、「またたびスプレー」を噴きかけた蹴りぐるみだよ。

お、反応してますよ・・・

これまで見向きもしなかった蹴りぐるみを捕まえたぞ!

蹴るか?・・・蹴るのか?

おぉ、蹴ったぞ!蹴ってる、蹴ってる!蹴りまくってるぞ!

効果てきめんでしたね!

ウム!

おまけ:猫の大福さん(37) 蹴りぐるみ

おまけ:猫の大福さん(39) ハチさんのおもちゃ

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