みなさん、こんにちは。青木鳥です。
乗客を加工して映画の場面っぽくなってきたので、次は荷物を製作することにしました。完全再現は目指していないのですが、雰囲気ぐらいは出したいと思い、映画のDVDを参考に荷物を作り始めました。
荷物が積み込まれた状態をイメージしやすくするため、機体後部をある程度形にしてみたところ、いろいろと問題点が出てきました。
どうやら泥沼にはまってしまったようです・・・
今回判明した問題点
今回判明した問題点は三つです。詳しく説明します。
問題点1:説明書通りに組み立てようとすると・・・
このキットは、ストレートに組み立てる場合でも、組み立て手順に注意を要することが分かりました。組み立て説明書では、胴体後部の組み立ては以下のように指示されています。
- 機体下部(部品番号1)に床板保持板(部品番号26,44)、床板(部品番号2)を接着する。
- 機体下部(部品番号1)に機体側面(部品番号4,5)を接着する。
- 機体後面(部品番号10)にドアの内側(部品番号23)を接着する。
- 機体下部(部品番号1)に機体後面(部品番号10)を接着する。
- 客席、荷物などを取り付けた後、内壁(部品番号6,7)を接着する。
実際にこの手順で組み立てようとすると、内壁(部品番号6,7)を取り付けるときに床板、機体側面が干渉してしまい、内壁の取り付けが困難になってしまいます。
床板を取り付ける前に内壁を取り付けておく方が良さそうです。
また、機体後面(部品番号10)の取り付けも部品の干渉で困難です。(無理やりはめ込めば何とかなるかもしれない。)
機体側面(部品番号4,5)は、機体後面(部品番号10)を機体下部(部品番号1)に接着してから接着するのが良さそうです。
電飾などを行わず、キットをストレートに製作する場合は、
- 機体下部(部品番号1)に床支持板(部品番号26,44)を接着する。
- 機体後部(部品番号10)にドアの内側(部品番号23)を接着する。
- 機体下部(部品番号1)に機体後面(部品番号10)と床板(部品番号2)を接着する。
- 機体下部(部品番号1)に内壁(部品番号6,7)を接着する。
- 機体下部(部品番号1)に機体側面(部品番号4,5)を接着する。
という手順で組み立てるのが良さそうです。ただし、今回は後述する改造を施すため、異なる手順で製作します。
問題点2:機体内部の後部窓から床にかけての形状が実機と異なる。
キットをそのまま組み立てると、客席の窓の下の内壁が窓より奥まった位置に配置されることになります。床から立ち上がる部分は窓とほぼ同じ面に位置しており、奥まった部分と水平面でつながっています。
一方、DVDの画面では、窓の下は特に奥まっておらず、そのまま内壁がつながっていました。途中で内側に向かって「く」の字に折れ曲がった後、さらに外側に向かって「く」の字に折れ曲がるような形状でした。
うーん、なんでこんな形状にしてしまったのだろうか? 修正するか、それとも見なかったことにするか、悩みどころです・・・
問題点3:天井を取り外し式にすることができない。
機体下部(部品番号1)に機体側面(部品番号4,5)を接着した後、天井(部品番号3)を組み合わせてみましたが・・・合わないですね。
天井(部品番号3)に取り付ける窓枠(部品番号37)や天井の横端の継ぎ目部品(部品番号19,20,43)により、部品の曲がりはある程度修正されるように思えます。
窓枠(部品番号37)は塗装してから取り付けた方が良さそうです。白っぽいグレーとフラットブラックで塗り分けました。
使用した塗料は以下の通りです。
- 白っぽいグレー:ガイアノーツ071「ニュートラルグレーⅠ」+クレオスC189「フラットベース滑らかスムーズ」
- 黒い部分:クレオスC33「つや消しブラック」
天井に継ぎ目の部品(部品番号19,20,43)を接着して白っぽいグレーで塗装し、窓枠を接着してみました。天井部品の曲がりが矯正され、シャキッとした印象になってきました。
ただし、機体の残りの部分と組み合わせてみると、ぴったりとは合いませんでした。片方を合わせると、もう一方に隙間ができてしまいます。
天井を強引に接着すれば何とか形にはなりそうですが、取り外し可能とするのは難しそうです。
せっかく内部が再現されているので、完成後も内部を見ることができるようにしたいです。そこで、胴体後面を取り外せるようにすることにしました。
天井を外した時ほど内部は見えませんが、ある程度は見えるようになりそうです。
これまでに出来上がった荷物
荷物もいくつか製作しました。全て、ガイアノーツの「ニュートラルグレーⅠ」に「フラットベース」を加えたもので塗装しました。
それぞれの製作について説明します。
左側に搭載されている長持のような箱
キャビンスペース左側には、前から窓2つ分のスペースに箱が積み重ねられていました。タミヤ1/35「初期型ジェリカンセット」に付属する細長い箱が、若干高さは高いものの、割と近い形をしているように感じられました。
そこで、この箱を8個組み立てて搭載することにしました。説明書に従って組み立てました。
ガイアカラーの「ニュートラルグレーⅠ」に「フラットベース」を加えた白っぽいグレーで塗装しました。
右側に搭載されている平たい箱など
キャビンスペース右側には、一番前の窓の横に2種類の箱が2段に積み重ねられていました。上の箱は平たい箱で、下の箱は上の箱より上面が小さく、細長い箱でした。
上の段の箱を製作するため、以前製作したタミヤ1/35「クルップボクサー」に付属する弾薬箱を使用することにしました。弾薬箱を2つ一組とし、プラ板でつないで平たい箱を作ります。
弾薬箱上面の取っ手を、箱の側面の取っ手に見立て、底面が向き合うように並べて0.3mmプラ板に接着しました。
さらに側面に0.3mmプラ板を接着して箱の形としました。
隙間を瞬間接着パテで埋めて、やすりで形を整えました。
上面に1.2mmプラ板から切り出した蓋を接着して完成です。弾薬箱が6つありましたので、平たい箱を3つ製作することができました。
下の段の箱は、タミヤの「プラ材5mmL型棒」と「プラ材3mmコの字型棒」を組み合わせて製作しました。
2本の「L型棒」を向かい合わせに接着して、細長い四角い棒としました。5cmの長さに切り出した「L型棒」を長いままの「L型棒」に接着した後、余分を切り取りました。
2本の「L型棒」を接着するときに、中に「コの字型棒」を挟み込んで、接着時のガイドとしました。
両端を瞬間接着パテで埋めて完成です。これを2つ製作しました。
ジェリカンを改造して作った箱
クルップボクサーに付属しているジェリカンも改造して利用することにしました。側面の模様を生かしつつ、ジェリカンとは形状が異なる容器に改造してみます。
取っ手とキャップを削り取り、キャップの面にプラ板を貼って上面が平らになるように削りました。また、左右分割ラインのくぼみを瞬間接着パテで埋めました。
上面にプラ板を貼り、各面と面一になるように削りました。追加したプラ板とジェリカンの間の隙間はそのままとし、追加したプラ板の部分が開閉できる蓋となるようなイメージとしました。
追加したプラ板の蓋と、ジェリカン本来の取っ手の付け根の部分の間に0.5mmプラボウを埋め込んで、ヒンジとしました。また、蓋に0.6mm洋白線で作った取っ手を接着しました。
蓋の横にタミヤのプラ材「1mm角棒」で製作した留め金を接着して完成です。
いくつか荷物を作りましたが、キャビンスペースに荷物を満載にするにはまだまだ不十分です。少しずつ追加していくこととします。
つづく。
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