【プラモ】メビウスモデル1/55「ムーン・バス」の製作(11)コックピットの製作(2)

SF

久しぶりの「ムーン・バス」です。実はコックピットへのLEDの組み込みが難しそうで、ためらっていたのですが、意を決して取り組みました。そして・・・

キャビンライトとコックピットの窓の上の計器盤が出来上がりました。これらの製作過程について説明します。

どこまで作ったか?

コックピットの窓の支柱

窓の支柱に配置された四角いモニター類をLEDで光るようにしました。裏側にチップ型の高輝度白色LEDを組み込み、色セロファンを貼り重ねることで、色を調整しました。

LEDの配線は窓の支柱の機首側に空けた穴から機体内部に引き込みました。

天井の隙間の処理

胴体に天井を取り付け、機首を仮止めしたところ、段差と隙間が出来ることが判明しました。

機首側にプラバンを貼り、段差と隙間がなくなるように形を整えました。

この時、機首と一体で成形されているフックを切り取りましたが、まだ復活させていないです。後ほど復活させることにします。

キャビンライト

どのようなものを作るのか?

キットの箱絵を見ると、コックピットは赤い照明で照らされています。また、映画でもコックピットの天井に赤いキャビンライトが設置されています。

キャビンライトは円筒形で、コックピットの天井の左右2か所に設置されています。その位置は、ちょうどパイロット、コパイロットの頭の上あたりです。

一方、キットの組み立て説明書では、キャビンライトはもう少し後に設置するように指示されています。

今回の製作では、映画を参考に、キットとはキャビンライトの設置位置を変更し、機首部品の天井に設置することとしました。キャビンライトにはチップ型LEDを組み込み、その配線は窓の支柱の内側を通して、機首側にあけた穴から機体の内部に引き込むこととします。

キャビンライトの製作

キャビンライトを製作するために使用したのは、以下の材料です。

  • ウェーブ「3.5㎜肉薄プラパイプ」
  • ウェーブ「Hアイズ3」より、3㎜径のレンズ
  • チップ型LEDとポリウレタン銅線
  • アルミ箔と色セロファン(赤)

まず、「3.5㎜肉薄プラパイプ」から長さ3㎜のパイプを切り出しました。このパイプの中にチップ型LEDを組み込み、両側を3㎜径のレンズでふさぎます。

1つのプラパイプに2つのレンズを取り付けます。そのうち一つはLEDを固定する台座として使用します。このレンズには、LEDの光を反射させるためのアルミ箔を貼りました。また、もう一つはLEDの光を赤くするため、赤のセロファン紙を5枚と黄色のセロファン紙1枚を重ねて貼りました。

アルミ箔を貼ったレンズは、側面を少しやすりで削ってポリウレタン銅線を通せるようにしました。そして、レンズとプラパイプをコックピットの天井に接着しました。

プラパイプは天井の淵から少しはみ出すように接着し、天井の内側から外側にポリウレタン銅線を通せるようにしました。

チップ型LEDがパイプの中心に位置するようにポリウレタン銅線を曲げました。そして、レンズの隙間からポリウレタン銅線を通して、隙間の部分に瞬間接着剤で接着しました。

次に、天井の外側に通したポリウレタン銅線を、天井の後面に沿わせて接着しました。そして、天井の中央部分で機体の前に向けて折り曲げ、天井に沿わせておきました。

また、LEDの光漏れ対策として、以下を行いました。

  • プラパイプに円形マスキングシートで蓋をして、クレオスGX-2「ウィノーブラック」を塗装
  • 天井の外側にクレオスGX-2「ウィノーブラック」を塗装
  • ポリウレタン銅線を通した隙間をガイアノーツGS-03「サーフェイサーエヴォブラック」で埋める。

左右のLEDのアノードの配線とカソードの配線をはんだ付けして、それぞれ1本にまとめました。そして、機体内部色としてガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えてつや消しとしたものを塗りました。

最後に、赤いセロファンを貼ったレンズをプラパイプに取り付けて完成です。

念のため、LEDに3.0Vを供給して、点灯することを確認しました。また、キャビンライトの発光部分以外に光が漏れていないことも確認しました。

窓の上の計器

どのようなものを作るのか?

キットでは省略されていますが、コックピットの窓の上に計器盤が設置されており、計器が光っています。これを再現します。LEDの配線はキャビンライトと同様に窓の支柱の内部を通します。

0.5㎜のプラバンで計器盤を作成し、裏からチップ型LEDの光を透過させて計器を光らせます。発光する部分をマスキングして塗装することで、光る計器を再現します。

計器盤の製作

まず0.5㎜プラバンから9㎜×3.5㎜の長方形の板を2枚切り出しました。

次に、光らせたい部分をマスキングテープで覆い、クレオスGX-2「ウィノーブラック」を塗装しました。

黒く塗り残したい部分にマスキングテープを貼り、ガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えてつや消しとしたものを塗りました。

マスキングテープをはがしました。なんだか歪んでいたり、ずれていたりしますが、小さい四角が1㎜四方の寸法で、非常に細かいです。今の自分にはこれが限界でした。

裏側にプラ材を貼って、チップ型LEDが収まる空間を作りました。また、黒い部分が若干透け気味だったので、アルミ箔を貼りました。

ここまで出来上がったところで、窓の上側に仮置きしてみました。

どんなものを作ろうとしているか、イメージしていただけるでしょうか?

LEDの組み込み

LEDの組み込みに先立ち、色の調整のため赤と青の色セロファンを貼りました。色セロファン1枚ではほとんど色が変わらないので、6枚を重ねて貼りました。

計器盤にアルミ箔を貼りました。ただし、LEDを組み込むため、天井側は開けたままとしました。このアルミ箔を、LEDの光を反射させる反射板として用います。また、計器盤に組み込みやすいように、LEDにはんだ付けしたポリウレタン銅線を曲げました。

カソード側の銅線にネームペンで印をつけました。

次に、計器盤の中にLEDを組み込みました。LEDの発光面を計器盤の面ではなくアルミ箔の面に向け、光を反射させることで計器盤全体に光がいきわたるようにしました。瞬間接着剤でポリウレタン銅線を計器盤に接着することで、LEDに接着剤が付かないようにしました。

LEDを完全に固定しつつ、アルミ箔に電極部分が接触しないようにするため、UVクリアレジンを塗って固めました。

アルミ箔を折り曲げて、天井側に蓋をしました。そして、アルミ箔の余分を切り取りました。

出来上がったものを、機首の部品の内側のコックピットの窓の上に接着しました。機首の部品には、窓の支柱を取り付けるためのガイドがモールドされています。今回作成した計器盤の配線を通すため、このガイドを一部削り取りました。

計器盤を接着した後、配線をガイドの内側で機首側に曲げておき、メタルプライマーを筆塗しました。

仕上げとして、計器盤の発光面とキャビンライトをマスキングし、ガイアノーツNo.072「ニュートラルグレーⅡ」にフラットベースを加えてつや消しとしたものを塗りました。

窓の支柱の取り付け

窓の支柱を機首に取り付けました。

キャビンライト、窓の上の計器盤の配線を機首側の穴を通して機体内部側に引き込みました。そして、これらの配線と支柱のモニターの配線をまとめてはんだ付けしました。

単三乾電池2個を直列につなぎ、3Vを供給すると、うまく光りました!

暗いところで光らせると、かなり明るく光ってくれました。

何とかここまでたどり着きました。次はコンソールパネルのモニターやスイッチ類を光らせます。また、機首から切り取ったフックも復活させないといけないですね。

つづく。

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