みなさん、こんにちは。青木鳥です。
前回の製作で、キットの内壁が実機と異なっていることが判明しました。どうするか迷いつつ、出来るところを進めることとしました。
今回は床の塗装、ウォーカー(着陸脚)の製作、スラスターの修正を行いました。
以下で詳しく説明します。
床の加工と塗装
床の加工
床部品(部品番号2)の加工の続きです。客席を2脚減らすための加工(椅子の基部を切り取る)はすでに行っていますが、荷物の部品(部品番号15,16,21,22)を取り付けるためのガイドモールドが残っています。
自作の荷物を載せる際には、これらのガイドモールドは不要です。エッチングノコとやすりで取り除きました。
これで、新しく用意する荷物を自由に配置することができるようになりました。また、床が若干反っていましたが、手で反対方向に曲げてなるべくまっすぐになるようにしました。
床の塗装
組み立て説明書では、床の前半をフラットブラック、後半をシルバー、客席の椅子をブラックで塗装するように指示されています。
組み立て説明書の指示を参考にして床を塗装することにしました。
床全体をクレオスGX2「ウィノーブラック」で塗装した後、前半をクレオスC33「フラットブラック」で塗装。コピー用紙とマスキングテープで覆いました。また、椅子の台座部分もマスキングしました。
後半のシルバーですが、乗り物の床なのでステンレスであると想定し、クレオスのMr.メタルカラーMC213「ステンレス」で塗装しました。
このままでは、ステンレスというよりは鉄という感じですが、クレオスのMr.メタルカラーの瓶には、「塗って磨けば金属感!」と書いてあります。
綿棒やキムワイプで磨いてみました。磨く前と比べて明らかに白っぽいシルバーに変化しました。ステンレスというよりは、缶詰の裏側のような質感となってしまいました。
下地処理をサボったせいですね。金属っぽくはあるので、これはこれで良しとすることにしました。床の塗装が完了しました。
客席基部はマスキングして塗り残し、「ウィノーブラック」のままとなるようにしました。操縦席、客席のシートをクレオスC92「セミグロスブラック」で塗装して接着しました。
ウォーカーの製作
機体下部にはかなりゴツい着陸脚が3組取り付けられています。この着陸脚は、組み立て説明書では「ウォーカー(walker)」という名称で記載されています。
映画では「ウォーカー」の複雑な機構が何のためのものか分かりませんでしたが、もしかしたら、この着陸脚で月面を歩くことができるのかもしれない、などと妄想しつつ、ウォーカーを製作しました。
ウォーカープラットフォームの加工
基本的にはキットをそのまま組み立てましたが、部品番号49の「ウォーカープラットフォーム」に若干手を加えました。
この部品を裏から見ると、いわゆるプラモの部品そのままの姿です。蓋の部品が欲しいところですが、キットには用意されていません。
そこで、0.5㎜プラ板で蓋をして、瞬間接着パテで部品とプラ板の間の隙間を埋めました。
また、機体前側に相当する側面に丸い彫刻が施されています。
彫刻があまりクッキリしていないように感じたので、削り落として別の部品を貼り付けることにしました。使用したのはコトブキヤのM.S.G.プラユニットP-102「リベット」です。
キットの丸い彫刻を削り落として、コトブキヤのM.S.G.プラユニット「リベット」より直径2mmの平らなものを貼り付けました。
仮組してみたら隙間ができた
それ以外の部品を組み立て説明書に従って組み立てました。継ぎ目と突き出しピン跡をパテで埋めて、パーティングラインを削り落としました。
マスキングテープを使って仮組してみました。
斜め上から見る分には良さそうに見えますが、横から見てみると・・・
隙間ができてしまっていますね。3本のショックアブソーバーの部品(部品番号50)の高さを調整することにします。
ウォーカー上部(部品番号48,50)を組み立ててからでないと、高さの調整が難しいので、まずウォーカー上部を組み立てました。
3本のショックアブソーバーの先にある長円形の部分を削って、部品全体の高さを調整しました。
ウォーカー上部と下部を隙間なく接続できるようになりました。
一部塗装しつつ仮組してみました。
スラスター基部の加工
機体下部6カ所にスラスターが設置されています。以前組み立てたものに塗装を行いました。クレオスGX2「ウィノーブラック」で塗装した後、クレオスC61「焼鉄色」を塗りました。
映画の画面では、スラスターは外側に傾いて取り付けられているように見えますが、このキットでは真下に向いています。スラスター基部を加工して、外側に傾くようにします。
スラスターを傾けて取り付けるため、本体とスラスターの間に球面の部品を挟むことにしました。スラスター基部にジンバル機構(前後左右に可動する機構)が組み込まれており、その球面のカバーの一部が見えている、というイメージを狙いました。
製作方法を説明します。使用したのはコトブキヤのM.S.G.プラユニットP107R「丸モールド」の一番大きい丸い部品です。
この部品を6個用意し、中心からおよそ1mmずれた場所に1.5mmのドリルで穴を開けました。
3.5mmのドリルで穴を広げ、丸棒やすりで穴を整えつつ広げて、スラスターの部品を取り付けられるようにしました。丸棒やすりで穴を整えるときに、穴の軸が部品の球面の中心に向くようにしました。
6個全てを加工しました。なるべく同じ位置になるようにしましたが、ずれが出てしまい、スラスターの角度も個体差が出てしまいました。
機体下部に乗せてみましたが、角度の違いはあまり気にならないですね。ジンバル機構なので角度が違っていても問題なし、ということにしておいてください。
いよいよ泥沼に突入
冒頭で少し触れたキットの内壁が実機と異なる問題ですが、前回説明した以外にも、
- 客席窓の間の梁が省略されている。
- 客席窓の前後について、キットには実機にない空間がある。
といった問題があります。どこまで出来るか分からないですが、チャレンジしてみようと思います。
果たしてどうなることやら・・・
つづく。
コメント